鬼殺隊員ほのぼのログ   作:柚吏

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 かまぼこ隊の一人である、我妻善逸の憂鬱な出来事とは―?


第肆話 我妻善逸の憂鬱

 _今日もまた一日が始まってしまった。もう嫌。いっそのこと最終選別で死んでしまえば楽だったのに、と常日頃思ってしまう。

 

 

 …まっ、禰豆子ちゃんのためにも今は死ねないけどっ!!!

 

 とにかく、毎日が憂鬱で仕方ない。

 

 え?なんでかって?

 

 それは俺の一日を見ればわかるよ…

 

 

 

********************

 

 まず朝が早い。四時起きだよ!?まだ夜だっつ―の!!!

 

 理由は柱稽古があるからなんだけど。

 

 俺、こないだの任務から帰ってきて間もないんだよね。鬼畜過ぎじゃね?

 

 炭治郎は刀鍛冶の里の戦いの怪我がまだ完治してないらしく、訓練には後からの参加になる。

 

 『善逸が羨ましいよ!』

 

とか言ってたな…

 

 

 ふぅぅぅぅぅざけぇぇぇるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 

 俺は出たくないよ!?ずっと蝶屋敷で女の子たちに看病されてたかったしぃぃ!?禰豆子ちゃんとお話したいのにさぁぁぁぁ!?

 

 全くいいご身分だぜ!?お前!!!!

 

 

 

 暫くそうやって叫んでたけど、炭治郎に励まされて、悪態をつきつつ訓練場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日で此の訓練も四日目。でも俺はまだ第一関門で停滞している。

 

 

 最初の試練は元音柱の宇髄天元っていう派手なオッサン。

 

 …此のシゴキがマジで半端ない。

 

 基礎体力向上のための訓練らしいけど、絶対あのオッサンが好きでシゴイてるに決まってる。

 

 ちょっとでも走るのをやめただけでムチが飛ぶんだよ!?!?

 

 俺、鬼と戦う前にこれで死ぬわ。

 

 

 

 

 

 

 お昼になると、宇髄さんの三人のお嫁さんたちがおにぎりを作ってくれている。

 

 三人とも美人だから結構テンション上がるけど、みんなあの人の妻なんだ、って考えるとなんかムカつく。

 

 …つーかなんで妻が三人もいるんだよ!?

 

 

まぁ俺には禰豆子ちゃんがいるからいいけどねっ!?!?

 

 

 

 とか一人でムシャクシャしてたら、あっという間に午後練ですよ。

 

 

 午前中と変わらず、否むしろもっと酷いしごきを受けて、今日も一日が終わる。

 

 

 

 周りの奴らは地面に転がって死にそうにしてるけど、俺はそんなことしてる暇はない。

 

 

 

 だって蝶屋敷に戻れば禰豆子ちゃんに会えるっ!!!!

 

 

 

 刀鍛冶の里の戦いのあと、なんと禰豆子ちゃんは竹が外れて喋れるようになったんだ。

 

 これは俺の名前を呼んでもらえるチャンス…!!!!!!!

 

 

 なんて考えながら急ぎ足で帰ろうとすると、

 

 「おい!そこの金髪野郎!やけに元気そうじゃねーか。」

 

 

 というあの憎たらしいこえに引き止められる。

 

 

 ゆっくりと首を回すと、そこにはやはり宇髄が立っていた。

 

 

 「そりゃそうですよ!!帰れば可愛い禰豆子ちゃんに会えるんですよ!?!?」

 

 

 

 思わず息を荒げながらこう言った。

 

 

 

 「あぁ、そいやぁ竈門禰豆子がなんかすごいことになってるらしいなぁ。これから会いに行くのか?」

 

 俺は大きく頷く。

 

 

 「んじゃぁ、そこの山往復してから帰んな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?

 

マジで此のオッサン何言ってんの!?バカじゃないの!?否バカだわ!!んなことしてたら夜になるでしょーがぁぁ!!

 

 

 

 喚いてる俺のことを無視して、じゃあな、ちゃんと行くんだぞ?と言い残し、背を向け帰る宇髄。

 

 

 

 怒りをぶつけるところもなく、俺は仕方なく急いで登っていくことにした。

 

 

 

 訓練でも登っている此の山は、もう何度も経験している。

 

 最短ルートも見つけているから、そこを通ってさっさと帰ることにした。

 

 

 「まっててね、禰豆子ちゃん…直ぐに帰るから…!!!!」

 

 

 俺は鼻息荒く登っていった。

 

 近くにいた動物たちがソクサクと離れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 頂上に到達し、急いで降ろうとすると、樹木の隙間から何かがチラチラと見えた。

 

 不思議に思ってそちらへ向かうと、なんと、昼間では気づかなかった美しい花畑がひろがっていた。

 

 

 「何これ、こんなとこあったの…!?」

 

 

 花々は夕日に照らされて、美しく彩られている。

 

 

 俺は禰豆子ちゃんのために、花飾りを作ることにした。

 

 

 俺はこういう作業が得意だから、直ぐに完成させられた。

 

 

 「これを渡したら禰豆子ちゃんなんていうかなぁ…」

 

 

―――――――――――――――――

 

 『まぁ、なんて綺麗なの!これ、善逸さんが作ってくれたの?』

 

 『うん!禰豆子ちゃんに喜んでもらいたくて!』

 

 『ステキ!善逸さん、だ~いすき♡』

 

―――――――――――――――――

 

 …なーんてね!?ぐふふふふっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なぁにアイツ気持ち悪ぃ笑い方してんだ…」

 

 と、木の陰から呆れたように言う人物があった。

 

 宇髄天元だ。善逸に声をかけた後、帰るふりをしてこっそりと後をつけていたのだった。

 

 此の花畑は夕方にしか現れない。そう、此の花々は夕方にしか咲くことのない、とても珍しい花なのだ。

 

 それを知っていた宇髄は、善逸が禰豆子にプレゼントを渡せるよう、わざわざ往復するように命じたのだった。

 

 

 

 

 そんな宇髄の気遣いなんてつゆ知らず、善逸はルンルンしながら山を降るのであった…




 おかしな所がある可能性大です。何かありましたら教えて下さいっm(_ _)m
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