side桜木咲子
出夢「さて、30秒たったよ。始めよう」
咲子「いくよ、2人とも!」
メイ「はい!」
ルマ「オーケー!」
私たちが考えた作戦なら、先輩の能力をうまく利用できるし、有利に戦える。
出夢「重力球!」ギュィィン!
咲子「メイ!」
メイ「はい!風梅!」BLOOM!
メイは梅属性の基本技、風梅を使う。
花びらは重力球にあたり、重力球の威力は次第に減っていく。
ルマ「ボクの出番!ボーンバット!」カキーン!
威力が弱まった重力球をルマは骨で作ったバットで跳ね返す。跳ね返った重力球は先輩に向かって飛んでいくが、先輩はすぐにそれをかわす。
出夢「なるほどね。でも…」ギュィィン…
先輩は重力球の数を増やし…
出夢「複数あれば問題ないよね!」ギュンッ!
咲子「火桜!」
メイ「風梅!」
BLOOM!
私とメイの火桜と風梅が重力球にあたり、威力を減らす。
このまではさっきと一緒だ。
出夢「同じ手は通じないよ!」ギュィィン!
先輩は重力球をさらに飛ばしてくる。
完全に"予想通り"だ。
ルマ「今度はこれだよ!ボーンスロープ!」ギギッ!
ルマは骨でできたスロープを作り、それに重力球が当たる。図ははこんな感じだ。
咲子 メイ ルマ コレ→( 重力球 出夢
そして、ボールのようにスロープを上って曲がり、先輩に向かって飛んでいく。
出夢「なにっ!?…ぐわっ!」ドゴォォッ!
ルマ「やった、当たった!」
咲子「うまくいったわね」
メイ「止めるのではなく受け流して跳ね返すとはよく考えましたね」
咲子「いやー、イジゲン・ザ・ハンドを少し応用しただけで、大したことじゃないわよ」
メイ「それを考えつくだけで大したことですよ…」
出夢「…いい作戦だった。
降参だ」
咲子「…え?」
出夢「いやー、このまま戦ったらきっと僕が負けてしまうよ。しかも、昼休みをあと少しで終わるからさ」
メイ「じゃあ、私たちが勝ったことでいいんですか?」
出夢「いいよ。今回は君たちの勝ちだ」
ルマ「やったー♪」
アナウンス「室見出夢、降参により失格!勝者、桜木咲子、室見メイ、羽犬塚ルマ!」
キーンコーンカーンコーン…
アナウンスは、昼休み終了のチャイムとともに流れるのであった。
ー放課後ー
咲子「さて、帰r「おい、桜木」…なによ」
渡「先輩が降参したのって、お前が卑怯なことをしたからじゃねーのか?」
次郎丸「そうだろ?パワーが高いだけで1位になった卑怯女」
翔「おいお前ら、その言い方は「大丈夫よ、翔」でもよ…酷くないか?」
咲子「そんなに私のことを罵りたいなら、私を倒しなさい。アンタ達2人で」
渡「言われなくても…」
次郎丸「分かってらぁ!」
さて、お仕置きの時間ね。
今回は短めにしました。
次回もよろしくお願いします。