〜ハイスクールD×Dに転生したらしい〜 特典は『市丸ギン』…ってはぁ!? 作:四木シロ
今回はとうとう…、とうとう!原作介入です。やっとここまで来れました。楽しく読んでいただければ幸いです!では本作、第4話どうぞ!
side:第三者視点
森の中を黒い影が通り過ぎてゆく。瞬歩でスピードを上げながら走っているギンの姿がそこにあった。ギンは今、死覇装を身に纏い、お祭りにあるような狐のお面を顔につけている。
(
それはギンが両親と別れる直前…
「ギン!これも持って行き!」
「なんやこれ?狐のお面?」
「正体隠さなあかんのに顔丸出しはまずいやろ?一応軽い認識阻害の術式もかけとるから役に立たん、なんてことはあらへんと思う。」
「わかりました。おおきに母さん。」
(襲われとる人らの反応はどんどん近づいとる!手遅れなる前に…間に合え!)
焦る気持ちを抑えながらギンはさらにトバして森の中を突き進んだ。
第三者視点:side out
side:????
まさかあの人がいない今日に限って襲撃にくるなんて…!どうにかここまで逃げてこれたけどこのままではじり貧だわ…。
「お母様ぁ、どこまで逃げなきゃいけないの?もうあたし足痛いー。もう歩けないー!」
「ごめんなさい、もう少しだけ頑張れる?
あの人がこの襲撃に気づいてくれればいいけど。それは望み薄よね、せめてこの子だけでも……
「いたぞ!あそこだ!!」
「手こずらせやがって!とうとう追い詰めたぞ!」
まずいもうここまで、思ったより早すぎる!
「どうか!どうか!私はどうなっても構いません!この子だけでも助けていただけませんか?!」
「お母様何を言ってるの?!お母様がいなくなるなんてやだよ!」
「それはできぬ相談だ、朱璃。薄汚れたものと結ばれたお前もその血を受け継いだその忌子も生かしておくことはできぬ。ここで死んでゆけ。皆の者……殺れ。」
刀を携えた男たちがじりじりと近づき、刀を振り下ろす!
「朱乃!」「お母様ぁ!」
この子だけは!絶対に!
「お母様何してるの!なんであたしを抱きしめてるの!?逃げようよ!」
私と朱乃に向けられ、迫ってくる凶刃。ああ、あなた。生きられなくてごめんなさい。でも、この子だけは、朱乃だけは絶対に守って見せるから。この子のこと…私の分までお願いね?
しかし、待てど暮らせど
姫島朱璃:side out
side:第三者視点
「縛道の八十一『断空』。なんとか間に
朱乃を抱えている朱璃ごと抱え男たちから離し、その間に立ちはだかったギン。朱璃たちに刀が突き刺さる寸前で断空が間に合ったようだ。
(あっぶな!ほんまに間に合わん思おうた…ギリギリ届いてよかったわ。というかこれ、姫島襲撃かぁ。バチバチに原作介入やん。まあしゃーなし、ひとまず今は…)
瞬間、ギンの姿がブレ、断空に阻まれていた男たちが弾かれるように吹っ飛んだ。
「貴様!何処の者だ!まさか、もうバラキエルの手の者が来たというのか!」
「そんなん敵相手に言うわけないやろ。」
「これは姫島の問題だ、貴様らに介入される筋合いはないわ!」
「知りませんよ。知りません。途中から聞こえてましたけど、そんなん勘当してはい、おしまい。でええやないですか。というか
「そんなもの…そんなものだと!?ふざけおって!だが、一人だけでこの大人数を相手にするつもりか?」
「逆に、ボクがなんも用意してへんと思うんですか?」
いつの間にかギンの手にはオレンジ色の紐の様なものが握られており、それは先ほど吹き飛ばされた男たちに繋がっていた。
「着火…」
「「「なっ!!!」」」
ギンがつぶやいた後男たちを中心に大きな爆発が起きた。
「な、なにが…。(さっきの瞬間移動と言い、大爆発と言い、この子は一体!?どうやら敵ではなさそうだけど。)」
(っ!こら確かにきついなぁ。霊力も集中力もかなり持ってかれてもうたか…。)
ギンが用いたのは『赤火砲』を練りこんだ破道の十二番『伏火』をさらに縛道の二十六『曲光』で覆い、見えなくしたもの。それを最初に殴り飛ばしたときにつけていたのだった。これはBLEACHの原作、十刃全面戦争編で雛森桃が用いたものである。そしてこれは作中同様にかなりの霊力と集中力を要するものであり、ギンはそれをかなり消耗してしまっていた。
「お兄さん誰?あたしたちの味方なの?」
「まぁ、そんなところやね。お嬢さんお名前は?」
「朱乃。姫島朱乃。」
ええ名前や。とギンが答えるとすぐ、爆発によって起こった土煙の中から
「っ!!あっぶなぁ…。」
咄嗟にギンが庇い朱璃たちは無事だったが、代わりにギンの右腕に刺さってしまっていた。
「貴方、腕が!」
大丈夫です。と答えつつ苦無を引き抜き、警戒を強める。徐々に煙が晴れ、男たちが見え始めた。
「ふん!どうやら少しはやれるようだな!!しかし、我らはこの日のために集められた精鋭、この程度やられはせん!」
地に伏すもの、攻撃に激昂するもの、完全に意識を失っているもの、男たちの容体は様々であったが、立っているものと伏しているものは半々であった。
「その精鋭の半分がもう機能してへんみたいやけど?」
「そちらこそ、その片腕は動かしづらそうだな。減ったとはいえ、この人数を相手にするにはきついのではないか?今逃げ出すのなら見逃してやらんこともないぞ?」
「いやいやこんなんかすり傷ですよ。それにそんな悪モンの常套句言わんでもええですよ?逃げてもどのみち口封じで殺すつもりでしょうに。」
「ふっ、当たり前だ貴様がここに来た時点で貴様が死ぬことは確定している。」
「スゥー、ハァ…。そっちも殺しに来てるんや、こっちもそれ相応の対応をせなアカンやん。」
自分に言い聞かせるようにそういったギンは腰に手を当て構えるようにしながらつぶやくようにこう続けた。
「おいで…『神槍』」
第三者視点:side out
side:ギン
「おいで…『神槍』。」
構えていた手に重みが生じる。と同時に、
(おっそーーーーーい!!)
頭の中に少年の様な声が響いた。
(堪忍な?案外呼び出す機会がなかったんよ。)
(そーれーでーもー!僕はもっと早く呼ぶことできたと思うなー!)
(まーまー、それに関してはほんま堪忍してな?今丁度力借りたいんやけどお願いできひん?)
(仕方ないなぁ。今回はまぁ折れてあげるけど、今度からもっと早く呼んでよね!)
(おおきに。)
「貴様!その刀!どこに隠し持っていた!」
「だから敵に言うわけないですやろ…。っとその前に。」
敵から視線を外さず、朱璃たちにしか聞こえないように…
(今から簡易的な防御結界張るんで絶対にそこから出らんようにしてください。)
(あなたはその怪我でどうするの!?それにさっきのあんな複雑な術式!消耗だってあるでしょう!)
(さっきも言いましたけどかすり傷です。ボクはただの本命が来るまでただ時間稼ぎするだけです。まああわよくば倒しますけど。)
「お兄さん大丈夫?」
朱乃がこちらを見上げるように見てくる。まあ初対面相手に自分の命握られてるようなもんやからなぁ。不安がるのも当たり前やけど、この子の目はボクのことを本気で心配してる目や。ほんにこんな状況で優しい子やね。
「心配してくれておおきに。でも大丈夫やよ。朱乃ちゃんこそ大丈夫?安心しぃ、絶対にボクが二人とも守ったる。それでも、怖かったら目ぇ
「///」
「っと、流石に馴れ馴れしすぎやな…堪忍な?」
ついつい撫でてもうた…アカンアカン、気ぃ緩みすぎやな。
「ほな、結界張りますよ?縛道の七十三『
朱乃たちを囲むように逆四角すいが現れ、覆っていく。
「さてさて、ここから先、進みたかったらボクを殺してから行ってくださいね?ただボクも大人しく殺される気ぃもないんで、殺す気で行かせてもらいます。」
さあ、行こか?神槍。(やっと暴れられるんだね、ギン。)
「ほな始めよか、と言いたいところやけど…」
方角的にあっこらへんかな?
「ふん、どうした我々に背を向けて。今更おじけづいたか?」
「いやいや、ただ邪魔モン掃除しようってだけですよ。」
倒山昌後方、木の上に向けて鞘から抜いて切っ先を向ける。
「はんっ!刀かと思えばよもやそんな貧相なものだとは…。そんなもので我らの相手をするつもりか。」
「なんやえらい好き勝手言いはるな。この子は貧相なんやない、この子は『脇差』や。まさか名家姫島の者ともあろう方が刀の種類もわからないとは思わへんかったなぁ。まあ確かに
「射殺せ、『神槍』」
ギン視点:side out
side:第三者視点
「射殺せ、『神槍』」
そうギンが解号唱えた瞬間、刀身が一気に伸び、木の一角に突き刺さる。突き刺さるとともに、ぎゃあっ!と悲鳴が上がり、その木から肩に切り傷を負った男が落ちてきた。
「あんま野暮なことせんとき、自分らに気づいたんボクやで?この距離なら絶対に見逃さへんよ。」
「ちっ!仕損じよって…。しかし、貴様の言う通り不意打ちはできぬようだ。」
「先に言うとくで。こっからは全員、腕の一本は覚悟しぃや?」
ーほな、行くで?ー
そう聞こえた時にはもう遅かった。すでにギンは男たちの目前にまで迫っており、気づいたときには一人串刺しにされていた。
「があっ!」
「まずは一人…。」
「てめっ!」
一番近くにいた男がギンに反応し、斬りかかろうとするが相手は小柄な小学生だ。上手く一人目の身体で隠されそのまま突貫され、また一人神槍に貫かれる。
「二人…。」
すぐさま神槍を抜き、付着した血を振り払う。そして真横に構え、また解号を唱えた。
「射殺せ、『神槍』。(まだや、まだまだ!
神槍がグングン伸びてゆき、その長さのまま前方を薙ぎ払らうように振るわれる。
っスパ!ゴゴゴゴ!
まわりの木々を切り倒しながら男たちを神槍が襲う。倒れた木々によりまたもや土煙が上がる…。
その煙が晴れ、周囲は死屍累々であった。先刻までは10人以上いた男たちが今では半分以下にまで人数が減っている。
「さてさて、結構今ので削れたかな?」
(言うても流石精鋭。強い奴だけ残った感じやな…。それはそれとして、今ので気づいてくれたらええんやけどなぁ)
強者が残ったと言えど、それでも無傷というわけにはいかず、全員どこかしらに傷を負っていた。
「貴様…。無茶苦茶しおって。これだけの兵を集めるのにどれだけ時間がかかったと思っている!」
「やかましいな…知らん言うてますやん。」
そう言いつつ、またもやギンの姿が掻き消える。
ガキン!!
流石に目が慣れたのか、現れた瞬間に男も刀を合わせ鍔迫り合いに持ち込む。
「二度はない!」
「チッ!」
ギリギリ、と競り合いが繰り広げられていると突如ギンの動きが固まった。
よく見るとギンの足元に先程の大薙ぎで倒れた男がギンの足をがっちりと掴んでいた。
「我らをナメるなよ!奴らは姫島の汚点!子、共々生かしておけんのだ!」
「…別にナメてへんよ。それに…さっきも言うたけど、あんたらの都合で家族の幸せ、壊してええわけないやろ。しかも生まれてきた子どもにまで罪に問うなんざ自分ら、神にでもなったつもりなん?断言するで、『
競り合っている男の肩にギンが指先を向け…
ー破道の四『
鋭い雷が肩を貫く。痛みにたじろぎ、数歩後ろに男が下がった瞬間に…
ー射殺せ、『神槍』ー
足を掴んでいる男に神槍
「囲め!だが、重なるな!あれの恐ろしさは貫通力だ。点ではなく包囲でじりじり詰めていくぞ。」
(こら困ったな、残りの霊力とかも鑑みるとこのレベルでこの人数、全員片づけんのは厳しいか…。
!!…あはは、これは流石にご都合主義が過ぎるな。ならとる手は一つやな…。)
「先程の勢いはどうした?急に大人しくなったが、とうとう諦めたか?」
「鉄砂の壁、
「何をボソボソと言っているのだ、命乞いなら聞かぬぞ?」
「いやぁ?命乞いなんてまさか?!ただ単に、
ピッ!と上を真っ直ぐ指差し、全員の視線を誘導する。その先には五本の大きな鉄柱が浮かんでいた。全員がその存在を認識したであろうタイミングでギンは手を合わせ…。
「縛道の七十五!『五柱鉄貫』!!」
途端に包囲網の頭上にあった五本の鉄柱が落下し始め、本日三回目の土煙が上がる。さらに、その中を黒い影が高速で動き回っており、所々で剣戟の音が響いた。土煙が上がると……
しかし、ギンもただで疲れ果てたわけではないようで、男たちもかなり、刀傷が増え、出血量が少なくない量になっていた…。
「フゥ、フゥ、フゥ。最後に破れかぶれになったようだが、誰も削れることはなかった…貴様の決死は無駄なことだったようだな。」
「いやいや、フゥ、最低限の仕事はできたみたいや…。ボクがやったんは数を減らすことと
ピカっ!!
ドシャーーーン!!!
何の前触れもなく、強大な雷が襲撃者を襲う。それは『神の雷』と呼ばれた男が得意としたもの、そして此処に居ないはずであった者が放った技であった。
「そこの者。君には感謝してもしきれない。よく私の妻と娘を守り抜いてくれた。君がいなければ私は大事なものを二つも失うことになっていただろう。ここからは私に任せて休むと良い。」
空から降りてきたのは堕天使『バラキエル』朱璃の夫であり、朱乃の父親である。真打登場!と言いたいところだが…
「その任せる相手、もう黒焦げになってますよ?」
ギンの言う通り襲撃者たちはバラキエル登場時の大落雷によって戦闘不能になっていた。落雷だけではそこまでなっていなかっただろうが、『五柱鉄貫』が避雷針の役割を果たし、雷を集中してしまったことと、ギンがその前に切りつけ、出血してしまったため、集中した雷が流れやすくなっていたこと…この二つが重なったことで敵の殲滅という惨状が出来上がってしまっていた。
「まさかあの程度で倒れるとは、いや君がかなり削ってくれていたおかげか?そんなことより、妻と子供を助けてくれたこと、改めて誠に感謝する。君がいなければ少なくとも二人のどちらかが死んでしまっていたことだろう。」
「気にせんでください。って言いたいところですけど、あえて言わせてもらいます。
突然の罵倒にバラキエルは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
「何言われてるかわからん、って顔してはりますね。ボクが言うてるんはなんで姫島のもんと結婚したんになんも対策せず、なに奥さんと子どもほっぽってるん?ちゅうことです。姫島との盟約やらなんやら有るにしろ無いにしろ、一部が暴走する恐れとかもあったやろうに護衛の一人もつけんのはおかしいでしょ。他にも色々ありますけど、まあ、その表情を見るに貴方自身が一番わかってそうやな。」
ギンの説教(?)が繰り広げるなか、徐々にバラキエルの表情が苦々しく変わっていった。
「確かに、今回の件は私の落ち度だ。あまりにも私の想定が甘すぎていた。もし、これで妻か子どものどちらかもしくは二人とも失っていたとしたら私は私自身のことを許すことができなかっただろう。」
「それがわかっているだけで十分です。」
ああそれと…、とバラキエルに向って歩きながらギンは続けて…。
「これはヒト全般に当てはまるんですけど、気持ちや思いは胸に秘めてるだけじゃ相手には伝わらないんですよ。さとりとかでもない限り、口にして伝えんとわかんないもんです。」
バラキエルの隣を通り過ぎる瞬間にボソッと、
(娘さん、今回の件で
バッ!!とバラキエルが振り向くとそこにはもうギンはいなかった。
「結局、彼?の名前も真意も聞けなかった…。煙に巻かれたままにされてしまったか。」
ギンの発言のせいか、夜が更けているせいか、頬を撫でる風がやけに冷たく感じるバラキエルであった。
場所は変わって、森の中。バラキエルたちの下からとうに離れ、いつもの修行場へと向かうギンは今回の戦いを思い出していた。
(今回は割と斬拳走鬼、どれも上手くできた。けど…
思い浮かぶは、最初に二人を刺した場面と足を掴まれ身動き出来ず、その対処として神槍を倒れている男に突き刺した場面。それに対してギンは困惑していた。他人とは言え命を奪った
(確かに
悶々と悩んでいるうちに気が付けば目的地にたどり着いていた。
「さて、ふたr グボァ!!」
到着した瞬間いつぞやの様に衝撃がギンを襲う。
「遅い!!今何時や思うとるん?!ケガは?!」
「ギン。腕にケガしてるね?ちゃんと応急処置でもすぐに手当てをしなくちゃ。ほら、こっちおいで?」
「ケガ?!なんですぐ言わへんの!すぐ治療せな!早よ横なりぃ!」
すぐさま華に膝枕をされ、横になるギン。
「…母さん。回道も使えたんやね。」
「今はなんも言わんでええ、よくよく見たら霊力もカツカツやないの。今だけでも休んどき。」
「よしっ!傷は塞げたし、出血も止まったな。感触はどぉ?」
「うん、痛みも引いたし、違和感もないし……あら?」
腕を少し上げ下げし、感触を確かめるが、何故か腕が震え始める。
「おかしいなぁ?治療は正確にできた思うけど…。っていつまでそのお面着けとるん?暑苦しいやろ。さっさと外しぃ?………震えはこのせいかぁ。ギン、なんで
「…え?」
ギンが戸惑いながらも手を顔に当ててみるとそこには雫がついていた…。ギンは泣いていたのだ。
「な、なんで?」
「……。なにか今回の戦いであったん?良かったらギンの感じたこと、思うたことなんでもいいから教えてくれん?」
ギンは涙声ながらも、自分が恐らく人の命を奪ったであろうこと、そしてそれに何も感じていないことを話した…。
「多分、それ勘違いやで?何にも感じとらんわけない。今やっと気持ちが追い付いたんやないかな?じゃなきゃ今頃涙なんて出てこぉへんやろ。大丈夫、ギンの感情は死んでなんかおらへんよ。」
安心させるように頭を撫でながら、優しい声で答える華。
「お母さんの言う通りだよギン。」
「うぉっ!びっくりした!おらんと思うたら…。」
「少し、用事があったからね。それと続けるけど、ギンの感情はちゃんと生きてるよ。で、殺してしまった人に対してだけど…。こればっかりはギンがどう整理つけるか決めなくちゃいけない。ただ、ギンがどういった形で整理をつけたとしても僕たちは責めないよ。忘れるもよし、ずっと覚えてるもよし。こう言っては悪いけどどこまで行っても死んだ人間のことだからね、どう受け取ろうがギンの勝手、ってね。」
少し投げやりすぎかな?と微笑む彼方に対し、少し俯き考えているギン。数分、悩んだ後ギンは顔を上げる。
「どうやら、気持ちの整理はついたのかな?」
「うん、ボクは……
多分、殺した相手のことは忘れんと思う。やけど、潰れるほど背負う気はない。今回は向こうも殺す気やったからなおさら…。何より潰れてまうくらいなら忘れると思う。」
「…割とドライに考えるんだね。ああっ!もちろん責めてるわけではないよ?!」
「これがもしボクが事故的とか思いがけず奪った命なら背負うつもりやよ?でも今回はどちらも覚悟を持って臨んだ戦ったわけやし、場合によっては侮辱に当たるやろしね?」
「うん、なんやギンらしくてええと思うよ?で、他にも何か思うところがありそうな顔しとるけど?」
「なぁんでバレてんの?……まあ、せやね。今回ではっきりしたんやけど、ボクはボクが生きたいように生きる。当たり前のことかもしらへんけど、母さんたちに話したみたいに、この身体は『BLEACHのギン』に似とる…。ただ
やから、生きたいように生きる…。好きに救うし好きに倒す。」
どうやら、ギンは
「よかった、実はお母さんとそのことで相談しててね。今までのギンはどこか心と体がぎくしゃくしているように見えることが多々あったんだ。」
「いつか指摘しようか思うたけど、うちらはそんな体験したこともないし、言うても薄っぺらな言葉だけで説得力もないやろ?自力で解決できたようで何よりや。他にも悩み事とかあったら全然相談してくれてもかまへんからね?うちらはギンの親なんやから…。」
「そん時は是非頼らせてもらいます。」
「それじゃ、そろそろ帰ろうか?ギンはもう疲れたろう?この毛布を羽織って、僕がおぶって帰るから。はいっ、別に寝ててもいいからね?その姿のこととかはまた明日改めて聞くから。」
「今は言葉に甘えとき。ギンはまだまだ子どもなんやから。」
「おおきに、母さん、父さん。」
父の背におぶさった瞬間、ギンの意識は薄れていき、すぐに寝てしまった。子をおぶる父親とそれに連れ添う母親…その光景は間違いなく家族そのものの姿であった。
そうして時はかなりあっという間に過ぎ去り、ギンは
読んでいただきありがとうございます、四木シロです。今話はいかがでしたでしょうか?何分戦闘描写は初めてでいくつも拙い部分もあったと思います。それでも上手く伝えられたららいいのですが…。実はアンケートを新しく作りまして…、作中での支店の変化についてです。もしかしたら作中でコロコロ視点が変わって読みずらいのでは?と思い始めたので、お聞きしたいと思います。
また、感想や誤字指摘などしていただければとてもモチベーションが上がるので書いていただければ幸いです。
視点の変化
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正直、邪魔
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わかりやすくていい
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どっちでもいい