山あり谷ありウマ娘 〜気付いたら脱サラしてトレーナーになった話〜   作:ギノっち@カマタラル

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静かな日曜日に悪友は眠る

 

 

 

 

 

 秋風の吹く、寒空の日曜日の昼下がり。前までは休日だってのに生きた顔してない奴らが少し探せば見つかったが、どういう訳かそれも無い。

 むしろ、そこらかしこで家族連れやらダチ連中やら、終いには一人だけっぽいのにニコニコとした顔をした奴らで溢れてやがる。

 

 

 耳を傾けりゃ、「仕事辞めようかな〜」とか、「進路変えようかなぁ」とか、辛気臭ェ話がそこらかしこで蔓延してやがる。

 

 

 そんな話ばっかだってのに、人間は皆どこか解放された様な顔して歩いている。前みたいに焦って生きている奴らは一人も居ない。

 

 

 そんな中でオレは何してるかって?

 

 

サンデー「.........なァ」

 

 

店員「はいはいっ!お困りですか?」

 

 

サンデー「いや、その、ダチにプレゼントしようと思っててよ。こういうの選んだ事ねェから、分かんねェんだ」

 

 

 目の前の露店で広げられたアクセラリーをしかめっ面で吟味していた。困り果てて助けてもらおうと静かに見てた男に話し掛けたら、待ってましたと言わんばかりに意気揚々と身を乗り出してきやがった。

 

 

サンデー「.........じゃあこれで」

 

 

店員「はいよっ!980円ねっ!」

 

 

サンデー「ああ、これで」

 

 

店員「はいっ!クレジットねっ!」

 

 

サンデー「.........ずっとやってんのか?」

 

 

店員「いんやぁ!最近よ最近!仕事辞めて始めたのよっ!リーマンやってた頃より稼ぎは無いけど!案外楽しいもんよ!」

 

 

 にこやかな顔でカードを受け取ってよく分からねぇ機械に押し込んだ。しばらくするとそこから音がなり、問題なく支払われたらしく、そのまま返された。

 

 

店員「嬢ちゃんっ!友達によろしくなっ!」

 

 

サンデー「ああ、アンタも。仕事頑張れよ」

 

 

 不思議なもんだ。あんだけの事があったってのに、世界は確実に、内面から変わったって言うのに.........誰もそれに気付いていない。

 

 

 オレは店員に包まれたアクセサリーを持って、またこの場所を後にする。

 

 

 .........いいや、違うな。もう、[来れない]からな。

 

 

 来れない場所には.........なんて言えば良いんだろうなぁ.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜木「―――っ、ぁ.........」

 

 

マック「っ!!! トレーナーさん.........!!!」ギュ〜!!!

 

 

サンデー「うえ.........あー、大丈夫.........って顔じゃあねェよな」

 

 

 ベッドの中でゆっくり目を覚ます桜木。その様子をオレとマックイーンはずっと見守っていた。

 あの激戦の後、車(壊れていたらしいが復活したらしい)と、コイツが乗ってきたバイクで直ぐに自宅へ運んで黒津木って奴の診察が始まった。

 

 

 問診の後直ぐに治療を開始した。身体のツボ?って奴を刺激したその瞬間にコイツは何を言うでも無く眠りの世界へと落ちて行った。

 そして丸々10時間。晴れて意識を取り戻したって訳だ。

 

 

 あまりの嬉しさに抱きついたマックイーン。それを剥がそうとせず、むしろ求めていたかのように寝ながらも強い力で抱き締め返している。

 その様子を興味無さそうな表情で足を組んで座る黒津木。腕時計に目を落としながら口を開いた。

 

 

黒津木「ジャスト10時間だ。良い夢見れたかよ?」

 

 

桜木「.........いんや」

 

 

黒津木「夢は見てない、と.........寝覚めは最悪.........起きれるか?」

 

 

桜木「.........無理」

 

 

黒津木「あっそう。じゃあ紹介状書いとくから後は専門医に聞くんだな。俺は寝る」サラサラサラ

 

 

桜木「.........ごめん」

 

 

黒津木「謝るなら診察代出せー」

 

 

 あくびをしながら部屋を出ていく黒津木。それを見送ったオレはもう一度桜木の方へ視線をやった。

 

 

サンデー「.........いつまで抱き着いてんだよ」

 

 

マック「っ!だって!!本当に心配したんですもの!!」

 

 

 オレの方へ振り返ってそう怒りを顕にしながらも頑なに桜木の奴から離れようとはしない。まぁなんつうか、こういう所は[メジロマックイーン]らしいっちゃらしい。頑固な所はオレの知ってるのと同じだ。

 

 

 そう呆れながらも感傷に浸っていると、不意に桜木の手がオレの方へ伸びているのに気が付いた。弱々しくて、今にもベッドの上に落ちそうなそれがオレの前に来て、頭に乗せられた。

 重さは感じない。感じさせないようにしている。その手つきで、オレの事を撫で始めた。

 

 

サンデー「な、なんだよっ」

 

 

桜木「.........おかえり。サンちゃん」

 

 

サンデー「―――!」

 

 

 .........その一言で、今この状況がどういう物なのか、オレは理解した。居るはずの無い存在がここに居て、本来無事な筈の奴が犠牲になっている。

 コイツは.........コイツはこんな[弱い]筈じゃなかった。もっと力強く笑って、人に遠慮しない手で激しく頭を掻き回してくる筈なんだ。

 

 

 それを台無しにしたのは.........オレなんだ.........

 

 

サンデー「.........悪かった」

 

 

サンデー「全部、オレのせいだ.........」

 

 

サンデー「.........っ、なぁ聞いてくれ。今のオレは[願望器]なんだ」

 

 

サンデー「完全じゃ無いけど、身体をそのままそれで創ったって[女神(アイツ)]が言ってたんだっ!」

 

 

 頭に乗っていた手を払い除けて、オレは立ち上がった。この状況を作っちまったのはオレだ。オレがコイツを巻き込んじまった。

 でも、それでも取り返せる。オレの身体は本来[存在しない]。仮初の器だ。アイツがそうしたんだ。

 

 

 これを使えば元に戻せる。やり方は分からねぇけど、それが出来る筈だ。

 

 

桜木「.........ねぇな。そりゃ」

 

 

サンデー「は.........?お前、何言って.........」

 

 

 無気力な表情のまま何かを考えたが、直ぐにオレの言葉を否定した。死んだような目だが、桜木はじっとオレの方を見てくる。

 

 

桜木「俺がやったのは[ギャンブル]だ。外れれば今日生きる為の金も無くなる。そんな[勝負]だ」

 

 

桜木「[ジャックポットは狙うべきものじゃない]。その言葉の通り[当たり]は引かなかったが.........」

 

 

桜木「少なくとも、[明日]生きる為の金は得た」

 

 

桜木「言っただろ?ただの[奇跡]を見せてやるって」

 

 

 まぁ、ツケは思ったより大きいもんだったが。と笑いながらコイツは言った。自分の事だってのに遠い目をして、他人事のようにそう言ったんだ。

 じゃあ、オレは一体どうすりゃ良いんだ.........

 

 

マック「.........貴方の心のままに過ごせば良いと思いますわ」

 

 

サンデー「っ、マックイーン」

 

 

マック「貴方の帰りを待っている方が居るはずです。まずはその方達に、心配を掛けた事をお詫びしなければいけないのではありませんか?」

 

 

 さっきまで酷い顔で桜木に抱き着いていたマックイーンはそこにあらず、柔らかい顔をしながら手厳しい事をオレに向かって言ってきた。

 .........確かに、アイツからして見れば、オレはライブの後何も言わずに消えちまった。言わば行方不明者だ。それを詫びる必要はあるかもしれねぇ。

 

 

 そう心が揺らいだ時、桜木の奴がベッドの隣にあるタンスの上に置かれた財布を手に取って、一枚のカードを差し出して来た。

 

 

サンデー「.........なんだよこれ」

 

 

桜木「クレジットカード」

 

 

サンデー「前に使ったから知ってんだよそんな事!!何で出したのか聞いてんだよっ!!」

 

 

桜木「.........まぁ、言葉で伝えにくい時は物でも贈りな。少なくとも誠意は伝わる」

 

 

 .........クソ。いつもいつも、コイツらの掌の上で踊らされちまってる気がする.........

 

 

マック「では♪私は皆さんを集めておきますわね♪」

 

 

サンデー「はっ!!?おま、今か!!?」

 

 

マック「ええ♪だって、またいつ[お別れ]になるか分かりませんから♪」

 

 

 オレが懐にカードをしまった事を良いことに、マックイーンは両手を合わせてそう言った。

 止める言葉も効かず、マックイーンはそのまま部屋を出て行って靴を履きはじめた。

 

 

サンデー「.........テメェはどうすんだよ」

 

 

桜木「あー.........じゃあ先言っとくわ」

 

 

サンデー「あ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかったぜ。―――[相棒]」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンデー「.........チッ」

 

 

 .........それだけ言って、コイツはゆっくりとまた目を閉じて行った。もうこれ以上話す事は無い。話す必要は無い。そう言い切るように。

 隣の部屋では何やら忙しそうにしているが、オレがやる事も無い。どうやら本当に[お詫び]って奴をしなきゃならないらしい。

 

 

 面倒だとは思いつつも、オレは靴を履いて、外へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンデー(.........まぁ、こんなもんか.........?)

 

 

 アレから少し時間を食っちまったが、何とか色々揃える事が出来た。甘いのが好きな奴らの為にスイーツだとか、見た目気にしてる奴らの為のアクセサリーとか、後ちゃんと生活できてるか不安な奴らの為の日用品とか.........

 

 

サンデー(.........って、これじゃあまるで[親]じゃねぇか.........)

 

 

 自分のセンスの無さというか、品選びの要領の無さが手に持った物に出てきちまっている。今更買っちまったもんにケチを付ける訳には行かねぇ。

 オレは外からでも騒がしさが聞こえて来るチーム小屋の扉をノックする。

 

 

 ダダダダダッ!ガチャッ!

 

 

ウララ「あっ!!サンちゃーんっ!!!」ギュ!

 

 

サンデー「どわっ!!?テメェやめろ!!!危ねぇだろうが!!!」

 

 

「oh!主役の到着っ!ナイスタイミ〜ング♪丁度お肉が焼けてきました〜!」

 

 

サンデー「肉!!?うわ臭いやばッ!!!お前ら何やってんの!!?」

 

 

 扉が開かれて即座にオレを抱き潰すレベルで強く抱擁してくるハルウララ。その奥にはチームメイトでは無い筈のウマ娘が何故か肉を焼いて居た。しかもこの小屋の中で。

 すると申し訳なさそうな顔でマックイーンがひょこりと顔を出して来た。

 

 

マック「その、理事長代理にBBQの為、グラウンドで使っていない箇所を使わせて欲しいと申請したのですが、却下されてしまったので.........」

 

 

全員(当たり前だろ)

 

 

マック「タイキシャトルさんはそんな私達を見て!このパーティを発案してくださったのです!」

 

 

タイキ「YE〜Sっ!BBQはワタシの得意分野です♪貴女は私と同じアメリカ出身だと聞いてマスのでサービスしマスよっ♪」

 

 

サンデー「あ、アメリカっつってもケンタッキーなんて田舎だぞ?」

 

 

タイキ「WOW!!ワタシもケンタッキー生まれデス!!偶然ですねっ♪」

 

 

 こ、コイツ全然引かねぇどころかグイグイこっちに来やがる.........!!!こんな奴初めてだぞ.........!!!

 そのまま強引に手を引かれて中へと連れてかれる。肉自体は上手く焼けては居るが、中の臭いが凄いことになっている。

 

 

 煙は少量しか出ておらず、何でかと思ったが直ぐに合点が行った。炭じゃなくて電気で焼いているんだ。

 

 

サンデー「こんなのあんのかよ.........」

 

 

タキオン「最近はBBQが流行っていてね。庭の無い日本でも本格的なそれを楽しむ為に色々作られているのさ」

 

 

サンデー「.........お前は良いのかよ?スモークじゃなくて」

 

 

タイキ「ワタシは皆さんとお肉が焼ければハッピーです♪」

 

 

サンデー「あ、そう」

 

 

 どうやらコイツは肉を食うより、肉を誰と焼くかの方が大切らしい。まぁ、らしいっちゃらしい。

 

 

 こうして、経緯も何もかも分からないBBQが始まった.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜木「.........ん.........何時だ.........?」

 

 

「15時だ。まだ眠いだろ」

 

 

桜木「.........ぁぁ」

 

 

 時間を確認するためにスマホを探すが、その問いに答える奴が居た。能面は椅子に座り、眼鏡を掛けてスラリとした姿勢でブックカバーの着いた小説にしてはちょっと大きめの本を読んでいた。勿論、姿は元通り年老いた状態に戻っている。

 

 

 頭が回らない。常にモヤがかかった様な状態だ。確かにコイツの言った通り、眠い。だが眠れない気がする。目を閉じたとしても、意識は落ちていかないと思う。

 .........この感覚は―――

 

 

能面「―――[懐かしい]。か?」

 

 

桜木「っ.........そうだな。アンタのお陰で思い出した.........」

 

 

 ベッドの上で横になっていた身体を起こす。弱い痛みが断続的に続く頭痛を感じて頭を押さえる。

 間違いない.........俺が、仕事を辞めた時と全く同じ症状だ.........

 

 

能面「薬は?」

 

 

桜木「無い.........ここ最近、全く無かったから.........」

 

 

能面「ふむ.........」

 

 

桜木「はは.........参ったなぁ.........本当に参った.........」

 

 

 先の事が一切考えられない。それをしようとすると思考に制限が掛けられた様になる。それと同時に、心臓が耳障りになるくらいに煩くなる。

 こんなんじゃあの子達のトレーニングを見るなんてとても出来ない.........

 

 

 頭痛は強くは無い。だがこの情けないと思う自分の劣等感と嫌悪感と絡み合い、吐き気を誘発させてくる。

 

 

 .........覚悟はしていた。アニマを、あの[願望器]ってのを何とかする為に、自分のそれを差し出すそれは。今もその行動に後悔はしていない。

 だがこれはナンセンスだ。自分だけならば兎も角、あの子達のこれからに影響が出てしまう。それだけは何とかしなければならない.........

 

 

能面「.........一つだけ」

 

 

桜木「あ.........?」

 

 

能面「一つだけだが、[残っている]」

 

 

能面「お前はそれを、[許容]出来るか?」

 

 

 ジャケットの裏ポケットから煙草を取り出し、咥えながらそう問いかける。俺の性格を良く知っているからこその問いかけだ。

 これはいわゆる[不正]だ。やるべき事をやって、然るべきリスクを負った。それを無かった事にするってのは債務の踏み倒しに他ならない。道理に反する事だ。

 

 

 .........だとするならば、俺はこれを許容できないだろう。

 

 

 [自分]の事を考えるなら。

 

 

 俺は既にそんな物は捨てた。自分の信念(エゴ)で誰かを不幸にしたり、悲しませるくらいだったら、俺はそれを捨てる。

 

 

桜木「.........折角乗りかかった船が沈没しちまったら、良い迷惑だろ?」

 

 

能面「.........ふっ。違いない」

 

 

能面「待っていろ。既に手元にあるが、[専門家]の話を聞いてからの方が良い。それまで、ゆっくり[覚悟]を決めておけ」

 

 

桜木「ああ.........分かった」

 

 

 老いを感じさせるスピードで身体を立たせ、扉の前まで行く能面。その表情にはもう以前未来で会っていた時とは比べ物にならない程に憑き物が落ち、穏やかになっていた。

 .........ほんの数秒だけでも良い。[未来]を頭の中でまた描けるのなら.........あの子達の、[未来]を.........

 

 

 その為なら.........俺は.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンデー「うっ.........っぷ」

 

 

ファイン「たくさん食べたねー」

 

 

ブルボン「貯蔵量。80%を観測。これ以上は影響が出ます。マックイーンさん」

 

 

マック「っ!!?わ、私!!?今の私への警告でしたの!!?他の方はまだ食べてますのよ!!?」

 

 

 BBQは盛大に盛り上がっていた。沢山の肉と野菜が焼かれ、そこに群がるウマ娘達。全員がそれを口に頬張り、嬉しそうな顔で食っている。

 全員。全員だ。[あっち]じゃ絶対に見る事の無かった光景が今、目の前に広がってやがる.........

 

 

サンデー(.........おかしな話だ。魂だけの存在だったオレが、身体を持って、テメェのガキ共と仲良く飯食う事になるとはなぁ)

 

 

 窓の外の景色に目を移し、そう感慨に耽る。秋の夕暮れ。茜色に染まる空。そして.........静かに沈んで行く太陽。どこに行ってもこの光景は変わりはしない。

 .........随分と焼きが回っちまった。ここに居たせいで、考えたくもねぇ事を考えちまう。

 

 

 いつまでも、ここに[居たい]って.........

 

 

サンデー(.........でもまぁ、それは、許されねぇって事だよな)

 

 

 

 

 

マック「し、仕方ありませんからデザートで我慢しますっ!.........え、タキオンさん.........?」

 

 

タキオン「食べ過ぎだよマックイーンくん?君、彼が居ない時も少々自制が効かなくなってる様だが?」

 

 

マック「なっ!!?そんな事ありません!!!予選決勝前にリバウンドした事なら反省していますしっ!!!その証拠に本当に危ない時はサニーさんに止めるようお願いを―――サニーさん.........?」

 

 

 ―――タキオンさんから取り上げられたショートケーキを取り返すべく、私は彼女の弁護を求め、先程まで黄昏ていた彼女が居た方向へ目を向けました。

 しかし、そこに彼女の姿はなく、忽然と消えてしまっていたのです。

 

 

 .........彼女はそれを謝る様に、それぞれ、私達への造花の花。そして手紙を置いてどこかへ行ってしまったのです。

 

 

カフェ「っ、どこにっ!一体どこへ行ったんですか.........!!?」

 

 

ポッケ「ばっ!落ち着けよ!!そこら辺に居るからっ!!一緒に探すぞ!!」

 

 

マック「.........その必要はありません」

 

 

全員「っ!」

 

 

 本当。不器用な人です。お別れの言葉くらい、自分で伝えてくだされば、それで良かったのに.........

 けれど、きっとそれが辛かったのでしょう。それを言葉に出せない程に、ここが居心地良く感じ、ズルズルと引きずる様に言い出せなかった.........

 

 

 彼女が聞いたら怒るかもしれませんが、そういう所は.........トレーナーさんにそっくりです。

 

 

マック(.........さようなら、サニーさん)

 

 

 一人一人に宛てられた花と手紙。先程まで居た人物が手紙と花を置いて綺麗に消えたという事実に気味の悪さを覚える方。彼女の正体をある程度知っていおり、遂に来てしまったかと悲しそうな表情を浮かべる方。何が起きたのか理解が出来ていない方。三者三様の気持ちを持ちながらも、その手紙を読む為に封を開けます。

 私に宛てられた物を手に取り、その封を優しく開けると、そこには一枚の紙が入っていました。

 

 

 そこには、[ありがとう]。と、たった一言.........

 

 

マック(.........最後なんだから、その言葉を.........私からも伝えさせてくれれば良かったのに)

 

 

マック(本当、悪い人です)

 

 

 ぶっきらぼうに。でも、何かは伝えるべきだ。その思いがこの一言に込められていて、彼女の.........あの人のらしさがそこにありました。

 でも不思議と憎めない。怒れない所を見るに.........私もあの人に魅了された一人なのでしょう。

 

 

 他の方は伝えたい事が沢山あったのか、手紙をじーっと見つめています。

 

 

 私は一足先にそれを仕舞い込み、窓の外へと視線を向けました。

 

 

 どうか、あの人にまた、平穏な日々が戻ってくるようにと、あの沈む夕日に祈りを込めて.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンデー「.........待たせちまったな」

 

 

「待っていない。君が勝手に出てきただけだろう」

 

 

サンデー「.........チッ、相変わらずだなぁテメェは」

 

 

 秋の肌寒さが素肌に響く頃。学園の外の校門。オレはそこに背中を預けていた仏頂面に挨拶してやった。

 さっき窓の外を見た時、チラリとコイツが居たのが見えた。大方、[お迎え]ってのが来たんだろう。

 

 

 もしかしたら前もコイツが来てくれたのかもしんねぇが、生憎酷く眠かったんで無視しちまっていた。

 

 

サンデー「.........んで?オレを追い詰めた[運命]さんはこっからどうすんだ?オレを連れてくのか?」

 

 

「生憎だけどストップウォッチの持参はしていない。けれど、[理解ってるだろう]?」

 

 

サンデー「.........ああそうだな。どうなるかじゃねぇ。[どうするか]。って話だろ?要は」

 

 

 回りくどい言い方に頭が痒くなる。そんなのはとっくのとうに決めている腹だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オレは[消える]。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [サンデーサイレンス]としてではなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [土着神]としてでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人の、いや、[一匹の悪霊]に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この身体は[願望器]だ。ただのそれじゃない。[ウマ娘の願望器]だ。走って、競って、勝つ。それだけを叶える陳気な器.........なんかじゃ断じてねぇ。

 コイツは[可能性]だ。[生きた証]を残したいという強い[願い]の塊だ。競走に出力されやすいが、本質は違う。

 

 

 どう[生きるか]。そして、どう[死ぬか]。時間に縛られない存在にとっての呪縛は結局それに尽きる。

 

 

 確かにオレ達は[家畜]だった。でも今は違う。アイツらと同じ思考力を持ち、夢を持ち、時間を知っている。

 

 

 そう。今を生きる奴らの為の物なんだ。決して、オレなんかの身体を構成する道具に成り下がらせる訳にはいかない。

 

 

 だから、コイツは返さなくちゃいけない。

 

 

サンデー「.........んで?テメェはさっきからどこ向かって歩いてんだよ」

 

 

「生憎君の案内人を務めるほどお人好しじゃない。僕はただ歩いているだけだ。君が勝手に付いて来てるだけ」

 

 

サンデー「ほぉ達者な口だな。喧嘩の売り方は満点だ。買ってやるよ」

 

 

「非売品に手を出さないでくれよ。程度が知れるな」

 

 

 オレの前を歩きながら減らず口を叩く。飄々とした態度の表れか、短いブロンドの髪が靡くのを見てオレは苛立ちを更に増幅させた。

 やはりここは白黒付けるべきだろう。そう思ったオレは怒りのまま右手を伸ばし、奴の背中を掴もうとする。

 

 

 だが、その手に気付いていたのか、コイツは振り返ってオレの手首を握り、捻りやがった。

 

 

サンデー「っ、てぇな.........!」

 

 

「.........小さいな」

 

 

サンデー「ア゛ァ゛ッッ!!?」

 

 

 小さい。オレの身体を睨み付けながらコイツはそう言った。それに反応し、また怒りの沸点が下がって行く。

 実際、オレは小さい。コイツに手首を捻られて首の辺りまで持ってこられるともうつま先で立つしか無くなる程に、身長差がある。

 

 

「君の終わりを見定めるのは[君自身]だ。僕じゃない」

 

 

「君の最期に相応しい場所を用意してる。感謝して欲しい」

 

 

サンデー「.........チッ」

 

 

 冷たい視線はそのまま、オレの手を離してまた先を歩く。一体どこまで行くというのか。会話も無いまま、微妙な空気感を保ちながらの移動はしばらく続いた。

 

 

 .........そして。

 

 

サンデー「.........ぁ?」

 

 

 黙って前に立って進んでいたコイツが不意にその歩みを止めた。目的地に着いたのか、そのデケェ身体で隠されていた景色を見せるようにオレの前から退いた。

 

 

 [教会]だ。あの日、アイツともう一度出会ったあの場所だ。周りを見りゃ同じ場所だって直ぐに気付いたってのに.........

 

 

サンデー「.........ンだよ」

 

 

「言っただろ?君に相応しい場所を用意してると」

 

 

「[二度目の最期]だ。ありがたく思え」

 

 

 不敵な笑みを浮かべたまま目の前の奴は扉を開ける。

 

 

 .........なんて事はせず、その扉の隣で背中を預け、静かに目を閉じていた。

 

 

サンデー「.........入んねぇのかよ。オマエ」

 

 

「[彼等]とは何ら関わりのない存在だ。そんなのが来ても対応に困るだろう」

 

 

「それに、僕自身挨拶は済ませた。中々良い人達じゃないか。話が出来て良かったよ」

 

 

 目を伏せて、これ以上話す事は無いと口を閉じる。オレ自身。もうコイツと話す事は無いとすら思っていた。

 

 

 .........だがこうして、[最期]となるとやはりどこか未練がましい物が溢れてくる。それはきっと、[最初の最期]がオレにとって、心残りが大きい物だったからだろう。

 

 

サンデー「.........[次]は、[長生きしろ]よ?」

 

 

「.........フフ、君も。もう少し賢く生きれる様になれよ」

 

 

 

 

 

 ―――それきりだった。会話はそこで終わり、片方は教会の扉を開け、もう片方は今までを振り返る様に空を見上げる。

 ゆっくりと閉められる扉。交差する視線すら最早無い。音を立てて閉じられたのを境に、世界はまた動き出す。

 

 

 人々の雑踏。車の行き交い。近年感じられなかった人々の営みの息遣いの中、一足先に、[優等生]は[最期]を迎え、音もなく消えて行った―――

 

 

 

 

 

サンデー「.........やっぱりな」

 

 

「っ!サンデー!!」

 

 

 ―――茜色の夕日がステンドグラスを通して床に灯る静かな教会。オレを察知して音を立てて長椅子から立ち上がったのは他でもない。オレを、ただの[一匹]だったオレを支えてくれたお坊ちゃんだった。

 

 

サンデー「まぁ、その、なんだ。積もる話もあると思うけど.........時間が、さ」

 

 

「っ!そう、なのか.........?」

 

 

サンデー「.........?それ.........」

 

 

 よろよろと力の無い足取りで近付いてくる。その手に持った物を見て不思議に思ったが、どうやらアイツが渡したらしい。やるっつったのに、人のプレゼントを横流ししやがるとは、とんだ[優等生]だ。

 

 

 .........ああ、でも。久々に聞きたくなっちまったな。コイツの歌.........

 

 

サンデー「.........なぁ。最期に聞かせてくれよ。良いだろ?」

 

 

「.........っ、あぁ。[特等席]で、聞かせてやる.........っ」

 

 

 声を詰まらせながら壇上に上がっていく。それを良い場所で見ようと一番近くの椅子に向かうと、そこには二人の先客が居た。

 

 

サンデー「.........んだよ。オマエらも居たのか?」

 

 

「居ちゃ悪いか?」

 

 

「バカ野郎〜。俺達の付き合いだろ〜?そんな邪険にすんなよ〜!」

 

 

 足を組み腕を組んで座る男と、横柄な態度で空間めいっぱいに身体を広げて座る男。その間に割り込んで座る。

 そんなオレを歓迎するかのように、横柄な男はそのまま肩を掴んで身体を揺さぶって来た。

 

 

「見てたぜサンデーっ!正に[伝説の一幕]っ!俺達の[サンデーサイレンス]そのままだった!」

 

 

「何を言ってるお前は。良いかサンデー。芝コースに適応したのは良いがお前の持ち味はコーナリング加速からの持続の途切れないトップスピードだ。それを忘れて中盤飛ばしただろ」

 

 

サンデー「チッ。こんな時にも説教かよ。はいはい。気をつけますよっと」

 

 

「硬ぇ事言うなよ〜。サンデーも頑張ったんだからさ〜」

 

 

 バシバシと強く背中を叩かれる。傍から見りゃ貧弱な女が体格の良い男のそれを受けて心配する程の強さ。だけど、悪い気はしない。

 昔だったら振り落としてやった所だが.........オレもかなり焼きが回ったって事だ。

 

 

 そんなオレ達を後目にギターの調整が終わったのか、ゆっくりとしたアルペジオを奏で始める。

 そこから音色を一つ一つ替え、まるで久々に手に馴染ませるようにして音を出して行く。

 

 

「ハハ.........悪いな。[こっち]じゃ真面目にトレーナーしてて、あんまギターも触ってないし、歌も.........歌って無いんだよ.........」

 

 

サンデー「.........良いよ。久々に聞かせてくれよ。下手くそでも良いからさ」

 

 

「っ、ああ.........っ」

 

 

 まだ歌い始めていないのに嗚咽を抑え込みながら、鼻水を啜りながらギターを優しい手つきで弾いて行く。

 そこには、記憶に残っているコイツの.........必死に不安を抑えながら、でも確かに込み上げる物を押さえきれずに涙を流す。[デカいレース]の前と同じ表情だった。

 

 

 それでもコイツは.........コイツらは、前に進む。どんなにへこたれても、どんなに罵声を浴びせられても。

 

 

 どんなに.........[運命]に[追いつかれそう]になっても.........

 

 

 そんな事を思い出しながら、歌に耳を傾ける。なんて事は無い。どこにでもあるありふれた[バラード]だ。

 そこら辺にある物との違いをあげるとするなら、この歌は、[サンデーサイレンス(オレ)]の事を歌っている所だ。

 

 

 例え絶望に打ちひしがれても、支えてくれる奴が居なかったとしても。

 

 

 [オレが居るから]。そんな思い一つで立ち上がって、歩き続ける歌。

 

 

 嗚咽混じりのそんな歌に、一つ。また一つと嗚咽が重なる。オレの背中に触れる手から伝わる震え。隣に居る体温の高まり。見なくたって分かっちまう。

 

 

サンデー「.........へへ。まさか、こんな[最期]を迎えられるなんてなぁ」

 

 

サンデー「なぁ爺さん。健康には気を付けろよ?」

 

 

「.........お前に言われんでも分かっている」

 

 

サンデー「.........お前も、もう二度と薬なんかやんなよ?」

 

 

「へっ.........こっちじゃ不思議とそんな気起こさなかったぜ.........?[魂]に、染みたんだろうな.........」

 

 

サンデー「.........なぁ、[親友]?」

 

 

「っ.........」

 

 

サンデー「そんな泣くなよ.........お前はそんな事で.........止まる奴じゃねぇだろ.........?」

 

 

「っ、っ!!!」

 

 

 溢れ出る涙を、流れ出す鼻水もそのままに、それでも歌い続ける。その様は正に、前に進む事を止めないコイツの様に。

 

 

 この先、どんな事があっても前に進んでいくのだろう。かつてと同じように。オレの居ない世界であろうと、オレが居た時の事を思い出し、それを心の中に置いて.........

 

 

サンデー「.........ほんと、泣き虫だよなぁ。[人間(お前ら)]は.........」

 

 

「.........」

 

 

「.........グズ」

 

 

「っ.........!!!」

 

 

サンデー「お前らのせいだな.........こんなになっちまうのは.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........まぁ、でも―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――お陰でやっと、肩肘張らずに済むぜ.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――軽口を叩きながら笑顔を見せる少女。その表情にはかつての悪辣さなどは微塵もなく、言葉通り力の抜けた顔で目から流れるそれをただそのままにした。

 その姿に強制はなく、意地もない。かつて人の手によって[最期]を迎えさせられた時とは違う結末を迎えた少女は、今生まれた[新たな未練]に向き合い始める。

 

 

『―――ごめん、な.........!!!』

 

 

(―――ああ、そうだ.........アイツらにも世話になったから.........)

 

 

 

(でも.........会えなかった、な―――)

 

 

 

 

(はは―――今思い出すなよ―――)

 

 

 

 

 

(もう―――強がれねぇよ―――)

 

 

 

 

 

 

(―――謝んなくて良いよ.........)

 

 

 

 

 

 

(―――)

 

 

 

 

 

 

 

(―――)

 

 

 

 

 

 

 

 

(―――.........)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(.........[ありがとう]―――)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜風が衣類の隙間を通って寒気を誘う。夜の暗闇が街を包み込む時間帯。三人の男は教会の外に出ようとしていた。

 

 

 [サンデーサイレンス]は消えた。光に包まれ、その顔は満足そうにしながらも、どこか未練を感じさせるような視線をステンドグラスに向けていたのを胸に、扉を開けた。

 

 

「.........?」

 

 

「.........」

 

 

 人の居ない夜の世界。教会の前。そこに一人立っていた男。身体はこちらに向いているのに、何故か教会に向かっていたという雰囲気は無い。

 どちらかと言えば、用があるとするならばこちらだと察する三人。上着のフードを深く被った男の顔はよく見えない。

 

 

 何かと思い、問いかけようと口を開いた瞬間。フードの男がその手に持っていた紙袋を差し出してくる。

 

 

 悪意は無い。不思議とそう感じ、恐る恐るそれを受け取り、中身を確認する。

 

 

「.........っ!これは.........」

 

 

「サンデーにやった[勝負服]じゃねぇか!!!」

 

 

「君は.........そうか.........」

 

 

 その中身を見て、男の正体を察する。しかし、会話は発生しない。発生させる気が無い。それだけのやり取りをして、フードの男は足早に、次の[目的地]へと向かっていく。

 

 

 その背中を見送り、後に互いに顔を見合せて微笑む。

 

 

「中々粋なもんだな。日本人も。なぁ?[チャーリー]」

 

 

「ああ、[パット]の言う通りだ。リットが褒めるのも分かるな.........[アーサー]?」

 

 

「.........帰ろう。[バカンス]は終わりだ」

 

 

 濡れ跡に当たる冷たい風を感じながらも、前に進む。そこに道が続く限り、人は前へと[進まなければならない]。

 誰が示したか?誰が[願った]か?そんな事ではない。背負ってきた物へ報いる為。背負ってきた[者]へ報いる為に、前へ進む。

 

 

 そんな思いを、消えた少女が残した[石のペンダント]を見つめて一人。心の中で言葉を紡ぐ。

 

 

 そして振り返り、あの[日本人]の小さくなった背中を見て、小さく呟いた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――See You. [Next Dream]」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山あり谷ありウマ娘

 

 

第七部 夢繋ぎ人編 

 

 

―――完―――

 

 

 

 

 

.........Next Drrrrrr―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナーを辞めるっっっ!!!??」

 

 

桜木「?うん」ピース

 

 

 チーム[レグルス]、解散の危機!!?

 

 

桐生院「[アオハル杯]の決勝まで時間が無いのに.........」

 

 

ゴルシ「これ辞めた後のフローチャートな。離職票貰って〜市役所行って住民票取って〜、ハローワークで失業手当を申請っ!簡単だろ?」

 

 

桜木「お〜。簡単簡単(聞いてない)」スマホイジイジ

 

 

桐生院「(絶句)」

 

 

 ドタバタ人情ラブコメディで偶にシリアスをシリアルにして食ってた山あり谷ありウマ娘が送るっ!最高にぶち上がって最低でガード不能な結末の物語っ!

 

 

桜木「大体っ!俺が辞めて誰が困るっ!困るやつ手ェ上げろっ!!!」

 

 

シリウス「困るだろ!!!ほら見てみろよコイツらをっ!!!」バッ!!!

 

 

マック「〜♪」(私物荷造り中)

 

 

タキオン「これは要る。これは要らない。これはカフェの。これはシャカールくんに〜」(レポート等の整理)

 

 

ウララ「えっと、ここなんだっけ?」(期末試験赤点)

 

 

ライス「ウララちゃんっ、ここをかけ算するんだよ.........!」(家庭教師)

 

 

ブルボン「ふっ!ふっ!」(決勝に向けて筋トレ)

 

 

デジ「.........あ、因みに退職日は?」(挙手)

 

 

桜木「4月やね」

 

 

デジ「じゃあ良いです」(降手)

 

 

チーム「えぇ.........?」

 

 

 そんなやる気あるんだかねぇんだか分からねぇチームの前に立ちはだかる大きな壁.........!

 

 

ココン「レースは遊びじゃないから」

 

 

グラッセ「こんなのがトレーニングになるのか?良く分からねーな.........」

 

 

シャカ「ほら、言われてんぞ」

 

 

桜木「草」

 

 

シャカ「(ブチッ)」スパァーン!!!

 

 

 そして、遂に邂逅を果たす[大将].........!!!

 

 

樫本「―――ぬるい」

 

 

桜木「お?」

 

 

樫本「自主トレの容認「それ」開始時間の不徹底「分かる」休憩時間の他ウマ娘との無駄話の許可「それなー」.........」

 

 

樫本「.........この様子では日々の睡眠時間の把握。睡眠満足度のヒアリングは出来ていないでしょう?」

 

 

全員「.........」

 

 

桜木「うんうん。これは手痛い指摘ですね〜。では沖野さんは反論をどうぞ」

 

 

沖野「俺っ!!?俺なの!!?ディベート形式なの!!!??」

 

 

 おちゃらけトレーナーの大暴走っ!!!

 

 

 しかし、それでも.........

 

 

マック「私は信じています.........トレーナーさんを.........」

 

 

オペ「っ!マックイーンさん.........!!!」

 

 

シエル(凄い.........!やっぱり二人三脚でやってきただけあって、説得力が―――)

 

 

マック「だって私が卒業したら!トレーナーさんは結婚して下さるから!!!」

 

 

ファイン「キャーーー♡♡♡」

 

 

カレン「恋する胸キュン乙女同盟は不滅だよっ♪」

 

 

 それでもとことん[バカップル]は止まらない!!!

 

 

 白熱するレースっ!学園の明日っ![一世一代の大革命] VS [趣味でトレーナーやってる奴]の頂上決戦が!!!今始まるっ!!!

 

 

桜木「[夢]ってのはがむしゃらにそこに向かって行きゃあ、有り得ない奴と[繋がる]もんなのさ」

 

 

桜木「今から言う言葉は受け売りでも何でもねぇ」

 

 

桜木「[繋がる心]が、[俺達の力]だ」

 

 

 

 

 

 山あり谷ありウマ娘

 

 

 第八部 CHAIN of DREAMERS

 

 

 

 

 桜木トレーナー物語、最終章―――

 

 

 

 

 

 レッツゴーフライ♪カケヌケテー♪

 

 

桜木「担当のソロ曲って、[良い]。ですよね.........」ツー

 

 

樫本「.........[良い]」ツー

 

 

 

 

 

※実際に使われるシーンとは限りません。

 

 

 

 

 

......coming soon

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