桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

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有美の読み方を変えると…アルミになりますよね?
つまり、Mulaストーリーと桜咲くの世界は平行世界なんです。時系列や師弟関係も少し似せるようにしてます。
祐樹「ということは、桜咲くを読んだらMulaストーリーで何が起こるか分かるってことじゃね?」

天の声「何!?バカキャラのお前がなぜわかった!?」

祐樹「あ!?俺はバカキャラじゃねぇ!マジのバカだ!」

咲子「自分から言うのね…というか、早く話を始めなさい」

天の声「スンマヘン…」


突然の3代目試験

前回では少しでも傷をつけることが条件でしたが、展開的にみて一撃当てる方がいいと思ったので変えました。

 

side桜木咲子

 

有美「…さあ、かかってきなさい」ムンッ!

 

咲子「はい…」ゴクリ。

 

このオーラ…日花先生以上だわ。一撃与えようとするだけでボコボコにされそうだわ。されるとは思えないけど。

 

咲子「一撃でも…当てれば…いいんですよね?」

 

有美「そうよ。一撃でも…よ」

 

咲子「…分かりました。行きます!」ダッ!

 

私は手に火を纏って早速有美さんに突っ込んでいく。

 

咲子「…ハァッ!」シュッ!

 

そして有美さんに拳を当てようとする。しかし、有美さんに当たったと思った瞬間、有美さんの姿はそこにはなかった。

 

咲子「……消えた!?」

 

有美「ふふっ、ここよ」シュッ!

 

咲子「っ、いつのまに…フッ!」シュッ!

 

有美「………」シュッ!

 

咲子「また消えた!?速いとしたら気配は感じるはず…なのになんで…?」

 

なんで…気配ごと別の場所に行ってるの?……。

 

有美「その程度じゃ私には当たらないよー。ほらほら、早く来なさーい♪」

 

この人…確実に煽ってきてるわね。ウザい…

 

咲子「こうなったら…ハァァァ…」ギュュュン…

 

日花「へぇ、今使うのね」

 

有美「………」スッ…

 

有美さんは攻撃のかまえをしただけで動かない。

 

咲子「当たれ!炎天桜舞ィッ!」BLOOM!

 

私は火桜を縦横無尽に動かし、有美さんに当てようとする。

 

有美「なるほどね、そうきたか。こうなったら…見せるしか…ないわね…」ギュュュン…

 

有美さんは手にエネルギーを溜めて…紫色の火桜?みたいなものを出した。あれ、火桜だよね?なんで紫色なの?

 

有美「私の能力を乗せた火桜よ…くらいなさい」

 

有美さん、能力持ちなの!?まずい、なんの能力か…!

 

有美「自分の攻撃に当たりなさい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…転送火桜!」BLOOM!

 

シュッッッ!

次の瞬間、有美さんから私に向かって一枚の転送火桜を飛ばされ、気づいたら有美さんと場所が入れ替わっていた。

案外シンプルな能力ね、転送って。でも…

 

有美「さて、私の能力を知ったところで、どうするの?当たってしまうよ?」

 

咲子「あ、やばっ」

 

シュルルルルル!

自分の火桜が自分に向かって飛んでくる!解除はできないし…まずい!

 

咲子「イジゲン・ザ・ハンド改!」ギュィィン!

 

エネルギーをドーム状にし私を囲む。

しかし、大量の火桜が当たり壁は徐々に削られていく。

くっ…初見の相手に炎天桜舞を使った私がバカだった…!

 

咲子「くっ…こうなったら…意地でも解除するっ!うおおおおおおおお!」右手でエネルギーを流すのをやめ、は両手に私の全エネルギーをためこむ。

すると、私の手には白い火桜が一枚あった。

 

咲子「これは…!」

 

日花「白?……春菜の能力に似てるわね」

 

有美「…フッ、やっと分かったようね。自分の能力が」

 

咲子「…よくわからないけど、ハァァァ!」ヒュン!

 

とっさの判断で白い火桜を他の火桜に当てる。すると…

 

シュッ…シュッ…シュッ…シュッ…

 

他の火桜が触れると同時に消えていく。

 

咲子「消えた…?」

 

有美「ふふっ、桜属性だけじゃなくて能力も目覚めさせてしまったようね、私」

 

咲子「能力…ですか?」

 

有美「……ほら、驚かずに一発当てなさいよ。まだ試験は終わってないわよ」

 

咲子「あ、そうだった。…フッ!」ギュン!

 

私はまた白い火桜をだす。さっきこれがほかの火桜に触れた時、火桜が消えた。でも、お母さんの能力は確か、解除する能力…だった気がする。じゃあ、私もそうなのかな?

 

咲子「まあ、やってみないとわからないよね!ハァッ!」

 

シュッ!

 

有美「またきたわね。転送!…あれ?」シーン

 

有美さんは自分を転送しようとするが、何故か失敗に終わった。多分白い火桜が能力を解除したんだと思う。どちらにせよ、隙あり!

 

有美「あれ?あれぇ?…あ」

 

咲子「炎突!ハァッ!」ドゴォォ!

 

有美「…当たっちゃった」

 

日花「………。勝者、咲子!」

 

咲子「やったぁぁぁぁぁ!」

 

有美「ふふっ、いやー、能力が技や能力の解除、しかも食らった人はそのあとしばらく能力が使えなくなるとはね…流石に驚いたわね」

 

咲子「私の能力って、サポート系になりそうですね」

 

日花「使い方によっては相手が詰むわね」

 

有美「少し地味だけどね。…さて、咲子」

 

有美さんは真面目な表情になる。あ、今受けたの3代目試験だった。

 

咲子「……はい!」ビシッ!

 

有美さんは私が欲しいって言った帽子をだした。

 

有美「アンタはこれから3代目桜よ。おめでとう」パサッ…

 

咲子「…はい!ありがとうございます!」

 

有美「よろしい。これからもよろしくね」

 

咲子「はい!よろしくお願いします!」

 

日花「…思い出してみると、私も同じぐらいの時期に2代目になったわね」

 

咲子「え、そうなんですか!?」

 

有美「あ、言い忘れてたんだけど、桜の称号はこの時期に継ぐのよ。ま、まだ2回しか受け継がれてないけど」

 

咲子「有美さんって、どうやってこの称号を手に入れたんですか?」

 

有美「……私が作って、何故かみんな了承した」

 

咲子「は、はぁ…」

 

こうして私は、能力に目覚め、3代目桜になるのであった。




咲子の能力
技や能力を解除し、一時的に使用不能にしたり(選択可能)、まだチャージ中の技を無効化したりする能力。
地味だけど場合によって相手が詰んでしまう。
母親の能力(解除のみ)に似ている。

…今更ですが、急展開すぎますよね?

次回もよろしくお願いします。

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