それではどうぞ!!
黒森龍斗は清澄高校麻雀部に入部!!!
といっても、すぐに頭角を現すわけではない
龍斗「えーっと、いちはいくち?」
久「一盃口(いーぺーこう)ね」
龍斗「ふぇ、えっとこっちは、ついつい?」
久「対々和(といとい)ね」
まず役を覚える
麻雀に触れたことない人にはなんて読むかわかんないものが多い
龍斗「これは~~、れいじょうかいか?」
久「これは嶺上開花(りんしゃんかいほう)って読むの」
龍斗「なんで!?」
京太郎「確かに初見で嶺上開花は読めないな~」
優希「緑一色もみどりいっしょくって思ってた時期があったじぇ」
まこ「日本人の読み方だと違和感あるからの~~~」
二日間は役を覚えつつ、ほかのメンバーの休憩中に久から実際に牌を触ってみたり
だけど久からしたらまたインターハイ前の京太郎みたいに後回しされ続けることになる
久「ということで、全自動卓もう一個ゲットしました!!!!」
まこ「なんじゃと!!?」
優希「部長すごいのじぇ!!!」
まこ「おい、部長はわしじゃ」
もともとあるやつと同じタイプのやつで、中古のものをつてを頼りに手に入れたらしい
久「黒森くんが入って6人になったし、初心者の彼の育成も並行してやらないといけないからね」
龍斗「え、あ、僕の為?ななんだかすみません」
久「いいのよ、逆に黒森くんが入ってきたからこそこれを手に入れるきっかけが出来たわけよ」
まこ「なるほどの~~」
久「じゃあそっちの4人はいつも通りに打っててね。私はこっちで龍斗君に教えてるから」
咲「はい!」
和「わかりました」
優希「今日こそはトップねらうじぇえ!!こい!天和!」
京太郎「お前が言うと本当にきそうだから怖いんだよな~~」
数日は麻雀のルールを覚えたり、雑用の仕方を覚えたり
常に新鮮な光景である
龍斗にとっても、とても楽しいものであった
そして一週間がたち
久「じゃあ今回はこっちで打ってる人の見学をしようか」
龍斗「わ、わかりました」
久「そうね~~、和の打ち方を見てみようか。和、少し黒森くんに後ろから打ち方見せるからね」
和「わかりました。打ち方の説明をしたほうがいいですか?」
久「いや、和はいつも通りに打ってほしいの。玄人の打ち方を雰囲気だけでも見せたほうがいいと思って」
和「なるほど、わかりました」
優希「この中じゃのどちゃんが一番参考になるからよくみておくんだじぇ!龍斗!」
龍斗「は、はい!!」
育成中の京太郎を除き、初心者の龍斗の参考になるのは和くらい
オカルトが絡んだほか四名の麻雀は常人では参考にならない
和「そうですね、もし気になったことがあったら何かメモをとっておいてください。あとで答えますから」
龍斗「あ、ああありがとうございます!!」
ちなみに部員の皆が龍斗にどう思っているかというと
久「初々しい感じで可愛いところもあるけど、結構真面目って感じね」
まこ「なんちゅうかまだ他人行儀じゃの~、真面目じゃがもう少し時間をかけて緊張をほぐさないかんの~~」
京太郎「ほかメンバーより同じ男のおれにはすぐ仲良くなったかな。俺もアイツに事は気に入ってるよ。ただ和には緊張してるってより怖がってる感じもするな」
優希「タコスの味がわかるのはいい奴の証拠だじぇぇ!!」
和「まじめでいい人なんですけど、私のこと避けてるような。緊張してるんでしょうか?」
咲「和さん以外とは話せるようになってるけど、和さんとは互いに遠慮してるような。でも同じクラスの私にはよく話しかけてくれる。お昼ご飯をよく京ちゃんと原村さんと優希ちゃんの5人で食べることもあるし」
和「(やっぱりまだ緊張してるんでしょうか)」
龍斗「(う~~、原村さんは何考えてるかわからないし、なんか怖いんだよな~~)」
そして和、京太郎、優希、咲の半荘がはじまる
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優希「く~~、天和ならずだじぇ」
京太郎「そう簡単にあってたまるか!」
親は優希
いつも通り手加減なしで速攻決めにかかる
数巡で
優希「先制リーチだじぇ!!」
京太郎「やっぱはやいな~~」
この卓では当たり前な出来事
咲「………」
和「………」
この二人はそこまでリアクションはしない
当然のことだし、対処が出来るから
一方、覚えたての龍斗くんは久と小声で話をする
龍斗「結構早く聴牌することってできるんですね」
久「あ~、普通ならそんな簡単に2,3巡で聴牌するのはないわよ」
龍斗「え?」
久「これはまあ科学的でないオカルトな話なんだけどね、優希はね、東場はとても速い打ち方になるの」
龍斗「え、オカルト?」
久「ただまあ南場になったらスピードダウンするんだけどね」
龍斗「え?漫画か何かのお話し?」
久「ふふ、最初はそう思うかもしれないけど、段々とわかってくるわ。特に対局してみたら」
龍斗「じゃ、じゃあほかの人にもその、オカルトが?」
久「そうね~~、京太郎くんはまだ経験が足りないからこれがオカルトって感じのものはまだないし、和はネット麻雀のデジタルな打ち方だからオカルトとは言えない
まあまこと咲はオカルトがあるわね」
龍斗「そうなんですか!!」
久「まこは実家が雀卓のある喫茶店でね、小さいころからお客さんと打ってたの。その時の記憶を眼鏡をはずすと思いだしてくるらしいの」
龍斗「まこさんすごい!!?」
久「まあ、この中で一番すごいのって言ったら咲なんだけどね」
龍斗「え?咲さんが?」
そして卓のほうでは
咲「ツモ、嶺上開花」
優希「く~~先制リーチがふっとんだじぇ」
京太郎「やっぱ先の嶺上開花はすごいな~~」
龍斗「えっと、嶺上開花はっと、あ、カンして引いた牌であがっる役ですか、すごい偶然ですね」
久「ふふ、確かにすごい偶然ね、偶然ならね」
龍斗「え?」
そして近くで聞いてたまこは
まこ「(ほぼ初心者であれを見ることになるんか、幸運やら不運やら)」
そこからは皆さんの知っての通り
咲「カン、ツモ 嶺上開花」
龍斗「え?」
咲「カン、ツモ 嶺上開花」
龍斗「んん???」
咲「カン、ツモ 嶺上開花」
龍斗「えええええ???」
見事なまでのカン
さすがに全局しているわけではないが、咲の上りは嶺上開花が多い
龍斗「結構嶺上開花って出るもんなんですね」
久「あ、そういうわけじゃないからね。咲だけよ、あんなに嶺上開花が出来るのは」
龍斗「は、はぁ」
困惑する龍斗
久「で、初心者の龍斗君には比較的一般的で論理的な打ち方の和を参考例に選んだの」
龍斗「なるほど」
そして局は進んでいく
和「ツモ、2000 4000」
優希「う~~~、今回はのどちゃんがトップだじぇ~」
咲「今回は特に張り切ってたね」
和「初心者の黒森さんのお手本になるってなったらいつもとは違う緊張がありましたね。ぶty、久先輩、普通に打ちましたけどあれでよかったですか?」
久「ばっちぐーよ、それと部長はまこだからね」
和「は、はい///すみません。」
まこ「わしって部長らしさ足りんのかの~~」
京太郎「まあ元部長兼学生議会長の久先輩と比べると」
まこ「ぐぅ、比べる相手が悪いか~」
和「黒森さん、私の打ち方を見てどう思いました?」
龍斗「あ、その、初心者の自分が言うのもあれですが、すごくはやいのかな?なんていうか悩み時間がほぼないというか」
和「初心者の時はどれを捨てればいいか悩んでしまうことがありますからね。
アドバイスするなら、配牌の時点で打ち方の方針を決めておいた方がいいですよ」
龍斗「方針ですか(メモメモ)」
基本的にこういうアドバイスを聞く際はメモをする龍斗くん
和「そうすれば最初はおのずと何が不要かわかりやすくなります。」
龍斗「なるほど(メモメモ)」
久「ふむ、そうね~~。和、もしよかったらだけど、今後龍斗くんに本格的な打ち方の指導をしてくれない?」
和「わ、私がですか?」
久「龍斗君はまだ危険牌の考え方や降り方もわかってない状況だからね。ここは一番論理的な和に頼みたいの。」
久がなぜ和に頼んだのか
まあまず京太郎は自分の打ち方を固めることを優先させるために外し、
咲と優希は初心者には理解できない打ち方だから外す
まこはいいかもと思ったが、新部長となって必要な作業が増えたため、さらに仕事を増やすわけにはいかないので外し
そして久と和が残る
久自身が教えてもいいが、ここは同級生の交流を深めるために和になった
和「わかりました。明日からでいいですか?」
久「そうね、もうそろそろ下校時間だし、明日からお願いね」
龍斗「え、あ、その、原村さん、よ、よろしくお願いします!」
和「はい、しっかりと”論理的に”打てるように教えてあげますからね」
龍斗「は、はい!」
龍斗「(よ、よかった~、原村さん怖い人かと思ったけどめっちゃ優しい人だった~)」
和「(ふふ、意外と可愛い人でしたね。明日から頑張らないと。何とか私と同じ論理的なオカルトなんてない打ち方の人にしないと)」
京太郎「(ようやく和とも話せるようになったか~~)」
優希「(タコスうま~~)」
まこ「(儂は部長。儂は部長。儂は部長。)」」
咲「(龍斗君、なんだろう。なにかあるような。お姉ちゃんとは違う、んん、気のせいかな)」
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時間は過ぎ、龍斗宅
龍斗「えーっと、危険牌、裏筋、わ~~いろいろ考えること多いな~~」
宿題を済ませ、麻雀の打ち方をネットで調べてみる龍斗
龍斗「まあ明日から強くなれるように頑張るか」
龍斗は気づかなかった
彼にとっては普通のことが、大きな力であることに
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