霊力を食いまくれ!!   作:砂々時計

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死亡案件

唐突に目が覚めた。

のそのそと起き上がり、辺りを見わたす。

 

、、、暗い。なんか板の隙間みたいなところから光が漏れ出ている。とりあえず手探りしよう。

 

ごそごそ。

俺の体の下には藁みたいなものが敷いてあるようだ。でもなんか硬い。ふかふかがよかったなー。

さらに手を進める。土だ。

そのまま、あるかもしれない障害物を恐れ、よちよち歩きで歩く。

 

っ痛。

少しとんがった石の上に掌が直撃。血は出でいないみたいだ。地味に痛い。

 

例の板にたどり着いた。

光の漏れ出る隙間を覗き見ようとする。

超まぶしい。

隙間が狭すぎてもっとよく覗き込もうと板に体重をかけて張り付いた。

 

バキッ

板ごと倒れた。まじ何事。

でもようやく外に出られたようだ。

俺が居た場所を見ると、大きめの木の板が数枚重なってた。

 

 

 

 

あ、今になって思い出したわ。

 

 

 

× 〇 × 〇 ×

 

 

 

俺は死んだ。

理由とか何も覚えてないけど、俺死んだんだって理解したころには、なっがーい行列に並んでいた。

その先頭、というか受付的なところと最後尾には、自分が来ているのと白黒真反対なやつを着てる人がいた。

暇だなーと思っていたら、整理券をもらった。

それで、なんか、「お前はこの場所で暮らせ」とか言われて、気づいたらその場所に居た。

木造家屋がいっぱい並んでいて、なんか賑やかだったけど、俺どうしよう。

 

寝床がない。

 

 

そんなわけで、その辺から拾ってきた藁と大きめの板で簡単に寝床を作ったのだ。

まあ手作りなのでさっき崩れたけど。

 

 

ていうか、お腹すいた。

特にすることもないし、食べ物を集めよう。

 

 

× 〇 × 〇 ×

 

 

俺が家屋の日陰を練り歩いていると、段々と人が増えてきた。

しまいには店が並び始めた。

こんなに店が並んでいるのに、何故か飯屋は少ない。そして日陰もなくなった。

 

顔面に照りつける日差しに顔をしかめながら、練り歩く。

そしてようやく飯屋を発見した。

 

扉を開けて中に入ると、頭に鉢巻を巻いたおっさんがいた。

 

 

ぐうぅぅ。

俺のお腹が叫ぶ。

 

「おい坊主、お前、お腹すいてるのか?」

 

「うん」

 

「そうか。お前ここに来たばっかみたいだし、これ食べろ」

 

そういって、握り飯を渡された。

 

 

もぐもぐ。うまい。

 

「うまい」

 

「そうか。そりゃあよかった」

 

「ありがとう。ところでおっさん、なんでここら辺には飯屋がほとんどないの?」

 

「ああ、そっか。お前ここに来たばかりで何にも知らねえんだったな」

 

それからおっさんに色々教えてもらった。

びっくりなことに、この尸魂界にいるほとんどの人はお腹がすかないらしい。

お腹がすく人は霊力がある証拠で、死神とやらになれるんだと。

その死神とやらは、虚っていう化け物を倒してくれるようだ。

 

「え、じゃあ俺って死神になった方がいいの?」

 

「そんなのは俺は知らねえけど、暇なんだったら霊術院に行くといい。そこで勉強すれば死神になれるぞ」

 

「え、まじ?」

 

「あ、でも確か霊術院にも入学試験があって、倍率が糞高かった気がするな」

 

「えーーなにそれ」

 

「まあ筆記か実技かどっちかが良ければ何とかなるだろ」

 

「え、じゃあ俺鍛えよ」

 

「そうかー。頑張れよーー」

 

 

そんなこんなで、名前も知らない親切なおっさんと別れた。

 

俺はまたもや太陽と格闘しながら考える。

 

 

、、鍛えるってまじ何すればいいんだ?

腹筋?背筋?スクワット?

 

とりま全部か。

 

 

そして、俺の修行の日々が始まった。

 

 

× 〇 × 〇 ×

 

 

今日は試験の日。

 

あれから、毎日筋トレをして、走り回って体力も増やした。

その辺の店番している人に死神について詳しく教えてもらったり質屋の店主に計算を教えてもらったりと勉強もした。

 

 

一発で受かるといいなーなんて考える。

 

 

 

そしてなんか色々やって、試験を終えた。

 

 

× 〇 × 〇 ×

 

 

合格した。さすがに主席ではなかったけど。

 

今は合格者全員に浅打が配られている。

どうやらこれと仲良くなると、進化して自分だけの斬魄刀になるらしい。

俺の斬魄刀はどんなのやら、楽しみである。早く仲良くなろうぜ、相棒。

 

その日は、進化した掘っ立て小屋の藁の上で斬魄刀を抱えて熟睡した。

 

 

次の日。

浅打を抱えて適当な席に座った俺は隣を見た。ちなみに特進クラス。

 

 

 

 

、、、え、だれおま。

 

隣の奴は黒髪で、頬に69って書いてあった。

なんか変な奴の隣に座ってしまった。69っておま、、、なにそれ。

 

今時なのかとも思ったが、他に顔に落書きをしてる奴はいなかった。

 

 

 

霊術院から帰ったら、俺は浅打に語り掛けた。

 

 

 

―――隣の奴は顔に落書きをしていた。理由が気になるから今度聞いてみようと思う。

 

 

これには俺の相棒も絶対に賛同している、はずだ。

 

そして今日も相棒を抱えて、寝た。

 

 

× 〇 × 〇 ×

 

 

「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ!破道の三十一!!赤火砲!!!」

 

今は、破道の授業中である。

 

あれから三年が過ぎた。

 

 

頬に69の落書きをした彼とは、今では霊術院一番の友達だ。

名を檜佐木修兵。

あの69は、助けてくれた人がお腹に69の落書きをしていたから真似をしたのだそうだ。だけどその人の名前は知らないみたいだ。

 

そういえば、修兵は入試に二回落ちたらしい。

それを聞いた時は、俺の一発合格をひたすらに自慢してやった。

 

 

 

 

そうして、俺たちは気づいたら六回生になっていた。

 

俺の最近の楽しみは、蟹沢さんの恋の行方を見守ることだ。

修兵の頬の落書きは何とも言えないが、俺から見ても顔はイケメンだと思う。がんばれ蟹沢さん。

 

 

浅打をもらってから五年と少し経っているので、俺と相棒の間にも進展はあった。

少し前に、いつもと同じように相棒を抱えて眠りについた。

 

秒で目が覚めた。

なんだなんだと思ったら、全然知らない場所だった。

 

 

辺り一面水だらけだった。

足は脛の真ん中あたりまで水につかっている。冷たくて気持ちいい。

 

俺がしばらくぼぉっとしていると、なんか全身鱗の女の人がいた。

 

 

「私がアンタの斬魄刀だ。名前はまだ教えてやれないが、相棒と呼ばれるのも悪い気はしねえし、精神世界に来させてやったぞ」

 

「え、相棒なの?ほえー、精神世界とか少し疑ってたけど、マジだった。すげえ。ってか、相棒きれいだな」

 

「褒めても名前は教えてやれないぜ。今日はここまでだ。明日の実習の先導、頑張れよ」

 

「うん。頑張る。これを機に蟹沢さんが積極的になるといいなー」

 

 

そのまま俺は寝落ちした。

寝ている状態で寝落ちを体験したわけだが、特に何もなかった。

 

 

 

 

 

 

そして、今日。

今日は一回生の魂葬実習の付き添い的な感じのことをする。

俺と修兵、蟹沢さん、青鹿がメンバーである。

霊術院ではよくこの四人で行動していたので、かなり仲がいい。

 

一回生たちが俺らのうわさをするが、それは修兵によって止められる。

そういえば、俺も修兵も、卒業後は席官確実、なんて言われてるんだっけ。

 

 

 

穿界門を通って一回生で困ってそうな奴等にはやり方を教えて、すんなりと実習は終わった。

 

 

よおーしお前等帰るぞー、なんて叫んで穿界門を開けたそのとき、

 

どこからともなく巨大虚(ヒュージ・ホロウ)が現れたのだ。

巨大虚(ヒュージ・ホロウ)はまず、近くにいた蟹沢さんを狙った。

だがしかし、俺はまだ蟹沢さんの恋の行方を見届けていないのだ。反射的に瞬歩をし、少し爪で斬られつつも、無事蟹沢さんを助け出せた。

 

その間に、檜佐木も格闘して巨大虚(ヒュージ・ホロウ)を倒せていた。

一回生の悲鳴は歓声になり、俺達もほっと一息ついたとき。

 

突如として何体もの巨大虚(ヒュージ・ホロウ)が現れた。

霊圧も全く感じず、驚いて俺たちは動きを止めてしまった。

 

気づいたころには、修兵の目がやられていた。

とりあえず、青鹿と蟹沢には一回生を穿界門の向こうまで誘導してもらいつつ、尸魂界に連絡を入れてもらうことにした。

 

残った修兵と俺で何とか時間を稼ぐ、という形になったわけだが、数が多すぎる。

修兵も俺も吹っ飛ばされた。

 

 

そこで俺の視界は暗転。その際に一回生の声が聞こえた気がしたが、何と言っていたのかはわからなかった。

 

 

 

 

「久しぶりだな」

 

「、、、相棒?」

 

「ああ、そうだ」

 

「!俺から頼んでいいのかわからないけど、相棒の名前と解号を教えてほしいんだ。今の俺だったら、俺自身も、修兵も死ぬ」

 

「ああ、いいぞ。もともとそのつもりだったしな。アンタは普段は少し気が抜けているから、不謹慎ではあるがこのような状況の時に教えるべきだと思ってたんだよ」

 

「そうなのか」

 

「よく聞け!私の名前は鮫肌!解号は、***だよ!!」

 

「教えてくれてありがとう、鮫肌。じゃあ俺、戦ってくるよ」

 

「ああ、私のことを使いこなして見せろ!」

 

 

鮫肌という相棒の声援を受けとめ、気を引き締める。

そうしてまた、俺の視界は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はじめまして。読んでくれてありがとう。


なるぅとの鮫肌が鰤にあったら面白いと思ったので書きました。

鰤の世界観とか敵の強さの関係で、なるぅとの鮫肌とはひと味違う能力になると思う。

主人公はどこの隊に入ってほしい?

  • 二番隊 
  • 三番隊
  • 四番隊
  • 五番隊
  • 六番隊
  • 七番隊
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  • 十一番隊
  • 十二番隊
  • 十三番隊
  • いくつかの隊を移動(恋次みたいに)
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