幸運の女神に嫌われた男が終わった遊戯王GXに転生する   作:SOD

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なんとか誕生日に間に合ったので投稿。
今回やっつけになったのは許して……サイバー流の雑魚キャラって言ったらこういうものだと思うので…


拓野「ありがとうごさいます……。」

転校生として学校に来れば、クラスに挨拶などしたりする。

あとはクラスメートの名前を覚えたり、以下略。

 

けど、そんなことよりあの人は、この学園のアルバイト権を勝ち取るためにデュエルをしなければならない。

 

そんなわけで、特に何事も無かった学園生活初日を省いて放課後、彼の面接デュエルをすることになった…のだが。

 

根蔵「フフフ……フフフフフ……!!昨日は散々コケにしてくれたなオシリスレッド。お前、このデュエルに負けたらアルバイト出来ないんだってなあ?しっかりと徹底的に負かしてやるぞ……そしてみんなの前で恥をかかせてやる…!!!!」

 

拓野「初対面の人間が目を血走らせて見てきて気持ち悪い。」

 

根蔵「は、はぁ!?お前昨日僕を散々脅してくれたのを忘れたのか!?」

 

 

アネモネ(………覚えてるわけないよね、そりゃ。今朝のことで頭いっぱいだろうし。)

 

 

拓野「すみません。まだアルバイトスタッフとして雇って頂いていないので、フライングで悪質クレーマーするのはご遠慮ください」

 

根蔵「ぜ…絶対ぶっ倒す…!!!!」

 

 

鮫島「あー、コホン。それでは、これより杉田拓野くんのアルバイト面接デュエルを行います。両者とも、正々堂々と戦ってください。

 

それでは…始めっ!!」

 

拓野・根蔵「「デュエル!!」」

 

根蔵「先行はオシリスレッドにくれてやる。さぁ、掛かってこい!!」

 

拓野「………………なら、カードを二枚場に伏せる。一枚はモンスターカード。もう一枚は魔法罠カードを。ターンエンド。」

 

 

根蔵「フッフッフッフッフッ…!!なんて凡庸な戦術だサイバー流のデッキを使っているとは思えないな、流石オシリスレッドだ!

 

僕のターン。ドロー!!さぁて…サイバー流として、デッキの使い方を教えてやろう!!魔法カード『パワーボンド』を発動する!!!!」

 

 

拓野(いきなり来たか。パワーボンド。特に羨ましくは無いが、運が良いな。………幸運か…。)

 

 

アネモネ「い…いきなりパワーボンドを引かれてる。相変わらず運の無い…………あれ?もしかしてあの人、私が幸運操作してるなんて考えないよね…??」

 

「マスタぁー。も、もっと急いでください…!始まってますよ」

 

 

アレ?この高いアニメ声は昨日の…

 

 

アネモネ「やっぱし!彩華ヒカリさん…でしたよね?」

 

ヒカリ「あ。アネモネさん。こ、こんにちわ。」

 

小さなカラダにロリ声、庇護欲をそそる姿をした少女…もとい、先輩の彩華ヒカリ先輩が、なんか目の周りや口元に刀疵みたいな痕が目立った、暗い黄緑の髪をオールバックにした男子生徒を一生懸命引っ張って連れてきていた。

 

「んぐううう〜〜………っっ!!ーーなあ飼い主!眠ぃのは分かったから、自分で歩くか寮のベットで寝てるかどっちかにしてくれよぉ!!オレもうお前のカラダ支えらんないんだから〜!!」

 

よく見ると、疵面の男の後ろにもう一人、女生徒が背中を一生懸命押していた。こっちは目元に涙のようなペイントをした…犬っぽい印象を受ける子だ。

 

それにしても…マスター?はまだわかるけど、飼い主…??

 

 

「ヒッ……き、【黄色の王】だ…」

 

どこかで、誰かがそんなことを呟いた瞬間−−

 

 

 

 

「「「「お疲れ様です!!!!【黄色の王】!!!!」」」」

 

 

 

 

 

観客席にいたラーイエローの制服を着た生徒全員が、一同に立ち上がり、僅かな乱れもなく統制された声を上げた。

その生徒全員が、漏れなく男の方を見ている。

すると、気怠そうに頭を掻きながら……

 

 

「……………うるせえぞ。」

 

 

その一言だけ言うと、立ち上がった生徒全員が一斉に音もなく着席する。唯一、男の一番近くにいた……と言うか、私の横にいたラーイエローの生徒達だけが座らず、男に小さな声で「「「失礼します!(小声)」」」と言うと、席を移動していった。

 

ヒカリ「アネモネさん……お隣良いでしょうか?」

 

アネモネ「あ……はい。どうぞ。」

 

ヒカリ「ありがとうございます。さあ、マスター。座って下さい。もうヒカリも継志(ツクシ)さんも限界です……」

 

引っ張って来た男にそう声をかけながら、ツクシと呼ばれた犬っぽい少女と一緒に席に移動させる。席順は

 

ツクシ、男、ヒカリ、私と言った感じで、制服は青、黄色、赤、青(女子用)と見事に別れている。と言っても、男の制服はヒカリ先輩が持って来てて掛け布団代わりにされてるだけだけど。

 

アネモネ「ヒカリ先輩、その人って誰なんですか?【黄色の王】とか呼ばれてましたけど。」

 

ヒカリ「あ、はい。マスターはですね……なんて言うか、今のデュエル・アカデミア最強のデュエリストって、呼ばれてる二人の王の一柱なんです。」

 

ツクシ「飼い主は凄いぞ。入学初日でラーイエローの一年生全員を手下にしたんだ。オレもその時のひとりだぞ。更にその三ヶ月後にはこの通り、ラーイエロー全体が飼い主を王と崇める状態だ!」

 

男の奥から、ツクシと言う犬っぽい少女が嬉しそうに話してくれる。話の流れから察するに、どうやらツクシと黄色の王は一年生らしい。

黄色の王はとても15歳には見えない……貫禄ヤバ…。

 

アネモネ「それじゃあ、今日アイツのデュエルを見に来たのは、もしかして手下にするため…とか?」

 

ヒカリ「あ、いえ違いますよ。マスターはもう……」

 

そこまでヒカリ先輩が言ったところで、黄色の王が両足を机に乗せて、大きな欠伸をして一言。

 

黄色の王「………お前とアイツ、どっちが転生者だ?」

 

アネモネ「え?」

 

突然のことに、思わず固まってしまった。転生者…なんでそのことを知ってるの? 

 

黄色の王「言い逃れも、つまらねえ猿芝居も、不要だ。俺も同じく転生者だ。」

 

アネモネ「あ…あなた一体…?」

 

翔護「鳴海翔護。元の世界でくたばったら、この世界に有無を言わさず連れてこられた。周囲が雑魚ばっかで退屈だから、同じ転生者に興味があって来たんだよ。仕事の合間にな。」

 

そう言いながら、鳴海翔護はボーッと拓野のデュエルを見始めた。

 

 

根蔵「アッハッハッハッハー!!!!さあ、サイバー流最強のモンスター、サイバー・エンド・ドラゴンの前に散れ!!!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン ATK8000

 

ヒカリ「……サイバー・エンド・ドラゴン………」

 

拓野「召喚成功時、罠カード『ヘル・ポリマー』を発動。」

 

根暗「ハハハハハハ……は?」

 

拓野「場のモンスターをリリースして、サイバー・エンド・ドラゴンのコントロールを得る。」

 

根暗「…………は?………ゑ????」

 

拓野「このままエンドなら、パワーボンドの効果で4000ダメージを受けて終わりだな。」

 

根蔵「お……オシリスレッド如きが…僕のサイバー・エンド・ドラゴンを奪っただとおおおおー!!??」

 

拓野「何も驚くことは無い。寮の格付けでカードの効果が変わるわけでもなしに(まあ、最初の手札になんとなく入れてみたヘル・ポリマーとサイバー・ドラゴン・コア、ほか全部がパワーボンドがコンニチワしてた時は、愕然としたがな。やはりパワーボンド3枚は俺には分不相応だったか…)」

 

根蔵「こ、こんなの不当だ!!!無効試合だ!!!お前のデュエルはサイバー流の伝統ある格式を汚す行為だぁ!!!!」

 

拓野「もうすることが無いなら、サレンダーしたらどうだ?」

 

根暗「このデュエルは無効!!不成立!!ノーカン!ノーカン!!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

 

拓野「……………鮫島校長先生、どうお考えですか?」

 

鮫島「あー根蔵くん。キミの言い分は、自分勝手なワガママと言うものですよ。」

 

根蔵「何を言っているんですか鮫島師範!!サイバー・エンド・ドラゴンを奪うなんて…これはサイバー流全体への侮辱ですよ!??しかもサイバー流デッキを使ってまであんなカードを使うなんて、リスペクトが欠落しています!!!!」

 

鮫島「(………私も、サイバー・エンド・ドラゴンを相手から奪ったことがあるんですけど……)」

 

根蔵「このデュエルは、最早デュエルなどと呼ぶに値しない不適切な−−!!!!」

 

 

 

翔護「……………五月蝿えぞ雑魚が。」

 

 

 

明らかに、大声で張った訳でもない声が、リング全体に響く錯覚を覚えた。今のは…殺気?

 

 

根蔵「ヒッーー!??え、な、き、【黄色の王】だと…?! 」

 

鮫島「翔護くん……まさか、キミが観に来ているとは…」

 

 

翔護「サレンダー(降伏)か…この場で俺の配下全員から殴り殺されるのか…選べ。」

 

根蔵「な、ななな何故ラーイエローのお前がオベリスクブルーの僕に指図を!(小声)」

 

翔護「残り手札は二枚。この世界のカードプールには依然として一時休戦が存在しない。

サイバー・ジラフで延命したところで、サイバー・エンド・ドラゴンを出すことにのみ特化したバカの一つ覚えに、次のターンを生き残り、逆転する方法など無い。」

 

根蔵「ぬぅ!?ヌヌヌヌヌヌグググ愚……ッッッッ!!!??」

 

翔護「制服の色に拘るバカがまだいたのは、俺の失態だな。テメエには後で、俺のラーイエローの部下を浴びるほど送り込んでやる。連敗の記録を後世に遺して笑われろ。」

 

根蔵「ヒッ……!???い、嫌だあああああああーーー!!!!!」

 

耐えきれなくなったらしい対戦相手は、絶叫しながらリングを降り、走り去ってしまった。

 

 

翔護「糞の価値も無いゴミめ…」 

 

ヒカリ「………その、糞の価値も無いゴミでも、サイバーズクラブの戦力だったんですよ?マスター。」

 

翔護「ゴミは早めに処分しねえと、他も腐っていくだけだ。」

 

ヒカリ「うぅ……ぐすっ………」

 

翔護「はぁ……分かった分かった。穴埋めはしてやる」

 

ヒカリ「………約束、ですよ?護ってくれなきゃ、しばらくマスターの好物は作りませんからね…?」

 

翔護「ああ。早めにナシ付けてくる。」

 

 

 

 

 

拓野「………えー、鮫島校長先生。面接デュエルの合否はどうなりますか?」

 

 

鮫島「………あー、今回はこちらの人選に不手際があったという事と、状況的に勝利目前であったと言うことで、アルバイトは正式に許可します。」

 

拓野「それは良かったです。それではこれからよろしくおねがいします。」

 

鮫島「大変、申し訳ないことをしました。アルバイト、頑張って下さい。」

 

 

 

拓野「ありがとうごさいます……。」




デュエルがあんまりにも詰まらないのは、次回に出てくるキャラとのデュエルに集中させたかったからです嘘じゃないです多分
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