ビターチョコデコレーション
side室見メイ
オレンジ色の髪の少年が近づいてきました。
メイ「…見てたんですか?」
???「うん、邪魔だったかな?」
メイ「いや、別にそうではないんですけど、女子が刀を振り回してるのってやっぱ気になります?」
???「まあ、そうだね」
…一応、刀の免許もらってるので逮捕はされるはずないですね。
メイ「…もしかして、興味あるんですか?」
???「うーん、どうかな…?」
メイ「木刀あるので体験してみます?」
???「…うん、やってみるよ」
俺は木刀を取ってきました。
メイ「あ、ところで、俺は室見メイといいます」
レイト「僕は
メイ「じゃあレイトさん、どうぞ」スッ
レイトさんに木刀を差し出します。
レイト「構えはこうかな?」サッ
メイ「はい、それであってます。素振りをしてみて下さい」
レイト「うん……ハッ!」ブンッ
レイトさんが刀を振った時…
ボォッ!
レイト「うわっ!?」
火の斬撃が飛んでいきました。
メイ「!!」
レイト「今のは…?」
メイ「レイトさん」
レイト「?」
メイ「さっきのをもう1回やってみて下さい」
レイト「…うん、多分マグレだけどね…」サッ
レイトさんはもう1回木刀を構え…
レイト「…ハッ!」ブンッ
刀を振りました。すると…
ボォッ!
レイト「え!?」
また火の斬撃が飛んでいきました。
メイ「凄い!またやりましたね!」
レイト「刀を扱ったのは初めてなんだけどね…」
メイ「…え?」
今ので初めてですか!?
レイト「僕、戦闘経験がない凡人なんだ」
メイ「…レイトさん」ゴゴゴ…
レイト「室見、さん…?」
メイ「…貴方、センスありますよ!!」
レイト「え、僕が…?」
メイ「はい!」
レイト「ホントに?」
メイ「そうです、貴方が、センスあるんです」
レイト「そうか……」
メイ「あれ、嬉しくないんですか?」
レイト「……やっぱいいや」
メイ「………」
レイト「…すまない、まあ嬉しいよ」
メイ「…レイトさん、その仮面、外したらどうですか?」
レイト「なんのことかな?」
メイ「その精神的な仮面のことですよ。態度が明らかに不自然です」
レイト「…とうとう気付かれちゃったか。…室見さん、僕の話を聞いてくれないかい?」
メイ「…いいでしょう」
レイト「何故センスあると言われて落ちこんでるかというとね…」
side渡辺レイト
僕は生まれた時から普通じゃなかった。
結構早く喋れるようになったし、周りの様子も理解できた。
そんな僕の両親はまだ『この子は凄い』としか思ってなかったらしいが、
明らかに違うと気付かれたのは僕が幼稚園に通っていた時だった。
レイト「100、101…」
先生「凄い、初めてで100回跳んでる!」
初めて縄跳びで150回ぐらい跳んだり、
レイト「にげろーー!」ダダダー
「レイトくんはやいよー!」
「つかまえられないー!」
どう見ても幼稚園児が走らないようなスピードで走っていたり。
しかも、これは能力じゃないそうだ。
僕の才能は、小学生の時も発揮された。
レイト「…よし!」
「おお、レイト100点じゃん!」
「すげー!」
それほどテスト勉強してないのに毎回満点取ったり、
レイト「フッ、フッ…」タタッ
「後少しで200回だ!頑張れ〜!」
体育でとんでもない成績を出したりと、僕は凄い才能を持っていた。
しかし、両親は…
父「あまり努力してないのにいつもトップで、気味が悪い」
母「私は”普通”の子が欲しかったのよ」
父「…そうだ。レイト、普通の子になるまで学校は休みだ」
レイト「っ……」
褒めるどころか気味悪がられ、”普通”の子になるように矯正されてしまった。
その数日後、僕は学校に復帰した。
「ようレイト、お前大丈夫だったか?」
レイト「うん、もう大丈夫だよ」
…精神的な仮面をつけながら。
レイト「うーん、ダメだったか…」
「何処の問題がわからなかったんだ?教えてやるよ」
テストの点数も平均点ぐらいを出した。そして…
父「よしよし、いい子だ」
母「私が望んだ子だわ」
両親からは褒められるようになった。
そのまま仮面をつけてることは気付かれずに中学校、そして高校の今までを過ごした。
…まさか今見破られるとは思わなかったよ。
レイト「…これが僕の過去さ」
…この人なら、助けてくれるかもしれない。
渡辺レイト
親から普通にされてる。実は超有能。
次回もよろしくお願いします。