桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

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茶番 相談

メイ「咲子さん、俺の悩みを聞いてくれませんか?」

咲子「ん?なになに?」

メイ「最近、可愛い可愛いって言われっぱなしなんですけど、何故でしょうか?」

咲子「……髪型をポニーテールにしたからじゃない?」

メイ「そうでしょうか?他の髪型にした方が…」

咲子「いや、多分もっと言われるわ。そのままでいいと思うわよ」

メイ「は、はぁ…ならそうしときます…」

咲子(メイがツインテールになったりしたら可愛いって連発しそうね…)

茶番終わり


3代目対3年1位②

side桜木咲子

 

私が編み出した爆熱スクリューの強化版、ブレイズスクリューは出夢先輩の鳩尾辺りにクリーンヒットした。その結果、彼は地面にクレーターを作り、大ダメージを受けた。

 

出夢「ぐっ…すごい技だね…」ヨロッ…

 

咲子「まだまだいけますよ!」

 

出夢「フッ、そうかい…じゃあ僕は全力で行くよ!絶風斬!」ズバァッ!

 

先輩はメイも使う風の飛斬撃をいくつか飛ばしてくる。

 

咲子「真イジゲン・ザ・ハンド!」ギュルルルルル!

 

私はドーム状のエネルギーの壁で攻撃を受け流す。

 

出夢「どうやら属性攻撃は解除できないみたいだね」

 

咲子「もうバレましたか。そうです、私の能力は相手の能力を解除し、相手に直接触れた場合さらに一時的に使えなくするという能力です。能力メインで戦う出夢先輩相手にはもってこいの能力です」

 

出夢「うん、確かにそうだね。属性の弾幕攻撃するのまで対策されてるし…」スッ

 

先輩は両手で構えをとる。…来るわね。

 

咲子「……マジン・ザ…」ギュゥゥン…

 

出夢「近接攻撃で倒すしかない、ねっ!」ドゴッ!

 

咲子「…ハンド改!」ガシッ!

 

先輩はストレートを入れてきたが、マジンの手で受け止める。

 

咲子「わざわざ私の得意分野をさせてくれるのはありがたいですね!絶炎突!」ドッ…

 

出夢「……フンッ!」ガシッ

 

先輩に足を掴まれた。

 

咲子「え」

 

出夢「オラァ!」ドゴッ!

 

そして地面に叩きつけられた。

 

咲子「ぐっ…!」

 

出夢「とうっ!」シュッ

 

咲子「ハッ!」

 

先輩はさらに蹴りを入れようとしたが紙一重でかわす。

 

咲子「真炎天桜舞!」BLOOM!

 

出夢「っ…効かないねぇ!」ズドッ!

 

先輩は至近距離からの攻撃をなんとか耐え、私の鳩尾に1発入れてきた。

 

咲子「……ガハッ!」

 

「やっちまえー!」

 

「とどめをさせー!」

 

そして観客は歓声を上げる。

 

…………。

うるさい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲子『黙れ…!』カッ

 

グォォォォォォオ!

 

出夢「っ、この威圧は…!」

 

咲子「…ッラァ!」ドガッ!

 

私はとっさに先輩を殴る。

 

出夢「…がっ!」

 

咲子「せいっ!」ギュン!

 

次にアッパーで上に飛ばす。

 

出夢「ぐっ…!」ピュゥゥゥ…

 

咲子「絶炎突!」ドゴォ!

 

出夢「ぐふっ!」ドガァン!

 

そして空中でかかと落としを入れ…

 

咲子「ブレイズスクリュー!」グワァンッ!

 

ブレイズスクリューでトドメを刺す。

 

出夢「が…はっ……」バタン

 

先輩は連続攻撃に耐えられず、ついに倒れる。

 

『………!試合終了!勝者、桜木咲子!』カンカンカン!

 

『な、なんとー!負けたことがほとんどない圧倒的な実力を持つ出夢選手を倒したー!これはすごいぞー!』

 

『そしてさっきの強力な威圧は、人によっては気絶するレベルの強さです。それほどの実力を持った選手でした』

 

ワァァァァァァ!

 

「おい、あの1年、室見を倒しやがったぞ!」

 

「信じられねぇ!夢でも見てんのか、俺!?」

 

「それとあの威圧、覇王色か何かかよ!?」

 

…最後の観客のセリフは突っ込む所があるけど、私にそんな体力はない。

 

咲子「やった…わ…ね…」バタン

 

私は疲れ切り、そのまま倒れて眠りについた。




……最後の攻撃はよく考えると鬼畜ですね。

次回もよろしくお願いします。

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