そして最後はやっぱり宴会?
白玉楼 庭園
妖夢「さ…さすがに疲れました……」
龍次「おつかれ。でも、まだ構え方まですらいってないぞ?」
妖夢「そんなぁ……」
三吉「先に構え方を教えといてやれよ…」
龍次「分かってるよ。それじゃ構え方と抜き方だな。簡単に言うと「納刀したまま柄を両手でもってそこから抜刀する」だな。」
妖夢「…………え?」
三吉「要は空中に鞘が残る速度で引き抜けってこと。応用として鞘をそのまま吹っ飛ばして吹っ飛ばした鞘で斬るってものもあるけど、それは吹っ飛ばした鞘が戻って来るように飛ばせてからだな。」
妖夢「それって技術とかなんですか?」
龍次「鬼の力だけでも出来んことはないがまず刀が原型を留めないな。その点では技術がいるな。」
三吉「どう考えても人間だと腕力が足りねぇだろうが…なんで作ったんだよこんな抜刀術…」
龍次「それをそこら辺の木から適当に削って作った棒でやっちゃう人がよく言うよ……」
幽々子「妖夢〜。早くしないと貴女の分も食べちゃうわよ〜。」
妖夢「お願いですからやめてください!というかもう少し待ってください!」
三吉「終わるんかね〜これ。」
数時間後……
龍次「よし、ある程度は大丈夫だな。」
妖夢「ありが……とう……ござ…いまし…た……」
三吉「これで入門とか武道としてどうなんだよ……」
龍次「さーて腹減ったし飯飯!」
三吉「勝手に食ってろ。俺はちょっとゆっくりする。」
妖夢「ご…ご飯〜…」
幽々子「いや〜美味しいわね〜鬼のお酒は。みんなにも振る舞ってくれて嬉しいわ。」
三吉「そりゃどうも。というか、しれっと桜咲いてるな…」
幽々子「あら、集めてはないわよ?これはこの前集めた後に咲くようになったものなの。いいでしょう?」
三吉「むやみやたらと季節を集めるんじゃねぇよ……」
翌日 人里
妖夢「御二方、この前はありがとうございました!」
三吉「よく立てるな〜あんだけやって。」
龍次「どうだ?ちょっとは為になったか?」
妖夢「はい!お陰様で居合で戻し斬りができるようになりました!」
龍次「じゃあつぎは手刀でやろうか。」
三吉「もはや抜刀術じゃねぇだろそれ…」
龍次「一応手刀を使った抜刀術はあるぞ?」
三吉「お前のは抜いてる状態から始めるじゃねぇか…」
妖夢「それはまた今度で……」
三吉「そんじゃ、俺は行くわ〜。」
龍次「おう!また後で!」
妖夢「そういえば、三吉さんは元人間だったんですよね?ほかの鬼の方々とは龍次さん繋がりで知り合ったんですか?」
萃香「それに関しては私から教えるよ!」
妖夢「ぴゃぁぁぁぁぁ!!!」
華扇「ちょっと!泣かすのはダメでしょう!大丈夫ですか?」
妖夢「はひ…すいません…」
龍次「うーんたしかそこら辺に一番詳しいの勇儀だけど、あいつは話したがらないから2人から頼むわ。」
萃香「よし!立ち話もなんだから飲みながなら話そう!さて、まずこれは私の知ってる部分なんだが…」
数百年前
萃香「おーい龍次!お前さんの持ってる酒を作ってるやつ、いつになったら会えるんだよ〜?会わせてくれよ〜!」
龍次「気難しいやつだからなぁ…ここしばらくは俺も避けられてる。」
華扇「はぁ〜。人間なんでしょう?脅しちゃえばいいのよ。」
勇儀「脅してでも飲みてぇのかよ!」
龍次「止めてくれよ…一応数すくねぇ家族なんだから…」
萃香「人間の従兄弟か…私にもいたら人間たちの関係変わってたんかな〜。」
龍次「かもしれんな。」
勇儀「でも会ってみたいのは事実だな。星熊杯で飲まなくてもこれだけ美味い酒を作れるんだ。」
龍次「悪いけど、アイツは妖怪じゃない。半分人間である以上、先に逝ってしまうのは事実。今から知り合ったとしても、俺らの感覚じゃすぐ居なくなっちまう。」
勇儀「そうか……でも、それでも会ってみてぇよ。私は。そいつとなら友達に慣れそうな気がしてな…」
妖夢「ほうほう。確かに今でも人里の方は鬼の方のことを未だに怖がってる人もいますね。それで、続きは?」
華扇「そこからは私が。実はあの後、勇儀はどのようにしたのかは不明ですが鬼灯と知り合っていたのです。」
勇儀「おーい!皆!新しいやつ連れてきたぞ!」
鬼「おっ?誰だ誰だ!?」
天狗「勇儀様、また新しい鬼ですか……?」
鬼灯「どうも。」
龍次「鬼灯!?なんで勇儀と!?」
鬼灯「俺が知りたい。お前のさしがねじゃねぇのか?いきなり酒を持ってこいとか、狂ってんだろ……」
天狗「ちょ…狂ってるとか言わないでくださいよ!」
河童「そんなことここで言われたら…」
萃香「プッ……アハハハハ!!!いいじゃん!そんなに強く行ってくる人間。さすが龍次の従兄弟だ!みんな歓迎しようじゃあないか!こいつは龍次の従兄弟。私らが飲んでる酒を作ってくれてるやつだ!ご本人様が来てくれたんだ!失礼なことすんじゃないよ!」
華扇「なるほど貴方がですか。鬼の私たちの為にわざわざありがとうございます。」
鬼灯「どうも。」
勇儀「おいおい!いい加減喋ってくれよ!(バンッバンッ!)」
鬼灯「痛いなぁ…」
龍次「大丈夫か?鬼灯?」
鬼灯「一応。」
萃香「おっ、勇儀に叩かれて大丈夫ならもっと飲んでんも大丈夫そうだ!もうちょっと続けるぞぉ!」
10数時間後
華扇「ふう……さすがに飲みましたね……」
天狗「も…もう無理です……」
鬼「うう…腹がタプタプだ……」
勇儀「なんだよ、もっと飲もうぜ!華扇もバテるの早いぞ?コイツを見てみろよ?まだ行けそうだぜ?」
鬼灯「そりゃまあ、従兄弟がこれだからな〜。」
萃香「随分話すようになったじゃないか?」
龍次「やっと回ってきたか。」
勇儀「やっぱりお前さん良い奴だよ。なんやかんや私らにここまで付き合ってくれるんだから。」
龍次「そういえばなんで鬼灯と知り合ったんだ?」
鬼灯「それは言わねぇよ。」
勇儀「うーん…私もちょっと…」
萃香「まあ、そのうち聞かせてもらうよ!」
妖夢「それで結局?」
萃香「あの後教えてもらったんはそん時の宴の前に会って、一緒に飲んで連れて来たことしか知らないよ。」
勇儀「あんたら、何話してるんだ?」
萃香「勇儀!?」
龍次「えーとその…」
妖夢「勇儀さん、勇儀さんと三吉さんの出会った時のお話教えてくれませんか?」
勇儀「うっ…正直恥ずかしいんだが…」
龍次「言っちまえよ。俺はもう知ってるから。」
勇儀「わかったよ…ひょんなことからアイツをある宴に呼んだんだが…」
男性「鬼だ!鬼が出たぞ!みんな逃げろ!」
勇儀「酷いねぇ…酒を買いに来ただけなのに…おや、アンタは逃げないのかい?」
鬼灯「ん?ああ、みんな逃げてるのか。たしかにいねぇな。俺も逃げた方がいいか?」
勇儀「いや、みんな逃げちまったのに1人で居座るなんて変な奴だなと思ってな。」
鬼灯「まあ、妖怪とかなら慣れてるからな。そんなに変か?」
勇儀「鬼でも逃げないのは変だと思うぞ?」
鬼灯「自分で言ってて悲しくないのか?それ。」
勇儀「そうだな…ちょっと悲しいな…。」
鬼灯「そうか……。」
勇儀「なあ、ちょっと一緒に飲まないか?誰かと飲んで話したい気分なんだ。」
鬼灯「見ず知らずの俺でいいのなら。」
妖夢「たしかに、三吉さんは龍次さんのことで鬼に慣れていたでしょうから、逃げることはしないでしょうね。」
龍次「当時の山の四天王と俺は結構違うタイプの鬼だったが、それでも酒飲むことはあったな。でも、あの頃は俺も鬼灯に避けられてたんだけどな。」
萃香「鬼人っていっても角は生えるからね〜。人らしく生きてたアイツからすれば鬼に近づいていくってことは複雑だろうね。鬼に近づいていっても三吉は人として最後まで生きようとしたんだよ。」
勇儀「アイツの角が片方長いのは後々のことに理由があるんだけどな。さて、続きなんだが……」
勇儀「悪いね、付き合ってもらって。」
鬼灯「気にするな。半分あんたらと同じだ。」
勇儀「あんた、半妖か?」
鬼灯「半鬼だな。ほら、ちっちぇ角生えてるだろ?まあ、伸び切る前に寿命尽きるだろうけどな。」
勇儀「生きづらくないのか?ここで。」
鬼灯「ずっと人間として暮らしてきた。今から妖怪らしい生き方なんかわかんねぇや。」
勇儀「鬼らしく生きるってのはどうだ?」
鬼灯「鬼らしくっていっても色々だろう?」
勇儀「鬼に共通するのは大酒飲み。お前さんだってそうだ。気ままに酒飲んでその日を暮らしたらもうお前さんは鬼らしく生きてるだろうよ。例え残りの命が私らより遥かに短くてもな。」
鬼灯「なるほどな、考えとくか。そんで、なんか話したいことあるんじゃないのか?」
勇儀「バレちまってるか。いや…なんかな…」
鬼灯「さすがに化け物呼ばわりは辛いか?」
勇儀「そうだな…悲しいよ。そう呼ばれるのは。私らだって妖怪って呼ばれてるけど、一応私ららしく生きてるんだからさ。」
鬼灯「なるほどな………俺はいいと思うぞ。どう生きようが俺らが口出しする権利はない。衝突するのは妖怪が人を食った時程度でいいだろう。まあ、そういう考えも持ってるから生きづらいんだろうな。」
勇儀「なあ、変な話なんだが、私と友達になっちゃくれんかね?」
鬼灯「急にどうした?」
勇儀「なんか、アンタとなら人間とも仲良くやってけそうな気がするんだよ。そうすりゃ、アンタは私の初めての人間の友達だ。」
鬼灯「鬼人だから厳密には完全な人じゃねぇぞ?いいのか?」
勇儀「ああ。むしろ鬼でいいのかい?」
鬼灯「構わんさ。どうあろうと友人であることには変わりないんだろ?」
勇儀「…ありがとうな…ありがとう……。」
鬼灯「おいおい、泣くことか?」
勇儀「いや、アンタぐらいだよ。人間で私ら鬼と友達になろうとしてくれるのは。多分だが、ほかの妖怪共も私ら鬼を恐れて着いてきてるだけ。本当の友人ってのはせいぜい同種の鬼ぐらいだろう。だから嬉しいんだ。怖がらずにこうやって一緒に飲んだくれてくれるやつが人間にもいて……。
鬼灯「飲みてぇのなら何時でも誘いな。俺は「岩崎 鬼灯」、半分人間、半分鬼の半妖だ。」
勇儀「なるほど、アンタが三吉鬼の龍次の親族か…そりゃ強いわな…。お前さんの酒、結構贔屓にさせてもらってるぜ?ありがとうな。鬼灯!」
鬼灯「知り合いだったのか。アイツと。まあいいや、よろしく頼むぜ、勇儀姐さん?」
勇儀「姐さんって…なんだかくすぐったいな!でも悪い気はしない。」
勇儀「って訳でその後妖怪達の宴会に連れてったってわけ。」
萃香「はえ〜。そんなことあったのかい?それにしても、勇儀も泣くんだね〜。」
妖夢「でも素敵じゃないですか。そういう関係。」
勇儀「でもその後、アイツは私のせいで……。」
三吉「別に勇儀のせいだけじゃねぇだろ。」
龍次「んなぁ!?おまっ、なんで!??」
三吉「おせぇからだよ。呑気に昔話かい?辛気臭いねぇ〜。確かにそんときゃ荒れてたけど、今は全く気にしちゃいねぇんだ。」
勇儀「そりゃそうだけどよ…。」
鬼灯「どーいう理由であれどあん時俺は自分の意思でああなることを選んだ。その後俺をどうするかはもうあの時俺には決めようが無い。そういう意味では生前の俺の生き方を否定されても仕方ないからな。」
妖夢「三吉さんの生前の生き方?」
三吉「そんまま人間として生きるってこと。まあ、結果的に死んだ後鬼になってこーやって過ごしてるからある意味じゃ生き方を否定してるってことになるな。まあ、死後地獄でボケーッとしてるよりは楽だしいいけど。それに、あの状態で地獄にいっても閻魔様達が困るからな〜。」
妖夢「どういう理由で鬼になったんですか?」
三吉「詳しいことは長くなるから省くけど、元神様だった妖魔を退治するために「妖魔の力と神性に耐えれてかつ人間でも倒せる器」が当時の博麗の巫女か俺しかいなかったんよね。なんでも受け入れちゃう幻想郷だけど、昔はまだ妖怪とかが外でも認知されてたから存在を失って入り込んでくる魑魅魍魎ってのは元々の信仰を失って妖魔になった神様の類ばっかか絶滅危惧種の妖怪程度だったのよ。」
妖夢「当時の博麗の巫女と三吉さんの2人がなぜ候補に?」
龍次「博麗の巫女が対処すべきって意見と、博麗の巫女の後継、子供のことを考えた時に代役になれる器があるのならそっちを使うべきって意見の2つがあってな。俺とか鬼とかなんなら仙人とかでも意見割れたからな。」
三吉「器になるってことは外の世界から入り込んだ妖魔を取り込んで依代として妖魔への攻撃を受けて、妖魔を道連れにするってことだ。まず間違いなく生存は出来ない。普通に倒そうにも元が強いから倒せない。結果は変われど、その結果を成り立たせる上で必要な犠牲の役割をどっちにするか揉めたんだ。」
萃香「私ら鬼とかのほとんどは三吉と巫女の話し合いで決めるべきって言ったんだけど勇儀だけは三吉が器になることに猛反対。賢者達は博麗の巫女の子供の為に三吉を器にすることを推してた。」
三吉「結局、当時の巫女と話し合って俺がなったんだけどね〜。」
龍次「話し合いって…突然殴り込んで「俺がやるから子供の飯でも作っとけ」って言って帰ってたやつがよく言うよ……。」
三吉「だって、ああ言わねぇよ絶対「私が行く!」って言い出すだろ?それに、死んだ後ちょっとだけだったが子供とも話せたし、俺は満足してるぞ?まあその後のことは……」
勇儀「済まない……」
龍次「びっくりしたわ〜あれは。鬼灯が取り込んだ妖魔の力を利用して鬼灯を復活させるとは……あん時ゃ一難去ったらさらにとんでもない災難が来たからな〜」
妖夢「さらにとんでもないないの?」
三吉「蘇ったばっかの俺を食って力を蓄えようとする奴ら。まあ全員食ったけど。」
龍次「まあその結果こいつ、とんでもないことになって国1つまるまる食うわ、とりあえず敵来たら引き裂くわ、妖怪だろうと食うわ大変だったんだよ……」
三吉「まあ、その後食べる量を減らしてって燃費良くして今に至るんだがな。」
華扇「勇儀が三吉を復活させた後、封印するために使ったのがさっきまで貴女が習っていた剣術と喝鬼道なのよ。」
妖夢「そんなに凄いものだったんですね…」
勇儀「こいつの角片方長いのは私が頭ごと砕いたからだな。」
三吉「いや〜まさかね。刀抜いたと思ったら鞘が飛んできて角へし折れた時はびっくりしたよ。その後納刀したと思ったら抜かずにぶん殴ってきたし…」
妖夢「え、あの飛ばした鞘で切る技を作ったのって…」
龍次「勇儀だな。腕力+感情の昂りでとんでもねえ加速になってああなった。」
妖夢「それにしても国を丸々1つ飲み込むなんて…」
三吉「今は前みたいな竜巻とか飲み込んだら終いだな。まあ余裕で国一口は行けると思うぞ?食べる量は減ったがそれよりも食欲の減衰の方を目的としてたからな〜。」
妖夢「そういえば宴会の準備は?」
三吉「後はお前たちの買い物だけだよ。終わったら勇儀と俺でまた教えてやるよ。」
妖夢「ほんとですか!?」
勇儀「すごいぞ〜こいつは。掘り出した岩から刀作るから。」
三吉「まあ、ちゃんと教えるから安心してくれ。」
妖夢「分かりました!ちゃっちゃと宴会しちゃいましょう!」
博麗神社
霊夢「だからってなんでうちなのよ!」
妖夢「いいじゃないですか。白玉楼には来ない方がいいひと多いんですから。」
萃香「ここならいいだろ?」
三吉「うーん変な気分だな〜。いっぺん自分がやられたところで、宴会するの…」
紫「あの時は本当にごめんなさいね……」
三吉「謝るなって。それにあんたら、ああでもしないと博麗の巫女に押し負けるだろ?早めにこっちから話切り出してそんまま帰った方が早かったしな。あん時は一刻を争う状態だったのに俺か子供のいる母親かで迷う時間はなかったからな。」
紫「あの後、鬼を筆頭とした妖怪達が手助けしてくれなかったら結局貴方に皆食べられていたでしょうけど…それでも他者の介入があってああなるより博麗の巫女がああなった方が厄介だったわね。そういう意味ではありがたいわ。」
霊夢「私のご先祖さま、三吉さんになにかしたの?」
華扇「簡単に言うと弾幕ごっこがない時代に普通に半分人間だった彼を妖魔と引っつけて道連れにして退治した。まああの時は巫女か鬼人か。多くの人は鬼人を選んだわね。」
霊夢「そんなことが……」
三吉「まあ、それよりちょい前から巫女の一族とは龍次とは別のところで接点あったからな〜。霖之助さんみたいなもんよ。先に死んじまったけどな!」
魔理沙「笑い話じゃねぇだろ…」
映姫「そうですね。あの時は地獄が大荒れしましたから。」
霊夢「いつの間に!??」
映姫「いえ、宴会に鬼たちが集まると言うので始まる前に少し三吉鬼の片方に言いたいことがありまして。」
三吉「俺の方か?」
映姫「そうです。この前無縁塚を供養していましたよね?あの時貴方は食器を手作りしていたようです。そこで頼みが。地獄の大釜など一部の器具が経年劣化によって通常の効果を出せない、もしくは超えてしまうことがあるのです。罪に値する罰を適切に与えられないというのは転生する上で問題。そこで貴方に引き受けてもらいたいのです。」
三吉「まあ、俺でいいのなら受けるけど、それだけ?獄卒とかは?」
映姫「獄卒よりも貴方は小町の見張りをするかいつも通り無縁塚の供養をしてくださった方がこちらとしてもありがたいのです。食べられては困りますから……」
魔理沙「へぇ〜。三吉そんなことしてたのか。香霖が言ってた無縁塚で会った時の話、そのことか。」
華扇「立派なことをしているのに知られないようにコソコソするあたり恥ずかしがり屋ですね〜。もっと胸を張ってやればいいのです。」
三吉「分かったよ!今度からはコソコソせずにやるよ…」
映姫「何はともたれそのような行いをしてくださるのはありがたいです。では。」
霊夢「あら、来ないの?」
映姫「小町のせいで仕事が溜まっているので。」
勇儀「あの死神大丈夫かねぇ〜。」
魔理沙「まあ、来ねぇのなら仕方ねぇ!ちゃっちゃと始めようぜ!」
博麗神社 宴会会場
妖夢「にへへぇ〜。華扇さんの膝枕、気持ちいいですね〜。」
霊夢「でしょ〜?羨ましわよね〜立派なものもあって…」
華扇「こら、霊夢!妖夢ちゃんも、女の子なんだから……」
幽々子「あらあら、可愛いわねぇ〜妖夢。いいのよ私の所に来ても?」
妖夢「結構です。なら三吉さんの方に行きます〜。」
三吉「おや、勇儀とかには行かないのかい?」
妖夢「だって勇儀さんも立派なもの持ってるじゃないですか!羨ましい通り越して妬ましいですよ…。」
勇儀「パルスィかあんたは!というかそんな理由なのね…。」
三吉「しゃーねー。妖夢、この魚、見とけよ。」
シュンッ ジュワッ
三吉「ほれ、コロッケになったぞ。」
咲夜「一体どのような方法で!?」
妖夢「いつの間に切ってこねて揚げたんですか!?」
三吉「鬼の抜刀術。斬った時の熱と用意してた油とかのその他の具材を粉塵爆発起きないようにして適当に組み合わせるとこうなるぞ。」
妖夢「そんなことできちゃうんですね……。」
三吉「お前も筋は悪くないんだから、まずは自分の教えてもらった剣術を磨きな。何年かしたら相手してやるからそん時にしっかりと教えてやるよ。そうじゃねぇとあのじーさんが嫉妬するからな〜。」
妖夢「確かに鬼の剣術って聞いて自分のものにすることばかり考えてました…自分の継いだ剣術すらもろくにできてないのに…。」
三吉「そもそも鬼にはあんまり要らないものだし、鬼が武器を使ってまで戦うような相手がいるべきじゃねぇと思ってる。その上で龍次はこれを作ったんだ。それなりに意味はあるんだろうが、どうであれこの剣術は人間が使うのなら何かしらの剣術の免許皆伝ぐらいはないと基礎訓練すら難しい。それが鬼用であり、対妖怪用と変わっていった所以だ。」
妖夢「また、教えて頂けますか?お二方。」
龍次「俺らで良ければ何時でも。」
妖夢「一層の精進の後、再びの御指導、お願いします!」
三吉「あらら。すっかり酔いが覚めてるね?もっと飲みな!というか俺が膝枕してやるよ。」
妖夢「いいんですかぁ?ならお言葉に甘えて〜。」
三吉「本当にやるのね…。」
龍次「鬼灯、か……。」
魔理沙「三吉の本名がどうかしたのか?」
龍次「いや、名前としてはあんまし良いのじゃないってな。」
幽香「そうね。花言葉は「心の平安」「自然美」とかね。でも有名なのは「いつわり」「欺瞞」「ごまかし」あたり。他にも「私を誘って」なんてのもあるわね。最後のは虫が寄り付く様から、いつわりとかは実の見た目に反して中身が少ないことからね。あまり名前につけるべきではないと思うわ。」
魔理沙「幽香いたのか…それにしても私を誘ってって?」
幽香「どちらかと言うと男女交流の方での意味が一般なのだろうけど、彼の場合宴会かしらね。でもだとしても「ごまかし」に「欺瞞」なんてね……。」
龍次「勇儀も気になるだろうな。本当にアイツが幻想郷のヤツらのこと許してるのかって。」
魔理沙「そんな風には見えないけど、でも心の平安とかなんかいいじゃん!」
幽香「平安…かしらねぇ?今は平安なんでしょうけどまあ、お酒飲んでる人が平安かは置いといて、過去のこと考えたらあまり合わない気もするわね。」
魔理沙「そうか……三吉ずっと苦しんでるのかな…。」
龍次「そうでないことを祈るよ……。」
三吉?「はら、へったな。」
今回は剣術回?相変わらずダブル主役のはずなのに出番が多めな鬼灯くん。剣術の指南と言っても技術だけが当てはまるものではありません。成り立ちを教えるというのもまたひとつの立派な指南だと個人的には思っています。
設定的な話
三吉鬼の2人には鬼以外の要素も少し入れてあります。龍次くんは名前の通り龍。
鬼灯くんは酒、剣で斬られる、そして鬼灯と八岐大蛇が少し入っています。(実際の八岐大蛇は大百足を食べているという神話はありません。)
そのため鬼灯くんはかなり酔うと直ぐ寝ます。
三吉鬼2人は花言葉に少し絡めてあります。(鬼灯くんは設定的に名前にガッツリ出してます。)
スペルカードについてはわかりにくいでしょうが龍次くんが1枚所持しているのみ。國一呑はスペルカードではなく単なる技名です。
さて、次回は鬼灯くんの体調が崩れるようです。龍次くんが主に動くことになりますが、少しずつ問題というものは出てくることでしょう。