幸運の女神に嫌われた男が終わった遊戯王GXに転生する   作:SOD

16 / 22

時々ふと思うとよ。この作品は…本当に遊戯王GXの二次創作と呼べるのかな…って。
今の所、鮫島とクロノスとトメさんしか出てねえ……いや、世界観が最終回二年後なんだから、アカデミアに十代とか出てきてもおかしいんだけどもさ。アイツ絶対にちょっと顔見せに来ましたーとかするタイプじゃねえし。ほっといたら悟空と同じくらいいつまでも会えないタイプだし。


ちょこ「ーーーーッッ、いい加減にしろバアアアアアアアアアァァァァーーーカっっっっ!!!!!」

 

杉田拓野 LP4000 手札4

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴンATK2000

 

融合禁止エリア

彩刃ちょこ LP4000 手札4

 

サイバー・ドラゴン・ヘルツDEF100

 

彩刃ちょこが発動したパワー・ボンドに対して発動されたカード『融合禁止エリア』に、その場にいた観客やベンチに座っている味方までもが、目を丸くしていた。

 

“お…おい、なんだよアイツ。サイバー流デッキだよな?使ってるデッキ。”

 

“『融合禁止エリア』って…融合モンスター出せないじゃん。何考えてんだよ。ありえねー”

 

“デュエルなんて融合あってこそだろ。バカじゃん。”

 

ちょこ「……………!」

 

拓野「………??」

 

観客席から聞こえてくる奇妙な発言。

デュエルは融合があってこそ?何だそれは。

 

ちょこ「ヘルツをリリースして、サイバー・ドラゴンをアドバンス召喚!!!!」

 

他所に気を取られていると、突然彩刃ちょこが大声でサイバー・ドラゴンの召喚を宣言してきた。

 

拓野「うおっ!?なんだ急に」

 

ちょこ「何だじゃ無いっつーの。拓野くんって、デュエル中によそ見多すぎなんじゃない?

それで最初のターンを見逃したのもう忘れたの〜?脳みそ雑魚雑魚〜ってカンジ。」

 

拓野「そりゃ、もうしわけない。」

 

ちょこ「もしかしてパワー・ボンドを躱しただけでもう勝ったつもり?融合さえ封じてればそれで大丈夫なんて思ってる?そんなわけ無いから!

 

墓地へ行ったヘルツの効果で2枚目のサイバー・ドラゴンをデッキから手札に加える。

 

それから、手札から『アタッチメント・サイバーン』の効果発動。サイバー・ドラゴンの攻撃力を600上げる装備カードにするよ。」

 

サイバー・ドラゴンATK2700

 

拓野「何か焦っている……いや、怒っている?」

 

ちょこ「バトル!サイバー・ドラゴンでキメラテック・フォートレス・ドラゴンに攻撃。エヴォリューション・バースト!!!!」

 

サイバー・ドラゴンATK2700 VSキメラテック・フォートレス・ドラゴンATK2000

 

拓哉「そのまま受ける。」

 

拓野 LP3300

 

ちょこ「カードを一枚伏せてターンエンド。」

 

彩刃ちょこLP4000

手札2枚 サイバー・ドラゴンATK2100+アタッチメント・サイバーン600

伏せ1

 

拓野「ドローフェイズ。カードを引く。

スタンバイフェイズ。メインフェイズ。

墓地のサイバー・ドラゴン・コアの効果発動。デッキから、2枚目のサイバー・ドラゴン・コアを守備表示で特殊召喚。」

 

ちょこ「それでどうする気?

ちょこみたいにサイバー・ドラゴンをアドバンス召喚するわけ?」

 

拓野「いや、コアと先輩のサイバー・ドラゴンを素材に、2枚目のキメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚ですね。」

 

 

ちょこ「ーー!」

 

“アイツ何言ってんだWWW”

 

“お前の場に何のカードがあるか忘れたのかよオシリスレッドWWW”

 

“さすがオシリスレッド。馬鹿すぎるWWW”

 

 

 

ちょこ「ーーーーッッ、いい加減にしろバアアアアアアアアアァァァァーーーカっっっっ!!!!!」

 

 

 

翔護「…まあ、そろそろ苛つきも限界の頃だわな。」

 

 

“そうだそうだ!!ちょこちゃんの堪忍袋も限界だぞオシリスレッド!”

 

“融合あってこそのサイバー流で、融合禁止エリアなんて入れるとかありえないんだよ!!”

 

ちょこ「ちょこはアンタ達に言ってんだけど!??」

 

そう言って彼女が指差した方向は観客席だ。しかもご丁寧にぐるりと一周している。

 

“な、何だ?どういうことだ?”

“ちょこちゃんがオレたちに怒ってる?”

 

ちょこ「どいつもこいつもバカばっかじゃん!!!お前ら全員拓野くんの足の爪煎じて飲ませてもらえば!?今バカ言ってたやつらまさか全員サイバーズクラブなわけ!?

融合召喚と特殊召喚の違いも分かんないの!?キメラテック・フォートレス・ドラゴンのテキストも読んでないの!?文字が読めないなら小学校から国語やり直せよ!!!!」

 

拓野「………あの、彩刃先輩?」

 

ちょこ「サイバー・ドラゴン・コアの特殊召喚成功時、罠カードDNA改造手術を発動。ドラゴン族を宣言します!!!はい、続きどーぞっ!!!

 

大体アンタたち人のこと馬鹿に出来るほど脳みそ詰まってるわけ!?ーーーーー!!!!ーーーー!!!?!」

 

 

拓野「………………。」

 

ぽつーん。

今の俺の心情を表すのに、これ以上の擬音はあるまい。

 

すると、ベンチにいたはずの鳴海が、ステージに上がってきて、ポンと肩を叩いてきた。

 

翔護「まあ、アレだ。

融合禁止エリアは『融合召喚』を封じていても、『融合モンスター』の特殊召喚は封じていないわけだ。」

 

拓野「…?知っている。だから『融合召喚』扱い()()()()キメラテック・フォートレス・ドラゴンと融合禁止エリアで、相手の高火力攻撃を封じつつ、相手の機械族モンスターを処理しながら毎ターンフォートレスを召喚してアタックする戦術に切り替えたんだ。

 

さっきのデュエルで、最初の5枚の手札にパワー・ボンドが3枚来た時点で、もうサイバー・エンド・ドラゴンは諦めたし、合流する前にバイトが決まったことをトメさんの所に挨拶に行った時、偶然10円で売っている融合禁止エリアを見かけたから、丁度いいと思って。」

 

翔護「ああ。ミラーマッチ前提でなら、それは素晴らしい作戦だと思うぞ。

仮にインフィニティが使われてても通用する作戦な辺りが、俺に言わせれば満点な回答だ。

 

だが……この学園でその回答が出せるやつは、今オーディエンスにガチギレしてるあそこのメスガキぐらいのもんなんだわ。」

 

拓野「…………………何故?」

 

敵が機械族で戦うと分かっていて、しかもお誂え向きなカードが部員全員に配られていた。2枚しか無かったが。それでも充分使う理由になるだろうに。

 

翔護「それはさっき言った通りだ。あいつらの脳みそは、俺達の世界の一般的なIQに届いてないって。

ついでに言うなら……。

 

カッコいい切り札出す>>>>>越えられない壁>>>>>>>>戦略

 

がこの学園の生徒9割の思考パターンだ。」

 

拓野「………理解出来ん。」

 

翔護「まあ、始めたてのやつはそんなもんだがな。

強くなりたいハズのやつらが集まってそればっかの口ばっかで、実力が伴ってないもんだから………」

 

 

ちょこ「そんなんだから、アンタ達揃いも揃って雑魚ブタ揃いなんだよ!!!サンドバッグにすらならないじゃん!!!!

 

必死に腕磨いて!サイバー流の禁忌を開放したちょこがバカみたいじゃん!!

 

サイバー・エンド・ドラゴンなんて今の時代基礎練習用なんだよ!?

ウルトラマンで言えばスペシウム光線じゃん!!

それを彩華ちゃんみたいに『極めたい』わけでもなく、スペシウム光線出して喜んでるだけ!!!!この雑魚!!バカ!!!小学生!!!!!」

 

 

翔護「と、あそこのメスガキは、フラストレーション溜めまくりなわけだ。」

 

拓野「………金出してまで俺を欲しがっていた理由って」

 

翔護「対等にサイバー流デッキ使えるやつと戦いたいんじゃねえか?ミラーマッチだけならまだしも、実力も欲しいってなると、この学園じゃ、金出しても買えるもんじゃねえからな。」

 

拓野「鮫島校長先生がいるんじゃないのか?」

 

翔護「いや、アレ雑魚。しかもどういう訳かサイバー・オーガ2を主力にしてるから、他の雑魚ならともかく、メスガキ相手じゃ手も足も出せない。」

 

拓野「……………………。」

 

 

いや、何も言うまい。仮にも雇い主だ。余計なことを口にしても何も良い事など無いのだから。

 

 

ちょこ「と言うわけで、今日から寝ずにサイバー流カードのテキストを一枚につき10000万回音読しておきなさい!!以上!

 

………って、黄色の王じゃん。いつから上がってきてたのー?今デュエル中なんですけどー?」

 

翔護「デュエル中にブチ切れてオーディエンスに喚き散らしてるヤツをフォローしてやっているぞ。伏して感謝させてやるよ。」

 

ちょこ「うっげー過去の功績をドヤ顔で語る男ってだっさー。

頼んで無いし、勝手に首突っ込んで来ただけじゃーん」

 

翔護「テメーの落ち度をシカトして人を非難する女ほどバカにしたもんじゃねえよ。いいからデュエルを続けろや。」

 

トン。と軽い音と共に飛び上がった鳴海は、10メートルはあるだろうベンチの席に戻っていった。

 

ちょこ「…ごめんね、拓野くん。途中で離れて。」

 

拓野「あぁ、大丈夫です。じゃあ続けます。」

 

アネモネ(一応、()()してる筈なのに、全然そういう雰囲気出さない反応だし。

やっぱ、あくまでもアイツにとってデュエルって、トランプのババ抜きくらいの意識しかないんだなぁ…)

 

なんか騒ぎですっかり考えていたことが消え去っているが、手札のカードは……ああ、これだな。

 

拓野「手札の『融合呪印生物-光』を召喚。」

 

ちょこ「ほんと、すごいよ拓野くん。初めてのサイバー流デッキで、妨害と攻撃を完全に両立させたデッキをまとめてる。」

 

サイバーズクラブの主将は伊達じゃないな。

もしかしたら、もう俺のデッキの中身の大方を把握されてるかもしれない。

それに……

 

拓野「DNA改造手術。そんなカードがあるとは知らなかった。キメラテック・フォートレス・ドラゴンで対策しようとしない人間が多いのは、それが原因のひとつかもしれない。」

 

ちょこ「これを使えば、機械族以外のデッキ相手にもキメラテック・フォートレス・ドラゴンが強い。ミラーマッチなら拓野くんの言う通り対策にもなる。

けど、あんまり強くないんだよねーコレ。」

 

拓野「そうですか?種族のサポートも無くなるし、なにより使われた身としては、そのカードが今一番苦しいですよ?

 

融合呪印生物−光の効果発動。場のコアと光をリリースして、EXデッキから、サイバー・ツイン・ドラゴンを特殊召喚。」

 

 

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800

 

 

ちょこ「それはまあ…リミッター解除も封印出来るし、使いこなせれば地味に強めだけどさー」

 

拓野「ええ。まさにピンポイントで使えなくされましたよ。

バトルフェイズ。サイバー・ツイン・ドラゴンでサイバー・ドラゴンに攻撃。更に直接攻撃。」

 

ちょこ「リミ解持ってたの!?ヤバかったー…ってうわわっ!?」

 

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800VSサイバー・ドラゴンATK2700

 

ちょこLP4000→3900→1100

 

アネモネ「よっし、大ダメージだ!あと一息っ!」

 

ちょこ「ああ…気持ちいいなぁ……ずっと忘れてた、手を抜いてるとイカされちゃうこの感覚………凄く……良い。」

 

拓野「カードをセット。ターンエンド。」

 

 

杉田拓野 LP3300

手札3枚

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800

伏せ1 融合禁止エリア

 

彩刃ちょこLP1100

手札2

DNA改造手術(ドラゴン族)

 

 

ちょこ「それじゃあ、次はちょこのターンだね。」

拓野「どうぞ。」

ちょこ「うん。このデュエル、もうマジで負けたくないから、本気で行くよ」

拓野「そんなに腹に据えかねるようなことしましたかね?俺。」

 

ちょこ「もう拓野くんってばーデュエルは強いのに乙女心は鈍感だな〜☆

 

キミのことが、本気で欲しくなっちゃったんだよ。」

 

頬を蒸気させ、赤らめた顔を向けてくる。

今までと違う感じがした。

特に目が違う。知っている目だ。この目は…………

 

アネモネ(!??)

 

ちょこ「拓野くんのこと、絶対に欲しい。キミと毎日だってシたい。だから、約束だよ。このデュエルに勝ったら、キミは……拓野はちょこの物だから。

 

こっからは、サイバー流のマジモードだよ。

拓野の知らない、ちょこの秘密……見せちゃうから。」

 

 

 

イイ男を見つけて狙う時の、棟梁と同じ目だ……((((;゚Д゚))))

 

 

拓野「知らない方が、幸せだったかもしれない。」




次回、裏サイバー流が融合しないで戦え。頑張れ。旧神ヌトスの援護は無い。

お楽しみに。

彩刃ちょこに魅力を感じましたか?

  • はい
  • いいえ
  • 豚になりたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。