衛宮士郎の願い   作:パッカ5210

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お久しぶりです。センターで地獄をみましたパッカです。今回と次回はアサシン戦の前の日常編となります。続きは一般受験後になりそうです。感想や意見など待ってます!


第一章16話

〜side士郎〜

『士郎様、美遊様、今夜のことはどうかご内密にお願いします。』

「え、なんでさ?」

美遊の機嫌を直そうとしている士郎にサファイアはいつもの機械のような喋り方でつげた。

『魔術協会ですらわからなかったカードの使い方を何故イリヤ様が知っていたのか、何故イリヤ様は魔術師でもないのにあんなに膨大な魔力を持っていたのか、それがわかるまでは凛様やルヴィア様に話しても混乱されてしまうからです。』

「サファイアがそう言うなら分かった。美遊もそれでいいか。」

「いい。」

まだ機嫌が直ってないのか素っ気なく返されてしまった士郎が頭をかかえていると少し遠くの地面からルビー、凛、ルヴィアがでてきて文句を言っていた。

「美遊、サファイア、まずは二人と合流しよう。」

こうして長い夜は解決されぬ問題を残して終わった。

 

 

〜sideイリヤ〜

「38度2分…風邪ではないようですが…少し熱がありますね。」

「ん〜、確かに熱っぽいかも。」

「…大事をとって今日はお休みしましょう。学校へは私が連絡を入れておきます。」

「え〜セラ過保護すぎ〜」

「過保護で結構です。万が一があっては奥様(アイリ様)に顔向けできません。お昼にはお食事を持ってきますので安静にしていてくださいね!」

セラはそういうと部屋を出て行った。もしこれで言うことを聞かなかったら今日一日ほとんど部屋を出してもらえなくなるのでイリヤは渋々了解した。

「お休み…かー…」

 

 

 

〜side士郎〜

「あ、セラ、イリヤの様子はどうだった?」

セラが下に降りると士郎がエプロン姿で立っていた。

「熱はありますが他の症状は見られません。それほど心配はいらないでしょう。」

「そっか、それなら良かった。」

その後いつもの様な朝の風景が広がっていたが士郎が学校に逃げるように行こうとするとセラがいつもより強く士郎を引き止めた。

「シロウ!これだけは教えてください。イリヤさんに何があったか知らないのですね。」

「…ああ。イリヤが『どうしてあんな風になったか』は知らないよ。」

「…ならいいです。それと私やリズがいるのに長男であるシロウが家事をしたがるのはやはり間違っ「学校行ってきます!」あ!ちょっとシロウ‼」

士郎が逃げるように学校へ行くとリビングに残ったのはセラと歯磨きをしているリズだけだった。

「まったく、都合が悪いとすぐ逃げるんだから…」

「セラ怖すぎ、逃げて当然、で、ほんとはどうだったの?」

「…ほぼ間違いなく『力』の影響でしょうね、イリヤさんの封印が一時的にではあったけれど解けた形跡があったわ。10年間蓄積されてきた魔力の一部が開放されたとみて間違いないわ。今の発熱はその反動でしょう。」

セラは困ったように頭をかかえて力なく座る。

「熱は治まるでしょうけど…問題はあの封印が解けてしまった原因ね。」

「交通事故に遭いそうになって封印解除ーとかそんなんじゃないの?」

「それはないでしょうね。それならシロウが私たちに言っているはずです。」

セラがそういうとリズは少し真剣になった。

「やっぱりセラもシロウがなにか知ってると思う?」

「あんな態度されてはわかりますよ。あの発言からイリヤさんの秘密についてはまだ知らないでしょうけど…間違いなく魔術についてはなにか気づいているか知ってるでしょうね。」

「うん。士郎は家族に嘘をつくの下手だからね。」

そういうとリズはいつもの調子に戻りながら優しく微笑んだ。

「イリヤはきっと大丈夫、だってシロウがついてるもん。」

「あなたはそうやってまた…まあ本当に大変になったら相談してくるでしょう。それまでは知らない振りをしといてあげましょうか。」

「なんだかんだいいながらセラもシロウのこと好きだよねー」

リズがそういうとセラは白い頬を真っ赤にした。

「なっ!そんなことあるません‼家族として信じているだけです!それよりリズ、歯磨きは洗面所でやりなさい!」

「へいへーい…」

こうしてイリヤと士郎の問題は一時保留ということで落ち着いた。




いつのまにかフラグを建てられていた二人…次回は日常編第2話です!
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