山あり谷ありウマ娘 〜気付いたら脱サラしてトレーナーになった話〜   作:ギノっち@カマタラル

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マック「トレーナーさんの密着番組ですわ!!」

 

 

 

 

 

 普段の仕事

 

 

桜木「他の人から見ればなんだコイツ、サボりまくりじゃないか。って言われると思うんですよ」

 

 

桜木「でも、サボらなきゃ周りを見れないんです。何が好きで、何に心が惹かれるのか。練習だけじゃその子の事なんて見えない。それが見えてくるんですよ」

 

 

 人の勝利が自分の勝利になる世界。

 

 

 嘲笑われる事もあった。

 

 

 夢を諦めた事もあった。

 

 

 

 

 今までで見てきて見込みのあるトレーナーは誰ですか?

 

 

 

 

 

古賀「桜木だな。面白い男だよアイツは」

 

 

南坂「経験値としてはやっぱり、あの人は凄いものを持っていますよ」

 

 

 誰かの為に。

 

 

桜木「課題って言うのは真正面から見てるだけじゃ見つからないんです」

 

 

桜木「俺達は絵を作ってるんじゃない。ウマ娘にとって、一番輝く瞬間を作らなきゃ行けないんです」

 

 

桜木「必要な物は、いつだってレースの[外側]に転がってるんですよ」

 

 

 

 

 奇策。

 

 

 

 

 強さ。

 

 

 

 

 [奇跡]。

 

 

 

 

 

featuring to day

レース界に咲く[桜木]

トレセントレーナーㅤ桜木玲皇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「.........ゴクリ」

 

 

 つ、遂に始まります.........!待ちに待ったトレーナーさんの密着取材番組が.........!!!

 そう息巻きながら既に何度も見ているCMを食い入る様に見ます。手には大きなポップコーンの容器。傍にはジュースが用意されています。

 場所は栗東寮。本来ならば美浦寮のチームメイトも居ますが、今回は許可を得てレクリエーション室を借りています。

 時折ではありますが、今回の様な自身のトレーナーがテレビに出る際はこうして、集まる方々が居るみたいです。

 

 

タキオン「.........随分と用意周到だねぇ」

 

 

マック「当たり前ですわ!!この日をどれほど待ち侘びた事か.........!!」

 

 

 取材自体は夏合宿が終わって直ぐに行われておりました。いえ。遅いくらいです。本来ならば私が菊花賞を勝利した時点で来て無ければ可笑しいくらいなんですから!!

 

 

ウララ「トレーナー本当にテレビに出てるー!!凄いねー!!」

 

 

ライス「ら、ライス達も偶に出てるけど、お兄さまだけなのは無かったよね?」

 

 

ブルボン「そうですね。今までテレビのスタッフが密着した物は無かった記憶です」

 

 

デジ「断ってたんじゃないです?ほら、トレーナーさんマスコミ嫌いですし」

 

 

 む。それは有り得そうな話です.........テレビは兎も角、雑誌や新聞などのマスメディアの記者のお話も断っていて、繋がりが唯一あるのが乙名史記者さんだけですから.........

 そう思うとそれが一体、どういう心境の変化で取材を受けるようになったのかも気になります。

 

 

マック「ああもう.........!こんなにもCMが邪魔だなんて.........!!!」ウズウズ

 

 

タキオン「時が来れば始まるさ.........落ち着きたまえ.........」

 

 

ウララ「あっ!!始まったよ!!」

 

 

 

 

 

 [府中の某所。彼の自宅はそこにあった]

 

 

桜木[おはようございます.........]

 

 

 [おはようございます]

 

 

 遂に始まった彼の密着番組。その始まりはとてもびっくりするもので、自宅の玄関を開けて出てきたのは、何故かサングラスをつけている彼でした。

 

 

 [あの、いつもサングラスを?]

 

 

桜木[ああいえ、寝起きの目付きが酷いんですよ。俺が怖いと担当達の評判に響くんで、対策です]

 

 

 [時刻は朝の五時。聞けばいつも平日はこの時間に起きるのだという]

 

 

 番組のナレーターから聞こえてくるその言葉に、私は驚きました。いえ、この場に居る全員です。

 なぜなら彼はいつも七時過ぎに学園に来ます。あの家から学園までなら十分も掛から無いはず.........

 

 

「朝練ですか?」

 

 

桜木「しませんよそんなの。身体に毒です」

 

 

桜木「レース本番のコンディションは最高の方が良い。なのに練習でそれを損なわせるのは、ただただ感覚を狂わせるだけです」

 

 

桜木「身体作りは間に合いますよ。まだ若いんですから」

 

 

 テレビに映る彼の表情はどこか、自信に満ち溢れていました。そして彼の言葉とその行動は芯がある。私はそう思いました。

 彼は常々、焦っては行けないという事を口にします。勝ちを急ぐな。近道は見つけるだけ。誘惑に騙されるな。思うままに進め。何かの影響ではなく、自分の心に従う様に彼はいつも言ってくれます。

 

 

ウララ「トレーナーカッコイイね!!」

 

 

マック「ええ!私達のトレーナーさんですもの!!」

 

 

 [ではこの時間にいつも何を?]

 

 

桜木[朝飯ですね。これです]

 

 

マック「ええ!!?」

 

 

 そう言って彼が冷蔵庫から出したのは一つのボトルでした。容量的には500ml。それが朝ごはんになるだなんて到底思えません。

 そしてそんな物を彼は有難みも何も感じさせない一気飲みを披露しました。その姿には流石のタキオンさんも引き気味です。

 

 

タキオン「.........彼は私にああいう食事を辞めさせた張本人の筈だがね」

 

 

マック「ま、まぁ元々朝は食べれないと言っていた方でしたし、一つの進歩ですわ」

 

 

 [こうやって作るんですね。明日の朝用ですか?]

 

 

桜木[夜ご飯です]

 

 

マック「」

 

 

 テレビの中の彼は先程の容器に水を入れ、棚の中から大きい袋を取り出しました。そしてそこから大きなスプーンで二掬い分の粉を入れた後、蓋をして少しの間振りました。

 最初は作り方を教えているだけ。朝は二杯分なのかとも思いましたが、これは夜ご飯。彼の口からそれが出て来た瞬間。私はもう気絶しそうになりました。

 

 

デジ「か、身体壊すんじゃ無いです?」

 

 

ブルボン「ですが、マスターの健康状態は安定しています。心配ではありますが」

 

 

タキオン「ふむ。検索した所完全栄養食らしい。必要な栄養素とカロリーも申し分ない」

 

 

マック「だ、だからと言って夜ご飯もアレでは.........」

 

 

 流石に心配です.........以前は朝ご飯はお腹を壊すから抜いているという事を聞いていて、確かに一歩前進はしたのですが、それでも心許ない。いえ、食べていないよりも心配になってしまいます。

 

 

 そんな朝の姿から、映像はトレセン学園へと移りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜木[ここが職場ですね]

 

 

 [彼に案内されたチームルームは、想像とは違い楽しげな雰囲気だった]

 

 

 テレビのナレーションが言う通り、私達のチームルームはとても賑やかな場所だと思います。私達のトロフィーは勿論、写真や記録。ここまでは他のチームも揃えている所はあります。

 ですがここには、タキオンさんの実験レポート。ウララさんが外で見つけて来た宝物。ライスさんの絵本やブルボンさんのプラモデル。デジタルさんのグッズに、彼が買ってきた私のぬいぐるみまであります。

 .........あと、片付けられていてテレビには映りませんが、私のスポーツ応援セットも.........

 

 

 [普段はどのように?]

 

 

桜木[まぁ、ぷらぷらと]

 

 

 [ぷ、ぷらぷら?]

 

 

桜木[はい。学園内を散策して困ってる子が居たら相談受けて、他のトレーナーと情報交換してって感じですね。昼休みはここにほとんど居ますけど]

 

 

 そう言う彼の表情はどこか恥ずかしそうで、それを誤魔化すように笑っていました。

 そしてそれを実行する様に彼はチームルームを出て、学園内を歩きます。

 

 

ゴルシ[おっ?おっちゃーん!!]

 

 

桜木[よう、沈没船は見つかった?]

 

 

 [現れたのはチーム[スピカ]のリーダー。ゴールドシップ。現在G1を6勝しているウマ娘だ]

 

 

ゴルシ[それが聞いてくれよ!!バミューダの沈没船を探してたらよ!!急に時空の穴が開いちまったんだ!!]

 

 

桜木[あ〜!良くあるよなそれ!!俺もこの前吸い込まれてさ〜]

 

 

 な、なんて会話をしてるんですかこの人達は.........テレビの取材が来ているんですのよ!!?もう少し自重してくれないと私達の印象もおかしくなるではありませんか!!!

 そんな焦りを感じつつも、大半の会話はカットされ、最終的には彼女に振り回されてボロボロになったトレーナーさんが映し出されていました。

 

 

 [いつもあんな感じなんですか?]

 

 

桜木[そうですね。面白い子ですよ?ゴールドシップは]

 

 

白銀[おっ!玲皇じゃん!!今取材受けてんの?]

 

 

 [突然現れたのは、プロテニスプレイヤーの白銀翔也だった]

 

 

 .........嫌な予感がします。この人、凄い人ではあるのですが、人間性が褒められたものではありません。私だけではなく、この場に居る全員が額から冷や汗を流します。

 

 

 [知り合いですか?]

 

 

桜木[.........まぁ、親友レベルくらいの顔見知りですかね]

 

 

白銀[俺!白銀翔也!!]

 

 

白銀[―――、―――!―――ッ!!!(規制音連発)]

 

 

桜木[あっ嘘です知り合いでもなんでもないです]

 

 

 まるで本当に間違いを訂正するように彼は真顔で手を振りながら答えました。その後しつこい様に白銀さんが絡んできましたが、取材の方共々ずっと無視していました。

 

 

ウララ「社長すごいね!!あんな声出せるんだ!!」

 

 

タキオン「.........そうだねぇ。きっと練習したんだろう」

 

 

 あぁ.........あのタキオンさんすらドン引きさせるだなんて.........この方は本当に.........

 .........とは思いつつも、今トレセン学園が資金に困る事がないのは彼のお陰と言っても過言ではありません。メジロ家も出資はしており、財源力ならこちらに分はありますが、彼は足りなくなる都度気を利かせて出資する始末.........本当の意味で空気が読めないという訳では無いのです。

 

 

マック(まぁ、それが厄介なのではありますが.........)

 

 

 [色々な人と交流をし、時刻は昼前。彼はカフェテリアへと足を運んだ]

 

 

桜木[これから厨房を借りて、担当達のお昼ご飯を作ります]

 

 

 [桜木さんが作ってるんですね]

 

 

桜木[ええ。栄養管理するならこっちの方が楽ですからね。気が]

 

 

 カフェテリアの職員さんに挨拶をし、厨房を借りるトレーナーさん。手には献立表とスマホを持ち、画面を確認しながら材料を揃えていました。

 

 

 [何を確認されているのですか?]

 

 

桜木[ああ、過去に出したご飯です。気を抜くと同じ物作っちゃうんで.........あー、これか.........]

 

 

 [何か問題が?]

 

 

桜木[ちょっと作りたい料理があるんですけど、一人だとアレなんで助っ人を呼びますね]

 

 

 苦い表情を見せた後、彼は電話を掛けます。そして次のカットからはその相手が登場しました。

 

 

ルビィ[お兄さーん!手伝いに来たよー!]

 

 

桜木[ありがとルビィちゃん。んじゃ早速お願いね]

 

 

 [彼女は?]

 

 

桜木[ちょっと野暮用で海外行った時に知り合ったんです。今は家族で日本に居ますよ]

 

 

 彼は下処理をされていく食材を手渡され、それを包丁で切りながら質問に答えて居ました。普段は見ないその手際の良さに、思わずうっとりしてしまいます。

 そんな自分に気付き、頭を左右に振ってその気持ちを霧散させます。今はチームメイトも居るんです。その顔はこの録画データを一人で見てる時にもできるでしょう?

 

 

 それにしても.........

 

 

マック「手際が良いですわね。ルビィさん.........」

 

 

タキオン「負けていられないね?マックイーンくん」

 

 

マック「!え、ええもちろん!!お料理くらい私にだって出来ますわ!!」

 

 

デジ(.........ちょっと心配ですね)

 

 

ブルボン(はい)

 

 

マック「ちょっと!!聞こえていますわよ!!?」

 

 

 まったく!!失礼にも程があります!!こう見えても私だって料理のお勉強くらいしているんです!!

 あれでしょう!!?お米は洗剤で洗わないとか!!!ひとつまみは三本指とか!!!ええ分かっておりますとも!!!私も若いですから!!!インターネットはお手の物ですわ!!!

 

 

『.........そういう反応が年寄り臭いのよね』

 

 

マック「お黙りなさいッッ!!!」

 

 

全員「え!!?」

 

 

マック「.........はっ!し、失礼。何か言われたような気がして.........おほほ」

 

 

 ひ、久し振りに声を掛けに来たと思ったらそんな事を言ってくるだなんて.........思わず口から言葉が出てしまいました。皆さんには申し訳がありません。

 何とか誤魔化しながらもテレビの方にもう一度意識を向けると、今度は練習風景にシーンが移っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [放課後のトレセン学園。グラウンドには多くのウマ娘とトレーナーがトレーニングをこなしている]

 

 

 [そこには勿論、彼も居た.........のだが]

 

 

桜木[ハァ......ハァ.........うっげぇ〜、ま〜たタイム切れなかった.........こりゃタキオンと相談だなぁ]

 

 

 [あの、何をしているんですか?]

 

 

 テレビに現在映されているのは、全力で走り切りポケットの中のタイマーを確認している彼でした。

 その時の格好は私達と同じデザインのジャージ。しかし配色は赤ではなく、青色の物となっています。

 彼は疲れながらも、取材の方の質問に丁寧に答えていました。

 

 

桜木[今日は週に一度のフリートレーニングなんです。それぞれの課題ややりたい事を各々でやってもらいます]

 

 

 [そ、それで何故桜木さんが走ってるんですか?]

 

 

桜木[タキオンのデータの為ですよ。ただちょっと伸びが想定より悪いんで、これは相談案件ですね]

 

 

タキオン「ああ、この時は確か筋力増強による持久力及び速度持続の関係性を調べ直していた時期だよ」

 

 

 まだ1ヶ月と少ししか経っていませんが、彼女は既に懐かしいと言うような表情を見せていました。彼女にとっては過去の事は全て懐かしく思えてしまうようです。

 そうしている内にテレビはトレーナーさんと私の姿を大きく映し出しました。

 

 

 [チームのエース。メジロマックイーンもまた、フリートレーニングのために彼の元へと訪れていた]

 

 

 [メジロマックイーンさんも何かトレーニングを?]

 

 

桜木[ええ、最近は怪我の事もありましたから、フリートレーニングは率先してマネージャーをやってくれています]

 

 

マック[皆さんそれぞれのトレーニング方法があって、見ていて勉強になりますわ]

 

 

 その後、トレーナーさんと一緒に私はその日の事をまとめたノートを共有し、皆さんが帰った後も彼と今後の予定について話し合っている姿が映し出されていました。

 フリートレーニングについてはチームも強くなってきた事で、結成当時はほぼ毎日の様にこの様な感じでしたが、今ではこの番組で彼が語っている通りの週一回ペース。レースが近く、脚に不安の無い方は月一回に落ち着いています。

 

 

 [その後、今後のトレーニングの予定を組み直した桜木はトレセン学園を後にした]

 

 

桜木[そろそろタキオンが復帰するんですよ。[有馬記念]に向けて]

 

 

 [では、レースが近々あるという事ですね?]

 

 

桜木[そうですね。ただまぁああ見えて見えない無茶するタイプなんで。あんま根を詰めない様にする為のフリートレーニングでもあるんです]

 

 

桜木[まっ、そんな子ばっかりなんですけどね。ウチのチーム]

 

 

 彼はカメラに向かって笑顔でそう答えました。苦笑いではなく、呆れた笑いでも無い。純真な物が真っ直ぐ伝わってくるその表情が画面越しでもよく分かります。

 私を含め、このチームに居る人は全員無茶をする人ばっかりです。そんな私達を彼は受け入れ、怒る事も諦める事もせずに真正面から向き合ってくれる.........

 どうやらそれは他の方々も同じ様に思ったらしく、お互いに顔を見て自然と頬を緩ませました。

 

 

 そして気付けば場面はもう一度、彼の自宅の中へと変わっていました。

 

 

 [帰宅後。桜木は夜の食事を始めた]

 

 

 [?可愛いマグカップですね]

 

 

桜木[ア゜]

 

 

マック「アっ」

 

 

全員[「え」]

 

 

 画面にわざわざアップで映されたピンクマグカップ。そこには世界に名を馳せるアニメ会社の黄色い熊さんがデザインされていました。当然、男性が好んで買う可能性は低い物です。

 それが見つかってしまい素っ頓狂な声を上げる彼。そして私。それにチームメイトとレポーターの方が反応して場は混乱を極め始めます。

 

 

 [えっと、お付き合いされている方が.........?]

 

 

桜木[アー.........イヤ、ドウカナ〜?]

 

 

タキオン「君、まさか夏合宿が終わって早々彼の家に?」

 

 

マック「アー.........イエ、ドウデショウ〜?」

 

 

デジ「い、いくら何でもお二人とも誤魔化し方下手すぎじゃありません.........?」

 

 

 ま、まさかこんな形でわ、私とトレーナーさんの事が全国放送でバレてしまうだなんて.........

 こうなってはもう仕方ありません.........ここは正式にメジロ家として会見を開き、彼とは結婚も視野に入れてお付き合いしている事を公に.........

 

 

桜木[その、恥ずかしいんすけど.........それ寂しさ対策なんです]

 

 

マック「.........はぁ?」

 

 

ライス「ひっ!ま、マックイーンさん!お顔が怖くなってるよ.........!」

 

 

 この後に及んで彼は何を言ってるんですか?あれは私と買いに行った正真正銘私専用のマグカップではありませんか。

 そ、それをわざわざ隠すだなんて.........!これは今すぐ問いたださないと.........

 

 

 [ではこの歯ブラシも?]

 

 

桜木[あー!!!それね!!!うんそうそう!!!そうね!!!はい!!!]

 

 

マック「あー!!!あー!!!」

 

 

タキオン「.........えっ、まさか君。トレーナーくんの家に寝泊まりとかしてないよね.........?」

 

 

デジ「えぇ.........(ドン引き)」

 

 

マック「していません!!!アレはそうなった時用の予防策です!!!」

 

 

 全く!!皆さん私の事をなんだと思っているんですか!!確かに私と彼はつい最近恋人になりましたが、それ以前にウマ娘とそのトレーナーなんです!!進んで間違いを起こす訳なんてあるはずがありません!!!

 .........で、ですが、彼の家に行っている間に何らかのアクシデントに見舞われて寮に帰れない事もあると思いますから、こうして私物を置いて来ているのです。お着替えだって用意してあります。彼には気付かれ無い場所に隠してはいますが。

 そんな私を黙って見つめてくるチームメイトの皆さん。ウララさん達はまだ真顔で不思議そうな顔をしていますが、アグネスの名を冠するお二人は訝しげな目で私を見てきています。

 それを睨み返す形で押し退けていると、テレビの場面は彼の部屋の案内へと変わりました。

 

 

桜木[朝バタバタしてて紹介してませんでしたよね。ここがリビングです。こっちが趣味のゲーム部屋]

 

 

 [ではこちらが寝室ですか?]

 

 

桜木[いえ。寝る時はリビングに布団敷いて寝てますよ。こっちは仕事部屋です]

 

 

 [開けられた部屋の中は彼の言う通り、レースに関する資料や記事などが整理されて居た]

 

 

桜木[基本的には帰って来て、その後のトレーニングの予定や他のウマ娘のレース傾向を調べるんです。結構時間取られちゃうんですよね]

 

 

 苦笑いを浮かべながら仕事部屋に入り、彼は椅子に腰を下ろしてノートパソコンを起動させました。

 映っているのは公式のレース映像。アップで映し出された選手の部分を何度も繰り返し再生し、別のシステムを起動させて気付いた部分。そしてその方の強みを簡単に打ち込んで顔写真と共に印刷をかけました。

 

 

桜木[例えば、今出てきた選手達と今のウララを比較しましょうか]

 

 

 [そう言って彼は部屋に置いてあるホワイトボードに、情報を次々載せて行った]

 

 

桜木[距離条件は中距離2000m。芝で行くとすると、この子は先程のレースでは先行策を取っていましたが、ある選手が居ると逃げに打って出ます]

 

 

桜木[そしてその選手は追込み且つ、平均人気も高い。選手からの注目も受けるはずです]

 

 

桜木[まだ芝のトレーニングは十分じゃありませんが、運が良ければ.........うん。相手を驚かせる事が出来ますね]

 

 

 ホワイトボードに書き出された条件。走者全員の意識がインコースに向く事。逃げを選択した選手が焦らし続ける事。そして追込みを仕掛ける選手がスタミナが切れない程度に疲れている事。

 この条件が組み合わさった時。彼は最後方から黒の油性ペンで勢い良くコースに沿って線を描き、それをゴールと垂直に交わらせました。

 

 

ウララ「わーい!!ウララ勝てるかもだってー!!」

 

 

ライス「うん!!良かったねウララちゃん!!」

 

 

タキオン「普段はおちゃらけていて頼りなく思えるが、やはりレース運びやトレーニングになると彼に相談するのが一番信頼出来る」

 

 

マック「そうですわね。メリハリが効いてとても充実していますわ」

 

 

 先程の前提条件を組み合わせた一種の思考トレーニングをその後何度も繰り返した後、彼は取材の方から一つの質問を受けました。

 

 

 [では、ハルウララさんの有馬記念も自信が?]

 

 

桜木[ええ。もちろん]

 

 

マック(.........あら?)

 

 

 きっぱりと答えを出すトレーナーさん。しかし何故か私には、どこか迷っているのが感じ取れました。何故と言われても、そう感じたからとしか言いようがありません。

 他のチームメンバーを見ても、彼のその言葉に疑問を持っているのはどうやら私だけであり、皆さんはその言葉に嬉しさを感じたり、驚きを感じているだけでした。

 

 

マック(.........気のせいかしら)

 

 

 [それにしても凄いですね。ダート短距離を主戦とするハルウララさんを芝長距離のレースに出すだなんて、大変でしょう?]

 

 

桜木[そんな事ないですよ。確かに成長速度は遅い方ですけど、他の皆に見られる行き詰まりが無くて、それで素直なんです。今のところ伸びて行くだけで怖いくらいですよ]

 

 

 笑いを交えながら彼はウララさんに対する思いを言葉にしました。それを聞いたウララさんは少し恥ずかしそうにしています。

 確かに彼の言葉の通り、今の所彼女が伸び悩んでいる様子は一切ありません。教えられた事を守り、愚直に練習して行くウララさんですが、その全てを物にしてきています。

 もしこれで成長速度が並のウマ娘だったなら.........もしかしたら今頃、私と肩を並べて居たかもしれません。そう考えると、少し恐ろしさすら感じてしまいます。

 

 

 [では、桜木さんが受け持つ中で一番難しい子はどなたですか?]

 

 

桜木[あ、はは.........言い難いんですけど.........]

 

 

桜木[.........メジロマックイーンです]

 

 

マック「.........え」

 

 

 突然呼ばれた私の名前。まさか今この場面で呼ばれるだなんて思っても居ませんでした。他の皆さんも驚いた顔で私の方を見つめて来ました。

 手に持ったポップコーンが地面へと落ちてしまいましたが、落ち着いてそれを拾い直し、彼が何故そのような事を言ったのかを確かめるべく、もう一度画面に集中しました。

 

 

桜木[他の子は強みが分かるんですよ。ブルボンは体内時計の正確さ。ライスは狙った選手へのプレッシャーの掛け方。タキオンはスピード。デジタルは器用さ。ウララはど根性]

 

 

桜木[それが無い。とまでは言いませんが、彼女にはそれが個性と呼べる程の物では無いんです]

 

 

桜木[百年後のトレセン学園の教科書にはきっと、あの子の走り方が載っている。そう言えるくらいに、基本に忠実で、その走りにあの子自身はまだ存在していない]

 

 

 真剣な面持ちでそう言い切る彼に、テレビの前でも反論する事が出来ません。実際彼の言葉に思い当たる節が少なからずあるからです。

 私の走法はトレセン学園入学前、メジロ家の爺やの教えで作り上げました。教えを忠実に守り、そして極めて行くことこそが、メジロの。延いてはおばあ様の悲願を達成出来ると信じ、ひたむきに作り上げたのです。そこに私の思惑や思い付きは存在していません。

 

 

 それを見破られた事に呆気に取られていると、彼はもう一度ホワイトボードの前に立ち、先程書いたレースの絵を消して縦方向に[守・破・離]を書き出しました。

 

 

桜木[これは俺の理想プランです。多分、使う事は無いだろうなと思いつつも頭の中で作り上げた独自の走法]

 

 

桜木[守。自然を知る事。無駄な動き、無駄な思考を省いて自然に徹する事。これが第一]

 

 

桜木[破。自然を疑う事。それが本当に自分に合っているのか。自分の走りを信じ切るのに必要な疑問。これを終えた所に今彼女は居ます]

 

 

桜木[そして離.........さっきまでの事は彼女や他のトレーナーにも言っていましたけど、ここから先言葉にするのは初めてなんです]

 

 

マック「.........ゴクリ」

 

 

 もったいぶるような彼の物言いに、私は良いように焦らされてしまっています。それはこれから私が到達するであろう場所。[メジロマックイーン]としての終着点。その場所が今、言葉で示される。

 そう考えただけで身体は高揚し、今すぐにでも走り出したくなってしまう。そんな熱に浮かされる私を、隣に居るタキオンさんも嬉しそうに見ていました。

 

 

桜木[.........自然と[共生]すること。自然の中で自分が生きていると自覚して、お互いの存在を意識する事で初めて、きっと彼女は彼女の走りになる]

 

 

桜木[初めて見た時から今の今まで.........誰も、俺も、そして彼女自身も、その才能が何なのか。分からない]

 

 

桜木[俺の仕事は、彼女達の才能を表に出す事だと思っています。誰から見ても分かるように]

 

 

桜木[京都大賞典は良いきっかけになりました。けれどまた遠のいている。URAファイナルズの間には間に合わせたいです.........必ず]

 

 

 真っ直ぐな目でカメラを見つめるトレーナーさん。その目を見て、私達は彼の生真面目さを再確認します。

 不思議な人です。呆れるほど能天気な癖に心配性で、大切な事を忘れたり頼りないドジを披露する癖して、最後にはきっちり締める事の出来る人なんてそうそう居ません。

 どんな気持ちで彼がこの仕事に就いているのか、ハッキリとは分かりませんでした。もしかしたら私達が居ると言うだけで、卒業したら彼も一緒に.........なんて想像したこともあるので、少し心配だったんです。

 

 

 [楽しみですね。URAファイナルズ]

 

 

桜木[ええ。きっと良いイベントになりますよ]

 

 

桜木[その前に、俺の気持ちを言葉に出せて本当に良かったです]

 

 

 [え?]

 

 

桜木[へへ、恥ずかしがり屋なんで、こうでもしないとあの子達に伝えられないんですよ]

 

 

 恥ずかしそうに笑いながらも、彼はカメラに向かって頷きました。その行動はきっと、テレビを見ているであろう私達に向けてのものです。

 それに反応する様に、私達は頷きを返しました。目の前に彼は居ないはずで、彼の目の前には私達は居ない。だと言うのに、確かな[繋がり]を感じる事が出来ました。

 

 

タキオン「.........不思議なチームだ。物事には必ず[限界]が存在しているはずだと言うのに」

 

 

タキオン「君と彼を見ていると、そんな限界は無いとさえ思ってしまうよ」

 

 

マック「タキオンさん.........」

 

 

 隣に居る彼女は優しい表情で私を見てそう言いました。そこにはいつもの実験的な面白い物を見るという感情は無く、ただただ純粋な彼女の思いが伝わってきます。

 

 

ウララ「わたしも!!マックイーンちゃんとトレーナーを見るとね!!ウララも頑張るぞーって思えるんだー!!」

 

 

ライス「うん。私も、二人の事を見てきたから、ここまで変われたんだと思う」

 

 

ブルボン「マスターもマックイーンさんも、私の目標です。どこまで行けるのか.........[好奇心]が高まっています」

 

 

デジ「あたしも選手としてはまだまだですけど.........こんなに楽しいチームなのはきっと、お二人が頑張り屋さんだからでしょうね!!」

 

 

マック「そ、そんな事言われましても!!何も出ませんわよ!!?」

 

 

 皆さんがそれぞれの言葉で今の私を肯定してくれる。そんなやり取りが何だかとても恥ずかしく思えてしまい、私は両手を振って思わず否定してしまいます。

 しかし、そんな私を見てタキオンさんはいつも通りくつくつと笑います。他の皆さんも釣られる様に笑い始めます。

 

 

『愛されてるじゃない。素直に受け取りなさいな』

 

 

マック(そ、それはそうですけど.........)

 

 

『ふふ、可愛らしい』

 

 

マック(!あ、貴女まで.........!!)

 

 

 先程までの説教がからかいの物だと言うように、彼女は私から顔を背けて笑います。全くもう、なんですか皆さん揃って。これではトレーナーさんが沢山いるみたいです。ただでさえあの人のからかいだけで手一杯なのに.........

 

 

 しかしそれに反論して議論を続ければ、負けるのは私です。相手にはタキオンさんが居るのですから、論争で勝つには私に武器がありません。

 仕方なく気を鎮めるために、ポップコーンを沢山握って口の中に詰め込みました。

 

 

 そしてテレビは、彼の仕事ぶりを映していきます。何の事はありません。私達にとっては普段の光景です。

 ウララさんと駄菓子を食べたり、ライスさんとおしゃべりしたり、ブルボンさんとプラモデルを組み立て、タキオンさんの実験に付き合い、デジタルさんとウマ娘の話をして、私とお昼ご飯を食べる。

 そんな忙しくも、一見すればレースとは関係の無い毎日を映す映像。そんな私達の日常が映し出されていました。

 

 

 [普段から担当の方と一緒なんですね]

 

 

桜木[あはは、まぁそうですね。トレーニングの話はチラホラしますけど、基本は世間話ですよ]

 

 

桜木[他の人から見ればなんだコイツ、サボりまくりじゃないか。って言われると思うんですよ]

 

 

桜木[でも、サボらなきゃ周りを見れないんです。何が好きで、何に心が惹かれるのか。練習だけじゃその子の事なんて見えない。それが見えてくるんですよ]

 

 

 彼の言葉を聞いた時、そう言えばあまり彼の方からトレーニングの話はされていないと思いました。

 何か新しく始めたり、懸念点や不安材料がある場合は自ら話を切り出してきますが、基本は私達から聞く事になります。

 

 

桜木[あんまりそういう場所で話すぎると、俺に信用されてないんじゃないかって思うかもって.........だから基本、トレーニング前にしか話さないんです]

 

 

桜木[それに課題って言うのは真正面から見てるだけじゃ見つからない]

 

 

桜木[俺達は絵を作ってるんじゃない。ウマ娘にとって、一番輝く瞬間を作らなきゃ行けないんです]

 

 

桜木[必要な物は、いつだってレースの[外側]に転がってるんですよ]

 

 

 自信を持ってカメラに顔を向けて答えるトレーナーさん。それを聞いて私達はどこか納得しました。

 彼の持ってくる突発的なトレーニングは今までに前例が無いながらも、何故か私達の今欲しいという様な部分に成長を促してきます。

 その[種]がレースの外側にある。それならば、前例が無く、尚且つ効果的になるのはよく分かりました。

 

 

 そして番組は、最後の締めへと入って行きます。

 

 

 [プロフェッショナルとは、]

 

 

桜木[.........掴んだ[奇跡]を、手放さない事]

 

 

桜木[誰かにとっては[奇跡]と思われる様な出来事でも、自分だけは。自分達だけは、その足で歩いてきた道だと胸を張って言いたい]

 

 

 彼の言葉と共に、この番組の主題歌が流れ始めました。綺麗事ばかりを並べた歌詞では無いはずなのに、何故か魅入られてしまうその歌を背景に、彼は自分にとっての[プロ]の定義を語りました。

 そして番組は私達が走るターフを見つめるトレーナーさんの横顔にアップしていき、小さいテロップが端に出されて終わりを迎えました。

 

 

タキオン「案外面白かったね。彼の心境も知れたのも大きい」

 

 

デジ「ですね。あんまりそういう事を話す人ではありませんから」

 

 

ブルボン「マスターは隠れステータス。[照れ屋]が常時発動しています」

 

 

マック「その癖して、恥ずかしい事はサラリと言えるんですから本当.........あら?」

 

 

「「.........スゥ」」

 

 

 耳に二人の寝息が聞こえてきました。その方向を見ると、ウララさんとライスさんが仲良く寄り添いあって寝ていました。

 それに気付いた私達はお互いの顔を見合せて微笑んだ後、寮長のフジキセキさんに許可を得てから美浦寮のライスさんをタキオンさんのお部屋に運び、その日は解散となりました.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!桜木トレーナーさん!昨日のテレビみました!」

 

 

桜木「え?あ、ありがとう」

 

 

「とってもカッコよかったです!」

 

 

桜木「そ、そう?」

 

 

 彼の番組から一日経ちました。学園の廊下を歩いていると、多くのウマ娘に囲まれているトレーナーさんが居ました。

 

 

マック「人気者ですわね。トレーナーさん」

 

 

桜木「マックイーン!俺本当にテレビ出ただけだよ!!?こんなになるなんて.........」

 

 

マック「最初の方に受けていればこうはなっていません。私だって貴方の密着番組が放映される事を楽しみに待っていたんですから」

 

 

 最近、彼の人気は凄まじい物となっています。私は勿論、タキオンさんやブルボンさんと言った実力派を育てながら、片やライスさんやウララさんの様な伸び悩むウマ娘も活躍させる事の出来るトレーナーとして注目を集めています。

 正直、私が菊花賞や天皇賞を勝ち取った時点でこの密着を受けていたならこんなにはなっていないと思います。ハッキリ言ってしまえば、皆さん焦らされていたんです。

 

 

マック「まぁ、チームの宣伝としては良かったのではありませんか?」

 

 

桜木「ん〜、まぁ生徒にもチームを応援してるって言ってくれた子も居たし.........」

 

 

桜木「.........でも俺としては、番組がどんな感じだったのか聞きたいんだけどなぁ。どこ使われてるのか見てないから分かんないし」

 

 

マック「.........?」

 

 

 どこかソワソワしながら自信なさげにそう言うトレーナーさん。その様子に何を言いたいのかが最初は伝わりませんでしたが、次第に彼の意図が分かりました。

 つまり、彼はあの番組の感想を聞きたいのです。軽い口調で言ってはいますが、その心の殆どがその思考で埋め尽くされています。

 そんな彼の可愛らしさに思わず頬を緩めてしまいましたが、それを悟られぬ様に顔を背けました。

 

 

桜木「ん?マックイーン?」

 

 

マック「.........そんなに聞きたければ聞けばいいではありませんか?人気者なんですから」

 

 

桜木「え?ああいや!俺が聞きたいのは、その.........ねぇ?」

 

 

 昨日の画面で映っていた表情とは違うものが今、私の目の前にあります。本当、あの部分だけの彼を知っていると言うだけでは勿体ないと思ってしまうくらい、この人は憎めない人で、ずるい人なんです。

 返答の無い私に対して、彼は次第にその表情をまるで[待て]をされ続ける子犬の様にして行きました。

 仕方ありません。もう少しいじめて見ようかとも思いましたが、流石に可愛そうになってきましたから。

 

 

マック「.........では休日。いつもの時間にお邪魔しますから、そこで一緒に録画を見ましょう?」

 

 

桜木「!勿論っ!!」

 

 

 私の言葉一つで先程の悲しげな表情から、彼は一気にぱーっと明るい笑顔を見せました。

 

 

 世間に置いて彼の評価は、[誠実]で[ひたむき]な好青年のトレーナー。そして[夢見がち]で[現実を知らない]と言われています。

 

 

 でもその実態を知っているのは、私達だけです。

 

 

 本当の彼は[弱く]て[脆い]、後ろを向きがちな人で、[夢を見ようとして]も[現実から逃れられない]と知っている。

 それでも彼は[夢を見ようとする]。それが歩く為の原動力になり、私達ウマ娘を支える力になる事を、何よりも知っているから.........

 

 

マック(.........でも、この一面だけはまだ)

 

 

桜木「.........?どしたの?」

 

 

マック(私達だけの秘密にして置こうかしら.........♪)

 

 

マック「いいえ♪なんでもありませんわ♪」

 

 

 今日もトレセン学園では、いつもと変わらない一日が過ぎていきます。

 

 

 そして、[有馬記念]に向かって.........時間は刻一刻と過ぎていくのでした.........

 

 

 

 

 

......To be continued

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