つまり、Mulaストーリーと桜咲くの世界は平行世界なんです。時系列や師弟関係も少し似せるようにしてます。
祐樹「ということは、桜咲くを読んだらMulaストーリーで何が起こるか分かるってことじゃね?」
天の声「何!?バカキャラのお前がなぜわかった!?」
祐樹「あ!?俺はバカキャラじゃねぇ!マジのバカだ!」
咲子「自分から言うのね…というか、早く話を始めなさい」
天の声「スンマヘン…」
前回では少しでも傷をつけることが条件でしたが、展開的にみて一撃当てる方がいいと思ったので変えました。
side桜木咲子
有美「…さあ、かかってきなさい」ムンッ!
咲子「はい…」ゴクリ。
このオーラ…日花先生以上だわ。一撃与えようとするだけでボコボコにされそうだわ。されるとは思えないけど。
咲子「一撃でも…当てれば…いいんですよね?」
有美「そうよ。一撃でも…よ」
咲子「…分かりました。行きます!」ダッ!
私は手に火を纏って早速有美さんに突っ込んでいく。
咲子「…ハァッ!」シュッ!
そして有美さんに拳を当てようとする。しかし、有美さんに当たったと思った瞬間、有美さんの姿はそこにはなかった。
咲子「……消えた!?」
有美「ふふっ、ここよ」シュッ!
咲子「っ、いつのまに…フッ!」シュッ!
有美「………」シュッ!
咲子「また消えた!?速いとしたら気配は感じるはず…なのになんで…?」
なんで…気配ごと別の場所に行ってるの?……。
有美「その程度じゃ私には当たらないよー。ほらほら、早く来なさーい♪」
この人…確実に煽ってきてるわね。ウザい…
咲子「こうなったら…ハァァァ…」ギュュュン…
日花「へぇ、今使うのね」
有美「………」スッ…
有美さんは攻撃のかまえをしただけで動かない。
咲子「当たれ!炎天桜舞ィッ!」BLOOM!
私は火桜を縦横無尽に動かし、有美さんに当てようとする。
有美「なるほどね、そうきたか。こうなったら…見せるしか…ないわね…」ギュュュン…
有美さんは手にエネルギーを溜めて…紫色の火桜?みたいなものを出した。あれ、火桜だよね?なんで紫色なの?
有美「私の能力を乗せた火桜よ…くらいなさい」
有美さん、能力持ちなの!?まずい、なんの能力か…!
有美「自分の攻撃に当たりなさい!
…転送火桜!」BLOOM!
シュッッッ!
次の瞬間、有美さんから私に向かって一枚の転送火桜を飛ばされ、気づいたら有美さんと場所が入れ替わっていた。
案外シンプルな能力ね、転送って。でも…
有美「さて、私の能力を知ったところで、どうするの?当たってしまうよ?」
咲子「あ、やばっ」
シュルルルルル!
自分の火桜が自分に向かって飛んでくる!解除はできないし…まずい!
咲子「イジゲン・ザ・ハンド改!」ギュィィン!
エネルギーをドーム状にし私を囲む。
しかし、大量の火桜が当たり壁は徐々に削られていく。
くっ…初見の相手に炎天桜舞を使った私がバカだった…!
咲子「くっ…こうなったら…意地でも解除するっ!うおおおおおおおお!」右手でエネルギーを流すのをやめ、は両手に私の全エネルギーをためこむ。
すると、私の手には白い火桜が一枚あった。
咲子「これは…!」
日花「白?……春菜の能力に似てるわね」
有美「…フッ、やっと分かったようね。自分の能力が」
咲子「…よくわからないけど、ハァァァ!」ヒュン!
とっさの判断で白い火桜を他の火桜に当てる。すると…
シュッ…シュッ…シュッ…シュッ…
他の火桜が触れると同時に消えていく。
咲子「消えた…?」
有美「ふふっ、桜属性だけじゃなくて能力も目覚めさせてしまったようね、私」
咲子「能力…ですか?」
有美「……ほら、驚かずに一発当てなさいよ。まだ試験は終わってないわよ」
咲子「あ、そうだった。…フッ!」ギュン!
私はまた白い火桜をだす。さっきこれがほかの火桜に触れた時、火桜が消えた。でも、お母さんの能力は確か、解除する能力…だった気がする。じゃあ、私もそうなのかな?
咲子「まあ、やってみないとわからないよね!ハァッ!」
シュッ!
有美「またきたわね。転送!…あれ?」シーン
有美さんは自分を転送しようとするが、何故か失敗に終わった。多分白い火桜が能力を解除したんだと思う。どちらにせよ、隙あり!
有美「あれ?あれぇ?…あ」
咲子「炎突!ハァッ!」ドゴォォ!
有美「…当たっちゃった」
日花「………。勝者、咲子!」
咲子「やったぁぁぁぁぁ!」
有美「ふふっ、いやー、能力が技や能力の解除、しかも食らった人はそのあとしばらく能力が使えなくなるとはね…流石に驚いたわね」
咲子「私の能力って、サポート系になりそうですね」
日花「使い方によっては相手が詰むわね」
有美「少し地味だけどね。…さて、咲子」
有美さんは真面目な表情になる。あ、今受けたの3代目試験だった。
咲子「……はい!」ビシッ!
有美さんは私が欲しいって言った帽子をだした。
有美「アンタはこれから3代目桜よ。おめでとう」パサッ…
咲子「…はい!ありがとうございます!」
有美「よろしい。これからもよろしくね」
咲子「はい!よろしくお願いします!」
日花「…思い出してみると、私も同じぐらいの時期に2代目になったわね」
咲子「え、そうなんですか!?」
有美「あ、言い忘れてたんだけど、桜の称号はこの時期に継ぐのよ。ま、まだ2回しか受け継がれてないけど」
咲子「有美さんって、どうやってこの称号を手に入れたんですか?」
有美「……私が作って、何故かみんな了承した」
咲子「は、はぁ…」
こうして私は、能力に目覚め、3代目桜になるのであった。
咲子の能力
技や能力を解除し、一時的に使用不能にしたり(選択可能)、まだチャージ中の技を無効化したりする能力。
地味だけど場合によって相手が詰んでしまう。
母親の能力(解除のみ)に似ている。
…今更ですが、急展開すぎますよね?
次回もよろしくお願いします。