side桜木咲子
夕食を食べた後、何故か茜が率先して食器洗いをしていた。なんかイライラしてたけど…大丈夫かな?
そして、私達は今…
咲子「……よし」
ゼイル「お前…強すぎだろ…」
スマブラをしていた。
咲子「ゼイルはまだまだね。もっとフレームを重視しないと」
ゼイル「それ、気にするのガチ勢ぐらいだぞ…」
咲子「ま、いいじゃない。もう一戦やりましょ」
ゼイル「いや、もういい。ボコされるの疲れたぜ」
咲子「むぅ…じゃあ、面白いこと話して」
ゼイル「……俺のようなやつがか?」
咲子「…ゴメン」
ゼイル「許す」
咲子「で、このコントローラーどこに”なおせば”いいの?」
ゼイル「なおす?壊れてるのか?」
咲子「あ、博多弁なんだった。どこにしまえばいいの?」
ゼイル「ああ、そこの棚だ」
咲子「オッケー」スッ
私はコントローラーを棚になおした。
ゼイル「…なあ咲子、博多弁って他にどんなものがあるんだ?」
咲子「そうね…”なおす”は”しまう”でしょ?他には…あ、ほうきで”はく”は博多弁では”はわく”になるわね。他は知らないわね」
ゼイル「なるほどな…ちょっとトイレ行ってくる」タタタ…
その時ちょうど茜が食器洗いを終えて戻ってきた。
茜「咲子さん、先にお風呂入ってていいですよ」
咲子「そう?じゃあ借りるわね」
私は茜に言われて風呂に入ることにした。
……これがちょっとしたハプニングになることを知らずに。
ー風呂ー
カポーン
咲子「ふぅ…温まるわね〜♪」
お湯はちょうどいい温度に調節されていた。癒やされる…
その時。
ガチャッ
ドアが開いて…
ゼイル「風呂でも入る…か…」
何故かゼイルが入ってきた。
タオル一枚で。
私とゼイルの目があった。
咲子「………出て行きなさい!///」
ゼイル「お、おう、すまん!」ガチャッ
ゼイルは急いで出ていき、ドアを閉めた。
咲子「…………///」カァァァ
見…見られた!
咲子「ううう…///」
絶対この後気まずいことになる…!
私はその後半時間ほど風呂で悶えるのであった。
ー半時間後ー
咲子「………///」
ゼイル「………///」
茜「いや〜、見事に引っかかったね〜」
ゼイル「誰のせいだと…」
咲子「…思ってるのよ!///」
どうやら茜はゼイルがトイレから戻ってきた時にゼイルが風呂に入るよう仕向けたらしい。
ゼイル「で、なんでそんなことしたんだ?」
茜「……甘い」
咲子「甘い?」
茜「甘いんですよ!2人の雰囲気が!そのせいで何回砂糖吐きそうになったと思ってるんですか!?」
ゼイル「……?」
咲子「祐樹とルマのような雰囲気でしょ?……どこが?」
茜「しかもやり返しとして風呂でハプニングを起こそうとしたのに、結果的に雰囲気が更に甘くなってます!私にどうしろと!?」
ゼイル「さっきから言ってることが分からんぞ?」
咲子「同じく」
茜「……もういい!」ゴクゴク…
茜は何故か逆ギレして、コーヒーを飲み始めた。
……ホントになんで?
咲子、意外と冷静に対処した。
次回もよろしくお願いします。