ダンガンロンパinカジノシティ   作:のなけん

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第4話 女王の謁見

苗木「お~い、罪木さーん!!」

 

苗木が大声で呼びかける、反応は無い。

 

舞園「もう諦めてなんかしましょうよ、これ以上探したってしょうがないですよ。」

 

舞園がしびれを切らして苗木を引っ張る。

 

苗木「それもそうだね、またどっかで鉢合わせするかも。」

 

苗木が諦めてため息をつく。

 

舞園「よし、ポーカーでもやりましょう苗木くん!!」

 

苗木が首を傾げる。

 

苗木「うーん、ポーカーわかんないや。」

 

舞園「しょーがないですね。この舞園ちゃんが説明してあげますよ!!」

 

舞園「まずポーカーにも色々種類があるんですけど1番有名な《ドローポーカー》を説明しますね!!」

 

苗木「はーい!!」

 

舞園「簡単に言うと、5枚カードが配られる、その配られたカードを1回交換して役を作るんです。」

 

苗木「ふむふむ」

 

舞園「その役をみんなでぶつけ合って1番強かった人の勝ちです!!」

 

苗木「なるほど、わかりやすい。」

 

苗木「で、役ってなんだい?」

 

舞園がずっこける

 

舞園「もう!しっかりしてください苗木くん!!役ってのはカードの組み合わせの種類の事ですよ!!」

 

苗木「ほへー。」

 

舞園「ここに初心者用の役表があります、覚えてください。」

 

苗木「ひえぇ。」

 

苗木の顔に舞園がプラカードでできた表を押しつける。

 

苗木「どれどれ……。」

 

以下は弱い順

①ノーペア 1組も役が無い

②ワンペア 同じ数のカードが1組

③ツーペア 同じ数のカードが2組

④スリーカード 同じ数のカード3枚

⑤ストレート 5枚の順番が連続しているカードの並び 例:23456等

⑥フラッシュ 5枚とも同じ記号のカード

⑦フルハウス ワンペアとスリーカードの組み合わせ

⑧フォーカード 同じ数のカード4枚

⑨ストレートフラッシュ ストレートとフラッシュの組み合わせ

⑩ロイヤルストレートフラッシュ

10.J.Q.K.Aの組み合わせのストレートフラッシュ

 

舞園「わかりましたか苗木くん!!」

 

苗木「わかるわけないよ!!」

 

舞園「とにかく、やりながら覚えるんです。ディーラーの人とかにも教えてもらってください!!」

 

苗木「うーん、優しいディーラーさんがいいなぁ……。」

 

~ポーカーゾーン~

 

九頭龍「このテーブルのディーラーを担当させてもらう、九頭龍冬彦だ、よろしくな。」

 

「苗木(白目)」

 

九頭龍「どうした?殺される前みたいな顔しやがって。」

 

苗木「なななんで九頭龍さんがここに!?」

 

九頭龍「あたりめぇだろ、うちの会社が運営してるんだ。社長の俺がディーラーやってても何ひとつおかしくねぇぞ。」

 

苗木「ソウナンデスカ……ワカリマシタ……。」

 

舞園「てゆうかディーラーできるんですね。」

 

舞園が驚きを隠せない様子で汗を拭う。

 

罪木「ふえぇ、よろしくですぅ。」

 

テーブルの端っこから聞いた事のある声が聞こえ、見た事のあるピンクのナース服が苗木の視界にうつる。

 

苗木「おお!罪木さん!どこ行ってたの?」

 

罪木「えーと……お金の換金に行ってまして……。」

 

罪木が唇を舌でペロリとする。

 

桑田「お、知り合いかい?罪木ちゃん。」

 

桑田が横でドリンクを飲みながら聞く。

 

苗木「げっ、罪木さん彼氏!?」

 

罪木「そんなんじゃないですよぉ!!」

 

罪木が恥ずかしそうに頭を横にふる。

 

苗木「ヒューヒュー!!お熱いねぇ!!」

 

そう言った苗木の顔に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンチが飛んできた

 

九頭龍「おい、お前らいつまでやってんだ、早くテーブルにつけ!!」

 

苗木「あばばばば!!すいません!!社長さま!!」

 

苗木が床に転がる

 

苗木「なんで僕だけ…」

 

九頭龍「てめーは借金してんだろ、身を弁えろ」

 

舞園「正論ですね」

 

舞園が呆れ顔になる

 

テーブルには8つの席があった

 

苗木、舞園、罪木、桑田、他にも何人か人がいる

 

天海「初めまして、【天海蘭太郎】ッス、よろしく」

 

西園寺「ふん!!オマエらなんかに名乗る名前なんてない!!」

 

澪田「さすがっす【日寄子ちゃん】!!敵に名前を明かさない!!ギャンブラーの鏡っす!!」

 

西園寺「あああああああ!!名前を言うな!!」

 

1人だけ、オーラが違う少女がいた

 

???「よろしくお願い致しますわ」

 

一瞬、人形が喋っているのかと勘違いした。

 

鮮やかな黒のドリルツインテールに髪に紅の瞳、そして黒のフリルのドレスを身にまとった、一言で言い表すなら妖精のような少女だった。

 

見た目だけでゆうなら舞園も見劣りしない、だがオーラ違った

 

苗木「はっ!!一瞬黒い天使かと思った!!」

 

舞園「浮気ですか…苗木くん…」

 

九頭龍「ボケっとすんな、早く《BET》(ベット)しろ。」

 

九頭龍「えっと……。べっとってなんですか?」

 

九頭龍「そんな事も知らねぇでポーカーやってんのか!!」

 

苗木「ひぃ、すいませーん!!」

 

???「べっとと言うのは、わたくし達が払う参加料の事ですわ」

 

九頭龍「このゲームの参加料は1回1万円だ!!さあ払いな。」

 

桑田「このゲームは親との対決ってよりは、まわりの奴全員との対決って事か。この集めたベット料を勝ったやつが全部貰えるんだな……。」

 

桑田がドリンクを飲みながら全体に向けて話す。

 

九頭龍「そうゆう事だ。」

 

九頭龍が桑田に向かって指を鳴らす。

 

九頭龍「親の左のヤツ、つまり苗木お前から《オープン》しろ。」

 

???「オープンと言うのはわたくし達の中で最初にベットする事を言いますわ」

 

妖精のような少女が説明する。

 

苗木「勉強になるなぁ……。」

 

九頭龍「お前が知らなすぎるだけだ!!」

 

苗木「ひぃ!!すいません!!」

 

九頭龍「ちなみにこれ、手札が悪かったら《パス》もできるんだぜ。」

 

罪木「つまりパスかオープンか全員で選べるって事ですねぇ。」

 

罪木が猫なで声でカードを見ながら言う。

 

九頭龍「勘違いすんなよ、全員パスならまた新しく参加料を上乗せ。1人でもオープンがいたらゲームスタートだからな。」

 

舞園「メリットだけじゃないって事ですね、なら私はは1万をオープンします!!」

 

舞園が火蓋を切る。

 

罪木「えっと同じ金額で……。」

 

九頭龍「前の金額と同じ金額を出す事を《コール》って言うんだぜ、覚えときな!!」

 

罪木「はいぃ……コールで!!」

 

罪木はすっかり弱気になってしまっている。

 

???「九頭龍社長《レイズ》いたしますわ」

 

そう言いながら、彼女は舞園の出したチップの3倍の量のチップをせり上げて出す。

 

九頭龍「レイズ、つまりせり上げだな。誰か1人でもそれをやると、残った全員はそれと同じ金額をコールするか、そのゲームを降りるかの二択を迫られる事になる。降りる事を《フォールド》って言うんだぜ。」

 

罪木「ふぇぇ、どどどうしましょう。レイズするくらい、いい手札って事ですよねぇ!?」

 

???「さて?どうでしょうね?」

 

天海「コールするッス」

 

西園寺「私もコールする!!」

 

罪木「…みんながコールするならしますぅ!!」

 

他のみんなもコールしていく

 

九頭龍「さあどうする兄ちゃん、コールするかい?」

 

桑田「くっそ、たかが3万だ、コールしてやるぜ!!」

 

桑田が勢いに乗ってコールをする。

 

舞園「私もコールです!」

 

5万しか持ってないはずの舞園もコールをするという異常事態である。

 

九頭龍「苗木、どうする?コールorフォールド?」

 

苗木「コ……コール……。」

 

澪田「ふっふっふっ!!」

 

澪田「【唯吹】はさらにレイズするっす!!」

 

一同「!?!?」

 

舞園「まだレイズするんですか!?」

 

舞園が慌てふためく

 

西園寺「さっすが唯吹おねぇ!!このゴミたちを1文無しにしちゃえ!!」

 

罪木「ふぇぇぇ!!やめてくださぃ〜」

 

西園寺「うっさいゲロブタ!!」

 

桑田「おい…ポーカーフェイスってしってるか?」

 

桑田が青ざめながら澪田に喋りかける

 

澪田「ふふふ!!唯吹の手札はポーカーフェイスなんて関係ないくらいいい手札ってことっす!!」

 

桑田「なんだよ…それ…」

 

???「コールしますわ」

 

天海「俺もコールッス」

 

西園寺「私もコール!!」

 

舞園「私もコールです!!」

 

桑田「俺もコールだ!!」

 

苗木「僕もコールするよ!!」

 

罪木「ふええぇ、コールですぅ」

 

九頭龍「よし、全員賭け終わったな。それじゃ《ドロータイム》に入るぞ。手札を1回だけ、好きな数を捨ててその分引けるんだ。さあ、引いた引いた。」

 

舞園「じゃあ私は1枚引きます。」

 

澪田「唯吹も1枚っす!!」

 

舞園と澪田は1枚しか交換しなかった。高確率で強い役であるサインだ。ゴクリと唾を飲み込む。

 

苗木の手札は

♤9 ♡9 ♢9 ♣︎Q ♢2

 

つまり、Q(クイーン)さえ引けばフルハウスだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、女王は微笑むか?

 

???「5枚全て交換ですわ」

 

隣の天使のような少女は手札を全部交換した。ほぼ役が揃ってないサインである。

 

桑田と罪木は3枚交換した、ツーペアかスリーカード狙いと言った所だろうか。

 

天海「俺は2枚っす」

 

西園寺「私も2枚!!」

 

九頭龍「よし、全員ドローは終わったな。じゃあまたベットタイムだ。」

 

苗木「ふっふっふっ、レイズ!!」

 

苗木がその場を凍りつかせる。しかしそれに呼応する様に、隣の彼女も場を凍りつかせる。

 

???「オールインですわ」

 

その単語は余りにも重く、余りにも軽すぎた。

 

舞園「ごめんなさい、フォールドします!」

 

舞園がすかさずフォールドする

 

桑田「だ、だめだっ、流石にオールインは危険すぎる。」

 

桑田も怖気付いたようで、降りてしまった。

 

罪木「私は…勝負しますぅ!!」

 

西園寺「ふん!!ゲロブタのくせに名前気!!そのまま身ぐるみはがされて全裸で野垂れ死にしちゃえ!!」

 

苗木「くそっ!!せっかくQが来たのに」

 

女王の微笑みがオールインで悲鳴に変わった…

 

西園寺「私も降りる!!」

 

澪田「唯吹はやってやるっす!!」

 

天海「いや、これブラフっすね」

 

天海「5枚カードを交換してるのにそんなに強い手札が来るはずないっす」

 

天海「どーせツーペアかそこら辺っすよ!!」

 

???「…よく分かりましたわね、ブラフですわ」

 

一同「!?!?」

 

西園寺「なーんだ、ただのアホじゃん!!私もオールインしとけばよかったー!!」

 

澪田「これは唯吹の大勝利っすね!!」

 

罪木「わ、私だって!!」

 

西園寺「ゲロブタはだまってろ!!唯吹おねぇのほうが強いんだよ!!」

 

西園寺「ね?唯吹おねぇ♡」

 

天海「西園寺さんはフォールドしてるはずっす、澪田さんが勝っても報酬は貰えないっすよ」

 

西園寺「は?なにいってんのもじゃもじゃ頭?」

 

西園寺「私は唯吹おねぇと組んでるの!!おねぇが勝てば私も勝ったことになるんだよ!!べーだ!!」

 

天海「なるほど、だから自分がフォールドしても余裕だったんすね」

 

舞園「私と苗木くんも組めば良かったですね」

 

苗木「大丈夫、大丈夫だよ舞園さん」

 

九頭龍「勝負の時間だ、全員カードを出し合え。勝った方がこの金総取りだからな!!」

 

罪木「…私の、勝ちです!!」

 

罪木「ストレートフラッシュ!!」

 

一同「!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九頭龍「残念だが、罪木の負けだ」

 

罪木「な、なんでですか!!ちゃんとストレートで記号も一緒なのに!!」

 

九頭龍「確かに一見ストレートに見えるけどなこれ」

 

九頭龍「2とAはポーカーのルールじゃ繋げちゃいけない組み合わせなんだ、1番弱い2と1番強いAじゃストレートは成立しない」

 

罪木「そ、そんな!!」

 

九頭龍「お前、また借金増えたな」

 

九頭龍「もうこれで踏み倒すのは3回目だ、罪木、もうお前にチャンスはねぇ、地下労働送りだ、一生身体売ってもらうぜ、ダメになるまでな」

 

黒服の男達が沢山部屋になだれ込んできて、罪木の腕を掴み始める

 

罪木「い、いや!!誰か助けてくださいぃ!!」

 

 

 

 

 

 

桑田「ちょっとまてよ!!」

 

桑田「罪木ちゃんは大事な俺のパートナーだ!!そんな事させねぇぞ!!」

 

九頭龍「うるせぇよ…勝負の世界はそんなに甘くねーんだ自分の金の管理も出来ねぇ女が人生成功する訳ねぇだろ、人生ってのはな、物事を先読みして動ける奴にしか勝利の女神は舞い降りねぇんだよ」

 

桑田「うるせぇのはお前のほうだ!!女に手出して恥ずかしくねぇのか!!」

 

九頭龍のパンチが桑田に飛ぶ、しかし桑田は倒れない

 

桑田「絶対…諦めねぇぞ!!」

 

九頭龍「うるせぇ」

 

九頭龍がなんども桑田を殴る

 

桑田「人生にはな…もっと大事なもんがあるんだよ!!金なんかでも名誉でもねぇ!!人を想う心だ!!」

 

桑田「俺が罪木ちゃんの借金、背負ってやるよ!!」

 

桑田「だからこの通りだ!!罪木ちゃんを許してやってくれ!!」

 

桑田が九頭龍に土下座をする

 

罪木「桑田さん…」

 

九頭龍が桑田を起き上がらせ腹にパンチを入れる

 

九頭龍「今回だけだぞ、桑田、お前には罪木の借金、キッチリ払って貰うからな」

 

桑田「ありがとう…ございます…ぐはっ…」

 

九頭龍「仕切り直しだ、他の奴らもカードをオープンしろ」

 

天海「俺はスリーカードっす」

 

苗木「僕の勝ちだ!!フルハウス!!」

 

天海「くっ!!」

 

澪田「ふふふ唯吹の勝ちっすね!!フォーカードっす!!」

 

苗木、天海「なにっ!!」

 

???「………」

 

何故だろう、嫌な予感がした

 

 

 

 

 

 

西園寺「やったね唯吹おねぇ!!」

 

澪田「あっはっはっ!!気分がいいっすね!!」

 

 

澪田、西園寺「あっはっはっはっはっはっはっ!!」

 

桑田「くそ!!調子乗りやがって!!」

 

 

 

 

 

九頭龍「よってこの勝負……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九頭龍「お前の負けだ、澪田」

 

 

 

 

 

澪田「は?」

 

 

 

苗木「嫌な予感ほど、よく当たる、か…」

 

澪田「いやいやいやいやいやいやいや!!フォーカードっすよ!!何言ってんすか冬彦ちゃん!!」

 

西園寺「いくら社長でもぐちゃぐちゃにしちゃうよ?」

 

九頭龍「ふん、騙される方が悪いんだよ」

 

???「私がいつ一言でも低い役だと言いました?」

 

???「ブラフなんて嘘ですわ」

 

背筋が凍った

 

黒い少女の手札を見る

 

苗木「カードを5枚全部変えてこれが出るなんて、君は何者だい?」

 

テーブルにはハートのロイヤルストレートフラッシュが、不気味に並んでいた。

 

セレス「わたくしの名前は

【セレスティア・ルーデンベルク】

カジノにいる7人のチャンピオンの1人ですわ」

 

セレスががそう言いながら笑いかけてくる。

どうやら、カードより本物が舞い降りたらしい。

 

確かに、女王は微笑んだ

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