桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

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言い忘れてたんですけど、しばらく日常回を書こうと思います。


翔の家でのハプニング

side桜木咲子

 

5月下旬のある日、私と祐樹、絵奈、ルマは翔の家に遊びに来ていた。

 

翔「おう、お前ら、よく来たな」ガチャッ

 

祐樹「失礼します」

 

3人「…………」

 

翔「ん?お前ら、どうしたんだ?」

 

咲子「翔、アンタの部屋、入ってもいい?」

 

翔「いいけど、なぜ聞いてきた?」

 

絵奈「いや〜翔は年頃の男子だし〜、エロ本とか隠してそうだからね〜」

 

ルマ「ボクは単純に入りたいだけだよ」

 

翔「いやいやいや、俺のような奴がエロ本なんか持ってると思うのか?」

 

咲子「あ、そうだった。持ってるとしたら祐樹だったわね」

 

祐樹「な、なんで俺だよ!?」

 

絵奈「たまに視線が、ね〜」

 

祐樹「いやそんなことは…あ」

 

ルマは胸を張った姿勢をすると、祐樹の視線が胸のほうに行った。

 

ルマ「ほらね?」

 

祐樹「こ、こここれは不可抗力だ、信じてくれ」

 

咲子「翔の視線は向いてないのに?」

 

翔「興味ないしな」

 

祐樹「しまった…」

 

ルマ「……エッチ」じー

 

祐樹「グハッ」バタン。

 

絵奈「あらら〜、倒れちゃった」

 

翔「こいつはペットで寝かせておこうぜ」

 

ー寝かせたあとー

 

咲子「さて、なにする?」

 

翔「俺のペンギンたちを連れてこようか?」

 

絵奈「うーん、今はそんな気分じゃないかな?」

 

ルマ「あ、じゃあこれでもしない?」サッ

 

ルマがそう言って出してきたのは…スマブラか。

私はオンライン対戦を少しやってたからそこそこ強いと自負してる。

 

翔「おう、そうするか」

 

そして私たちはしばらくスマブラをした。

 

side戸畑祐樹

 

祐樹「………ハッ!」ガパッ

 

ここは…翔の部屋か?

確か、俺はルマにエッチって言われてそのショックで気絶したんだよな?

いやー、好きな人に悪口(悪口なの?)を言われたら以外と精神的にくるんだよなー。(誰得だよその情報。)

 

祐樹「それにしても、ホントに翔のやつエロ本を隠してねーのか?探せばあるんじゃね?」

 

さてさて始まりました翔のエロ本探検隊。

まずはよくあるベットの裏…

 

祐樹「…ないか」

 

次は床下…

 

祐樹「ここもないか」

 

俺の場合はここに隠してるんだがな。

(お前は持ってるのかよ!)

なら、今度はタンスの裏…ん?

 

祐樹「なんだこれ?」サッ

 

タンスの裏に挟まってたのは埃まみれの本だった。表紙からしてエロ本ではないようだ。

 

祐樹「読んでみるか…」パラパラ

 

本を開いてみると、そこには手書きで技のやり方などが書いてあった。どうやらこれは翔の技ノートのようだ。

 

祐樹「すげー研究してるんだな……ん?」パラッ

 

なんだこれ…「このページ以降を読んだら凍らせる」?

そう言ってもな…

 

祐樹「読みたくなるのが俺なんだよな…」パラッ

 

ん?これは…

日記だ。翔のやつ日記なんか書いてたのか。

 

4月○日

今日俺は花町高専に入学した。しかも運のいいことに担任があの2代目桜の坂田日花先生だった!俺超ラッキー!

 

結構普通だったな。

そう思いながら他の日の日記を読んでみる。うん、普通の日記だな。なんも違和感がない。と思っていると…

ガチャッ

 

翔「おお祐樹、目が覚めたのか…ん?」

 

祐樹「あ、やべ」

 

翔「……ほほう、俺の日記を読んだんだな?そんなに凍りたいんだな?あぁ?」ゴゴゴ…

 

祐樹「あ、その…気になってしまって…」

 

翔「そうかそうか、凍らせられたらどんな気持ちなのかが気になってしょうがないのか」ピキピキ…

 

祐樹「いや、ちが…」

 

翔「違わねーよ。くらえ!」ドゴォ!

 

祐樹「ぐぇっ」カチーン

 

翔「しばらく全身冷やしてろ」ガチャッ

 

そして俺は3時間ぐらい氷漬けにされた。




祐樹、自業自得ですね。

次回もよろしくお願いします。

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