桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

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ここ数日、とある理由で投稿できなくてすみません!
小説投稿を初めて最初のブランクです。今後もこのようなことが起きるかもしれませんが、よろしくお願いします。
それではどうぞ。


情報集めが趣味の双子

side桜木咲子

 

5月の中旬、今は学校行事が特になく、私は日花先生に特訓でボコボコにされたり、メイとイナイレについて語り合ったり、学をおちょくって追いかけられたり、若宮宮若コンビの甘々な雰囲気に砂糖吐きそうになったりした。

 

咲子「……暇だね」

 

翔「そうだな」

 

絵奈「期末テストまで1ヶ月もあるしね〜」

 

祐樹「どうする?週末博多にでも行くか?」

 

咲子「ここ博多区だからすでにいるわよ」

 

翔「祐樹が言ってるのは市街地の方だろ」

 

絵奈「咲子はヒマすぎてボケ役になっちゃってるね〜」

 

祐樹「俺の仕事とるなよー」

 

咲子「うーん…何かすることないかな…。あ、いい事思いついた!」

 

翔「お前が言ったら3割の確率でまともじゃないんだよな…」

 

絵奈「でも7割はまともなんだよね〜」

 

祐樹「で、そのいい事とは?」

 

咲子「…情報を集めている人を探そうよ」

 

翔「情報?……なるほどな」

 

絵奈「なんでそんなことを〜?」

 

祐樹「暇つぶしか?」

 

咲子「情報を集める人を見つけて、ちょっとした契約を結ぼうと思うの。例えば、ほしい情報を別のもので取り引きしたり、私たちが情報を手に入れたら渡したり、ね?」

 

翔「いい考えだ。今後アンチが増えそうだし、そういう情報は必要だな」

 

絵奈「でも、そんな人簡単に見つかるの〜?」

 

祐樹「新聞部とかにいるんじゃね?」

 

咲子「すぐに見つかるわよ、"私の場合は"」

 

翔「何をする気だ?」

 

咲子「私が欲しいのは能力で情報を集める人なの。だから、能力には能力よ。フッ!」ギュン…

 

絵奈「情報を集めてる人の能力が解除されてしまったら、その人に話に行くんだね〜?」

 

咲子「その通りよ。ここは校舎の中だから能力を使う人はほぼいないし…炎天桜舞、解除火桜バージョン!」BLOOM!

 

私は解除火桜を全方位に飛ばす。

言い忘れてたけど、解除火桜は殺傷能力が一切ないので、好きにばらまくことができる。

 

祐樹「ほう、考えたな」

 

翔「アホのお前が上から目線で言うな」ペシッ

 

絵奈「もしもの時はエネルギーを分けてあげるね〜」

 

咲子「うん、その時はお願い…!」ギュゥン…

 

ー数分後ー

 

翔「……(解除)されたか?」

 

咲子「……!!今されたわ!パソコン室辺りで!」

 

絵奈「オッケー!行くよ〜!」タタター

 

祐樹「俺の方が速いぜ…ライトニングアクセル!」

ダッ…シュッ!

祐樹はイナイレの技で走っていく。廊下は走るなと教えられなかったの!?私もするんだけどね。

 

絵奈「あ、速いね〜。待って〜」

 

翔「さて、俺たちも…っておい咲子、大丈夫か?」

 

咲子「いや、ちょっとエネルギーを使いすぎたわ…マッ缶1本ちょうだい」

 

翔「おう、ほらよ」スッ

 

私はマッ缶を受け取り、蓋を開け、一気に飲み干す。

 

咲子「プハーッ、これで回復したわ、行きましょ」

 

翔「おう」

 

ーパソコン室付近ー

 

祐樹「…ん?準備室のドアが開いてるな」ガチャ

 

絵奈「し、失礼します…」

 

??「………」カタカタ

 

??「………桜木さんは?」

 

祐樹「何故アイツを?」

 

??「君が桜木さんと一緒にいるのは知っている。そして、彼女の能力によって今俺は能力が使えない。もう一度聞く、桜木さんは?」

 

咲子「私はここよ。少し遅れたわ」ガチャッ

 

パソコン準備室のドアを開けると、そこにはノートパソコンを無言でいじっている眼鏡をかけた女子とその隣に眼鏡をかけた男子がいた。この2人、顔がかなり似てるわね。

 

咲子「祐樹と絵奈は外で待ってて」

 

祐樹「お、おう…」

 

絵奈「待っとくよ〜」ガチャッ

 

??「………」カタカタ

 

??「…何故、俺の能力を解除したんだ?」

咲子「何故、ね……あんたならもう分かるでしょ?情報集めてたんだから」

 

??「…まあそうだろうな。俺と、いや俺たち2人と契約を交わしたいんだろ?情報交換の」

 

??「……私は賛成」カタカタ

 

無口の女子は賛成の意見を出した。

 

咲子「一応聞くけど、なんで?」

 

??「…え、えっと…その…///」カァァ

 

女子は何故か顔を赤く染めている。恥ずかしい理由でもあるのかな?

 

??「千代、答えてみろ、桜木さんだぞ?」

 

女子は千代というらしい。それとその言い方、なんか違和感があるんだけど…

 

??「わ、私は、あなたの、ファンだからでしゅ///」

 

あ、噛んだ。そして私のファンね…アンチかもしれないって心配してたけど、むしろその逆だったようね。

 

咲子「なるほどね。で、アンタはどうするの?」

 

私は男子の方に向く。

 

??「俺は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大賛成だ。…だってよぉ、桜木さんを助けられるかもしれないんだぜ!反対する理由がないだろ!?」

 

あ、この人もファンなのね。

 

咲子「じゃあ成立ね。名前は?」

 

千早「俺は七隈千早(ななくまちはや)で…」

 

千代「わ、私は七隈千代(ななくまちよ)でしゅ///」カァァ

 

千早「俺たちは双子で、俺は能力で学校中の情報を集め、千代はパソコンで色々情報を集めてる。俺の能力は監視。見たり聴いたりする能力だ。もちろん更衣室とかトイレとかは見てないぞ、見たら千代からお前らでいう正義の鉄拳G5をくらうしな」

 

ほうほう。千早は能力、千代はパソコンで役割分担してるのね。

 

咲子「契約成立ね。契約書とかある?」

 

千早「千代、あれを出せ」

 

千代「…はい」スッ

 

千代は一枚の紙を取り出した。え、これ、契約書じゃん。

どれどれ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

契約書

・七隈兄妹は、桜木咲子及び仲間たちに情報を無償で提供する。

・桜木咲子が新しい情報を手に入れた場合、彼女の自己判断で情報を提供してもらう。

 

ここにサインを→

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

咲子「…え、これって…」

 

千早「俺らが圧倒的に不利だ、と言いたいんだろ?」

 

千代「で、でも、私たちは桜木さんを助けたいでしゅので、これでどうか納得してくだしゃい!」ドッ!

 

2人は土下座する。そこまで私を助けたいの!?

 

咲子「か、顔を上げてよ。契約を頼んだのは私だし、アンタたちの気持ちは伝わったから。サインするよ、ほい」

サササッ。

 

千早「ああ、確かにもらった。これからよろしくな」

 

咲子「うん、よろしく」スッ…

 

私は握手のために右手を差し出す。

 

千早「………///」ギュッ…

 

千早は照れながらもちゃんと握手する。これで契約成立ね。

 

咲子「さて、放課後ここにまた来るわ」

 

千代「あ、あの、その前に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サ、サインくだしゃい!」テレテレ

 

咲子「あ、うん」

 

この2人、随分照れ屋ね…

ま、とりあえずこれで情報源ゲット!




キャラクター紹介
七隈千代
情報を集めるのが趣味。パソコンで情報を集める。
七隈千早
情報を集めるのが趣味。能力で情報を集める。

名前が100%福岡の地名で出来てますね。

次回もよろしくお願いします。

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