鬼殺隊員ほのぼのログ   作:柚吏

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 蜜璃ちゃんと小芭内のお話。二人の恋の行方は―


第弐話 桜色の季節

 「わぁ!伊黒さん見て!桜がとっても綺麗よ!」

 

 春風が心地よく吹く3月のある日、俺、伊黒小芭内は同僚の甘露寺蜜璃を誘って行きつけの茶屋に向かっていた。甘露寺の言う方を見ると、零れ桜が一面に広がっている。

 

『そうだな。久しぶりにこんなに綺麗なものを見た。』

 

 …そう言った俺の視線は桜でなく、(甘露寺)に向いていることに、彼女は気づいていない。

 

 目の前の花々に目を輝かせている君。

 

 

 これを綺麗と言わず、何に言うというんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜景色を楽しみながら歩き、茶屋に着く。俺は何も食べないので、直ぐに品書を甘露寺にまわす。

 

「あら、伊黒さん今日も食べないの?私ばっかりいつも食べちゃって、なんだか申し訳ないわ。」

 

『いや、いいんだ。あまり腹も空いていない。』

 

 何より、美味しそうに甘味を食べる甘露寺を見ているのが一番楽しい。

 

 注文を終え、品物が来るまでに甘露寺は沢山の話を聞かせてくれた。

 

 最近起きた出来事や家族のこと、些細な事まで楽しそうに話してくれる。

 

 

 

「それで、炭治郎くんの文通内容がね…」

 

『…待て、なぜ炭治郎と文通をしている。』

 

俺は思わず怒気を孕んだ口調でそう言ってしまった。

 

「えっ?あ、あの、刀鍛冶の里で会った時に連絡先を交換したのだけど…駄目だったかしら?」

 

 大きく肯こうとしたが、甘露寺をそこまで束縛する必要もないし、何より彼女の楽しみを奪いたくない。

 

 (いや、束縛したいくらい大切なのだが…)

 

 『…駄目なことはない。ただ…』

 

 「ただ?」

 

『文通のしすぎで疲れないようにな。…それから俺との文通の方を優先すること

 

 最後の一言は聞こえなかったみたいだが、甘露寺は納得した様で、

 

「そうね、気をつけなくっちゃ!」

と、大真面目に頷いた。

 

 そんなこんなしているうちに、甘露寺が頼んだ大量の甘味が運ばれてくる。

これまた目を輝かせながら早速食べていく彼女を、本当に愛おしく思った。

 

 ―もし俺たちが鬼のいない、普通の世界に生まれていたら、やっぱりこうして一緒に過ごせるだろうか?

 

 否、この世界だからこそ巡り会えたのかもしれない。

 

 だとすれば俺は少し神を恨む。

 

 もっとましな家に生まれていれば、こんな包帯をすることもなく、甘露寺と話せていたかもしれないのに…

 

 そんなふうにふと思ってしまうことがある。

 

 だがしかし現状は変えられない。

 

 それでも、彼女が笑ってさえいてくれれば俺は幸せだ。

 

 絶対に悲しませたくない。

 

 彼女の笑顔を守り抜く、そのためにこれからも俺は刃を振るい続ける―

 

 桜吹雪に目をやりながら、俺はそんなことを思ったのであった。




 なんか上手くまとまらなかった…スミマセンっ!でもおばみつはやっぱり良きです。
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