side室見メイ
私は今、有美さんの分身と特訓をしています。
メイ「真鳴鳴斬り!」ズバァァァッ!
分身「おっと」サッ
私は進化した鳴鳴斬りをしますが、簡単にかわされてしまいます。
メイ「うーん…どうすれば攻撃が当たるのでしょうか?」
いい方法が思いつきません。うーん…
分身「…アンタ、無理してるわね」
メイ「…え?」
無理してる?私が?
分身「信じられないような顔をしてるわね。肉体的な意味じゃないわ、精神的な意味よ。……アンタはなんでいつも敬語なの?」
メイ「え?…えっと……本来の喋り方だと女らしくないというか…もうすでに敬語の方が慣れてるんですけどね…」
分身「…そこは問題ないわね。…じゃあ、一人称は?」
メイ「いつもは"私"ですが、素に戻った時"俺"になりますね。ちょいちょい戻っちゃうんですよn「それよ!」…へ?」
分身「恐らくそこで無理してるわね。敬語はもう慣れてるからいいとして、一人称は元に戻した方が楽になるわよ」
メイ「そう、ですか…?」
分身「そうよ。試しに一人称を俺にして自己紹介してみなさい」
メイ「はい。えっと…俺は室見メイ、16歳の花町高専1年で、ランク2位です。…これでいいですか?」
なんか…恥ずかしいです…
分身「………ないわね」
メイ「何がですか?」
分身「アンタが言うと違和感がないわね!うん!もうそれで行きなさい!」
メイ「え、ええええ!?おかしく…ないん、ですか…?」
むしろ違和感しかないと思うんですけど…
分身「ええ、アンタらしいわよ!」
メイ「俺らしい、ですか…。……分かりました!俺、一人称を元に戻します!」
分身「それがいいわ。さぁ続けましょう!」
メイ「はい!」
それからしばらく特訓したんですが、前よりも調子が良くなり、有美さんの分身に数発当たるほどでした。
ー特訓後ー
咲子「メイ、おつかれ!私、新技覚えたのよ!」
メイ「おお、凄いですね!俺、新技作れるように頑張ります!」
咲子「…………ねぇ、メイ」
メイ「はい、何ですか…!?」
咲子さんは俺に顔を近づけてきます。近いです///
メイ「あ、あの、俺の顔になんか付いてますか?」
咲子「………わね」
メイ「へ?」
咲子「その一人称、似合ってるわよ!俺って…メイらしくてかわかっこいいわよ!」グッ
咲子さんはそう言って親指を立ててきました。
……か、かわかっこいい///
メイ「そ、そうですか…?///」テレテレ
咲子「ええ、俺が一人称の方がしっくりくるわよ!…それと、今のメイ可愛いわよ♪」
か、可愛い…また言われました…慣れませんね///
メイ「………可愛い///」プシュー
咲子「うわっ、何この娘、超可愛いんですけど…」
メイ「もう!俺のことからかいすぎです!」
咲子「あはは、ゴメンね〜♪(その顔も可愛いよ!)」
その光景をみてた日花は言った。
日花「何こんな所で百合百合してるのよ…」
と。
メイの一人称が私から俺になりました。そして、メイの照れ顔は女でも惚れるぐらい可愛いのです。
次回もよろしくお願いします。