桜咲く。   作:LCRCL (エルマル)

65 / 358
問題!ターラン♪
日花は何歳!
分かった人はコメントお願いします!


落ち込んだメイ

side飛羽野きじお

 

ゴクゴク…プハァ!

 

きじお「ふぅ、働いた後のマッ缶は美味いな!脳にしみる!」ゴクゴク

 

俺は夜、公園のベンチに座りながらマッ缶を飲んでいた。

 

ザッ…ザッ…

 

きじお「…ん?」

 

足音がしたので見てみると、そこには子供を背負った銀髪青年がふらふらと歩いていた。

 

???「……ぐっ…」フラッ

 

きじお「むっ、危ないぞ!」ガシッ

 

青年が倒れかけたので慌ててそれを止める。

 

きじお「……な!?」

 

なんだ、この傷だらけの体は!?

 

???「……だ…れ…で…すか…?」

 

きじお「名前の前に、大丈夫が君!?」

 

???「俺…は…あら…や……ど…ゼ……イ…ル…」

 

きじお「名前は聞いてない!どうしたんだ、その体!?」

 

???「…………」

 

…意識を失ってしまったみたいだ。

一旦家に運んで寝かせよう。

 

side桜木咲子

 

事件から2週間が経った。メイの両親の葬式も既に終わっており、出夢先輩と藤崎先輩も無事退院した。

ただ、1つだけ問題が残っている。それは…

 

咲子「まだ立ち直らないの?」

 

ナオ「ええ…」

 

メイが未だに立ち直ってない。一応本体はナオで、メイを分身させているため自殺することはないそうだ。「自殺することはないでしょ?」と言ってやったが、「メイの精神は今不安定だから、何するのか分からない」とのこと。

 

咲子「…今日、メイを説得するわ」

 

ナオ「私でもできなかったのよ?」

 

咲子「それでもやるわ。…親友として」

 

ナオ「…そう。なら私も手伝うわ」

 

咲子「ありがとう」

 

ー放課後ー

 

"とある物"も持ってきたし、準備は完了ね。

ピンポーン…

ガチャッ。

 

ナオ「来たわね。入って」

 

咲子「失礼します…」

 

私はメイの寮部屋に入る。

 

メイ「……咲子…さん?」

 

咲子「…久しぶりね、メイ」

 

メイ「はい、そう…ですね」

 

メイの目はハイライトが無くなっており、髪はボサボサ、服も荒れていた。

 

咲子「…本題に入るわよ。メイ、いい加減に学校に来なさい。みんな寂しがってるわよ?」

 

メイ「……帰って下さい」

 

咲子「いやよ。アンタが立ち直るまで私は帰らないわ」

 

メイ「……俺は目の前で両親が殺されたんですよ?何もできずに、です。咲子さんに俺の気持ちが分かりますか!?」

 

咲子「……分からないわよ」

 

メイ「なら、帰ってください!俺は…行きません!」

 

咲子「…親の気持ちも考えずに?」

 

メイ「え…?」

 

咲子「アンタの両親は学校に行かないことを望んでいるのかしら?」

 

メイ「そ…それは…」

 

咲子「メイ……」

 

パシィン!

私はメイの顔を叩く。

 

メイ「…っ、何するんですか!」

 

咲子「目を…覚ましなさい!」




始まった説得。

次回もよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。