~side美遊~
「っ!」
美遊は体制を立て直しながらひどく後悔していた、頭ではわかっていたはずなのに身体が、心が勝手に動いてしまったのだ。結果は見てのとうりこちら側の世界でおそらく士郎の妹であろう女の子に攻撃されてしまった。
『美遊様、お怪我はありませんか?』
「大丈夫、ありがとうサファイア。」
手に持っているステッキが話しかけてくる、蹴られた所がなんともないのもすべてこのサファイアのおかげだ。
『美遊様、いかがいたしましょう?あの少女はとても話しが通じるような状態ではありませんが。』
「それでも話してみるよ、悪いのはこっちだし、どうしてもダメな時はあそこにいる人達に助けてもらう。」
そう決めると美遊は向かいの少女に聞こえるように叫んだ。
「あの、お話を「貴方みたいな偽妹の話なんかに興味ない!」………」
その時、美遊の中にある何かが弾け飛んだ。
「サファイア、作戦変更、まずあの子を話が通じるレベルまで痛めつけよう。」
『先程までと話が違いますよ美遊様⁉』
かくして二人の魔法少女………いや、二人の妹による妹戦争が始まった!
~sideイリヤ~
「シュート!」
私は偽妹に向かって魔法弾を放つ、しかし偽妹は同じサイズの魔法弾をぶつけて防いでいた。
『これです!私の求めていた魔法少女の戦いとはこういう物なのです!」
ルビーが何か叫んでいるが今は関係ない。
「お兄ちゃんは渡さない……お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなんだから…」
私はそう呟きながら魔法弾を飛ばし続けた。
『姉さん!これでは凛様とルヴィア様がやっていたことと変わらないではありませんか!』
『何を言っているのですかサファイアちゃん!あんなコスプレイヤーによる私怨にみちた争いと一緒にしてはいけません!これは一人の男をめぐる魔法少女にとっては決して逃げることのできない聖戦なのです!』
ルビーと偽妹のステッキが何やら言い争っているが関係ないったら関係ない、今大事なのはどうやってあの偽妹をお兄ちゃんの前からいなくならせるかなのだから。
「私は…私は偽妹なんかじゃない!」
そう言うと偽妹は私から距離をとり巨大な魔法陣を作り出した。
『イリヤさん!気をつけてください、あの子は次の一撃で終わらせようとしています!』
「ちょうどいいよ……なら次で本当の妹がどちらなのか教えてあげる!」
私は偽妹と同じように魔力をためだした。
『これだけ大量の魔力です、決して集中を乱してはいけませんよ!』
ルビーが私に注意してきた。
「わかってるよ…さあ、終わらせよう!」
最大まで魔力を貯めると私と偽妹は同時に放とうとした。
「まて、イリヤ!美遊!」
その時、遠くからお兄ちゃんの声が聞こえて私達は意識をお兄ちゃんに向けてしまった。ここで問題です最大までためた魔力を放つ寸前で意識をそらしてしまいました、いったいどうなるでしょう?答えは…
「「あ………」」
私達がそう呟くと同時に二つのたまりにたまった魔力は行き場を失ってその場で爆発した………
次回は士郎達から見た妹戦争です。