レイト視点と咲子達視点、同時進行で行きます。
それではどうぞ。
side桜木咲子
ー空港ー
今日から北海道に旅行だ。
…すっごい楽しみ!
咲子「楽しみね、メイ♪」
メイ「そうですね♪」
ゼイル「阿寒湖って、確か変なゆるキャラがいたような気が…」
千早「ああ、いるぞ。…こいつだ」
『まりもっこり』
ゼイル「こいつか…」
絵奈「変な見た目してるね〜」
学「…なあ、本場の味噌ラーメンって美味しのか?」
翔「まだ着いてもねえぞ。話が早すぎないか?」
学「関係ねえ!俺は早く食ってみたいんだ!」
育也「まあ、考えは分からなくもないけど、ね…」
ルマ「祐樹、スキーで思いっきり滑ろうね!」
祐樹「もちろんだ!」
『まもなく新千歳行き○○便の搭乗が開始します』
咲子「あ、そろそろね」
ゼイル「行こうぜ」
スタスタ…
ー数時間後ー
ー新千歳空港ー
咲子「うっ、寒いわね…」
ゼイル「そりゃ北海道だからな」
ゼイルからもらったスカーフがなかったら冷凍食品になってたわ。
※なりません。
翔「で、風鈴との集合場所って何処だ?」
絵奈「入口付近で待ってるって言ってたよ〜」
学「…あそこにいるぞ?」
全員『え?』
学「ほら、アレ風鈴じゃね?」
よく見ると、空港の飲食店で食べていた。
咲子「あ、ホントね。おーい」タタッ
風鈴に近付く。すると風鈴はこっちに気付いた。
風鈴「ん、はひほはひ、ほうほほほっはいほうへ!」モゴモゴ
略:ん、咲子達、ようこそ北海道へ!
ゼイル「行儀悪いぞ」
風鈴「ん。…ふぅ、ゴメン。ヒマだったから食べようと思ったら、いつの間にか集合時間になってたの」
咲子「ふーん…案内してくれる?」
風鈴「もちろん♪…あ、その前にコレ食べてから」パクパク
咲子「………私達も昼食食べた方が良さそうね」
その後雑談しながら昼食に味噌ラーメンを食べた。美味しかった。
side渡辺レイト
レイト「で、話って?」
母「アンタ、これは何?」スッ
母さんはパソコンの画面を見せてくる。
レイト「僕の目標だけど、何か?」
父「お前、何をしているのか分かっているのか!?」
はあ、何も悪いことはしてないよ。頭おかしいよ?
レイト「うん。…僕は自分がやりたい事をやる」
母「へえ…これは罰が必要なようね」
父「その腐った性根を普通に戻してやる。反省部屋行きだ!」
監視カメラには気付いてないようだね。
レイト「思ったんだけど、僕の普通と父さん母さんの普通は違うよね?」
母「そ、そんな事は…」
レイト「僕の普通は、父さん母さんが決めつけるものじゃない」
父「…んだとコノヤロー!」ブンッ
レイト「おっと」サッ
この拳、遅いね。室見さんの刀より大分遅い。
レイト「僕はやっと本当の友達ができたんだ。言いなりにはもうならない」
母「言いなり?ふざけないで。私達はアンタのためを思ってー」
レイト「僕のため?僕はそのせいでずっと仮面を付けてたんだよ?ずっと…地獄を味わってたんだ!それが…僕のためか!?」
母「ヒッ…」
父「……おいレイト。お前操られてるのか?いつものお前はどうした?」
レイト「うん、僕は操られてた。…お前らから」
父「は…?」
レイト「お前らは普通普通言って、僕を何日も監禁して、精神的に追い込まれた僕は普通”に見えるようにする”仮面を付けざるを得なかった。それを何年も。いい成績を取ったら褒めずにまた監禁…クズも良いところだ。本来ならお前らは監禁罪と児童虐待で逮捕されるんだぞ?」
母「嘘…そんなハズは…」
まだ信じないか。
…もう、家族とは思わない。
レイト「今日を持って、僕は…お前らと縁を切る!」
父「なっ…」
パサッ
書類を机に置く。
レイト「ほら、早く書け。しないと訴えるぞ?」
汚い脅しかもしれないが、コイツらはクズ。これぐらいどうってことない。
母「でも、誰が引き取り…」
レイト「書いてあるだろ?ここだ」
父「……嘘だろ!?」
『室見メイ』
風鈴の趣味は食べることですね。
ただ、能力で使用するため、太ることはほぼないです。
…あ、まりもっこりは実在します。ググってみて下さい。
レイト視点は…かなりシリアスですね。
次回もよろしくお願いします。