個性【騎士】 作:ダダダダダ
今年で15歳になる少年の名前を岸田 アラン
母はイギリス人で父は日本人のハーフだ
日本で生まれ日本で暮らしている為、外国にずっといた訳ではない
彼は武芸も音楽も勉強も昔からやれば出来た
だが、彼は自分の個性は誇らしくあると同時に本人は忌み嫌ったのだ
それは何故か
父親と母親の個性とは似ても似つかない個性だったからだ
彼の母親はヒーローコスチューム開発者
父親は実際に妻の作ったコスチュームを着て働くヒーロー
岸田 アリス
個性:【開発】
作りたい物の具体的なイメージと材料さえあれば工程を無視して結果だけを得れる
岸田 海洋
個性:【水】
空気中の水分を操ったり自身の体の一部を水に変えれる
この両方の個性とは似ても似つかない個性:【騎士】
偶にあるのだ
突然変異型の個性として発現した個性は強いが悲しかった
「お前の個性、お父さんとお母さんのと全く違うんだろ?」
「本当はお前、捨てられたんじゃねぇの?」
心ない言葉に幾度、浴びせられても心が折れなかった理由
それは
「こら!そんなこと言うなよ!そういう個性もあるんだ!」
オレンジの髪の女の子がそう言って止めに入ってくれたから
幼稚園は一緒だったが小中学校は違った為に名前は覚えていない
あの子は・・・・っと考えを巡らせる
1週間後に訪れる推薦入試の対策をすっかり忘れていたのだが
実技試験が終わりを迎える最後の種目
その種目でアランは3位だった
1位の男は風の個性を使用していて機動力が高い
2人目は氷の個性を右半身からずっと使用していた
間違いなく強個性だろう
同世代で自分と同じくらいの強個性を見る事はあまり無かった
アランの今、所属してる辺須瓶中学では圧倒的強個性を見た事がない
そして一般入試も終わり校長室へと呼び出された
「雄英高校のヒーロー科合格おめでとう!この中学校から2人も合格者が出たことを嬉しく思うよ!」
隣にいる女子は耳朶からプラグが伸びているのを見たアランはこれが彼女の個性かと考えた
校長室から出て教室へと戻る途中
「ねぇ、ウチ耳郎 響香。アンタってもしかして岸田 アラン?」
「正解だよ。それにしてもよく僕の名前がわかったね」
「そりゃまぁ・・・・」
辺須瓶中学校に訪れた“王子様”と有名な噂だ
濡れたカラスのように黒い黒髪
黒いメタルフレームのデザインをした眼鏡
レンズ越しに見える夜空のように澄んだ紺碧の瞳
同年代の男子から見ると少しだけれど高い背
爽やかな清潔感と性格で男女問わず人気が高く“絶世の美貌”と評される顔
入学式で落とし物をした女子が彼に手渡された時に失神した程だ
噂にならないわけがない
「それよりも今日、君は暇かい?」
「!・・・・暇だけど?」
名高い王子に話しかける機会があると思わなかった耳郎
一瞬、想像しなかった相手の反応にドキッとしながらも返答をした
「良かった。これから一緒のクラスになるかもしれないからね。仲良くなりたかったんだ」
そう言って耳郎の手を掴んで走り出した
「ちょっ!高岸、どこ行ってんのさ!?」
「3年生の教室!全部回れば君の教室に着くだろう!?」
善は急げ
そう言ったふうに走り出す彼を見て耳郎は口元にほんのり笑みが浮かぶ
次の日、学校ではこの事がバレてしまい耳郎は女子に詰め寄られたとか