ジェダイ・ナイト アソーカの相棒は………爆豪!?   作:ナナシのG愛好家

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投稿長らく遅れて大変申し訳ない。コメント欄で考察を巡らせてくれたTRANS-AMさん、ありがとうございました。
 そしてお気に入り登録してくださった10名の皆様、お待たせしました。それでは、どうぞっ!!

 …………爆豪の一人称ってめちゃくちゃ難しいですね。
 というか、今回キャラ崩壊してるかもしれねぇ…………。


第2話

「…………。」

 

 ベットの上で、目が覚めた爆豪は、掌を上に向けた。

 

「『爆破』」

 

 そう呟いたが、何も起こらない。

 

「俺への、呪いだっていうのかよ。デク。」

 

 そして、そうつぶやいた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

《Side 爆豪》

 

 あの日から、デクが消えた。

『出久を見てない?まだ帰ってこないのよ。』

 

 オバサンにそう言われて、こっちには来てないと言ってから、おかしいと思った。アイツは夜遅くまでそんじょそこらをほっつき歩いてるような奴じゃねぇ。そう考えてアソーカにも電話したが、あっちにも来てなかった。結局、その日も、次の日も、デクは見つからなかった。

 そんな時だった。

 

『お子さんの最後の足取りが確認できました。』

 

 ポリ公の奴らが、そう教えてくれた。俺やアソーカの通学路から近くの雑居ビルの非常階段を、屋上に向かって登っていった様子を、監視カメラがとらえてた。

 

『このビルは、ここらへんで唯一、だれでも簡単に屋上には入れて、なおかつ手すりもないところですからねぇ…………お子さんはいじめを受けていたとも聞きますし…………飛び降りという可能性も…………。』

 

 そんなふざけたことをポリはぬかしやがった。デクの遺体は見つかってねぇ。飛び降りなら騒ぎになってるはずだ。でも、俺は、あの日から、爆破(個性)が使えなくなった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

《No side》

 

「はぁ!?どういうことだよ!?」

 

 その日の放課後、爆豪は、職員室で担任の教師を怒鳴りつけていた。

 

「どうもこうも、いい加減認めたらどうなんだ?爆豪。お前がいじめをしていたって、証拠も挙がってるんだぞ?」

「うるせぇ!!虐めてたのはアイツらだ!!」

「だったら、証拠があるのか?あいつらなんだぞ?お前のいじめの証拠を出してきたのは。」

「そ、それは…………!!クソッ!!」

 

 苛立たし気に立ち上がり、カバンを手に取る。

 

「待て爆豪、まだ話は…………。」

「うるせぇ!!帰る!!」

 

 教員達を、持ち前の目つきでにらみつけて黙らせ、そのまま苛立たし気に扉を閉めた。

 職員室を出た爆豪は、そのまま廊下を走った。ヒーローになる為。日々、自宅の庭や近くの空き地、はたまたランニングなどの鍛錬を積んでいた爆豪は、その身体能力をフルで生かして、とある場所に走った。

 

「おい!!」

 

 そこにいたのは、あの日、緑谷を虐めていた三人組。と、もう一人。よく、爆豪とつるんでいた青年の、四人。

 

「お、いじめの主犯の爆豪君じゃん。どうしたのかな~こんなところにww。」

 

 いじめの主犯格だった青年がニヤニヤと、そう言う。

 

「テメェ、どういうつもりだ!!」

「どうもこうも、無個性雑魚のデク君のくせに、雄英受けるとか言ってた緑谷も気に入らなかったけどさ。ぶっちゃけ、一番お前が気に入らなかったんだよねww。」

「いっつもエリート面してさ、俺らの事見下して、どうかよ。お前、【爆破】消えたんだろ?アイツと同じ、無個性マンになる気分はよ!!」

 

 ニヤニヤと、気色の悪い笑みを浮かべながら、彼らはじりじりと近づいてくる。

 

「いたぶってやるぜ!!二代目デクちゃぶべらっ⁉」

 

 爆豪にとびかかろうとした瞬間、爆豪は、そのいじめっ子を殴り飛ばした。

 

「うるせぇ。」

「…………は?」

 

 殴り飛ばされたいじめっ子は、呆然と、殴られた頬を抑える。

 

「エリート面が気に入らねぇ?無個性になれば俺をいたぶれる?ずいぶんと舐められたもんだなァテメェらみてぇなクソモブ共がよ!!」

「言ってくれるじゃねぇか、無個性のくせに!!」

「無個性だから何だってんだ!?俺はデクとはちげぇぞ!!」

「ざっけんじゃねぇ!!」

 

 襲い掛かるいじめっ子たちに、爆豪はとびかかった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《NO Side》

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……クソモブ共が、舐めてんじゃねぇぞ。」

 

 空地の土管に、学ランもボロボロで、傷だらけの爆豪は腰かけていた。周りには、四人のいじめっ子が倒れている。いずれも白目をむいているが、爆豪の表情は浮かなかった。

 

「だが、こんなクソモブ四人相手で、ここまでかよ。」

 

 以前、緑谷に言った言葉が、彼の脳裏をよぎる。

 

「こんなクソモブ四人相手でここまでボロボロじゃ、ヒーローにゃ慣れねぇ。ハッ。」

 

 今の自分の無様さを、鼻で笑う。

 

「…………クソが。」

 

 その頬を涙が伝うことを、爆豪自身、認めたくなかったのだろう。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《Side 爆豪》

 

「なぁ、デク…………。」

 

 アイツが最後に目撃された、屋上に、俺は立っていた。掌に力を込めても、もう爆破は出ねぇ。それが俺の後悔なのか、デクの呪いなのかは分からねぇ。でも、

 

「お前はどんな気持ちだったんだ?ヒーロー(憧れ)を諦めなくちゃならねぇってのは。」

 

 こんな言葉を言ったって、あいつがひょっこり出てくるわけでもなければ、爆破が戻るわけでもねぇ。でも、語らずにはいられなかった。

 

「…………クソが。今の俺、最低にクソだ。」

 

 居ても立っても居られなくなってそう呟いた。そしたら、

 

「じゃあ、ボクに頂戴?」

「ッ!?」

 

 唐突に背後から何かが襲ってきた。気が付いたら、口をふさがれて、両腕も、重油の中みたいに動かし辛くなりやがった。コイツ、

 

「安心してくれ。苦しいのは最初の数分だけだ。死ねばすぐにラクになる。」

 

 甘い声で囁きかけてきやがる…………。クソが。息が苦しい。俺は、ここで…………。

 

 終わるのか?こんなところで?

                 

 

 

 

 

 

 

                  ふざけんな。俺は、まだ!!こんなところで!!

 

               SMASHU!!

 

「!!」

 

 一瞬、すげぇ風が吹いたように感じた。ヘドロみたいな感触が消えて、朦朧とした意識の中、それは確かに、輝いて見えたような気がした。

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《Side 爆豪》

「いや~危ないところだったね。少年!!」

 

 目の前でそうやって豪快に笑う金髪の男。いや、日本人とは言わず、世界の憧れの的。№1ヒーローの、オールマイトが目の前にいた。

 

「オール…………マイト…………。」

「私がわかるようだね!!元気そうで何よりだ。」

「…………なぁ、アンタ。」

 

 一つ、どうしても聞きたいことがあった。それを聞きたくて口を開いたが、オールマイトは手でそれを制した。

 

「私にあえてうれしいのは分かるよ。けどね、私はこれからこれを警察に届けなくてはいけないから、」

 

 アーミージーンズのポケットから取り出したマッキーペンで、俺のカバンに素早くサインを書く。

 

「これで我慢してくれ!!それでは、」

「ま、」

 

 足腰に力をためて、飛び立とうとしてるオールマイトを、止めるなくちゃいけない気がした。必死になって、オールマイトの足に縋りついた。

 

「待ってくれ!!」

「うおっ!?」

 

 そして、二人一緒に空中に飛び出した。

 

「ええい仕方がない!!かくなる上は…………!!」

 

 オールマイトは、苦渋の決断みてぇに、隣のビルに着地した。俺にほとんど衝撃が来なかったのは、さすが№1ヒーローってとこか。

 

「全く!!どうしてあんなことをしたんだい!!」

 

 そして、説教を食らった。まぁ、ヒーローはい暇じゃねぇからな…………仕方ねぇっていやぁ仕方ねぇ。

 

「…………どうしても、聞きたいことがあったんだよ。」

「むぅ…………だからって!!級に縋りついたら危ないじゃないか!!以後気を付けるように!!…………で、何だい?聞きたいことって。」

 

 怒ってたさっきまでの言動から、収まったような優しい声で聴かれたその質問に、俺は少し驚いた。正直、心の中で、どうせ答えちゃくれねぇと思ってた自分がいたから。

 

「私も意地の悪い人間じゃない。質問にもよるが、答えられることなら、何でも聞いてくれ。」

「…………俺には…………友達(ダチ)が居たんだ。ヒーローオタクで、アンタに憧れてて、いつかヒーローになるって息巻いてた。」

「その友達と、喧嘩でもしたかい?だったら、仲直りするといい。思い切ってやってみれば、そう難しいことじゃ」

「行方不明に…………なったんだ。」

「…………What?何だって?」

「居なくなっちまったんだ。アンタに助けてもらったあの屋上が、最後に目撃された場所だった。」

「それなら警察を頼れば」

「そいつ、無個性だったんだよ。」

「…………は?」

 

 俺の独白に、話がつかめない。という顔をするオールマイト。

 

「無個性じゃヒーローに慣れねぇって、何度も言い聞かせたんだ。アイツはいつか、自分を犠牲にして、誰かを助けちまう!!最後の最後で、自分を勘定に入れてねぇ奴だったんだ!!気味が悪くて、それで死んじまったら、アイツのオバサンに顔向けできねぇから!!アイツの道を閉ざしちまった!!俺が!!アイツの心をへし折っちまった!!俺のせいなんだよ!!アイツが消えたのは!!」

「…………。」

 

 オールマイトの目は、俺をまっすぐ見つめてくれる。それが何を意味するのか。俺の問いの本題を聞くために、耳を傾けてくれてる。全部、ぶちまけることにした。

 

「なれたかよ!!【無個性】でも、【ヒーロー】に!!あいつが、デクが消えたあの日から!!俺は【爆破】が、【個性】が使えねぇ!!なれるかよ!!ヒーローに、【個性】が無くてもよぉ!!」

 

「…………キミが望む答えが何かは分からない。それにこの問いは、そんな答えを返すべきじゃない。正直、時間がないので適当な答えで返すつもりだったが、…………キミみたいなまっすぐな奴には、真摯に向き合ってあげないといけないな。」

 

 気が付けば、そういうオールマイトの身体からは湯気のような煙が上がってる。

 

「ど、どういうことだよ、オール」

 

 その瞬間、その煙が、爆発したかのように濃くなった。そして、それが晴れた時、

 

「マイ…………ト?」

 

 そこにいたのはヒョロガリの男だった。

 

「ゴホッ、ゴホッ。正直、これがあるから、逃げるように君の前から去ろうとしたんだがね…………。これが、今の平和の象徴の、正体さ。」

 

 認めたくねぇ。認めたくねぇが、目の前にいる(ヒョロガリ)は、オールマイトだ。

 オールマイトは、だぶだぶになったTシャツをめくって見せる。

 

「ッ!!それは…………。」

 

 そこにあったのは、痛々しい傷跡。

 

「五年前に負った傷でね。呼吸器官半壊。胃袋全摘。今の私が、ヒーローとして活動できる時間は、三時間といったところさ。」

 

 平和の象徴の、余りにも無残な真実。

 

「三時間…………。五年前っつーと、毒毒チェーンソーか。」

「詳しいね。」

「さっき言ったやつが、お前の大ファンだったんだよ。」

「そうだったね。まぁでも、あんな子悪党にやられはしないさ。これは、公表されてないヴィランとの戦いだよ。」

「…………。」

「夢を砕く…………いや、君の罪の意識を後押ししてしまうようで悪いが、ヒーローっていうのは過酷な(そういう)職業なのさ。とても、個性がなくて務まるようなものじゃない。」

「…………そう、だよな。」

「君が個性を使えなくなった原因は分からないが、もしずっとそのままでも、恥じることじゃないさ。もし正義を志したいなら、警察官を目指すといい。ヴィラン受け取り係。なんて揶揄されちゃいるが、あれも立派な仕事だ。縁の下の力持ちさ。」

 

 立ち上がって、そういいながら去っていく。

 

「あ、このことはネットには上げないでくれよ。もし上げたら、どうなるかわかってるね?中学生なんだから。」

 

 ちゃっかり釘を刺して。俺はうなずくだけで、しばらく、オールマイトが階段を下りて、見えなくなってからしばらく、放心していた。

 

「言えるわけ…………ねぇだろ。」

 

 やっと絞り出したのは、そんな言葉だった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《Side オールマイト》

 

 ふぅ。やれやれ。いくら悩める少年の質問に答えるためとはいえ、トゥルーフォームを彼に見せたのは失敗だったかもしれないな。

 まぁ、あんなこと、そうそうネットにあげられるものじゃぁ無いだろう。

 しかし、行方不明の少年か。そういえば、塚内君から似たような話を聞いていたような…………。

 まぁいい。まずは、このヴィランを交番に…………あれ?

 

 ゴソゴソ

 

 ヴィランが、居ない?ペットボトルの中に詰め込まれて動けるはずが…………。まさかあの時!!

 

「Sit!! ゴホッ、ゴホッ!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《No Side》

 

 爆豪は、ふらふらと、道を歩いていく。

 

「(個性なしでヒーローなんかできねぇ。それは分かり切ってたことじゃねぇか。そのうえみっともなく縋りついて、オールマイトに公表したくない真実まで公表させて)…………みっともねぇ。」

 

 そう呟いて、また歩みを進める。そんな中、

 

 ドォン!!

 

「「「!?」」」

 

 すぐ近くで、爆炎が巻き起こった。




 すみません。きりがいいのでここまでにしました。続きは次回!!
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