知らない人はググってみて下さい。
side桜木咲子
『明日の天気予報です。福岡市付近は雨になると予想されており…』
咲子「明日は雨か…」
春菜「いや、案外晴れるかもよ?」
咲子「え、なんで?」
春菜「明日は何の日?」
咲子「6月21日だから…夏至?」
春菜「そうよ。それでね、夏至は毎年ずっと晴れなのよ。何でかわかる?」
咲子「…奇跡?」
春菜「奇跡…ね。ま、分からないな方が驚くわね。明日晴れたら日花に聞いてみなさい」
咲子「先生に?…うん」
何で先生に?
ー次の日(夏至)ー
次の日、天気を見てみると母さんがいった通り晴れていた。しかも快晴、雲ひとつなかった。
咲子「うわ、本当に晴れてる…」
春菜「ね?言ったでしょ?」
咲子「不思議ね…ちょっと先生に聞いてくる!行ってきます!」ガチャッ
春菜「行ってらっしゃい」
私は先生の家へと走っていった。
ー坂田家宅ー
ピンポーン♪
…ガチャッ。
日花「あれ、咲子?どうしたの?」
玄関は先生本人が開けた。
咲子「先生、今日は雨の予報だったのに雲ひとつないっておかしくないですか?」
日花「あら、まさか春菜が聞いてこいって?」
咲子「はい、そうですけど?」
日花「なるほど…実はね…
私と有美先生で雲を文字通り弾き飛ばしたのよ」
咲子「なるほど、雲を弾き飛ばしたんですね………って、ええええええええええええええええっ!?」
あまりにも規格外なことを言われたので思わず叫んでしまった。
日花「あっ、確かまだ私の本気を見せてなかったわね。ちょっと空に向かって1発放ってみるわよ」
咲子「え?はい」
どれだけ強いんだろ…
日花「まあ、本気と言っても3割くらいの力だけどね。…………………ハァッ!」シュッ!
ギュォォォォォォォォォォッ!
先生は空に向かって空振りパンチをする。その刹那、とんでもない突風が起こり、その影響で先生の足元の地面がめり込む。
咲子「…………ホワーウ」ガクガク
何、この人?強すぎでしょ?3割でこれぐらいなの!?先生ってまさか人間辞めてるの!?」
日花「まあ、半分ぐらい人間辞めてるわね。実質人間としての全力は本当の全力の5割程度だから」
咲子「え、本当の全力?」ガクガク
日花「あ、この話はまだ早いわね。とにかく、私と有美さんはああやって雲を弾き飛ばしたのよ。分かった?」
咲子「は、はい、分かりました」ガクガク
日花「ん?何で震えてるの?」
咲子「いやー、日花先生のパンチが怖すぎて少し怯えてます」ガクガク
日花「ハァ…安心しなさい。アンタは殴らないわよ、少なくとも今は」
咲子「え、つまり将来殴るんですか!?」
日花「ま、いつか手合わせする時に、ね?」
咲子「は、はぁ…」
私は先生の規格外さに驚くのであった。
ぶっ飛ばしましたね、物理的に。
次回もよろしくお願いします。