桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

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キャラ崩壊っぽい描写が出てきます、ご注意下さい。
あと、翔たちは距離をとって観戦しています。


メイの本性

side桜木咲子

 

新太「…それにしてもよー、お前らのコンビ、お似合いだなーw」

 

咲子「…いきなり何?」

 

新太「いやー、卑怯ヤローとクソの妹のコンビはいいなぁーw」ゲラゲラ

 

筑紫は私たちを指差してゲラゲラと笑いだす。

 

咲子「卑怯ヤローって、私?反則なんてした覚えがないんだけど」

 

メイ「………クソ?」

 

新太「じゃあ入学して速攻で1位になったり、同じ日に桜属性に目覚めたり、挙げ句の果てには3代目桜になったりするのはどう説明するんだ、あぁ?」

 

咲子「それはー「お前の言い訳なんざ聞きたかねーよ。それとよー、」……ッ」

 

こいつ、私の説明すら聞こうとしないのね。

 

新太「あのクソイズムのせいで俺にどんな恥をかかされたか知ってっか、あぁ?」

 

メイ「クソ…イズム?」

 

新太「あのクソよおー、アイツを襲った俺の部下どもをボコった後、ボスである俺に文句をつけてきたんだよぉ。それでよぉ、その文句を受け入れる代わりに勝負しろと言ってやったのさ。アイツはそれを承諾した。俺ぁその時1位だったんだぜ?あんなやつ、フルボッコにしてやると思ってたんだよぉ。だがよぉ、いざ戦ってみたら……俺が完膚なきまでにボコボコにされた…。あのクソイズムのせいで、俺は恥をかかされ、1位から下がってしまったんだよ!」

 

……一言言っていい?

自業自得だよね?悪いのは勝利を確信してたアンタだよね?それのどこが出夢先輩をクソと呼ぶのにつながるの?

内心キレてると、黙ってたメイはとんでもない発言をした。

 

メイ「………おい、"テメェ"」

 

咲子「…!?」

 

今、メイがお前って言った!?

 

新太「あ?なんだよ、怒ったのか?」

 

メイ「今、"俺"の兄のことなんつった?」ハイライトオフ

 

ハイライト失った目をしたメイがそう言う。一人称が俺になってる!?それと、ハイライト仕事して!メイが怖くなってるよ!

 

新太「あぁん?聞こえなかったのかぁ?クソって言ってんだよ、ク・ソ!」

 

メイ「ほう、クソか、そうかそうか」シャキン…

 

メイは逆刃刀を出し、筑紫に向ける。そして歩きだす。

 

メイ「…………」スタッ、スタッ…

 

新太「……ッ、ど、どうした、ようやく戦いを続けるのか?」

 

咲子(何、この凄まじい威圧感。メイってまさかのブラコンだったの!?それにしてはヤバすぎない!?喋り方まで変わってるし!?)

 

メイ「戦い?いや、違うな…」

 

新太「な、何言ってんだ?て、テメェ」ブルッ

 

筑紫は目に見えて怯えている。どう見えても強がってるし、体は小刻みに震えてるしね。私も正直怖いんだけどね、うん。

 

メイ「これは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親友や兄をバカにした屑に対する裁きの時間だ…」カッ!

 

ギュォォォ!

メイはさらに強い威圧を出す。例えるならワンピースの覇王色の覇気だ。威圧が向けられてるのは私じゃないのに気絶しそうなレベル。

 

新太「……ひ」

 

メイ「ひ?」

 

新太「ヒィィィィ、ごめんなさい、もう言いません、もう言いませんから許してくださいぃぃ!」

 

新太は怯えてながら謝り、土下座する。

 

メイ「謝ってきたか。なら……許して…

 

新太「許して…?」

 

メイ「…やらん!」ズバッ!

 

メイは逆刃刀を新太に思いっきり斬りつける。

 

新太「…ガハッ!」

 

メイ「お前の!ような!屑は!今更!謝って!きても!意味!なんて!ねぇんだよ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴォ!

 

メイはさらに蹴りとパンチを叩き込む。

 

新太「グ…ウ…く…そぉ…」ピクピク…

 

メイ「ほう…まだその言葉を言うのか?」

 

新太「し…しまった…!」

 

メイ「どうやら罰が足りなかったようだなぁ!くらえ!」

 

ギュォォォ…

メイは刀にオレンジ色のオーラを纏わせる。

 

メイ「冥冥斬り…!」ズバァッ!

 

そして鳴鳴斬りの強化版みたいな技を筑紫に当てる。

 

新太「ガ…フッ…」チーン…

 

咲子「私たちの勝ち…なのかな?」

 

メイ「さて、俺は元に戻るか………ふぅ、疲れましたね、咲子さん」ハイライトオン

 

咲子「う、うん…(ほぼメイがやったんだけどね)」

 

メイが元の口調に戻ったタイミングで、翔たちが来た。

 

翔「おう、お前ら、お疲れさん」

 

ルマ「メイちゃん、強かったね!」

 

絵奈「威圧が強すぎて気絶しそうになったよ〜」

 

祐樹「……あれは怖かったぜ」ビクビク

 

学「口調も変わってたな」

 

育也「メイがこんなに怒ったのは初めて見たよ」

 

千代「………」チーン

 

千早「コイツは威圧で気絶しちまってるぜ…」

 

メイ「あ、はは…私、キレると本性出してしまうんですよ」

 

咲子「アレ、本性なの?」

 

メイ「はい、でもあまりにも口調が悪いのでお兄さんに止められました。今では敬語で話す方がしっくりきますが、たまに戻っちゃうんですよね…」

 

全員(なるほど。絶対メイを怒らせちゃだめだな)

 

メイ「さあ、屑は裁きましたし、今日はパーっと祝勝会でもしましょう!」

 

咲子「お、おお!」

 

それを彼女、坂田日和はずっと見ていた。

 

日和「あらら、私出番なかったわね。ま、いいものを見せてもらったわ。咲子ちゃんとメイちゃんはどんどん強くなりそうね、ふふっ」サッ…

 

その後、咲子たちはラーメン屋で祝勝会をした。

こうしや裏で放置された筑紫はしばらく怯えながら生活していたという。




鳴鳴斬り→冥冥斬り
威力的には、
絶・鳴鳴斬り→冥冥斬り
ですかね。実際に冥冥斬りを使いこなせるようになるのは少し先になります。

次回もよろしくお願いします。

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