「遠坂!これはどういう事だ⁉」
「お兄ちゃん、どうしてここにいるの⁉」
「二人とも説明は後!上を見なさい。」
俺は遠坂に、イリヤは俺に詰め寄ると遠坂は上を見ながら叫んだ。
「「上?………!」」
イリヤと俺も上を見るとそこには空から目元から鼻の下までを仮面で包まれた女性が降りて来ていた。
「イリヤ!あなたはあれと戦って、衛宮君、貴方は私と隠れてるわよ!」
「た、戦う?聞いてないよそんなの!」
「そうだぞ遠坂!イリヤが戦える訳ないだろ!」
「衛宮君はうるさい!後イリヤには言ってなかったか、まあ頑張って!」
遠坂はそう言うと俺の手を引いて逃げ出した。
「おい遠坂!いったい「少し黙ってついて来なさい!死にたいの?」…く!」
俺は何も言い返せずに逃げ出すしかなかった。
〜sideイリヤ〜
私は今日、いえ、正確には昨日から普通の人生では経験できないような出来事が沢山ありました、空から降ってききたステッキで魔法少女になったり、自称魔術使いの人から町を救えと言われたり、ラブレターまがいの脅迫状をもらったり、正直に言えば少し楽しいかな?と思ってきていました、そう、この瞬間までは…
「お兄ちゃんに見られた…」
魔法少女、それは小さな女の子なら一度は憧れる物、しかし!少し大きくなった少女が着たのを他人に見られたらただの痛いコスプレ少女と間違えられること間違いなしの一品である、しかも密かに恋を寄せている相手に見られたとなれば…
「ああ、私の恋は終わった…」
『イリヤさん!現実と前見てください前!』
いくら絶望していようと敵は待ってくれない、イリヤは相手の攻撃をギリギリでかわしていた。
「このまま勘違いされたままで死んじゃうのかな…いやいっそ死んでしまおう…」
『イリヤさん!絶望するにはまだ早いですよ、まだ逆転のチャンスはあります!』
「…どういうことルビー?」
『それでは問題ですイリヤさん、ヒロインを惚れさせるにはどうしたらいいでしょう?』
「く…!そんなの、わかん、ないよ!」
イリヤは飛んでくる鎖のついた短剣を避けながらルビーに答えた。
『イリヤさんだってテレビを見てるでしょう?難しく考えないで答えてみてください。』
「そんなこと、言われても…は!」
イリヤはアニメの主人公がどんなことをしているか思い出した。
『どうやら気ずいたようですね~、でわ答えをどうぞ!』
「ヒロインのピンチを救えばいいんだ!」
『正解です!それでは二つ目の問題です、今はどんな状態でしょう?』
ルビーはまるで顔があったら悪い笑みを浮かべているような口調でイリヤに質問した。
「…絶対絶命のピンチだ!」
『その通りですイリヤさん!今目の前の敵を倒せば貴方はただの痛いコスプレイヤーからかっこいい主人公の魔法少女に大変身出来るのです!』
ルビーは横についている羽をビシ!とイリヤに向けながら叫んだ。
「…ルビー、お願い。」
『何ですかイリヤさん、このステッキに貴方の願いを教えてくださいな?』
イリヤは覚悟を決めた顔でルビーに叫んだ!
「今すぐ、早急に、あいつの倒し方を教えて!」
~side士郎~
「で、説明はあるんだよな?」
俺は遠坂をジト目で見ながら言った。
「今は無理、後で説明するから今は大人しくしていなさい。」
遠坂は俺を睨みつけて言い返してきた。
「…わかった、その代わり後で絶対話してもらうからな。」
俺は遠坂から目を離してイリヤの方を見る、イリヤはさっきまで逃げ回っていたが今はステッキから何か出して戦っていた。
「あの子なんだかいきなりやる気を出したわね、何かあったのかしら?」
遠坂もイリヤに目を向けながらつぶやいた。
「イリヤは勝てるのか?」
「このまま上手くいけばね、まあそんな簡単にはいかないと思うけど…範囲が広すぎて威力が低いわ!休まず連続で!」
遠坂がイリヤに叫ぶ、イリヤが次の攻撃を加えようと構えていると、相手がなにか怪しげな魔法陣を目の前に浮かび上がらせた…
~sideイリヤ~
「やー!」
私は魔法弾を相手に向けて放つ、だけど最初に放った一発以外は全て避けられてしまっていた。
「う~!ルビー!どうしたらいいの⁉このままじゃ私はただの痛いコスプレイヤーになっちゃうよ⁉」
『落ちついてくださいイリヤさん、相手は警戒しているのでこのまま続けても攻めきれません、別の方法を試しましょう。』
「別の方法?」
『イリヤさん、散弾をイメージできますか?』
「散弾?」
『はい、さっきのを大砲だとしたら、散弾は沢山の小さな弾が広範囲に対していっせいに飛び散るイメージです。』
「沢山の小さな弾が…わかった!やってみる!」
ルビーを前に向けて小さな弾をイメージしてみると魔法陣から沢山の魔法弾が出てきた。
「やった⁉」
『いえ、まだです!』
煙が晴れると傷は負っているがまだ相手は立っていた。
「範囲が広すぎて威力が低いわ!休まず連続で!」
遠くから凛さんの声が聞こえる、私が言われたとうりにしようとすると相手の前に赤い魔法陣が浮かび上がった。
「まずい!逃げて!」
『イリヤさん、退避です!』
凛さんとルビーから叫ぶように言われて私はおどおどしながらも逃げ出した…
〜side士郎〜
「あれは…!まずい!逃げて!」
遠坂は魔法陣を見ると焦ったように叫んだ。
「衛宮君、貴方もついて来て!」
「あ、ああ、わかった。」
遠坂はイリヤが逃げ出したのを見ると走り出した。
「こっちに来て、ダメもとで防壁を張るわ!」
イリヤがこっちに来ると遠坂は宝石を取り出して構えた。
「お兄ちゃん…」
イリヤは不安そうな顔で俺を見てきた。
「大丈夫、きっと大丈夫だから…」
本当はどうなるかなんてわからない、でもイリヤの不安な顔を見たらそれしか言えなかった。
「………インクルード。」
不意に後ろから声が聞こえて何かが横切る。
「ゲイ•ボルク!」
敵に向かって行った子は真っ赤な槍で魔法陣ごと突き刺した。
「う、うあ。」
敵は一度うめくとそのまま身体が消えて一枚のカードになった。
「ランサー、アンインクルード、対象を撃破、クラスカードライダー、回収完了。」
女の子は槍をしまうと空中のカードを取りながらつぶやいた。
「だ、誰?」
イリヤがつぶやくと女の子はこちらを向く、その子をみたとき、見たことがないはずなのに何処か懐かしい感じがした…
次回は美遊と士郎の初対面!どうなるかな?