山あり谷ありウマ娘 〜気付いたら脱サラしてトレーナーになった話〜   作:ギノっち@カマタラル

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マックイーン「年末の特別番組ですわ!!」

 

 

 

 

 

桜木「.........」

 

 

 荒れ狂う海の上。届くことは無いだろうと思いつつも、瓶に手紙を書いて詰める事しか出来ない。揺れ動く船の上から無情に、機械的に瓶をポイポイと投げ捨てて行く。

 

 

桜木「宗也も死んだ。創も死んだ。翔也ももう居ない.........残りは俺だけ.........」

 

 

 今頃、マックイーン達は頑張っているだろうか.........?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ「本番5秒前ー!」

 

 

 セットの外側にいる一人が声を上げた。その後は声を発さず、指を折る事でカウントダウンをする。

 その手を下ろした時、セットの中に居るウマ娘達と一人の男性が拍手をし、真ん中のセットから一人の女性が出てくる。

 

 

司会「さぁ始まりました![あそこのトレーナーさん]!年末特番ー!!」

 

 

司会「司会は私、丸子が努めさせていただきます!さてそれでは本日は生放送!!今回の主役は、チーム[スピカ:レグルス]のトレーナー!!桜木玲皇さんでーす!!」

 

 

 カメラの視点が切り替わり、桜木が居るであろう場面に移り変わるも、あるのはただの空席だった。

 

 

司会「.........その予定だったのですが、なんと現在彼はマグロ漁船に乗っているようです。何があったのかは知りませんが、予定を変更して!彼の親しい人達に登場していただきましょー!!」

 

 

沖野「どうも、スピカのトレーナーの沖野です。今日はスピカのメンバー共々よろしくお願いします」

 

 

司会「はい!あちらのひな壇にはスピカの皆様が座っておりまーす!」

 

 

ウマ娘「よろしくお願いします!!」

 

 

司会「それにしても、桜木さんは一体どうしてマグロ漁船なんかに乗ってるのでしょう?」

 

 

ゴルシ「ああ、それならアタシが予約したんだ。レース当日だったからキャンセルすんのめんどくせえしおっちゃん乗せたんだけどな」

 

 

マック「あなたの仕業でしたの!!?」

 

 

司会「衝撃的な事実が飛び出したところで、今回は予定を変更して!本人が居ないからこそ言える彼の事を聞いていきましょう!!」

 

 

 [桜木トレーナーのいい所!]

 

 

司会「直球で来ましたねー!皆さん御手元のフリップにお答えください!!」

 

 

沖野「これ俺もやるんですか!?」

 

 

司会「当たり前じゃないですか!!同じチームで働くトレーナーだからこそ気付ける視点!!ぜひお願いします」

 

 

沖野「くぅぅ、絶妙にハードル高いこと言いやがって.........」

 

 

司会「さて!!桜木トレーナーと言えば、直近の活躍ではGIである菊花賞を、担当ウマ娘であるマックイーンさんが制したことで話題は持ち切りとなっています!!ですので、今この場にいる方々だけではなく、事前に学園の方々に様子を伺ったVTRがありますので、そちらをどうぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※プライバシー保護の為、名前と顔を伏せさせていただきます

 

 

「桜木トレーナーについて、思うことはありますか?」

 

 

一般理事長「明快ッ!うるさいのがネックだな!!」

 

 

一般事務員「仕事はちゃんとこなしてくれはするんですが.........なんて言えばいいんでしょう?おふざけのノリがちょっと.........」

 

 

「桜木トレーナーについて知ってる事は?」

 

 

ウマ娘1「あんなベジータが好きな奴の事なんざ知らん」

 

 

ウマ娘2「ヒーローショーの人!!とってもマーベラス!!」

 

 

ウマ娘3「ターボ分かるよ!!この前はちみつジュースターボにくれた人!!」

 

 

ウマ娘4「あー。桜木トレーナーさんねー.........この前商店街で見たけど、おもちゃ屋さんのガラスに張り付いてたわー。アハハ.........」

 

 

ウマ娘5「桜木トレーナーか。優秀なトレーナーだ。ただ少し他のトレーナーと違う部分を感じるが、変人というわけでは.........うん。すまない、変人だ」

 

 

ウマ娘6「奴は会長の洒落に着いて行ける数少ない人物だ。頼るのは癪だが、アレが居ないと会長のストレス発散の手段が一つ減るのも事実だ」

 

 

ウマ娘7「桜木さんですか......?タキオンさんの実験に喜んで付き合う.........モルモット.........?」

 

 

ウマ娘8「おっちゃんはな!!いっつもウチをいじめるんや!!この前も98やった時に発生3Fの」

 

 

ウマ娘9「桜木トレーナーさんですか!!?いい人だと思いますよ!!!以前私がタキオンさんを追っている時に手伝ってくれましたから!!!ええ!!!バクシンですとも!!!」

 

 

一般社長「バカ。自分に向けられた好意にも気付かないほどのバカ.........あ、すんません。ちょっとバカ女から矢文が.........」

 

 

保健室医「優しい奴だな。俺の推しのフィギュアわざわざとってき.........なんだコイツ!?やめろ〜ナイス〜」

 

 

「あ、窓から入ってきた芦毛のウマ娘連れてかれましたね.........」

 

 

「図書室は.........閉まってますね。何かあったのでしょうか?」

 

 

「えー。トレセン学園にて情報収集した結果。よく分かりませんでした!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「.........はぁ」

 

 

ゴルシ「お???ため息かマックイーン?幸せが逃げるっつうけどあれ実は迷信なんだぜ?ため息には自律神経のバランスを」

 

 

司会「それでは皆さん!!書き終えたようですので御手元のフリップをオープンしてください!!.........おー。では気になる所から行きましょうかー.........スズカさんのおかしい所という直球な物がいいですねぇ!具体的にどのような??」

 

 

スズカ「えっと、アレは確か.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜木「見届けてくれスズカ。この酸っぱい当たりガムをどっちが当てるのかをな」

 

 

神威「勝負だライス」

 

 

ライス「ま、負けないよ......!」

 

 

スズカ(なんで自分が当たらないと思ってるのかしら.........?)

 

 

桜木「勝負は3Rだ。俺はこれにする.........」スッ

 

 

スズカ(当たったのね.........)

 

 

桜木「まだだ。あと二つある.........」スッ

 

 

神威「お前.........」

 

 

ライス「お兄さま.........」

 

 

桜木「今日飛び火する日じゃねえかあったま来たちょっと理事長室で花火してくる」

 

 

スズカ「ウソでしょ.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「帰ってきたらお仕置ですわね」

 

 

司会「ちなみにどのような?」

 

 

マック「メジロ百手の48の護身技の一つ。五所蹂躙絡み。またの名をメジロバスターですわ」

 

 

司会「おー。怖いですねー。それと気になってる物がもうひとつあるのですが、スペシャルウィークさんの、名前を間違えるところとは一体.........?」

 

 

スペ「あの、サブトレーナーさんが名前を間違えて、私がそれを訂正することで!私は私がスペシャルウィークだと確認できるんです!!」

 

 

司会「???よ、よく分かりませんが。深い意味があるのですね.........では次に、ウララちゃんとライスちゃん。ブルボンさんに聞いていきましょうか!」

 

 

ウララ「はーい!!トレーナーのいい所はね!!いっぱい遊んでくれる所! !この前もね!!バレーボールで遊んだの!!楽しかったー!!」

 

 

ライス「えっとね?お兄......じゃなくて、トレーナーさんは、ライスと朝ごはんを食べてくれるんだよ......?最近、頑張って食べてるんだって!なんでかは分からないけど.........」

 

 

マック「.........ふふ」

 

 

テイオー(なんでマックイーンが笑ってるんだろう?)

 

 

ブルボン「マスターは趣味が広いです。なので、私との会話も長く継続して下さるので、会話のトレーニングになります。例えば.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休みのチームルーム

 

 

ブルボン「.........」カチッ、カチッ

 

 

桜木「お、ガンプラか?」

 

 

ブルボン「はい、マスター。ご存知なのですか?」

 

 

桜木「作った事ないけどな。一回初心者用ガンダム買ったけど、初っ端角無くして諦めた」

 

 

ブルボン「ご愁傷様です」

 

 

桜木「.........?ザクにしては細くないか?」

 

 

ブルボン「ドアンザクです」

 

 

桜木「ウッソだろお前」

 

 

ブルボン「アニメでは無いです」

 

 

桜木「それはジュドー」

 

 

ブルボン「ステータス[高揚]を確認。話が通じて嬉しいです。マスター」

 

 

桜木「俺もまさかガンダム好きだったとは思わんかった」

 

 

ブルボン「マスターは何シリーズが好きですか?」

 

 

桜木「.........ちなみにブルボンは?」

 

 

ブルボン「私はSEED系列です。機体のデザインが私は好感を感じています」

 

 

桜木「.........悪い。Gガンが好き。拳で戦うから.........」

 

 

ブルボン「良いですよね、Gガン。私もあの機体は神々しくて好きです」

 

 

桜木「マジ?俺この話してガノタと三回戦争したんだけど.........気分いいからマックイーンに買ってきたプリンあげちゃう」

 

 

ブルボン「やりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「お仕置にメジロドライバーも追加しましょう」ギリギリ

 

 

司会「あ、アハハ.........き、気を取り直して、ゴールドシップさんとウオッカさん。お二人とも漫画を沢山持ってる事と書いていますね!!」

 

 

ウオッカ「ああ!サブトレーナーのチームルームには漫画が沢山置いてあるんだ!!オレは最近呪術廻戦読んでるぜ!!」

 

 

ゴルシ「えーっと、アタシが今読んでんのはからくりサーカス、NARUTO、ジョジョ、金色のガッシュ、鋼の錬金術師、遊戯王、北斗の拳.........」

 

 

ダスカ「どんだけ読んでんのよ.........」

 

 

ゴルシ「一週間に一度だけ読む奴らの気持ちを味わってんだ!!爺ちゃんは言っていた。ドラゴンボールはDVDで見ても焦らされて辛い。リアタイで見てた奴はドMだってな!!」

 

 

沖野「どんな爺さんだよ.........」

 

 

司会「えーと、ダイワスカーレットさんは経験則を頼りにしない所ですか?」

 

 

ダスカ「はい!サブトレーナーさんはデータを元にしたトレーニングもしてくれますが、意見があれば言って欲しいと言ってくれます!」

 

 

ダスカ「最初は自分のトレーニングに自信も確証も持てないからそうなんだと思ってたんですが、レースは自分を押し通した者からゴールして行くという言葉と、トレーナーとウマ娘は常に対等な立場であると言っていて、すごく印象が変わりました!!」

 

 

ウオッカ(滅茶苦茶猫かぶんじゃねえか.........)

 

 

司会「なるほど〜!いやーようやくトレーナーらしい良い所が聞けましたね!」

 

 

全員「うぐっ.........」

 

 

司会「えーっと、アグネスタキオンさんは好奇心旺盛なところ.........?これはまた詳しく聞きたいところですね」

 

 

タキオン「ああ、彼のいいところの一つでもあり、悪癖でもあるんだが.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タキオン「うーん.........蹄鉄の整備というのは、なかなかどうしてこうも手間がかかるものなんだろうねぇ?」カンカン

 

 

桜木「.........」ジー

 

 

タキオン「なんだいトレーナーくん?.........まさか、これをやりたいと言いたいのかい?」

 

 

桜木「...」コクコク

 

 

タキオン「一言くらい喋ったらどうなんだ」

 

 

桜木「一言」

 

 

タキオン「そうだそうだ君はそういう奴だったよ」

 

 

桜木「楽しそう!俺にやらせて!」

 

 

タキオン「おいおい!ウマ娘の走りを支える大事な物だ!!いくらトレーナーでもそれを触らせる訳には行かない!!」

 

 

桜木「分かった!!じゃあ俺も蹄鉄貰おう!!」

 

 

タキオン「くっ!この前ゴールドシップくんに壊されたせいで電気椅子も無い!!待てトレーナーくん.........行ってしまった」

 

 

 翌日

 

 

桜木「うーん、よく分かんねえや」カンカンカン

 

 

タキオン「だろうね」

 

 

桜木「.........これ足に着けて早くなんの?」

 

 

タキオン「ならなかったらそもそも付けないだろ」

 

 

桜木「.........」カンカカカン!カンカカカン!カンカカカカカカン!

 

 

タキオン「もう飽きてるじゃないか.........」

 

 

桜木「だってさー。みーんな手際良くカンカンしてるのかっこよかったんだもん.........そだ、俺も足に着けよ」

 

 

タキオン「いやいや、普通の人間が着けたところで大した変化は「ダガ!アグネスタキオンノカガクリョクハセカイイチィィィッ!デキンコトハナイィィィ!!!」うるさ!?.........待ちたまえトレーナーくん?その薬はなんだい?「ミンナニハナイショダヨ」え?私の研究室からくすねた?なんでいつもそう勝手に.........あっ!!思ったより早いぞ!!待ちたまえトレー.........一体どこへ何しに行ったんだ.........?」

 

 

 ショルイモシャレモドウデモイイ!!オレトレースシロォォ!!

 

 

 キュウニドウシタンダサクラギトレーナー!?キミトレースナンテスルハズ

 

 

 ホウ、ミズカラマケヲミトメルノカ!

 

 

 マケ?イヤダァ...ワタシハァ!!マケタクナイィィィ!!!

 

 

タキオン「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「これはもうマックイーン版メジロスパークの出番ですわ。これ以上このチームの名を失墜させない為にも彼の息の根を.........」ブツブツ

 

 

司会「いやぁ、噂にはお聞きしていましたが、本当に問題児なんですねぇ.........」

 

 

タキオン「本当になんで未だに学園に居られるのか不思議になるくらいだ。私は最後通告を受けたのにあまりに不公平じゃないか?沖野くん?」

 

 

沖野「俺に振らないでくれ。そんな事実今知ったんだから」アタマダキカカエ

 

 

司会「あらら.........完全に塞ぎ込んでしまいましたね。ではトウカイテイオーさんのゲームが得意な所というのは?」

 

 

テイオー「えっとねぇ、もうなんのフォローにもなんないと思うけど、サブトレーナーって結構ゲーマーなんだよね!!」

 

 

テイオー「最近はゴルシのドンキーに勝つために対策してるんだー!!」

 

 

ゴルシ「はぁぁぁ。ご苦労様だなー?アタシにゃ無理だ!!アタシの嫌いな言葉は!一番は努力で、二番目は頑張るなんだぜー!!?」

 

 

沖野「そうだよなぁ.........お前はそんな奴だよなぁ.........」

 

 

司会「おや!!復活しましたね!!では沖野さんの.........ゴールドシップさんを乗せられる所ですか?」

 

 

沖野「そうなんですよ.........アイツがゴールドシップを乗せてくれるから.........トレーニングできるんすけど.........ハハ、ストレスで胃が.........」

 

 

司会「ご、ご愁傷様です.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 賢さトレーニング Lv4

 

 

沖野「だがゴールドシップは姿を見せなかった.........」

 

 

桜木「電話掛けます?連絡先持ってますよ?」

 

 

沖野「頼む」

 

 

 トゥルルルル

 

 

 トゥルルルル

 

 

 ピッ

 

 

ゴルシ「オッスオッス。アタシゴルシ。どっひゃー久しぶりじゃねえかおっちゃん!!」

 

 

桜木「ああゴルシ。久々だな!早速だけどビデオ室で幽遊白書みるけど来ないか?」

 

 

ゴルシ「おんもしろそうだなぁ!!アタシワァクワクしてきたぞぉ!!」

 

 

ゴルシ「次回!!ゴルシボールX!!学園の危機!!ビデオ室爆発まであと五分!!ぜってぇ見てくれよな!!」

 

 

沖野「ゴールドシップー!!早く来てくれぇぇぇー!!!」

 

 

 五分後.........

 

 

ゴルシ「ようトレーナー!!おっちゃん!!ミーティングぶりだな!!」

 

 

沖野「なんでミーティングに顔だして練習サボれるんだ?」

 

 

ゴルシ「え?アタシ今怒られてんの?」

 

 

桜木「褒めてんだよ。ね?沖野さん」

 

 

沖野「あ、ああ.........」

 

 

ゴルシ「じゃあもっとサボろ!!!」

 

 

桜木「俺達と幽遊白書見たらもっと褒める」

 

 

ゴルシ「幽遊白書見る!!!!!」

 

 

沖野(マジで見ようとしてんのか?)

 

 

桜木「大人買いしたブルーレイボックスだ。みんなで見よう」

 

 

沖野「お前.........」

 

 

 数分後.........

 

 

「各バ一斉にスタートしました!!」

 

 

ゴルシ「.........あれ?幽遊白書は.........?」

 

 

桜木「幽遊白書.........?何それ、これは賢さトレーニングLv4だが???」

 

 

ゴルシ「あっそう.........」

 

 

沖野「.........」

 

 

桜木「.........」

 

 

ゴルシ「.........」

 

 

ゴルシ「待て、アタシ騙されてんのかこれ?」

 

 

桜木「そんな訳ないだろ?」

 

 

ゴルシ「おっちゃんはアタシに何を見るっつった?」

 

 

桜木「幽遊白書だね」

 

 

ゴルシ「このパッケージは?」

 

 

桜木「.........幽遊白書だね」

 

 

沖野「.........」

 

 

ゴルシ「もひとつ質問いいか?中身のブルーレイディスクどこやった?」

 

 

桜木「君のような勘のいいウマ娘は嫌いだよ」

 

 

ゴルシ「もうあったま来た後で覚悟しとけよおっちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖野「.........待て、まさかわざわざマグロ漁船予約したのこの為か!?」

 

 

ゴルシ「あ?当たり前だのゴルッシャーだろ!!」

 

 

マック「今回は自業自得ですわ」

 

 

司会「ええ、今まで良い所を打ち消す様に悪い所が出てきているのですが、皆様不満は無いのでしょうか.........?」

 

 

テイオー「そこは、まぁ.........マックイーンが一番分かるんじゃないかな?」

 

 

マック「な!!?こ、ここで私に振るんですの.........?」

 

 

司会「おやおや?やはり最後はチームのエースであるメジロマックイーンさんにお伺いするべきでしょう!!ズバリ、桜木トレーナーさんのいい所は!!」

 

 

マック「彼のいい所.........やはり、信じてくれる所でしょうか.........?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜木「マックイーン。フォームの確認したいんだけど、今大丈夫か?」

 

 

マック「ええ。構いませんわ」

 

 

 確かに、彼は普段からおふざけがすぎる機雷があります。しかし、それ以上に彼は真面目なのです。こうして走りを見てくださる時の目は、どんな書類に目を通している時よりも、真っ直ぐになります。

 

 

桜木「よし、だいぶ自然になってきてる!スタミナも大分楽になっただろ?」

 

 

マック「はい!余計な力を加えること無く走れるので、大した消費はありませんでしたわ!これなら、最後の直線を仕掛ける時も.........!」

 

 

桜木「.........うっし、ならそっちのフォームも変えて行くか!!天皇賞春!!皆の目をかっさらってくぞ!!マックイーン!!」

 

 

マック「はい!!」

 

 

 疑いの無いあの眼差しが、とても嬉しく思うのです。私の.........いえ、私達の全てを信じていると言っても過言では無い彼の目。もちろん、私以外にも向けられます。

 

 

タキオン「トレーナーくん、少し良いかい?」

 

 

桜木「んお?どうしたんだ?」

 

 

 ある時のチームルームでは、アグネスタキオンさんがウマフォンを片手にトレーナーさんを訪ねてきました。その画面には、レースの模様が映し出されています。

 

 

タキオン「彼女のこの加速した時の走り。私の見解としてはこの足の部分がバネとして強く機能していると感じる。君の意見を聞かせて欲しい」

 

 

桜木「.........それで間違いはないと思うけど、もう一つの要素は天気じゃないか?」

 

 

タキオン「天気?」

 

 

桜木「ああ、晴れの日だろ?この子。前の資料で見たがその時もこんな加速をしていた。きっと太陽の光が目に当たっていても他の子より恐怖を感じて居ないんだ」

 

 

タキオン「なるほど.........太陽光に屈せずに前に進むことができると.........参考になったよ。いつもその調子でお願いしたいんだがね」

 

 

桜木「?お前らの事ならいつも真剣にやってるぞ?え、もしかしてなんか無意識にしてたか.........?」

 

 

タキオン「日常生活を振り返りたまえ」

 

 

 言葉は確かに彼を咎めるものでしたが、タキオンさんは出ていく時、確かに嬉しそうな顔をしていたのを覚えていますわ。

 

 

桜木「良いかウララ?絵で説明するぞー?」

 

 

ウララ「はーい!!」

 

 

 ある日はダートコースの脇で、ホワイトボードをわざわざ持ってきてウララさんに説明していました。彼女にも分かるようにと言う、彼の優しさです。

 

 

桜木「よーっし、例えばレースが始まって、バーッと皆前に行くだろ?」

 

 

ウララ「うん!!皆ね!!すっごく速いの!!ウララ最初は後ろなんだ〜。どうしてだろ〜?」

 

 

桜木「それはなウララ。皆せっかちなんだよ」

 

 

ウララ「そっか!!」

 

 

桜木「んで、取り敢えずここまで行くだろ?そしたら隣で走ってる子が.........」

 

 

ウララ「隣で走ってる子!!?だれだれ!!?」

 

 

桜木「え!?えーっと.........き、キングちゃんじゃないか?ウララがよく言う.........」

 

 

ウララ「そっかー!!.........あれ???でも、キングちゃんはここで走らないよ!!」

 

 

桜木(しまった、そういやあの子ターフだったわ.........)

 

 

桜木「じゃあキングちゃんによく似ているキングジャナイヘイローちゃんって事で良いか?」

 

 

ウララ「わー!!二人目のキングちゃんだー!!なんて呼べばいいかなー!!?」

 

 

桜木「ヘイローちゃんってのは?」

 

 

ウララ「うん!!そう呼ぶ!!ヘイローちゃんが隣で走ってくれるの!!?」

 

 

桜木「そうだ!それで、ここをズギュギューンって感じだ!!分かるか!!?」

 

 

ウララ「分かんない!!!」

 

 

桜木「ドドドーンは!!?」

 

 

ウララ「うーん.........」

 

 

桜木「ググググッ!!!」

 

 

ウララ「えーっと.........」

 

 

桜木「バァーン!!!」

 

 

ウララ「それだー!!!力がバーンって感じ!!!」

 

 

桜木「よーし!!!ここでグゥーンって行ってバァーン!!!だっ!!!いいな!!?」

 

 

ウララ「おー!!!じゃあじゃあ!!ここはギューンって感じでいいの!!?」

 

 

桜木「いや!!!そこはズババババーンだ!!!」

 

 

ウララ「なるほどー!!!ありがとートレーナー!!!ウララやってみるね!!!」

 

 

 難しくて伝わりにくい時は、相手に伝わるように、伝わるレベルまで噛み砕いて教えてくれます。特にウララさんに教えている時は、身振り手振りも、ウララさんに負けないくらいに大きくなります。

 

 

ライス「えっほ、えっほ.........ふぅ.........」

 

 

桜木「おっ、頑張ってるな!ライス!」

 

 

ライス「あ!お兄さま!!うん。ウララちゃんも頑張ってるから!ライスも頑張んなきゃ!!」

 

 

桜木「.........けど、頑張りすぎはダメだぞ?頑張れる量は人によって違うんだから、人に合わせて頑張っても意味ないんだぞ?」

 

 

ライス「で、でも、ライス。ダメな子だから.........は、早く変わらないと.........」

 

 

桜木「ダメな子でいちゃ悪いのか?」

 

 

ライス「え?」

 

 

桜木「結構良いぞ?朝寝坊できるし、朝ごはんゆっくり食べても良いし、授業サボっても良いし、夜遅くまでゲームしても良いんだ」

 

 

ライス「.........ふふ、ダメだよお兄さま。ちゃんとしなきゃ」

 

 

桜木「あらら、俺が怒られちゃった.........ま、つまりライスは少なくとも俺よりいい子だから、そんな気にしなくていいんだよ」

 

 

ライス「そ、そうかな.........?」

 

 

 時には、自らを悪者として扱う事も躊躇しません。以前から悪役が好きだと公言していたトレーナーさんですが、それでも、あの姿を見たら、彼の優しさが滲み出ていると感じます。

 

 

ブルボン「マスター。提示された坂路二本の走行。完走しました。次の指示をお願いします」

 

 

桜木「.........笑顔の練習かな?」

 

 

ブルボン「笑顔、ですか?レースに必要ないと思われます。身体能力の向上に何の影響も及ぼさないかと」キリッ

 

 

桜木「それはそうだけど.........じゃあインタビューの練習するか!」

 

 

ブルボン「え」アワワ

 

 

桜木「皆さんご覧下さい!!皐月賞!日本ダービー!菊花賞を制し!!見事三冠バ達の一員となったミホノブルボン選手です!!!」

 

 

ブルボン「あの」アタフタ

 

 

桜木「ミホノブルボンさん!!今のお気持ちを!!!」

 

 

ブルボン「うっ.........その、嬉しい、です.........?」アセアセ

 

 

桜木「ほら、表情が硬いぞ。トレーニングするだけじゃなくて、筋肉は柔らかくしないと!カチコチ笑顔じゃインタビューでファンの心の三冠は取れないぞ!!」

 

 

ブルボン「いつも通り難解な表現ですが、確かにマスターの言う事も一理あります。オペレーション[笑顔の練習]を開始します」

 

 

桜木「一人じゃ難しいだろうから助っ人も呼ぼう。ちょうどコントができるエリート集団の知り合いが居るからな.........」

 

 

 レースの事だけではなく、不安があればそれを指摘し、そのトレーニングもつけて下さります。あの時は何故爺や達が来たのか分かりませんでしたが、理由を聞いて納得しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マック「まぁ、あの後結局ブルボンさんを笑わせられず、全員落ち込んでしまいましたが.........」

 

 

ブルボン「何が面白いのか分かりませんでした」ショボン

 

 

マック「ですが、彼がどんなに突拍子もなく、常識のない事をしても、それ以上に彼は私達の事を親身に考え、行動に移し、助けてくださるのです。それを、悪く言うことは出来ませんわ.........」

 

 

スタッフ一同「おー.........」

 

 

 苦笑いを浮かべながらも、様々なトレーナーの悪行もとい、奇行を許すような発言をするマックイーンは、傍から見てもチームを支えている大切な要だと気が付く。スタッフ一同はその姿に気品と気高さを覚えていた。

 

 

司会「桜木トレーナーさんのいい話も聞けたというところで!!次の.........え?はい、はい.........え!?」

 

 

全員「?」

 

 

司会「えっと、急きょ予定を変更して、お手紙を読みましょうか.........マックイーンさん?これを声に出して読むことは出来ますか?」

 

 

マック「え?えぇ.........!?と、トレーナーさんから!?」

 

 

全員「えぇぇぇぇ!!???」

 

 

マック「と、とにかく読ませていただきますわね.........、コホン.........」

 

 

マック「マックイーン達、司会者さん、スタッフの皆さん、視聴者の皆さん、お元気にしておりますか?

 

 

 姿をスタジオでお見せできず、申し訳ございません。私は今、マグロ漁船でマグロを釣りに行っているのですが、南極に居ます。どうして?南極でマグロって釣れるの?なんて思いましたが、居なきゃ釣りに行きませんよね?ハハハ。頼むから居てくれ。

 

 

 皆さんの暖かい応援のお陰で、無事、マックイーンは菊花賞を勝ち切ることが出来ました。これも一重に、彼女の努力と、その努力を応援し、支え続けてくださったファンの皆様が居てくれたからこその成功だと思います。本当に、ありがとうございました。

 桜木 玲皇より

 

 

 .........あら?もう一枚ありますわね。

 

 

 ゴールドシップへ。君の予約のお陰で素敵な世界を見せてくれてありがとう。お前のお陰で神威は船酔いで寝たきりだし、気が狂った白銀はパンツ一丁で南極の海に飛び込んだし、黒津木は船の中でアグネスタキオン教を広め始めました。

 

 

 あんなの死んだも同然です。あんなのにすがってしまったらそれこそくたばった方がマシです。アレらは既に俺の中で死に絶えました。マグロは釣れませんが、アザラシと仲良くなれました。良かったですねゴールドシップ。執行猶予を与えます。

 

 

 彼らは一足先に白銀が手配したヘリで帰りましたが、私だけ置いてかれました。アイツらが学園に姿を現したらこれから釣るであろうマグロで叩き潰すので覚悟しとけと伝えておいてください。これが本当のマグロの叩きってな。ハハハ。まあ俺がお前に言いたい事は一つだけです。

 

 

 貴方を詐欺罪と器物損壊罪で訴えます。理由はもちろん。お分かりですね?貴方がエデンへ行けると俺を騙し、白銀達を破壊したからです。

 

 

 覚悟の準備をしておいて下さい!!近いうちに訴えます!!裁判も起こします!!裁判所にも問答無用で来てもらいます!!慰謝料の準備もしておいてください!!

 

 

 貴女は犯罪者です!!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいてください!!良いですね!!

 桜木 より

 

 

マック「.........」

 

 

司会「.........」

 

 

ウマ娘「.........」

 

 

ゴルシ「www」ケタケタ

 

 

 手に持った手紙から感じ取ったもの。一枚目からは丁寧な字で書かれた本心が感じられたが、二枚目は明らかに怒り任せに書きなぐった痕跡が多々あり、メジロマックイーンは酷く自らのトレーナーを哀れんだ。

 一方対照的にゴールドシップは、椅子から転げ落ちるレベルで笑っている。なんなら、床で横になり、脚をばたつかせても居る。彼女を怒らせるとこうなる。この場にいる全員がその事を痛感した。

 

 

司会「え、えー.........そ、それではCMを挟んで次のコーナーに行きましょうか.........」

 

 

全員「はい.........」

 

 

ゴルシ「www」ケタケタ

 

 

 カメラが引いていく画面。皆が口を閉じて静かになり、BGMも止んだ中、ゴールドシップの笑い声だけが響き渡っていた。

 

 

やよい「.........なんだこれはァ!!!??」

 

 

 そして、それをたづなと焦げ焦げになった理事長室で見ていた秋川やよいは、あまりのめちゃくちゃさに普段の三倍以上の声量で叫び声をあげ、その瞳にヘル化の炎を宿したと言う。

 余談ではあるが、その後なぜか終始にこにこ顔であったたづなを不審に思い、叩いてみると、そのまま後ろに倒れ込んだという.........

 

 

  ......To be continued

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