あらすじの内容は遥か先です。ご了承ください。
『世界』
世界というのは、物理的にも概念的にも、他の世界と致命的に分かたれている。
よく言われる異世界というのも、本来干渉どころか観測することも出来ないはずなのだ。
例外なのは転生。
『神』によって行われる魂の循環。存在そのものが概念であるような
輪廻から魂を外すというのは、それなりのリスクを伴うわけではあるのだが。
ただ、他世界への干渉が出来たとしても、それを行う機会など存在しない。なにせメリットが無く、デメリットばかりが目立つ。それもあり、余程の事情でもない限りは神の間でも禁止とされていた。
主なデメリットは、力を消耗してしまう・事実改変が起こり処理が面倒になる・そもそもやった所で得られる物がないetc…
挙げていけばキリがないが、
その神は、人から見れば『女神』に分類される様な者で、神の中でも探究心を持つ珍しい神だった。
他の世界の文化を知りたいと思った神──以降彼女とする──は、三つの世界を繋げた。
勿論その世界に住んでいる者達には認識出来ないし、直接的な影響がある訳でもない。彼女目線での認識強度を自分の世界と同レベルまで引き上げただけであり、特に世界に対してアクションを起こそうとした訳ではなかったのだ。
だが、干渉したことには変わりない。どれだけ小さな影響でも、規模が大きければその効果は増大する。今回は、そのパターンであった。
ルールを守っている限りは、ルールに守られる。そして破れば見捨てられる。当然の摂理だ。
ルールを破った彼女はその制裁を受け、そして三つの世界はその巻き添えを食らった。
子供でも分かるような簡単な話である。
…では、まあ、そろそろ始めようか。
一柱の神は、世界の隔たりを取り払った。
『敷居を無くした』なんてものでは無い。それは家屋の壁を取り外すようなもので、必然的にその家屋の強度は下がってしまう。
連立する家屋全てがその状態になれば、一つ崩れるだけで大惨事、超巨大なドミノ倒しが開始する。それぞれがアパートのように繋がっていたら余計被害は大きくなる。さながらジェンガのように崩れ落ちることだろう。
では、それが世界規模で起こったらどうなるのか。我らが地球どころか、太陽系、銀河系規模で起こってしまったら?考えるまでもないだろう。
これは、崩壊の始まりと過程、そして結末を綴った物語だ。