幸運の女神に嫌われた男が終わった遊戯王GXに転生する   作:SOD

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新年明けまして一月が過ぎましたね。

動画界隈ではマスターデュエルが流行し、遊戯王のプレイ人口が増えてきてますね。この波に乗って、この小説も流行れ(願望)


ちなみにそこそこ課金してるので現在

エルドリッチとLLとヌメヌメとメイドラゴンと真竜と閃刀姫をくんでいます。

これからやろうって人に一言。
無課金でやりたきゃ、HEROに手を出すのは得策では無い。何故なら課金してもなお未だ完璧に組めてない現実を知っているからです。
HERO以外に組む気が無い人以外はマジでお勧め出来ません。
一つだけ構築難度がおかしいですよアレ。

デッキ内の必須URの数が狂ってるんよ……HEROだけやぞ、パック何種類も存在するの……


ちょこ「あー……………………それ、マジ??」

ガヤガヤとした人の声、機械的な内装。先程の不完全燃焼な面接デュエルを行った部屋と特に変化が無い違う位置の部屋で、先程とは比べ物にならないほどに観客席は埋まりきっていた。

 

アネモネ「うわぁーすっごい人の数。さっきの面接デュエルではほとんど席埋まって無かったのに。」

 

どうやらこいつも同じことを考えていたらしい。

まあ、それはどうでもいい。せっかくやるのだから、そちらに集中しよう。

 

 

拓野「…………。」

 

舞台の上に上がると、既に彩刃ちょこはそこにいた。

自分から誘ってきただけあって、モチベーションは最高潮といったところか。

周囲の観客席からも応援コールが響いている。

仲間からは慕われているようだ。

 

 

“ちょこちゃん主将ー!!!!サイバーズクラブの力を見せてやってください!!!!”

 

“ちょこちゃん主将頑張ってー!!!!”

 

“ちょこちゃんはー!!!今日も可愛いいいいいいいいいーーー!!!!”

 

“ロリちっぱい最高ー!!!!”

 

“サイバーズクラブに勝利をー!!”

 

“メスガキちゃんわからせさせてー!!!”

 

“踏んでくれーーー!!!!”

 

 

 

……………慕われているのだろう。多分。何か真面目な応援が殆ど聞こえなかったが、応援の仕方はチームによって異なる。ツッコむのは無粋だ。うん。棟梁を見てみろ。クライアントがいい男じゃなかったらやる気なくす人だぞ。仕事はしっかりやりきるが。

 

ちょこ「は〜い、みんなー元気〜?拓野くんにドン引かれるから、変態の雑魚雑魚デュエリストなみんなは〜地べたに這いつくばってブヒブヒ鳴きながら悔い改めてね〜?

はいっ、せーのーぶひー?」

 

 

変態のみんな「「「「ぶひいいいいいいいいー!!!!!!!!!!!!!」」」」

 

 

豚のような鳴き声の絶叫で部屋全体が揺れると共に、観客席から見える頭の半数以上が地に沈んでいった。因みに、沈んでいない生徒の制服の殆どはイエロー。

つまり……あんまり考えたくないが、そういうことなんだろう……。

 

 

拓野「…………………………当人たちが納得しているんだ。部外者が口を挟む権利がどこにあるものか…………」

 

アネモネ「目が死んでるけど?」

 

拓野「うるせえよ俺は部外者だ。目を背けて何が悪い。」

 

翔護「目ェ背けんのはいいけどよぉ、負けたらあの豚の仲間入りだぜ?まあ、連中は幸せみてぇだけどもよ!カカッ!!!」

 

拓野「冗談じゃねえ……!!」

 

 

「あー、あー。よし。

ーー決闘者双方、準備は出来たかね?」

 

 

舞台の背後に用意されていた席から茶々を入れてくる二人相手にしていると、いつの間にか、舞台の中央にマイクを持って立っていた。場を盛り上げる司会と言ったところか。

 

 

ツクシ「あれ?アイツいつの間にあんなとこに立ってたんだ?

 

おーい、何やってんだー?クラウディアー?」

 

鳴海の右隣に座っていたツクシが、司会に声をかける。

どうやら知り合いらしい。

 

その司会の方は得意げな様子でツクシに返答する。

 

 

クラウディア「フフフ。なぁに、ちょっとした演出だよ。

我が主がわざわざ観客を集めさせたんだ。このような催しをこなしてみせたほうが喜ぶかと思ってね。」

 

 

ツクシ「お前本当に勝手に動くやつだなー。つい最近まで敵だったくせに。」

 

クラウディア「おやおや、指示待ち人間は二流のやることだよ?

ボクは常に主の心を先読みして動いているに過ぎないのさ。

女体化して人の知能を失った猟犬には出来ないことだろうがね!ハッハッハッハッ!!」

 

 

キンーーッッ!!!!

 

その発言と共に、部屋の温度が僅かに下がった錯覚を覚えた。

元凶であろうツクシの方を見ると、手負いの獣のような眼光で司会を睨んでいる。

 

ツクシ「ーーテメェ……何も知らねえくせに……!!」

 

拓野(何だこいつら…仲間じゃないのか?

ツクシってやつ、明らかに身内に出すレベルじゃねえ殺気を放ってるが……)

 

 

ツクシ「二度とその軽い口が飼い主の前で開けないように、喉元噛みちぎってやる!!!」

 

クラウディア「ハッハッハッ!どうやら駄犬は”待て“すら出来ないと見える!」

 

 

今にも席から飛び出して襲いかかろうと、ツクシがケモノのように身を屈め……

 

翔護「………アホ。」

 

 

くちゅり……。

 

 

ツクシ「きゃう!!????♡♡♡」

 

 

その様子にため息を付きながら、鳴海がツクシの尻に片手でカンチョーをした。

……カンチョー……だよな?なんか声色がおかしかったけど……。

 

翔護「……クラウディア。俺の心を先読みしてるらしいが、これが俺の望みだと?」

 

クラウディア「い、いや、これは違うんだ我が主っ!」

 

翔護「何が違う。言ってみろ」

 

クラウディア「先に喧嘩を売ってきたのは彼女の方でボクはただ主を楽しませようと…!!」

 

翔護「楽しむ?興が削がれる一方なんだが?」

 

クラウディア「挽回する!!挽回するから!!!

ちゃんと出来るからぁ!!!」

 

 

飄々とした印象が一変、まるで親に捨てられそうな子供のように取り乱している。

 

 

翔護「……………やるならとっとと始めろ。主賓を待たすな。」

 

 

クラウディア「は、はい。」

 

 

翔護が足元で何やらうずくまってぴくんぴくんと動いているツクシを拾い上げで、横に座らせる。顔が真っ赤で俯いたままなんだが、大丈夫なんだろうか?息荒いし、少しケツが浮いてる…保健室連れてかなくていいのか?怪我してない??

 

一方クラウディアとかいうのは、涙の跡が顔に残りながら、司会は継続するらしい。

 

 

ちょこ「いやー、ほんとにいつ見てもアブノーマルな集団だな〜黄色の王の所は。ドン引きだよね。拓野くん?」

 

 

拓野「……………ノーコメントで。」

 

棟梁が言っていた。

町中でセーラー服を着て歩くハゲデブ親父がいたとしても、それは罰せられる理由にはならない。人が自分らしく生きるとはそういうことだ。ただし故意にパンチラ見せようとしてきたら殴って良し。

 

 

クラウディア「ぐすっ…。

では、両者準備はよろしいか?」

 

拓野「いつでも構わない。」

 

アネモネ「じゃあ、私もヒカリちゃん達のところで見てようかな。」

 

ちょこ「はいは〜い。ちょこもいつでも準備バンタンだよ〜。って言うか司会さんのダメダメぶりが終わるの待ってたんですけどねぇ〜」

 

クラウディア「くっ……これ以上は本気で我が主に見限られかねない……では、両者構え。デュエル開始ー!!」

 

 

 

拓野・ちょこ「「デュエル!!!!」」

 

デッキから5枚の手札を揃え、今度こそ二回目のデュエルを始める。

もうさっきみたいなのは御免なので、しっかりやっていきたいものだ。

 

 

ちょこ「さて、拓野くんはサイバー流デッキ使うってことだし、やっぱり後攻が欲しいよね〜?」

 

拓野「そうですね。セオリーですから。」

 

ちょこ「じゃあちょこがターン貰うね。可愛い可愛い後輩くんにいい子いい子してあげる〜☆」

 

拓野「そうですか。ならありがたく頂きましょう。」

 

貰って困らないものだ、拒否する理由はない。

 

ちょこ「じゃあいっくよーちょこの〜〜?」

 

拓野「……?」

 

すっ…と指を天井に上げる彩刃先輩。

 

何してるんだ?そう思った瞬間、雷でも落ちたのかと思うほどの音響が部屋を包んだ。

 

 

萌え豚共「「「ーータァアアアアアアアアン!!!!!!!」」」

 

 

うるせぇ!??何だこいつら!?何やってんだ?何でいきなりコールが入ったんだ!?

 

翔護「相変わらず、耳栓してても五月蝿えな……」

 

拓野「あ、相変わらず……?いつもこれやってるのか??」

 

翔護「ああ。お前も耳栓しとけよ。でねえと耳やられかねねえぞ。

ほら、隣りにいたワンコロに至っては、聴覚良すぎて耳栓してても目回してやがる。」

 

ツクシ「ふぇぇ………」

 

拓野「踏んだり蹴ったりじゃねえか。」

 

 

ちょこ「おーい、拓野く〜ん?

デュエルの途中で余所見するのはー良くないと思いまーす!」

 

拓野(デュエルの途中で絶叫が入るのも良くないんじゃないか?)

 

拓野「すみません。続けて下さい。」

 

ちょこ「続けてって言うかー…もうターンエンドですけど?」

 

拓野「え?」

 

 

言われてデュエルディスクを確認すると、彩刃先輩の場には

 

 

サイバー・ドラゴン・コアATK400

 

伏せカード2枚

 

が出されていた。

 

手札は3枚。

 

 

拓野「しまった…コアの効果で何のカードを加えたのか見損ねた。」

 

ちょこ「そうだねえ。けどぉ〜余所見して見てない方が悪いよねぇ〜??せっかくの情報ひとつ見逃しちゃったねぇ〜?」

 

拓野「そうですね……気を抜かないようにしていかねえと。

 

墓地にカードが無いってことは、罠カードを加えたってことだよな……つまり『サイバネティック・レボリューション』か。」

 

ヒカリ「主将が加えたカードを言い当てた!?」

 

背後で驚きの声が上がる。当たったらしい。

 

ちょこ「これくらいふつー……って言いたいところだけど。」

 

翔護「まあ、他の雑魚じゃそれくらいのことも出来ねえからな。」

 

翔護(………つーか、あいつをここに送り込んだバカは何考えてんだ?どう考えてもこの世界のデュエリストの平均IQは、100(人類の大まかな平均値)にも届いてない。こんな世界でデュエルモンスターズの勉強もクソもねえだろ。絶対に弱くなるだけだっつーのに。)

 

翔護「…………あるいは、雑魚のままにしとくのが狙いなのか」

 

ヒカリ「え?どうしたんですか?マスター」

 

翔護「なんでもねえ。ほら、しっかり見とけ。」

 

 

 

拓野「ドローフェイズ。カードをドロー。スタンバイフェイズからメインフェイズへ。

 

手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚。」

 

 

サイバー・ドラゴンATK2100

 

 

アネモネ「へえ。幸運値が無くてもサイバー・ドラゴンは引けるんだ。

でも、流石にサイバー・エンド・ドラゴンには届かないんだろうなぁ」

 

翔護「むしろ届いたら負けるぞ。」

 

アネモネ「え?どうして?サイバー流って、あのカード出すのが基本戦術じゃないの?」

 

翔護「お前、サイバー・ドラゴンのカテゴリー知らないのか?」

 

アネモネ「校長に貰った時と、あの人が組んでる時にカードは見てるけど、そんなに真剣に読んでないなぁ。私は使わないカードだし、天界はみんな天使族のデッキ使ってたから」

 

翔護「なるほどな。環境が固まってるとかってレベルじゃねえわ。」

 

ツクシ「……どっちにしても…んっ…このままキメラテック・フォートレス・ドラゴンを出して攻撃って……ふぅ…感じだな……」

 

ヒカリ「つ、ツクシさん…お尻大丈夫ですか…?」

 

ツクシ「ま、まだちょっと……収まんないけど…だ、大丈夫……っ」

 

 

拓野「このままバトルだ。サイバー・ドラゴンでサイバー・ドラゴン・コアに攻撃する。」

 

 

アネモネ「え?そんなことしたら」

 

 

ちょこ「罠カード発動。『サイバネティック・レボリューション』

 

サイバー・ドラゴン・コアをサイバー・エンド・ドラゴンにするよ。」

 

ちょこ(ここからどうするのかな?)

 

 

サイバー・エンド・ドラゴンATK4000

 

 

アネモネ「こうなるよね…何やってんのあの人?」

 

 

拓野「バトル中断。メインフェイズ2へ。

ここで俺のサイバー・ドラゴンと彩刃先輩のサイバー・エンド・ドラゴンを墓地へ送る。

キメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚!!」

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴンATK2000

 

アネモネ「もー何やってるのよ!

ここで出すくらいなら、最初からコアと一緒に素材にした方がダメージも与えられたじゃん!」

 

翔護「サイバー・エンドを葬るためにダメージよりそっち優先したんだろ。

どのみち何時でもワンキルが飛んでくるし、逆にワンキル出来るデッキだ。ライフの途中経過は大して重要じゃない。

 

手札にも寄るが、充分有効な一手だ。」

 

ヒカリ「ま……マスターが褒めてる……」

 

 

 

 

拓野「カードを一枚伏せて、ターン終了。」

 

 

翔護「お互いに様子見で一巡したな。

この先どうみる?」

 

ヒカリ「サイバー流はモンスター同士の直接戦闘が最大の強みですからね。次の主将のターンで、杉田さんのライフが大きく削れると思います!」

 

翔護(相変わらずサイバー流のことになると早口になるな…)

 

ツクシ「あの拓野ってやつ、腰の重い打ち回しをするタイプに見えるな。ダメージよりもまずはジリジリと間合いを詰めていく狩りのような戦い方。オレは気に入ったぜ。」

 

翔護「お前はやっぱそう見るか。」

 

 

 

“やっぱオシリスレッドだな。サイバー・ドラゴン・コアを素材にしてキメラテック・フォートレス・ドラゴンを召喚していれば、ダメージを入れられたのにな!”

 

“そもそも、サイバー流のデッキを使いながら融合もパワー・ボンドも引けないなんて、才能なさ過ぎだろアイツ”

 

“これはもう次のターンでちょこちゃん様がパワー・ボンドでサイバー・エンド・ドラゴンで殴って勝ちは見えたな!!”

 

 

俺の戦略に関して、背後と観客席でも意見はバラバラらしいな。

あと、パワー・ボンドはさっきは3枚引いてたから、才能は充分と言えるのだろうか?

彩刃先輩の方は……

 

 

ちょこ「…………………うっざ(ボソッ)」

 

 

拓野「サイバー・エンド・ドラゴンを除去されたのが腹に据えかねたらしい。」

 

ちょこ「あー聞こえちゃったー?ごっめんね〜☆

拓野くんに言ったわけじゃ無いんだー。気にしないでね〜」  

 

拓野「そうですか。じゃあそうします。」

 

ちょこ「うんうん。素直な子は良い子だぞ〜。

それじゃあ、ちょこのターンね。ドロー。」

 

ちょこ(パワー・ボンドかー。手札的にイマイチだし、現状使うしかないかな。つーか、使うつもり無かったカードが来すぎだし。)

 

拓野(………さて、向こうが悩んでるうちにこっちは何をしようか。

普通なら自分のターンの戦略を考えるんだろうが、手札が常に悪いから、考える必要性すら無いしな……寝てるか?)

 

ちょこ「よし、きーめた。拓野くん。

強めにいくから耐えてねー」

 

拓野「強め…ね」

 

ちょこ「まずは墓地のサイバー・ドラゴン・コアの効果発動。

デッキからサイバー・ドラゴン・ヘルツを特殊召喚するよ。」

 

サイバー・ドラゴン・ヘルツDEF

 

翔護(コアを出さない?……ああ、ヘルポリマー対策か。

パクられてもサイバー・ドラゴンサーチして、杉田がしたようにフォートレスを呼ぶ寸法か。)

 

ちょこ「そしてぇ〜ブタさん達お待ちかね☆

機械族専用融合魔法-パワー・ボンドを発動するよ!」

 

 

“パワー・ボンドキター!!!”

“オシリスレッド終了のお知らせwww”

“やったれちょこちゃん主将!!”

 

 

 

ドンーーーー!!!!

 

 

 

拓野「チェーン2トラップカードを発動。」

 

 

あんなもの使われちゃ、運が死んでる俺では生き残れない。

だから対策カードを使う。

 

ただ、それだけのつもりだったんだが………何故か、この瞬間、空気が変わった。

 

 

“お……おい、何だよアレ”

“いや、嘘だろ……いくらオシリスレッドだからって、そんなことあるのか?”

“いやいやいや、そのカードだけは無いだろ………”

 

 

ヒカリ「……………………うそ。」

 

ツクシ「アイツ、とんでもねえことしてるな……」

 

クラウディア「まさか、こんな光景を目にすることになるとは……我が主とて、そんな選択はしないだろうな…」

 

 

 

 

観客席、背後、これまでまるでバラバラだった意見が、完全に一致している。

棟梁が言っていた。

人間何人も集まったら、意見が1つ切りなんてことは起こらない。

起こったとしたら、それは常識を超えた驚愕に対する畏れぐらいのものだと。

 

翔護「……………おもしれえなァ……カカッ!!」

 

 

 

ちょこ「た、拓野くん……あのさぁー☆」

 

拓野「なんですか?」

 

ちょこ「あー……………………それ、マジ??」

 

 

一体なぜ皆驚いているんだろう………?

俺はただ………

 

 

拓野「融合召喚を防ぎたくて『融合禁止エリア』を使っただけなんだが………??」

 

 

 




オレ、なんかやっちゃいました?
融合禁止エリアを発動しただけなのに

彩刃ちょこに魅力を感じましたか?

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