〜ハイスクールD×Dに転生したらしい〜 特典は『市丸ギン』…ってはぁ!? 作:四木シロ
ー1時間後ー
side:ギン視点
や、やっと説教から解放された…。
やあやあ皆さんこんにちわ、市丸ギンやよ。今やっとこさお母さん様からの説教から解放されたんやけど。
「ボクが説教されるんはわかるんやけど、父さんはなんで怒られっとったん?」
「あぁ、それね。実は今度の週末母さんと出かける約束があったんだけどね、その日に休日出勤が入っちゃったんだよね。で、しかもそのことを母さんに言うの忘れちゃってさ、それで怒られてた。」
「なるほど、そらキレられますわ。」
「でも……
怒ってる母さんもかわいかったなぁ。」(〃´∪`〃)ゞ
「息子ん前であんま惚気んでください。砂糖吐き散らかせたいんですか?」
うちの夫婦仲は悪ぅないんよな。むしろ良すぎるといってもええ。この家に生まれてこれて幸せモンや思うとったけど、いい意味でうちの困った点やね。いってらっしゃい・いってきますのキスは当たり前やし、記念日とかにはデートいうて、僕を預けて一緒に出掛けとこともある。ただ、そのせいで毎回のろけを見せられて砂糖吐きそうになるボクの身にもなって欲しいねんなぁ。まぁ温かい家庭であることには変わりないんやけどね?
ギン視点:side out
ー3ヶ月後ー
side:第三者視点
『破道の三十一!赤火砲!!』
放たれたバレーボール大の赤い火球が10m先に吊るされた的に向かって飛び、的を粉々に破壊した。
「…とまぁこんな感じや。力の流れ、ちゃんと感じられました?
「うん、ちゃーんと見えたで
現在、ギンは鬼道を習っていた。自分の
なぜこうなったのか、それは少し時間を遡る………………
それは1か月前のことだった。ギンが鬼道を使えることがわかった日から2ヶ月が経ち、あれから毎日のように鬼道の修行をしているが、少し行き詰っていた。
「うーん、改めて思うと
そう、詠唱破棄がどうしてもできていなかった。だからどうやったらできるのかずっと悩み、周りが見えていなかったのだ。さっきのセリフを
「あら、ギン。もうそないに鬼道使えるん?さっすがうちの子ぉや♪」ニコニコ
「そこは『うち
・・・・・・。
「ううぇ?!なんで
「あら、うちらはちゃんと声もかけたしノックもしたんよ?」
「で、何にも反応がないし部屋の前に来たら来たで、ウンウン唸り声が聞こえるからノックして入ったってわけ。」
そう言いながら目の前に座っている二人。市丸家の家は少し小さめの武家屋敷であり、和風の家である。そのため、あまり部屋の防音はしてあるが、完全とは言えない程度のものだ。故に、ギンの唸り声が部屋の外から聞こえていたとしても仕方のないことなのである。
「ど、どこから聞いてたん?」
「改めて思うと~ってところからかな?」
「ほとんど最初からやないですか…。」
「あぁ、ギンが鬼道が使えるんは
「はぁ!!??」
「お父さんと一緒に一時間説教受けた日あったやろ?そん時にやたら強い霊力の残滓つけて帰ってきたなとは思っとったんよ。で、それが連日続くもんやからもしかしたら?って。」
「ギンは気づいていなかったみたいだけど一度修行を二人で見に行ったこともあったんだよ?」
母さんを抑えるのに苦労したよ、と苦笑いの彼方に、あん時すぐにでも抱き着きたかったんにほんに彼方さんのいけず、と返す華。
「さっきからツッコミどころ多いんやけど?母さんのその口ぶりから察するに二人とも鬼道使えるん?」
「正確には母さんが使えるよ。でもその前に僕たちのことについて話さないとね?」
「そうですね。まずうちの家系について、うちは代々退魔の家系でな?特別な力を持ってるんやけどギンはもう知ってるやろ?」
「鬼道、やろ?」
「そ、ギンはなぜか独学で使えてるみたいやけど。まぁそういうわけでギンのはうちの家系の遺伝っちゅうわけや。」
「ん?母さんの家系の遺伝なのはわかったけど、父さんの方は?」
「僕の方は普通だよ?精々独自の剣術があるくらいさ。」
「お父さん、それ『普通』言いません。」
「というか、彼方さんの
「えー。」
「さて、うちらのことは話したわけやけど。」
「そろそろ、ギンのことが聞きたいかな?」
第三者視点:side out
side:ギン
うーん、あそこまで聞かれてしもうたんやったら、もう隠すのは無理やろなぁ。ってもどこから話せばええんかなぁ?」
「ギン、ギン言葉に出ちゃってるから。」
「なんやこん子がここまで子供らしいん初めて見たんちゃうやろか?」
「話しづらいんだったら僕たちが質問する形にしようか?」
「せやね、それやったら答え方も簡単やし考えもまとめやすいやろ。」
「うん、その方がありがたいわ。」
「じゃあ最初はうちから、ギンってさ
ん?
「だって、特にこれといった我儘も言わへんし、学校ん事聞いても年相応の無邪気さもないやろ?言っとくけど、ギンを育ててきた中でうちらが困った事ってこの幼気の無さぐらいやで?」
「あ、あー確かに。今更ながら考えるとおかしすぎるか…うわ、それも迂闊やったなぁ。」
ほんまに今更過ぎるなぁ。なぁんで今まで気づかんかったんやろ、思わず頭抱えてもうた…
「ボク自身の話となると、えらく奇想天外やしなぁ。念のために言っときたいんやけど、今からボクが言うこと全部ほんまのことやから。」
そうして、ボクは今までのことをすべて話した。自分が転生者であることも、
「まぁ、信じられんやろうし、世迷言と捉えてもらってもかまへんよ。ボクも聞く側になったとき頭おかしいんか?って思うし。なんなら、気持ち悪い子ぉや、て捨ててもr」
あぁ、アカンなぁ、声震えてきた。気持ち顔熱いし視界もにじんできよったわ。でも言わなあかん。こん人らに迷惑はかけられへん。でもボクは最後まで言い切ることが出来ひんかった。次の瞬間には目の前が真っ暗になり、少しだけの息苦しさを覚えた。でも、不快な感じはせえへんし、頭をなでられている手からは温もりを感じる。
あぁ、ボクは今、母さんに抱きしめられてんのか…
「今までよう頑張りはったね」
「言えるわけあらへんかったよね、怖かったやろ?言ったとしても気味悪がられて拒絶されるかもあらへんし。人が一番怖がるんは『拒絶』や。自分のことを否定され、距離を置かれんは嫌やからな。よう言うてくれたなギン、ほんまおおきに。」
「ただ、一つ付け加えるとしたら、僕たちがギンを捨てることなんて絶っっっっっ対無いから。それでも、ギンは疑い深いだろうから言わせてもらうよ。」
二人がお互い見合わせた後、せーのっ、と呼吸を合わせて
「「ギン、僕ら/うちらの子どもに生まれてきてくれてありがとう。そして、愛してるよ。」」
「ギンは生まれた時からギンやったんやろ?」
「なら、君は僕らが愛する『息子のギン』であることに変わりはないさ。」
言い方はちょいと変わってるけどな、と笑顔でこちらを見ている二人。息子がとんでもないこと言うてんのにボクから目線を外すことなく真っ直ぐに見てくる。
あぁ、ほんまに。ほんまに今更ながら気づいたわ、ボクはこん二人のこと大好きなんやな。二人に嫌われたないから隠してきたし、誤魔化してきた。二人の迷惑になりたなかったから我儘も言わんかったし、我慢もしてきた。でも、もう我慢はできそうにないなぁ。
「ボクの話信じるん?もしかしたらデタラメ言いよるんかも知れへんよ?親の気を引きたい子どもの妄言かもしれへんのに…」
「そういう子は自分からそんなこと言わないよ?それにさっきも言ったよ?『僕らはギンを愛してる』って。信じるよ。だってほかでもない息子のことだもの。」ギュッ
そう言うと、ボクと母さんを包むように抱きしめてくれた。
「むぅ、お父さんに言いたいこと大方言われてしもた。ギン、同じこと言うようやけどうちもあんたのことを信じとるで?つまり、何が言いたいか言うと、うちらはギンのことを信じてる。ギンもうちらのこと信じてくれん?あと、今までしっかりとした姿見せられ続けた子から聞いたことがあないすごいことやよ?ギャップがありすぎて逆に信憑性が増すってもんや。こう言い方したほうがギンもわかりやすいやろ?」
やから、と続けて
「安心しぃ、もう…
すでに限界やったのに、ほんま親ってすごいなぁ。
そこからはもう決壊に次ぐ決壊やった。前世も合わせて過去最大に泣いた。後日、二人曰く『赤ちゃんの時よりも泣いてたのでは』とのこと。
「さて、ギン?落ち着いた?」
「っグス、ん、なんとか。」
「なら、ギンにもっと言っておきたいことがあるんやけどいい?ええっと、言っておきたいことは全部でぇひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ……」
そう言いつつ指を折っていく母さん。えーと、皆さん…ボクは過去最大の号泣を見せた後、説教を受けるようです…小言どんどん増えてってるしぃ(泣)。ふと、父さんの方を向くと、すっ、と抱擁を解き、離れてった。すれ違いざまに、
(僕も思うところはあるからね。ちゃんと受けるように。)ニコッ
と言ってった。こん時が初めてやったなぁ…父さんに対してゾッとしたん。
「ギン?まずは、親を舐めへんように。再三言うようで悪いんやけど、うちらはギンのことを愛してる。そのことはちゃーんと覚えとき。次に……」
ー説教終了ー
「はーい。華さん、一旦そこまで。ご飯温めなおしてきたよ。」
「そう言えばご飯の前でしたね。まだ言いたらへんけどこの辺にしときます。」
「ハイ、リョーカイデス。」
「あ!あと、ご飯の後鬼道のことについて真面目に話すことあるから。」
「ハイ、リョーカイデス。」
「ギン、
「あ、ういっす。」
ー食事終了ー
「じゃあギン、わかってはるとは思いますけどその力、鬼道はまず人前で見せんこと。そして少し被るけどむやみやたらに使わんこと。」
「それはもちろんわかっとります。」
「それならよろしおす。」
「でも、それなら修行んときどうするんです?」
「ギンは気づいてなかったみたいやけど、前ギンが修行してたときは周りに結界を張ってたんよ。やから今度から結界の修行も一緒にしまひょ。そん時はちゃんとうちか、お父さんに言ってからやるように。」
「ん、父さんも結界張れるん?」
「ええ、ギンの修行を流石にうち一人で見るには予定が合わないときとかに交代してもらったので。」
(まぁ、さすがにそのためだけに結界の張り方を教えてほしいって言われるとは思わへんかったけど…)
「ほんなら次です。これが一番重要なことですけどギン修行してた鬼道は前世での知識が基にしてたんよな?」
「うん、そうやけど?」
「それなら、どれぐらい合致してるんかすり合わせしまひょ。」
「うん、大体あってはりますね。なら、最後に今後の鬼道の修行の予定やけど…」
「あー!お母さんだけズルい!僕だってギンに色々教えたい!」
「ほなら、父さん剣使える言ってはりましたよね?それ教えてもらうことできます?」
「うん!大丈夫だよ!!けど、剣を教える以上、かなり厳しくすると思うけど…いける?」
「なんや、鬼道の修行が軽い言われてるみたいに感じるんは気のせいやろか?」
「いやっ!別にそういった意味で言ったわけじゃないよ?!」
「あのー、修行に関してはボクの身体の成長に合わせてくれるとありがたいなぁ思うんですけど。あと、どちらか体術も教えてもらうことってできます?」
「「なら僕/うちが!!」」
「むー!なら母さんと僕の二人で体術は見るってのはどう?」
「賛成です。なら、鬼道の修行と並行してこれからの予定を改めて決めまひょ。」
…の結果。
「あの、これかなりハードスケジュールやないですか?」
月・水…鬼道
火・木…剣術
金・土…体術(交互)
「流石に詰め込みすぎかな?」
「じゃあ、こんなのはどうです?」
月・水…鬼道
火・木…剣術
金…体術(交互)
「あんま変わってる気ぃしないんですが?」
「あら?週休二日やからまだ優しめやないの。」
「そう言えばギンが自衛のために鬼道を修行してたのはわかったけど、それ目的だったらこんなに過密にしなくてもいいんじゃない?」
「確かに自分“だけ”守るんやったらこれは行き過ぎなんでしょうけど、それじゃあ足りないやないですか。自分以外にも、その、
「「あぁもう!うちの息子がこんなにもかわいい!!!」」
ーそして時は現代に戻り修行場である山の中ー
「今のが詠唱破棄時の霊力の流れです。あと、ギンは鬼道を扱う時、何をイメージしてはりますか?」
「そらその鬼道の発動されたときの形や色です。」
「なら今度はその鬼道の効果も含めてイメージしてみたらええよ。赤火砲で言うたら的に当たって破壊するところや断空やったら空間を二つに分けることとかやね。」
「なるほど、確かにそこまでイメージしたことあらへんかったな。」ッスゥー、ハァー
さっきの母さんの霊力の流れも含めてイメージして……
「『赤火砲』っ!」
放たれた火球はギンと的とのちょうど中間地点で消滅した。
「あら?ほんまにいけてもうた?……………ぐえっ!」<ギーーーーーン!!
「ほんまに!!うちの子はー!!もうっ天っ才!!」ギューー!
「いや、あのっ!途中で消えても打てるんですが…」
「なに言うてるん!ほんにこの子は!ちょこっとアドバイスしただけで詠唱破棄成功させといて天才言わんでなんて言うん!!」ワシャワシャ!!
「だぁぁぁ!もうええやないでしょ!!」バッ!
「あぁん、こんいけずぅ。もうちょっと撫でさせてえな。うえぇぇん、ギンがぐれた~。」
「ほら修行、しますよ!!」
「むー、まぁええわ。じゃあ再開しよかって言いたいとこやけど今日は体術メインやよ。」
「全身に巡らしぃ、途切れさせへんように!とめどなく!…そこ!霊力に気ぃまわしすぎ、拳が疎か!」
今の修行は霊力を身に巡らせながら組み手を行うっちゅうやつで、母さんに身体の霊力の流れを見てもらいながら少しでも流れや集中が乱れたりしたら言葉とともにしばかれるんよ。そう、
空中です
「っ!!ぐっ!がっ!!」ゴロゴロ!
「ほら、どないしたん。はよかかって来ぃ。」
「げほっ!げほっ!…クッソ。もう一回!!」
ていうかこれ、ほんまきついんやけど…少しでも気ぃ抜けへんし、精神的にも追いつめられる。気ぃ抜いた次の瞬間には地面との熱烈キッスが待ってんねんよなぁ。
ギン視点:side out
ー修行終了ー
side:第三者視点
「がむしゃらに攻撃すればええってもんやないで?体の内と外の力の流れを意識しぃ。攻撃するんときにバラバラにぶつけても威力が弱なるだけになるで。」
まぁ、こればっかりは慣れな難しいかな、と
「ハァ、ハァ、か、母さんは合気も使ってるんやっけ。」
「まぁ力の流れ云々は確かに合気始めてから掴んだかなぁ。ギンもやってみる?」
「…実際に今体感してるんで遠慮しときます。」
「仕掛ける側と仕掛けられる側やと色々と違ってくるもんやで?」
「うーん、でもこれ以上あれもこれもってなると器用貧乏にならへん?」
「そうかもしらへんけどやるだけやってみぃひん?もしそうなりそうになったらうちが止めるよって。」
「確かに母さんの言うことも一理あるか。」
このあとギンはさらに転がされることになるのだったが、当の本人はまだ知らないのだった。
ーまた後日 父との修行の一面ー
「ってことになったんよ。」ブン!ブン!
「へー、それならこっちでの体術は少し抑えたほうがいいかな。体の使い方が違うだろうし、それでケガでもしたら元も子もないしね。」
「助かります。楽とは思うていませんでしたけど、ちょっち辛いんで。」ブン!ブン!
「ハハハッ!やっぱり母さんの修行はきついのかい?」
「そらきついですよ。もう鬼ですよ、鬼。」ブン!ブン! スン!
「ん、今少しブレたね。素振り10本追加ね。」
「ここにも鬼が居はった…」
まだ子どもの身体故に軽めであるがそれでもかなりギリギリを責めた修練であることには変わりなかった。それでもそれについてこれたのは持ち前のメンタルとスペックの高さが功を奏したのだろう。
このしごきの成果がみられる機会は案外すぐそこに…。
読んでいただきありがとうございます、四木シロです。今回は主人公の背景暴露回とちょこっと修行回で詠唱破棄を習得しました。まだまだ未熟な駄文ではありますが、次回やっと、やっと原作に関われます。次も読んでいただけたら幸いです。ではまた!!
あと、以下主人公両親の情報です。
市丸華
『容姿』…武装少女マキャヴェリズムの因幡月夜が少し成長した姿。…盲目じゃないよ?
『能力』…鬼道がメイン。BLEACHの鬼道は大体使える。
市丸彼方
『容姿』…食戟のソーマの司瑛士。
『能力』…剣術がメイン。何やら実家が特殊な剣術を扱うらしい。
話の文章量
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もっと少ない方がいい
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今のくらいがいい(2000字程度)
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もう少し増やした方がいい