スター☆トゥインクルプリキュア 星奈秘月の愉快痛快な仲間たち   作:ダスビーさん

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どうもダスビー です!ハーメルンでの投稿は久しぶりになります!未だに未熟ながらどうぞオリキャラの星奈ひめる君の苦難あり、受難ありな物語をお楽しみください!


第1話 それは出会い!?目の前にはマッチョマン!

 この世界にはありとあらゆる星々が存在する。

 

 火星、水星、木星、金星、土星、死兆星、…そして地球。

 

 そのほかにも1000兆────いや、それ以上もの星がこの宇宙に広がっている。

 

 俺、星奈秘月(ほしな ひめる)は宇宙に存在する数々の星々にはあまり興味は持ってはいないが、今目の前にいるマゼンタと呼ばれる赤みがかったピンクのビッグテールの髪型が特徴的で、好奇心満載の表情を浮かべている姉こと、星奈ひかる(ほしな ひかる)を見ているとなんとなくそんな事が頭の中で浮かんでいた。

 

 ちなみに姉の事は普段ひかるねぇと呼んでいる。

 

 ??「今日はどんな星座にしようかな〜。」

 

 そうしていると、ひかるねぇは空に浮かんでいる星を書き写したであろうノートにランダムに描かれた星々を線で繋げ、趣味であるオリジナル星座制作に、自身のイマジネーションのままにシャーペンを動かし、取り掛かっていた。

 

 しかし眠い、ふと時計を見てみると時間は12時をとっくに過ぎていた。その数分前に自室で寝ようとしていた自分は、ノックも無しに突然入ってきたひかるねぇに一緒にオリジナル星座を作ろうと強制的に参加させられた身だが、普段11時頃に眠っているこちらとしては眠ってしまいそうだ。

 

 ひかる「こうしてぇ…こうしてぇ…、…どんどん出来てきた〜キラやば〜!」

 

 自分がうとうとしているとひかるねぇは口癖でそう言いながら筆を走らせ、どんどんと自作のオリジナル星座を完成させていった。本当にひかるねぇのこういった発想力には驚かされる。

 

 ひかる「できたー!!ねぇねぇひめる、みてみてー!じゃーん!」

 

 そうすると、どうやら完成したようでひかるねぇは達成感溢れる表情でその完成されたオリジナル星座を俺の目の前へやった。

 

 その見た目は何やら輪っかのある惑星らしきものがクマの両耳の位置に付いている星型のしっぽがドラえもんの様に付いたサン◯オに出てきそうな妖精らしき生物(?)だった。

 

 いったい、何を見ればこの様なキャラクターらしきものが思い付くのだろうか。ひかるねぇの頭にはまだ俺の知らない宇宙的世界が広がっているのかもしれない。と言うか眠い、すっげェ眠い。

 

 ひめる「…まぁ、いいんじゃ…ないの…?ひかる…ね、グゥ…。」

 

 ひかる「あれ?どうしたの秘月?まだ私たちの休日は始まったばかりだよ。」

 

 ひめる「ちょっ…やめてひかるねぇ。」

 

 俺が眠たげに感想を伝えると、ひかるねぇは俺の眠気を察したようで眠気を妨げる様に本を持ちながら器用に俺の両肩を揺らしながら言った。

 

 いや、やめて。もうちょっとで夢心地を体験出来そうだったのに、肩揺らさないで!

 

 ピカー!

 

 ひかる「あれ?光った!?見てよひめる!すごいよー!キラやば〜。」

 

 ひめる「…え?なに?え?」

 

 すると突然ひかるねぇの持っている本のオリジナル星座が描かれたページが光を放った。

 

 ポンっ!

 

 ひめる「え?ちょっ、グブフっ!?」

 

 ひかる「ノートからなんか出てきた〜!」

 

 そしてその光とともに何かが飛び出し、ひめるの顔面にダイレクトにぶつかり、俺はそれがフワフワしたものだと感じると、後ろへ倒れてしまった。そして隣の姉は俺にぶつかってきたそれに興味しんしんだった。

 

 ??「フ〜ワ〜!」

 

 すると、俺にぶつかってきた謎のフワフワしたものから声が聞こえた。

 

 ひかる「星座が、飛び出たぁ!?キラやば〜!!」

 

 ??「フワ?」

 

 ひかるねぇはその正体が確認した様で、いつもの口癖で興味しんしんでそう言った。俺はその声に反応し何かと思い起き上がると、その正体を確認する事ができた。それは姉さんが先程ノートに描いたオリジナル星座そのものをぬいぐるみの様に投影したような生物(?)だった。というかかわいいな。

 

 ひかる「何?何!?何なの〜!?可愛すぎる〜!!」

 

 ??「フワ〜。」

 

 そして我慢出来なかったのか、ひかるねぇはその生物に抱きついて終いには頬ずりをした。その生物は何か喜んでいる様にも見えた。

 

 暗いので気づかなかったが、耳の方はピンクと青が3:1で色づき、その周りに浮かんでいる輪っかの様なものが黄色く、顔と身体は白く、ピンク色のほっぺには黄色い星マークが付いていた。

 

 そんなことを思っていると、その生物はひかるねぇの頭上に移動しており、そのまま頭の上に乗った。

 

 ??「フぅぅ〜ワァァァァ〜〜〜〜〜〜!」

 

 その生物は何か力を込める様にそう言うと、耳の輪っかが光り、回転した。すると、天井の方から星型の光が展開し、中央へ吸い込まれる様に何層も重なって動いていた。それは水面の波紋が逆再生をしている感覚を覚えた。

 

 そう思っているのも束の間、その星型の光は真ん中にかけて亜空間の様な穴が開き、俺とひかるねぇの重力を奪って浮かび上がった。…いや、というか。

 

 ひめる「これ吸い込まれてる!?」

 

 ひかる「なにこれ!?キラやば〜!」

 

 ひめる「いやコレ言ってる場合!?」

 

 俺とひかるねぇがそんなやり取りをしてるうちに俺たちはその穴へと吸い込まれてしまった。

 

 ひかる「うわあああああああ〜。」

 

 ひめる「ギャー!?なにこれタイムマシーン!?」

 

 その穴の中へ入ってしまった俺たちはドラ◯もんのタイムホールをカラフルポップにした様なあまりにも現実離れした場所を移動するように渡っていた。

 

 ひめる「いてっ…!?」

 

 そんな場所の最中、俺は右手に痛みを感じた。痛みを感じた右手に目をやると、なにやら赤いアザの様なものが見える。そして視点を右手のアザから前方へと変えると、出口の様なものがまるで到着点ですよといった感じで現れ、このタイムホール擬きの空間から抜け出すことが出来た。

 

 ひかる・ひめる「うわああああああああ!?」

 

 …わけでもなく、この抜け出したあとにも同じような空間が膨大に広がっていた。

 

 ひかる「すごい…、すごい!!もしかして、宇宙…?」

 

 そのあまりの光景にひかるねぇはそんなことを言った。と言うか宇宙なワケねェだろ…。と言うかなんで俺、まるでこの現実を受け入れたかのように受け取ってんの?

 

 いやいや、これはきっと夢だ。きっとひかるねぇがずっと抱えているフワフワした生物もあの時寝落ちした時に見た夢なんだ。いや、きっとそうだ。きっとそうなんだ。

 

 ひかる「と言うかなんで宇宙なのに息できるんだろうね〜?どうしてかなひめる?」

 

 ひかるねぇはそんな疑問を浮かべ、俺にも振ってきた。

 

 ひめる「…ひかるねぇ、それはきっとユメだからだよ…。」

 

 ひかる「え?そうなの!?じゃあ今ひめるの目の前にいるおじさんは?」

 

 ひめる「え?」

 

 俺はひかるねぇにそう答えたが、ひかるねぇの口から聞こえたクエスチョンに対し、疑問と驚きが頭を支配し、顔を前方へと向けた。

 

 「───問おう、お前が俺のマスターか。」

 

 ──そこには、筋肉がモリモリしたガタイの良いダンディなおっさんがいた。

 

 さらには気づかなかったが、その後ろにはバトルスーツらしきものを着たバンダナを巻き眼帯をした髭を生やした渋いおっさんに、何かを背負いパーカーの付いた作業服らしきものを着た髪を後ろに結ったおっさんと、なんかバトルスーツのような紫色のタイツを身につけ背に刀と拵えた長髪の女性がいた。あとなんか黒い何かも。

 

 

 

 

 

 ひめる「うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!?!???!……ゆ、夢!?」

 

 あの不思議な空間にいたかと思うと、俺はひかるねぇのベッドの上にいた。どうやらあれは夢、……いや、あれはもはや悪夢だ。

 

 しかし不思議な夢だった。まさかフワフワした妖精のような生物に不思議な空間へ連れて行かれたかと思うと、目の前に筋肉モリモリマッチョマンなおっさんがいたなんて…。

 

 そう言えばひかるねぇはどこか俺とは違う遠くの場所を見ていた気がする。そう言えばあのおっさんの後ろになんか黒いハートのようなものがあったような…。と言うかなんで夢なのにこんなに鮮明に覚えているんだろうか…。

 

 ??「フワ〜。」

 

 そんなことを考えていると、何処から聞き覚えのある声が聞こえた。俺は声が聞こえた方に目をやるとそこには、昨夜ひかるねぇのノートから現れたであろう妖精らしき生物がいた。

 

 ……………。

 

 ひめる「………………。」

 

 ??「フワ?」

 

 ……うん、見間違いだ。きっと見間違いだ。そんなわけない。きっと疲れてるんだ、俺。そうだ!きっとこれは夢なんだ。もう一度ふとんに入って目を瞑れば、きっと自分の部屋にあるベッドで目覚めるんだっ。そうだ!俺ひかるねぇより体重軽い方だからおかあさんかひかるねぇが俺の自室のベッドまで運んでくれたんだ!

 

 ありがとう、おかあさんかひかるねぇ!感謝感激!やっぱり持つべきは家族だねっ!

 

 ひかる「いたあああああああ!!!!」

 

 …ひかるねぇうっさい。

 

 やめてよひかるねぇ、今日休日なんだからさぁ。ゆっくり寝かせてよぉ、まだ7時じゃん。

 

 ひかる「まって〜。」

 

 ??「フワ〜。」

 

 俺は目を瞑り、ひかるねぇの掛け布団に包まっているので見えない(見てない)が、声を聞く限りひかるねぇが何かを追いかけているのは想像出来る。イッタイナニヲオイカケテイルンダローナー(棒)。

 

 ひかる「行っちゃった…。こうしちゃいられない!ひめるひめる!起きて!」

 

 そしてなにを決意したのか、ひかるねぇはガッツポーズをとり、次に俺の身体を揺さぶり起こそうとしていた。

 

 ひめる「…ひかるねぇうっさい、今日休日だよ?もう少し寝かせてよ。」

 

 ひかる「それどころじゃないんだって!早く起きてよ〜!」

 

 ええい、離せ!俺はきっと疲れてるんだ!だからどんな事が起ころうと決して起きないぞ!!

 

 ひかる「も〜、しかたないなぁ〜。」

 

 ガシッ。

 

 ひめる「…え?」

 

 俺が頑なに抵抗し続けると、ひかるねぇはこの手に限ると言う表情で俺の両足のそれぞれを腕の両脇でロックして持ち上げた。まさか…。

 

 ひかる「は〜や〜く〜し〜な〜い〜と〜。ひめるの苦手な電気あんまの刑するよ〜?」

 

 ひめる「え!?」

 

 電気あんま。それは日本と言う国ではあまりにもメジャーなお仕置き、または拷問として有名な恐ろしい技である。その技にかかった者は、どんな屈強なモンスターでさえも股間に強烈なダメージを負ってしまい悶絶する。

 

 ひめる「ギャああああああああああ!!!!ごめんなさいごめんなさい起きます起きます!!起きるからあああああ!!だからその腕離してええええええ!!」

 

 俺は恐怖のあまり身体全体をジタバタと動かし、この世の終わりかと思わせるような謝罪の声をひかるねぇに言うと、ひかるねぇはその両腕に抱えた俺の両足をパッと離した。

 

 ひめる「はぁ…はぁ…。」

 

 ひかる「40秒で支度しよ!!」

 

 ひめる「イエス!マイリーダー!!」

 

 ひかるねぇから開放された俺は、息をつく暇もなくひかるねぇのどこかで聞いたようなフレーズに反応し、軍式敬礼とともに速攻、自分の部屋に向かい身支度をした。

 

 

 

 ひかる「急げ急げぇ急げ急げぇ!」

 

 ひめる「ちょっ!いてっ!!引っ張らないでよひかるねぇ!!」

 

 ??「……。」

 

 身支度を済ませた俺は、ひかるねぇに引っ張られリビングへと繋がる階段をドタドタと降りた。その時、ソファに腰掛け新聞を読んでいた祖父、星奈春吉(ほしな はるきち)が俺たちの方をチラッと見た。

 

 ??「ひかるにひめる、どこ行くの?」

 

 すると、キッチンの方から知った声が聞こえた。その声の正体は、母である星奈輝美(ほしな てるみ)だった。キッチンの台の方をみるとおばあちゃんである星奈陽子(ほしな ようこ)がいた。

 

 ひかる「すごいんだよ、お母さん!謎の生物と宇宙にいって、それでふわーんって飛んで、ひめるの目の前にムキムキのおじさんがいて!捕まえてくる!」

 

 輝美「えぇ!?」

 

 ひかる「行こう、ひめる!」

 

 ひめる「え!?ちょっ!」

 

 ひかるねぇは夢で起こったことを目の前のお母さんに報告すると、お母さんは突然の事に一瞬驚き、ひかるねぇは俺の手を引っ張って玄関の方へと向かった。と言うか今考えてもカオスな夢だよなぁ…。

 

 春吉「その前に。」

 

 すると、新聞を読んでいたおじいちゃんが玄関へと向かうひかるねぇとそれに引っ張られる俺に対し、厳格な表情でそう言った。

 

 ひかる「おはよーう!」

 

 春吉「ゴホンッ。」

 

 ひかるねぇはその時、矢先の事に気を取られ厳しい性格のおじいちゃんに対し軽く挨拶をすると、おじいちゃんは咳払いをした。ひかるねぇはしまったと言った表情になった。

 

 ひかる「あ、おはようございまーす…。」

 

 ひめる「おはようございます。」

 

 春吉「おはよう。全く、また訳の分からん事を言い出して…。」

 

 ひかるねぇは改めて丁寧に挨拶をした、俺もそれに従う様におじいちゃんに挨拶をした。おじいちゃんもそれに対して一言の挨拶を返した後に、そんな事を言った。

 

 ひかる「うぇ…っ、でも、本当にすごいんだよ!」

 

 陽子「はいお弁当。」

 

 それでもひかるねぇはその自前の明るさでそう言うと、おばあちゃんがまるで出かけるのを想定していた様に弁当を差し出してくれた。

 

 ひかる「わぁ!ありがとう!行ってきま〜す!」

 

 ひめる「わっ!?ちょっ!ありがとうおばあちゃ〜ん!」

 

 ひかるねぇは嬉しそうにおばあちゃんのお弁当を受け取ると、また俺の腕を引っ張って外へと向かった。俺もおばあちゃんからお弁当を受け取り、急にひかるねぇに引っ張られ一瞬驚いたが、忘れずに感謝の一言を伝えた。

 

 

 

 春吉「…ふん、お前も甘いな。」

 

 陽子「まあいいじゃなの、また楽しい夢でも見たんでしょ。」

 

 ひかる達が出て行ったのが分かると春吉は新聞に目をやり、そう吐き捨てた。陽子は明るい声でそう言った。

 

 輝美「私もいい夢見たいなー。ふわぁ〜やっぱ徹夜はキツイなぁ〜。」

 

 陽子「ふふ…っ。」

 

 輝美はそう言いながら身体を伸ばすと、陽子は我が子を見る様に微笑んだ。

 

 

 

 

 

 俺たちはあれから自転車で街を行き、山道を通っていた。ハァ…!ハァ…!と言うかキツイなぁ…!!先頭を行っているひかるねぇは山道だと言うのに難なく漕ぎ続けている。どんな体力してるんだ…。

 

 そしてしばらく漕ぎ続けていると、目的でもある場所、天文台へと着く。

 

 ひかる「ふーんふふふーん♪あ!獠じーい!!」

 

 ひめる「ゼー…!ゼー…!りょぉおじぃい…!おはよぉ〜…っ!!」

 

 ??「おや、ひかるにひめる。おはよう、今日はどうしたんだい。」

 

 その天文台には、ある人がいた。この人は空見遼太郎(そらみ りょうたろう)。この天文台の管理人であり、おじいちゃんの友達である。俺たちは獠じいと呼んでいる。

 

 

 

 俺たちは、天文台の入り口の階段で獠じいとひめるねぇのノートを広げながら話をしていた。

 

 獠じい「ほう、このノートに書いた星座が飛び出したのかい?」

 

 ひかる「うん、そうなんだ!」

 

 ひめる「ひかるねぇ、またそんな事言っちゃって…。」

 

 ひかる「えー?でもひめるも見たでしょ〜?」

 

 ひめる「…ナンノコト?」

 

 俺はあの現実を受け止めたく無い為、ひかるねぇにそう言った。だが、ひかるねぇの口から返されたその言葉で現実を受け止めそうになったが、なんとか持ち堪えてそう返した。

 

 ひかる「あ、獠じいそう言えばその本なんだけどもしかして何か不思議なパワーとかあるんじゃない?」

 

 獠じい「この本にかい?これは天文台にあった、ただの古いノートだよ。」

 

 ひめる「あ、そうだよね!やっぱそうだよね!!」

 

 獠じい「…ひめる、いったいそんなに必死になってどうしたんだい?」

 

 ひめる「…ナンデモナイヨー。」

 

 獠じい「そ、そうなんだ…。」

 

 俺は獠じいの言葉に激しく同意したが、それが仇となり、獠じいに心配され図星を突かれた。俺は少し黙り、そう答えた。そして、獠じいはひかるねぇのノートに目を移した。

 

 獠じい「しかし、ひかるにあげて正解だ。ひかるの想像力がいっぱい詰まった素敵なノートになりそうだ…。」

 

 ひかる「うん!」

 

 獠じいはノートから空を見上げ、まるで我が子の成長を見届ける様な表情でそう素敵な言葉を言った。ひかるねぇは、それに返事をした。

 

 ひかる「おっと、あの子探してたんだった。じゃあ行くね!行こうひめる!」

 

 ひめる「あ、待ってよひかるねぇ!」

 

 獠じい「いってらっしゃ〜い。」

 

 ひかるねぇは思い出した様にそう言い、獠じいから本を受け取り、別れの挨拶を伝えて俺を呼びだし、出発に向かった。獠じいは俺がひかるねぇに着いていくタイミングで手を振った。

 

 獠じい「あ、そうだひめる。」

 

 ひめる「うん?どうしたの獠じい?」

 

 獠じいは何かを思い出した表情をすると、俺を呼び止めので俺は立ち止まって聞いた。

 

 獠じい「ひかるのことなんだが、あの子はとても元気だ、そしてとても好奇心旺盛で行動力がある。それもいつもひめるを連れてだ。なんでいつもひめるを連れて行くか分かるかな?」

 

 ひめる「それは…、家族だからじゃないの?」

 

 俺は獠じいの質問が深くて、一瞬わからなかったが、自分なりの答えを言った。。

 

 獠じい「ああ、それもある。だけどそれだけじゃない。」

 

 ひめる「?」

 

 獠じい「ひめる、君はひかるにとっても愛されていてとっても大切にしているからだよ。」

 

 俺は獠じいの言葉が分からなかったが、その後に出た言葉で半分くらい納得し、半分くらい疑問があった。

 

 ん?ちょっと待って?大切にしてたの?あのいつも後先考えずに行動する行動力おばけのひめるねぇが?マジで?

 

 獠じい「すぐに理解しなくても大丈夫だよ、ひめる。ワシが言いたいのはね、ひかるのそばにいて欲しい事だ。それとひかるの心の支えにもなってくれ。」

 

 ひめる「う、…うん。」

 

 獠じい「ハハハ。いずれ分かるよ。少し話が長くなっちゃったね。」

 

 俺は次にでた獠じいの言葉はなんとなく理解できたが、何故か自分の第六感がそう上手くいかない、これからロクでもない事が起こると告げていた。獠じいは俺が気まずそうに答えると、そう言いながら頭をポンっとなでた。

 

 ひかる「ひめるー!どうしたのー?」

 

 ひめる「じゃあ、そろそろ行くね。」

 

 獠じい「ああ、ひめるも気おつけてね。…ひかるの事、頼んだよ。」

 

 俺はひかるねぇの呼び声に反応し、獠じいにそう伝え、ひかるねぇの元へ行った。獠じいは優しい目で見届けた。

 

 そのあとに、俺の右手に浮かんだ赤い印を見てそう言った。

 

 ひかる「ぃよおーしっ、探すぞー!」

 

 ひめる「まってよー、ひかるねぇー!」

 

 出発したひかるねぇは、そう宣言して自転車を走らせた。俺はそのひかるねぇを追いかけるように自転車を走らせる。

 

 

 グゥ〜…

 

 

 ひかる「うぅ…、充電切れぇ〜…。」

 

 ひめる「そう言えば、朝ごはん食べてないね…。」

 

 だが、天文台から少しして、ひかるねぇはお腹を鳴らせた。

 

 ひかる「あそこの木の下で食べよう!」

 

 ひめる「そうだね。」

 

 俺とひかるねぇは近くにあった木の下へ向かった。

 

 ひかる「とーちゃーっく!それじゃ、食べよう!」

 

 ひめる「はー、お腹ぺこぺこだなぁ。」

 

 木の下に座った俺とひかるねぇは、草が大きなじゅうたんの様に広がった地面に座っておばあちゃんから貰ったお弁当を開いた。

 

 ひかる「やった!スタードーナッツだ〜!」

 

 ひめる「わ、わぁ〜…。美味しそー…。」

 

 お弁当に入っていたのは、この観星町ならではの食べ物、「スタードーナッツ」だった。一見普通のドーナッツに見えるが穴となる場所は星形であり、一口食べると普通のドーナッツでは味わえない程よい甘さの幸せの味が口の中で広がる。

 

 だが、今は9時前だ。流石にこの時間帯でドーナッツはキツイ。だが、このお弁当はおばあちゃんがせっかく用意してくれたものだ。俺はおばあちゃんの良心を無下にする事もできず、食べる事にした。

 

 ??「フワ〜♪」

 

 

 ガサ…っガサ…っ。

 

 

 ひかる・ひめる「ふぇ?」

 

 ドーナッツを食べようとした時、木の上からガサガサと音がした。俺たちはその音に反応して、気が抜ける様な声が出た。

 

 ??「フワぁぁぁあああ〜!」

 

 ひかる「え?」

 

 パフンっ。

 

 次の瞬間、音がした木の上から夢の中で見た、ひかるねぇのオリジナル星座から飛び出した妖精の様な生物だった。その妖精はひかるねぇの顔に落ちた。

 

 …え?うそ?え?…えぇ?マジで?あれって夢じゃぁ…。いやいやまさか、そんな非科学的な…。俺は自分の頬を抓った。

 

 ギュムゥ〜〜ッ!!

 

 痛い。残念、これは夢じゃなかった。ちくしょー。

 

 ひかる「ほい!」

 

 ??「フワ!?」

 

 ひかる「ほい!」

 

 ??「フワっ!?」

 

 ひかる「ホイっ!!」

 

 ??「フワぁああっ!!」

 

 何か声がすると思ってひかるねぇの方を見てみると、ひかるねぇはドーナッツが気になっているであろう、頭上に乗っている妖精とドーナッツを動かして遊んでいた。なんと能天気な…。

 

 続く。




と言うわけでフワと出会う所まで行きました〜!ひめるの目の前に現れた筋肉モリモリマッチョマンの変態とは一体!?次回に続く!
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