一転幸成裁判☆   作:ジャク

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遅い上にクオリティ低いです。許してください。

※この作品は真夏の夜の淫夢やクッキー☆などの要素が含まれます。
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第1章初めての一転幸成 法廷編2

8月16日 午前8時10分

地方裁判所 第2法廷

 

 

「これより、有馬須 にょんの法廷を開廷するゾ〜」

 

開廷を宣したのは坊主頭の裁判長、三浦 智将(みうらともまさ)だった。

 

「検察側は準備完了しています。弁護士さんはま〜だ時間かかりそうですかね〜?」

 

メガネの下からアヤシイ目が覗いている。

 

「べ、弁護側もバッチェ準備完了しています!(相手は"新人殺し"の新庄か…。)」

 

「おい、田所。お前たしか、今日が初めての法廷だろ?」

 

ぶっきらぼうな口調で裁判長が言った。

 

「そーですねぇ…。…キンチョーしてます‥‥。」

 

「そうだなぁ。裁判を進める前に、本当に”準備完了”しているか、確かめさせてもらうゾ〜」

 

「えぇ…(うわあ、アタマの中が

すっげえ白くなってきたぞ‥‥)」

 

「カンタンな質問をするから、答えろゾ。まず、この事件の被告人の名前を。‥‥教えてくれゾ。」

 

「…有馬須 にょんさんです。」

 

臆することなく、田所が答える。先程まで話していた人物を忘れるハズがない。

 

「あれ?そうだったかゾ?」

 

裁判長は首を傾げ、書類に目を通す。

 

「…そうだよ。…すげぇなぁ…田所!」

 

どうやら裁判長は知らなかった様だ。

 

(この裁判長…池沼かな?)

 

口には出来なかったが、おそらく法廷内の全員が同じ事を思った。

 

「続いて…今回の事件の被害者の名前を教えろゾ。」

 

田所は法廷記録の証拠品ファイルを取り出し、<<我場物理苺の解剖記録>>を見る。

 

「えーと。被害者の名前は

我場物理 苺(がばぶつりいちご)さんです。

 

「‥‥。」

 

裁判長は必死に資料に目を走らせていた。

 

「そう。我場物理さんだゾ。」

 

「じゃあ、彼女はどうやって殺害されたか?被害者の死因は何ゾ?」

 

田所は再び、解剖記録を読んだ。

 

『死亡推定時刻は8月13日の午後7時から8時まで。 刃物により胸部を刺され失血死。傷が深く、背中まで貫通している。』

 

(痛かっただろうな…可哀想に…)

 

「胸部に刃物を刺されて失血死です。」

 

「そうだよ。じゃあ、質問はこれぐらいにしてそろそろ審理を始めるゾ。」

 

急に先程までのアホ面から真剣な顔になった。今から三浦裁判長の裁きが始まるのだ。

 

「さて。ちょっといいか?新庄検事」

 

「なんでしょうか、裁判長。」

 

「今、田所が言ったとおり、被害者は刃物で刺されている。その”刃物”だが、具体的には、どういう物ゾ?」

 

「凶器は、この<<果物ナイフ>>

ですねぇ。被害者の胸部に刺さっておりました。」

 

「‥‥よし!証拠品として受理するゾ」

 

(証拠品<<果物ナイフ>>のデータを法廷記録にファイルした。)

 

田所はナイフの入っている封筒を読んだ。

 

『刃渡り15cm。先端に血痕が付着しており、指紋は検出されなかった。』

 

(これが凶器か……)

 

時間が経ってるとはいえ、あまり血液を見て良い気はしない。

 

「田所!新しい証拠品よ。あなたの武器になるから上手く活用しなさい。」

 

栞奈が横から言った。

 

「はい。所長」

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「では、新庄検事。証人を呼んでください。」

 

「ではまず、被告人の方から話を伺いましょうか?」

 

証言台に立ったのは被告人のにょんだった。緊張しているのか、鼠の耳がピクピク動き、尾は下がっている。

 

「証人。名前と職業をお願いします。」

 

「初めまして。にょんと申します。お菓子の材料屋の店主です。」

 

眉を顰めて裁判長が言う。

 

「証人…シュミを否定するつもりはないが、法廷内でコスプレは禁止だゾ。」

 

「あっ、これ本物です。」

 

耳に力を入れ、実際に動かすにょん。

 

「たまげたなぁ…」

 

目を見開き、驚いた様子の裁判長だったが、やがて納得したのか咳払いをして座り直した。

 

「栞奈所長。俺は、どうすれば‥‥?」

 

「今は、依頼人を助けるための

"証言"を聞き逃さないこと。ボサっとしてないで集中なさい。」

 

田所は体を前のめりにして、耳を傾けた。

 

「ではまず、当日の事を話して下さいねぇ…」

 

新庄は舐めるようににょんを見ている。

 

「は、はい…」

 

にょんは若干怯え気味だった。

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ー証言開始ー 〜事件当日の事〜

 

 

 

「その日は朝から普通に営業していました…。」

 

「夕方ぐらいに、店の奥で作業してたら…背後からいきなり殴られたんです…」

 

「夜、気づいたら……血まみれの苺ちゃんがいて……胸に私のナイフが……」

 

「そしたら警察の人が来てタイホされました…」

 

「凶器がケッテイ的な証拠だと言っていました…」

 

思い出して辛いのか、目元は赤く、少し潤んでいる。が、そんな事に構わず、新庄が口を開いた。

 

「その通りです証人。ですが、全て包み隠さず話してもらわないと困ります。」

 

「ど、どういう事!?」

 

顔を上げてにょんが尋ねる。

 

新庄はまるでにょんを犯罪者を見るかのような目で見下ろす。

 

「裁判長!被告人は事件前日、被害者と口論をしておりました。近隣住民が目撃しております。」

 

三浦裁判長が頷く。

 

「沢山の人が見てるなら信憑性高そうだゾ。」

 

「おそらく動機は恨みによるものだと思われます。」

 

「そんな!確かに喧嘩したけど私は苺ちゃんを殺してません!」

 

にょんは必死に否定するが、新庄検事はそれを鼻で笑う。

 

「フッ…証拠でそれを示せますか?」

 

田所は全身から脂汗が出て、震えが止まらなかった。

 

(やべぇよ…やべぇよ……)

 

(恨みによる殺人なんて珍しくない…)

 

(このままだと新庄に流されて、にょんさん有罪になっちまう…)

 

「とにかく、被告の動機はおわかりいただけたと思います。」

 

メガネをクイっと上げる新庄

 

「とてもよく。」

 

「よし!じゃあもう有罪で……」

 

槌を持ち上げ判決を言い渡そうとする。

 

「あっ、待ってくださいよ。弁護側には尋問の権利がありますあります。」

 

おどけた口調で言う田所。栞奈に習った『ピンチのときほどふてぶてしく』を体現していた。

 

「おっ、そうだな。」

 

槌を置き、鞄から書類を出す裁判長。どうやら帰り支度をしていたようだ。

 

メガネを拭きながら新庄が言う。表情から田所と対照的に余裕が伺える。

 

「意味ないと思いますけどねぇ…まあ、いいでしょう。」

 

田所と新庄の目が合った。

 

栞奈がヒジで田所をつついて言う。

 

「中々やるじゃない。」

 

「ありがとうございます。所長。……言ってみたは良いんですが、尋問ってどうやれば…」

 

「ムジュンを探すのよ。」

 

「ムジュン…ですか……」

 

「アンタが依頼人の事、本当に信じてるならあんなメガネ検事の推論なんて嘘に決まってるわ。」

 

「分かりました。やってみます……」

 

 

 

 

 

「じゃあ、尋問を始めてくれ。」




既に証拠品と証言がムジュンしてますのでお暇なホモの兄ちゃんは推理してみて下さい。





にょんの証言 〜事件当日の事〜

「その日は朝から普通に営業していました…。」

「夕方ぐらいに、店の奥で作業してたら…背後からいきなり殴られたんです…」

「夜、気づいたら……血まみれの苺ちゃんがいて……胸に私のナイフが……」

「そしたら警察の人が来てタイホされました…」

「凶器がケッテイ的な証拠だと言っていました…」





証拠品リスト

我場物理苺の解剖記録
『死亡推定時刻は8月13日の午後7時から8時まで。 刃物により胸部を刺され失血死。傷が深く、背中まで貫通している。』

果物ナイフ
『刃渡り15cm。先端に血痕が付着しており、指紋は検出されなかった。』


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