side桜木咲子
模擬戦の後、私たちは基地でメイと特訓について質問されていた。
翔「で、どんな特訓したんだ!?」
咲子「……黙秘権を行使するわ」
絵奈「えーケチ〜、言ってよ〜」
メイ「実際に特訓してからのお楽しみですね」
祐樹「そうか…じゃあ、ビフォーアフターで、何倍強くなったんだ?」
咲子「……2倍」
祐樹「……What?」
メイ「何故英語になるんですか?2倍ですよ、2倍」
祐樹「MJKY(マジかよ)!?」
咲子「マジよ。冗談を言うとでも?」
ルマ「ボクたちはきじおさんに教えてもらったけど、強さは1.5倍だったよ…」
メイ「きじおさん?誰ですか、それ?」
咲子「兄さんの友達よ。教えるのが上手いのよ」
メイ「なるほど…」
???「へぇー、俺の事を褒めてもらえるのは嬉しいね」
咲子「はい、そうですねー……え?」クルッ
後ろから声がしたので振り向くと、そこにはきじおさんがいた。
きじお「やぁ諸君。失礼してるぞ」
全員「…いつから居たんですか!?」
きじお「あー、さっき」
全員「どうやって入って来たんですか!?」
きじお「能力で」
咲子「なるほど……」
きじおさんの能力は"短距離の瞬間移動"だ。本人曰く半径100m以内どこにも瞬間移動ができるとのこと。チート級の能力である。
メイ「貴方がきじおさんですか?」
きじお「その通りだ。俺は飛羽野きじお、よろしく」
メイ「俺は室見メイです、よろしくお願いします」コクッ
メイは自己紹介をし、おじぎをした。
きじお「ほぅほぅ……なるほどね…」
咲子「?」
メイ(……バレた!?)
きじお「いや、気のせいかな?まぁいいや。…所で咲子、翔との模擬戦はどうだったんだい?」
メイ「(ふぅ、良かった…)俺と咲子さんで完封しました」
きじお「おぉ…それは凄いね。天界で相当鍛えたんだろう…。翔、今日の特訓は無しにしておくよ。しっかり休んでね」
翔「あ、はい…」
……これがきじおさんが教えるのが上手い証拠だ。しっかり教えている人はの事を気にかけている。
きじお「さて、俺はそろそろ春樹の所に行くよ。それじゃあね♪」シュッ
そしてきじおさんは行ってしまった。
メイ「…なんか、親しみやすそうな人ですね("私"の事がバレそうになったけどね)」
ルマ「そうなんだよ。きじおさんのお陰でボクらは強くなったんだよ!」
咲子「実際私とメイの方が断然強くなってるんだけどね」
ルマ「……天界だからしょうがない!それともう自慢しないで、ボクでも羨ましくなってしまうから!」
ボクでもって……顔からしてもう羨ましがってるわよ。
咲子「はいはい、特訓のことはもう辞めね。メイ、通信対戦しましょ」
メイ「はい、また勝ってあげます!(吹っ飛ばしてやるよ!)」
2人以外全員(切り替え早すぎる…)
メイの心の中…私って言ってるし敬語じゃない!?
どういうことでしょうね?
きじおの見た目は顔の横に緑の雉の仮面をつけていて、赤髪で少し髪が逆立っており、何故か常に和服を着ています。靴を履いてますが。
次回もよろしくお願いします。