東方鬼酒会録   作:白黒トラベラー

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今回は近づく夏の間近で起こった異変についてのお話です。自然によるものもある意味では異変なのでしょう。少なくとも異常気象の中でも異常ではあるようです。


異常気象には妖怪を!

宴会からはや一週間。

 

人里 寺子屋

 

女の子「慧音せんせ〜さようなら〜」

 

慧音「気をつけて帰るんだぞ〜!」

 

男の子「うん!先生!また明日ね!」

 

三吉「元気だね〜子供というものは。」

 

慧音「いいものだ子供というものは。こちらも元気を貰える。」

 

三吉「子供…なんだろう、揃いも揃って同じ服着てるな…」

 

慧音「その子供たちのうちいちばん若い子、お金にがめついだろ。」

 

妹紅「慧音、こっちは終わったぞ。」

 

慧音「妹紅お疲れ様。後は子供たちの見送り頼んでもいいか?」

 

妹紅「確かに、まだこの時間は暗いからな。もう少しすれば夜道も安全になるんだが。」

 

三吉「確かに夜道は危ないな。俺もついて行こう。」

 

妹紅「ありがとう。わざわざ子供たちの為に本まで用意してくれたのに。」

 

三吉「読み書きは覚えてるからもう使わんしな〜。記憶が飛んで字が読めなくなるまで貸しとくよ。」

 

慧音「そろそろ出発しないと追いつけないぞ〜。」

 

妹紅「じゃ、行ってきます。」

 

 

 

 

 

女の子「三吉おにーちゃんは昔から住んでるの?」

 

三吉「そうだな〜。住んでたけど一旦外の世界行ってまた戻ってきたって感じかな。」

 

男の子「どうして〜?お外になんで行ったの?」

 

三吉「外側に行かないと治せない物があってね。それを治すために外に行ってたの。」

 

女の子「ねぇねぇ!三吉おにーちゃんは何処に住んでるの?」

 

三吉「家か〜。前に引っ越してるからな〜。新しく家探さないとね。」

 

女の子「ならお家見つけたら遊びに行くね!」

 

妹紅「それはいいな。これから暑くなるし、出来れば寺子屋から人里までの道の間にあると冬場も安心だ。」

 

三吉「元々地底で探すつもりだったけど、繋げていいのかな〜地底と地上。」

 

妹紅「そのあたりは私にはわからんね。聞いてみればいいんじゃないかな?おっとそろそろだね。」

 

男の子「妹紅おねーちゃんに三吉おにーちゃんありがとう!また明日!」

 

妹紅「おう!気をつけるんだよ。」

 

三吉「ちゃんと水分とるんだよ〜。」

 

妹紅「遅くまで付き合わせて悪いな。」

 

三吉「大丈夫さ。それにしても人里近くに鬼の家があっていいんだろうか…」

 

妹紅「アンタの家なら大丈夫だよ。人里での揉め事も解決してくれるからみんな歓迎してるからね。」

 

三吉「わかった。考えておくよ。」

 

 

 

 

 

博麗神社 境内

 

三吉「ということなんよね〜。」

 

龍次「いいんじゃないか?俺は妖怪の山の元々の家片付けたから探すの手伝うぞ?」

 

三吉「別に住む場所が無いわけじゃなくて、他人が来るのに不便なのよね。それを解決したい。」

 

勇儀「地底でも探してはいるんだけどね〜。さすがに地上と繋げるのはダメだからな〜。」

 

紫「こうなったのは私のせいではあるんだけど…。」

 

萃香「こんな時こそ飲んで考えようぜ〜!」

 

華扇「ダメです!龍次はともかく三吉はよく人に会うのですから。」

 

三吉「人を酒癖悪いみたいに言うなよ…。それに既に飲んでるからな?」

 

華扇「あなたは子供たちとも会う機会が多いんです!妖怪の子供ならまだしも人間の子供にお酒を飲ませたらどうなるか分かってるんですか!」

 

三吉「さすがにそこまでしねぇよ。というか霊夢ちゃんの体調は気になるけど。」

 

華扇「あの子は本当に…!しかし龍次が来てから霊夢に酒を飲ます鬼が増えるとは…」

 

龍次「まあ、酒を飲むことは悪くないよ。」

 

萃香「霊夢がいるからこそ私は楽しめるってのに…。」

 

華扇「ダメです!はぁ…霊夢も物部布都のように真面目に修行してくれればいいんですけど…。」

 

三吉「おい、ここって鬼が井戸端会議する場所じゃないだろ?ここで話してちゃますます人が来なくなるぞ?」

 

霊夢「いいのよォ〜三吉さんみたいにたっっっっくさんお金くれて、美味しいもの作ってくれて、面倒見てくれる人がいるんだからァ〜〜…」

 

華扇「こら霊夢!……はぁ…まだ酔いが覚めてないのね…。」

 

勇儀「アタシらが幻想郷中の酒飲み尽くすっていう異変起こせばちょっとは修行するんじゃないか?鬼との5連戦だぞ?」

 

萃香「それはいいね!」

 

三吉「多分それ、お尋ね者の例の天邪鬼がついでに退治されるぞ。」

 

萃香「ああ、三吉に角のさきっちょポッキリやられたってやつか。必死にちっちゃい子が隠してたね〜。」

 

龍次「わかさぎ姫だったりと色んなやつから文句言われてたよな〜お前。」

 

三吉「ちゃんと形残してるか大丈夫だろ。ひっついたし。」

 

龍次「まあ、あのままなら間違いなくあの角永遠亭行きだったな。」

 

霊夢「ねぇ〜え〜三吉さ〜ん。暑い〜。水風呂入れて〜。」

 

三吉「まずは水を飲め。」

 

 

 

 

 

地底 地霊殿

 

さとり「ダメです。」

 

勇儀「ダメか。」

 

三吉「だろうな〜。」

 

さとり「分かってるなら来ないでください。こいしを探すのに忙しいんです。」

 

三吉「いるじゃん。」

 

さとり「どこにです?」

 

三吉「勇儀の膝の上。」

 

こいし「うーん座り心地は微妙だけど、背もたれはお空以上だね。次はおにーさんの方!」

 

三吉「うーわ。恐れ知らずだな〜子供って。」

 

さとり「それにしてもなんでこいしを見つけられるんですか?」

 

三吉「そりゃ、無意識操るっていっても、こっちが無意識のフリしてればいつか出てくるってもんよ。」

 

さとり「なるほど。無意識を意識的に演じるというわけですか…そうすることでこいしを意識できる所まで釣り出すと。」

 

勇儀「相変わらず感覚鋭いね〜。」

 

さとり「そうですね…こいしを探すのに協力してくれるのなら貴方が通る時のみあなたの家から直接地上へ行けるようにしましょう。そうすれば地上にいるこいしを探す手間が省けます。」

 

三吉「ならそういうことで。」

 

こいし「ねえ〜。おにーさんのお家ってフランちゃん達来るかな?」

 

三吉「どうだろうな〜地上と繋げたら来るかもな。」

 

こいし「わーい!フランちゃん達と何時でも遊べるー!」

 

 

 

地底 旧都

 

ヤマメ「おっ!三吉鬼のおにーさん!この間の宴会ありがとね〜。こんど地上でプリズムリバー三姉妹とライブやるんだ!太陽の畑にある広場でやるんだよ〜。おにーさんも来てね!」

 

三吉「ありがとう。行かせてもらうよ。」

 

勇儀「間違っても手拍子でそこら辺の向日葵消し飛ばすんじゃないぞ?」

 

三吉「そんなことしちゃあの辺の地図が変わっちまうよ。」

 

 

勇儀「幽香の方は大丈夫なんだな…」

 

三吉「向日葵にさえ気をつければ大丈夫だろうからね。勝てるかはわからん。」

 

パルスィ「勇儀、この後少し飲まないかしら?」

 

ヤマメ「おっ、それ私も行っていいのかな?」

 

パルスィ「なんで貴女まで…」

 

三吉「俺はまだ行くところあるからな〜。行くなら3人で頼むよ。」

 

勇儀「つれないねぇ〜。まあ家に簡単に行けるようになりゃ何時でも飲めるんだ。別にいいか。」

 

三吉「それじゃ。」

 

 

 

 

 

無縁塚

 

ナズーリン「うーん…めぼしいものはなかなか見つからないか…おや、アレは…」

 

三吉「こんにちは霖之助さん。まだお盆には早いですが。何かいいもの見つかりましたか?」

 

霖之助「見てくれ!こんなにも立派なヒヒイロカネを見つけたんだ!これは珍しいものなんてもんじゃない!しばらく八卦炉の修理には困らないぞ。」

 

三吉「この大きさのヒヒイロカネが流れ着くとは…それにしても変だな。なぜこの時期に?」

 

ナズーリン「おい!そこの2人!」

 

霖之助「ん?君は命蓮寺の…」

 

ナズーリン「頼みがある。そのヒヒイロカネを譲ってはくれないだろうか?」

 

霖之助「それは無理だな〜。僕が先に見つけたんだ。」

 

ナズーリン「そこを何とか!」

 

三吉「そもそも墓場での拾い物を自分のものって言い張るなよ……」

 

霖之助「おや、君は何か別の目的で来たのかい?」

 

三吉「まあな。定期的来るかな。」

 

 

 

 

 

 

三吉「さて、ある程度終わったか。」

 

ナズーリン「なるほど。全ての墓に酒の入った杯を…」

 

三吉「まあ、特にやることもないんでな。獄卒してる訳でもないからな〜。」

 

映姫「そんなに言うのなら獄卒をしてもらってもいいんですよ?」

 

ナズ&霖「「あ……」」

 

映姫「そこのおふたりには話が……むぅ!逃げるなぁ!」

 

三吉「霖之助さんヒヒイロカネ持ってるのに速っや。」

 

映姫「まあ今度あったら説教しましょう。それにしても三吉鬼よ。随分と殊勝な心がけではないですか。無縁塚に供養にくるとは。ほかの鬼なら酒は全て飲み干しているでしょうに。」

 

三吉「まあ、こーいうこともしてたからねぇ…」

 

映姫「それはそうと何かおかしいとは思いませんか?」

 

三吉「たしかに。この時期にしては多くのものが流れ着いて来ている上にいつもより早く夏の花が咲き始めている。外の世界で何かあったのかもな。」

 

映姫「まあいいでしょう。本来なら人にも供養してもらいたいですが、ここはあまりに危険です。貴方のような人がいるだけでも救われるでしょう。」

 

三吉「それ、俺が獄卒やったら供養した相手を責めることになりませんかね〜…」

 

映姫「そうですね。小町の見張りを頼みましょう。」

 

三吉「ずっと見張ってられる自信がないんですが…」

 

 

 

 

 

 

 

夜 太陽の畑

 

ヤマメ「みんなありがと〜!」

 

ルナサ「随分と盛り上がったな。」

 

ラルバ「去年のこの時期より人が多かったね〜。」

 

三吉「随分と人が来るんだな。付喪神もたくさんだ。楽器じゃないやつも変にいるが…」

 

正邪「悪いか!というかなんでお前がいるんだよ〜!」

 

針妙丸「また正邪の角を折に来たのか!?」

 

三吉「さすがに違うわ。」

 

明羅「それにしてもかなり妖精たちが活発だな…」

 

コンガラ「この時期に夏妖精たちがこんなにも…」

 

ラルバ「いーじゃん。夏も近づいてきたし、私達も活発になるよ〜」

 

チルノ「アタイ、暑いのは苦手だけど今はまだなんか暑くないからこのままだといいな〜」

 

リリー「まだ私も元気ですよ〜。」

 

三吉「異常気象かなにかか?」

 

幽香「案外そうかもしれないわね。向日葵だけじゃなく、夏の植物たちも目覚め始めている。普通ならありえないのに。」

 

ヤマメ「異変ってことかい?」

 

明羅「異変なら最近来たそこの鬼さんが元凶の可能性あるが…」

 

三吉「悪いが季節の境目なんてものを食うことは俺でも無理だぞ。その年によって変わるものだからな。」

 

幽香「ここ数日は様子を見ましょう。」

 

 

 

 

 

深夜 香霖堂

 

三吉「という事があってな〜。」

 

ナズーリン「なるほど。たしかに不思議だ。」

 

魔理沙「うーん、新しく来たやつが異変を起こすのは有り得るがそもそも夏を操れるやつらは何も知らなくて、白玉楼の奴らが今度は夏を集めてる訳でもないからな〜。」

 

霖之助「そのあたりはなんとも言えないね。ほら、治ったよ。」

 

魔理沙「ありがたいぜ!あとはどう運ぶかだが…」

 

三吉「八卦炉を運ぶのは任せてくれ。」

 

ナズーリン「その余ったヒヒイロカネ、やっぱりくれたりは…」

 

霖之助「あげないよ。」

 

ナズーリン「仕方ない。また探そう…」

 

三吉「ヒヒイロカネほどではないが珍しい鉱物関連ならあるぞ。隕鉄で作った食器なんだが。」

 

ナズーリン「それは貰ってもいいのか?」

 

三吉「ああ、大丈夫だ。作ろうと思えば作れる。」

 

ナズーリン「ならば隕鉄の方を貰えるだろうか?」

 

霖之助「僕の方にも食器をくれないかな?売れるかどうか気になってね。」

 

三吉「わかった。こんどまとめて持ってこよう。」

 

魔理沙「私はこんど何か本を借りたいな〜。」

 

三吉「本は持ち出せないぞ。そういう風にしてある。食器とかと違って文献の類は変なところに流れ着くとは大変だからな。読むなら家の中でだけだ。」

 

魔理沙「仕方ないか。その時は泊まらせてもらうぜ。そういえば家とこっちを繋ぐ場所は見つけたのか?」

 

三吉「人里から寺子屋や永遠亭までの道の間と地底の旧都付近にな。さとりの妹を探すのを手伝う事を条件に特別に許可を貰った。」

 

魔理沙「ちゃっかりしてるなーあいつも。」

 

霖之助「君もだろう…というか君も三吉くんから色々やってもらってるみたいじゃないか。」

 

ナズーリン「ほう?色々とは?」

 

霖之助「掃除や料理だけじゃなく朝も起こして貰ってるそうだね。全く、三吉鬼にまで迷惑をかけても気が済まないかい?」

 

魔理沙「だって…ご飯美味しいし…」

 

霖之助「若い娘がそう易々と男を入れるんじゃありません!」

 

三吉「なんで俺が悪いみたいになってんだよ…」

 

ビュゥゥゥゥゥ

 

ガタガタガタ…

 

三吉「随分強い風だったな。」

 

魔理沙「びっくりしたぜ…」

 

三吉「飛ぶのは危ないかもな。」

 

ナズーリン「私は早めに帰らせて貰うとしよう。」

 

魔理沙「私も帰るぜ。流石に眠いぜ…」

 

三吉「ナズーリンちゃんはともかく、魔理沙ちゃんは途中寝そうだな…一緒に行くとしよう。」

 

魔理沙「ついでに布団と風呂の準備もして着替えさせてくれ〜。」

 

三吉「酔っ払った霊夢ちゃんみたいなこと言うんじゃないよ……」

 

 

 

 

 

 

翌日 人里付近 三吉鬼宅 鬼界 地上入口前

 

三吉「なんだ?雨音がだいぶ激しいな。」

 

妹紅「いたいた!ここか!済まない、子供達ここに避難させてくれないか?それと、梓桜ちゃん見なかったか?」

 

三吉「昨日の女の子のことか?見てないぞ。」

 

妹紅「大雨が降ってきて川の増水がやばいんだよ!早く見つけないと探せなくなる!朝家を出ていったきり見つかってないんだ!」

 

三吉「わかった。子供達はここを経由して親元へ戻そう。人里へ繋げておく。梓桜ちゃんは探しておく。とりあえず、川近くを探すなら今しかない。そっちはどこか草むらや田んぼを探してくれ。」

 

妹紅「ありがとう。また後で合流するぞ!」

 

 

 

 

 

 

三吉「梓桜ちゃ〜ん?いるか〜い?」

 

小傘「ばぁ!びっくりした?」

 

三吉「おっとこんなところにちょうどいい大きさの傘が。」

 

小傘「違うよ!いや違わないけど…というか何するの!お願いだから無言で片手で持ち上げないでよ!いや、お姫様抱っこなら大丈夫って訳でもないから!とりあえずわちきをおろして〜…」

 

三吉「なあ、このぐらいの身長の女の子見てないか?」

 

小傘「見てないよ!お願いだから降ろしてよ!」

 

成美「一体何事ですか〜?」

 

三吉「ありゃ、地蔵さんがなんでここに?」

 

成美「女の子が魔法の森に近づいてきたので一旦魔理沙さんに預けたんです。それで親御さんを探しに来たんですが…」

 

三吉「梓桜ちゃんか。ありがとう。ちょうどいい。2人とも俺の家に居といて。付喪神に魔法使いといえどこの大雨はかなり危険だ。」

 

小傘「わかったから降ろして!自分で歩くから〜!」

 

成美「お言葉に甘えさせて貰います。」

 

 

 

 

 

 

永遠亭

魔理沙「いや〜見つかって良かったぜ!」

 

妹紅「見つけてくれてありがとう。」

 

魔理沙「御礼なら見つけてくれた成美に行ってくれ。魔法の森に入ったらさすがに危険すぎるぜ。」

 

三吉「とりあえず怪我の方は?」

 

優曇華「倒木につまずいた時の擦り傷は問題無し。瘴気の影響も大丈夫です。」

 

龍次「ふう。ひとまず大丈夫そうだな。人里にもまだけが人はいるけど、どうなることか…。」

 

萃香「ありゃやばいね〜。」

 

魔理沙「無縁塚に時期外れの流れ着いたもの、夏妖精達の活発化、植物の早咲き、そしてちらほらと見受けられたいつぞやの時のような魂たち。外の世界でも異常気象かあったみたいだな。」

 

妹紅「少なからずの人が犠牲になっているみたいだ。」

 

三吉「とりあえず人里付近の警戒をしよう。このまま酷くなると、建物の中にいても危ない。」

 

龍次「できる限り人里の妖怪達にも協力してもらう。」

 

萃香「勇儀と華扇が既に動いてくれてるよ。私たちは道が塞がってるところや避難できてない人達の道を確保しよう。」

 

優曇華「私達も用意をまとめたら人里の方へ怪我人の治療をしに行きます!」

 

 

 

 

 

人里

 

勇儀「まずいな…」

華扇「あの大きさの竜巻…それがあんなに…」

 

霊夢「どうするのよ?あれ。流石にあんなのが来たら…」

 

男性「大変だ!堤防の方にも竜巻が!あのままじゃ畑や田んぼどころか付近の家まで水没しちまう!」

 

華扇「あっちの方まで…!」

 

龍次「すまん、遅れた!だいぶやばいな…」

 

紫「ここまでの荒れ方は珍しいわね。天界は大騒ぎのようよ。吸血鬼のとこのメイドに手伝ってもらおうと思ったけどそもそも出れないみたいね。白玉楼の方も大変だみたいだわ。」

 

幽香「仕方ないわね…こうなったら竜巻そのものをどうにかするしかないわ。」

 

霊夢「どうにかするって?」

 

勇儀「消し飛ばすってとこか。」

 

華扇「ただ、人手が足りませんね…」

 

三吉「怪我人の搬送終わったぞ!」

 

男性「おぉ…鬼の方々が、こんなにも…ありがてぇ…」

 

霊夢「ここは危ないので逃げてください!」

 

男性「しかし、野菜が…」

 

白髪の男性「そんなことを言っている場合か!今は命が優先じゃ!妖怪の方々も危険を承知で駆け回ってくださっている。わしらにできることはこれ以上救助される人間を増やさない事じゃ!」

 

男性「組合頭…わかりやした!あっしらの畑と家、鬼様達におまかせしやす!どうか、守ってくんなせぇ…」

 

幽香「あの竜巻はどうするつもりなのかしら?あの川の狭さじゃ無理よ。最悪、私が向こう岸を吹き飛ばして進路をずらすわ。」

 

龍次「いや、そうしなくてもまとめて消すことは出来る。」

 

幽香「一体どうするつもり?」

 

勇儀「鬼が5人。そして1人は何でもかんでも食えるときた。あとは分かるな?」

 

三吉「幽香さんは植物を経由して情報を集めてくれないか?」

 

幽香「わかったわ。」

 

霊夢「話してるところ悪いけれど、なんか妖精たちが暴れ出したわよ!」

 

小町「大変です〜!」

 

霊夢「小町!?なんでここに?」

 

小町「私はすぐ移動できるのでパシられてるんです!それよりも大変です!大竜巻と嵐のせいで妖精たちが興奮して人里付近で暴れてるんです!大妖精の制止も聞かないみたいです!それでは私はこれで!」

 

霊夢「暴れてる妖精は戦える人たちを集めて私が対処するわ。萃香!竜巻のことは任せたわよ!」

 

萃香「任された!そうと決まればやることは2つ。まずは守矢神社の巫女の力で雨を弱める!2つ目はあの竜巻をできるだけまとめて三吉と龍次で潰せるようにする!各自竜巻の移動開始!」

 

 

 

 

 

 

勇儀「力業「大江山嵐」!」

 

華扇「包符「義腕プロテウス」!」

 

萃香「符の壱「投擲の天岩戸」!」

 

 

 

勇儀「まさかスペルカード使うぐらい大きなのまででてくるとはね。こりゃ楽しめそうだ!」

 

華扇「楽しんでる場合じゃありません!本格的にやばいわよ!」

 

萃香「さすがに疲れたよ〜…」

 

 

 

魔理沙「オラオラァ!邪魔だ邪魔だァ!」

 

霊夢「ちょっと魔理沙!危ないじゃない!早苗!まだなの!?」

 

早苗「流石にすぐは無理ですよ霊夢さ〜ん…」

 

妖夢「合流したのはいいものの…」

 

咲夜「妖精と言えどこの量は流石に多いわね…」

 

葉「師匠〜私もう無理です〜…」

 

魔理沙「気合い入れろ葉!竜巻が消えるまで気は抜けねぇんだから!」

 

 

 

 

龍次「あーもう!とりあえずぶちかませ!」

 

妹紅「あっぶな!おい!こっちにも当たるじゃねぇか!」

 

優曇華「というかそのスペルカード名前ないんですか?」

 

龍次「スペルカード作ったの初めてで名前なんてねぇよ!」

 

幽香「後で考えればいいんじゃないかしら?」

 

龍次「あぶなっ!どう見ても当たったらヤバいやつ薙ぎ払うな!」

 

幽香「これのことかしら?そうね、「元祖」とでも言いましょうか。」

 

龍次「はぁ?というか植物達から情報集めるってのは?」

 

幽香「それはあの緑の女の子がやってくれたから大丈夫よ。」

 

妹紅「あの子って周囲の植物の体調もそのまま影響受けるから大丈夫なのか?」

 

幽香「きっと魔理沙がなんとかするわ。」

 

 

 

 

 

 

三吉「とりあえずはみんな大丈夫かな?」

 

男性「ありがとうございます。お陰様で家内も無事で…」

 

阿求「三吉さん!こっちこっち!また大っきいの来たよ!」

 

三吉「オラァ!」

 

ブォン!!!!!!

 

赤蛮奇「すごいね。これで4つめだ。」

 

三吉「まだまだ!って痛ってぇ!」

 

阿求「弾幕!?しかも鬼が痛がるほどの!?」

 

三吉「あ〜。勇儀か。」

 

赤蛮奇「なんでこっちに攻撃を?」

 

三吉「大声でこっちに向かって叫んだんだな。準備完了だとよ。」

 

阿求「えぇ……」

 

三吉「たぶん次で最後。でもまだ危ないから気をつけて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

勇儀「おっ、来たか。見ろよ。偉くでかくなったぞ?」

 

三吉「これを食えと…」

 

龍次「とりあえず作戦通り、あの竜巻の勢いを削いで乱れたところに俺が能力で散らすからそこを食ってくれ。」

 

三吉「あいよ。」

 

華扇「さあ、いきますよ!恐らくチャンスは1度きり。失敗したら…。」

 

三吉「俺が中に突っ込んで中から食べる。」

 

萃香「実質二回と言いたいけれど、食べる速度が落ちるからな〜…」

 

勇儀「四天王…」

 

萃香「奥義!」

 

勇儀「三歩必殺!」

 

萃香「三歩壊廃!」

 

華扇「龍符「ドラゴンズグロウル」!」

 

龍次「よし!今なら…開け!」

 

三吉「あとは任せてくれ。吞喰「國一呑」!」

 

ギュオォォォォォォォォ!!!!!!

 

勇儀「よっしゃ!全部飲み込んだ!」

 

早苗「すごい…あれ?雨雲ってあんなに大きかったでしたっけ?」

 

萃香「三吉?お〜い三吉。雨雲ごと吸うんじゃないよ〜。」

 

 

 

三吉鬼宅 鬼界

 

 

霊夢「まさか雨雲ごと吸っちゃうなんて…」

 

三吉「まあ、良くなっただろ?」

 

魔理沙「でも結局宴会の準備はここでやるんだな…。」

 

勇儀「そろそろ祭りなんだぞ?人里のお酒を今飲みきっちゃいみないだろう?」

 

萃香「それにしても、三吉達の作った酒道具使って酒を飲めるとは〜。」

 

龍次「ゆーて俺のは飲みたい物がじゃんじゃんでてくるだけだろ。」

 

三吉「違いは徳利かちっちゃい盃と焼き物の酒瓶かの違いだからな〜。」

 

萃香「えぇ〜!?大酒樽は使わないのかい?そんなぁ…。」

 

幽々子「あら残念ね。」

 

妖夢「大酒樽とはなんなんですか?」

 

三吉「外の世界のある国で使われる大きな酒樽を素体に鬼の宝物にしたものだ。要は無限に飲みたい酒が湧く。出てくるものも飲む人次第で変わる。俺たちふたりの酒道具はそれと繋がってるから酒そのものを入れる容器の形をしてるんだよ。」

 

妖夢「なるほど。幽々子様はお使いになられたことが?」

 

幽々子「あの時は冥土の幽霊全員で飲んだわね〜…」

 

咲夜「そういえばその酒樽から血液は出るのかしら?」

 

龍次「そーだなー…三吉、お前って人の血を酒にして飲んだりしてたか?」

 

三吉「人ではやったことないな。」

 

霊夢「いったいどいう意味なの?」

 

華扇「霊夢。彼らの秘密は知るものではありません。貴女達も知らないほうがいいですよ?」

 

霊夢「なんでよ!教えてくれたっていいじゃない!」

 

三吉「ダメだよ〜霊夢ちゃん。華扇の言うことはちゃんと聞かないと。」

 

霊夢「まあ、三吉さんが言うなら…」

 

龍次「お前そういう趣味あったか?飼い慣らすのは流石に…」

 

三吉「咲夜さん、いいお知らせですよ。今から鬼の血の酒が飲めるようになりますよ。」

 

龍次「ちょっ!悪かったって…」

 

幽々子「うふふ…仲のいいことじゃない。」

 

勇儀「ほらほら!さっさと用意して人里のやつら全員で宴だ!」

 

 

 

その日の夜、三吉鬼の酒道具を特別に使い、地上の妖怪たちも交え人里で宴が行われた。

宴が盛り上がる頃、いくつかの酒樽があり、その蛇口からはあらゆる飲み物を飲むことができたそうな。

 

 

 

 

龍次「あっそうだ!美鈴。」

 

美鈴「なんですか?この前の約束の武術のやつ、近々行けそうか?」

 

美鈴「そうですね。お外でばかりになりますがそれでよろしいのなら。」

 

龍次「よし!それじゃ、それで決定!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、次回は龍次くんの出番多めのお話となります!
少しだけ彼らの過去が垣間見えるかもしれません。

設定的な話

龍次くんの「鬼神」というのは「神として崇められた鬼」という意味であり鬼灯くんの「幽鬼」は「幽霊が鬼になったもの」なので微妙に違うんですよね。
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