幸運の女神に嫌われた男が終わった遊戯王GXに転生する 作:SOD
あと今回短めです。仕事に休日奪われたのが悪いので、文句は上司に言って下さい。
俺は悪くねえ
海馬コーポレーション本社内。
「……ふぅん。」
デュエルアカデミアのオーナー、海馬瀬人。
伝説のデュエリスト。キングオブデュエリスト武藤遊戯の生涯のライバルであり、海馬コーポレーションの社長であるこの男に何故今スポットが当たるのか?
磯野「瀬人様。たった今、5人目と6人目の【召喚者】の反応がありました。」
海馬「4ヶ月か……今回は間隔が短かったようだな。」
磯野「はい。デュエル・アカデミアの入試試験時に『代紋閻魔』と『鳴海翔護』が召喚されて以来の反応です。」
海馬はチラリと自身のpcの画像に目をやると、すぐに磯野に向き直る。
海馬「磯野、【召喚者】の反応があったのは何処だ?」
磯野「はい。今デュエル・アカデミアに向かっている輸送船からでした。
やはり瀬戸様の予想通り、編入生として
海馬「そうか。使用した召喚法は?」
磯野「両名とも『シンクロ召喚』でした。」
海馬「………そうか。ならばアカデミアには今テスト段階でしか存在しない筈の召喚法が3種存在していることになるな。」
磯野「はい。これまでアカデミア内で二分されていた勢力にも、変化が生じるかもしれません……。
我々も何度か黒羽に決着を急ぐようにと言い含めているのですが、依然として、動きがありません」
海馬「ふぅん…仕方あるまい。ヤツは元より自身を担ぐ派閥そのものに何の興味も関心も無い。このオレとのデュエルですら満たされなかった闘争心を満たすことしか頭に無い。
だが。こうなっては、他の【召喚者】達を見極めてみる必要がある。
鮫島の視察兼ねて、オレ自ら出向くとしよう……」
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デュエル・アカデミア港
船内放送で意訳とっとと船降りろ的なアナウンスがあった後、俺はジュラルミンケースに入っていた赤い制服に着替えると、一人この世界に来て初の第一歩を踏み出した。
拓野「近くで見ると、更に圧巻だな。この島。
特に気になるのは建物だ。バイトと言えど仮にも大工見習い。
建築に関して興味関心が湧くのは職業病なのか、あるいは未練か。
それにしても、赤、黄色、青と三原色の屋根が普通の場所に校舎として生えていればナンセンスとしか言いようが無いと言うのに、野性味あふれる孤島に建っているというだけで何故かとても肯定的に見てしまう。これが環境にあった家造りということなのだろうか?学校だが。
いつかもう一度棟梁に会えたなら、ぜひこの話をしたいもんだ。
ああ、それにしても空気が上手いな。」
異世界の第一歩が、前の世界ではあまり馴染みの無い建物であった為か、独り言がポツリと溢れる。
カメラの一つもあれば写真が取れるが、まあ、またの機会としよう。
「……………あー…コホン。」
すると、いつの間にか隣に立っていた金髪、オカッパ、青い唇、制服にヒラヒラを施した何処に出しても恥ずかしいファッションセンスをした不審なオッサンが立っていた。
拓野「さて、取り敢えず校舎へ向かうとするか。
手続きくらいあるだろうし」
特に用もないので歩みを進めるとしよう。
「無視ナノーネ!??」
え?何だこのオッサン。声もかけられて無いのに無視とかインネンも良いところだが。
拓野「…………どちら様ですか?」
「すっげー嫌そうな顔してますノーネ………ゴホン。
改めまして。シニョール拓野。始めましてナノーネ。
私の名前はクロノス・デ・メディチ。デュエル・アカデミア教頭にシーテ、実技担当最高責任者やってるノーネ。
デュエル・アカデミアに、ウェルカムナノーネ!」
どうやら、この不審者ーーもといオッサーーもとい、中年男性はこの学校の教頭であるらしい。
となればこちらも、相応の礼を失するわけには行かない。
棟梁が言っていた。
『人付き合いは鏡。相手がクソな態度取ってくるならバレないように殴って良し。上辺だけでも上っ面だけでも、あるいは本当に紳士的であっても。相手が礼を尽くす以上、こちらが礼を失すればウンコ野郎である』と。
拓野「これは失礼致しました。クロノス教頭先生。
改めまして、本日からお世話になります。杉田拓野と申します。
このような時期の編入にも、関わらず暖かく出迎えて頂きまして、ありがとうございます。」
クロノス「……あ、これはどうもご丁寧に返して頂いて。
シニョール拓野は、もしかシーテ、社会人の経験があるのデースか?」
拓野「はい。お恥ずかしい話なのですが、生活費や学費を自身で賄わなければならない環境で生活しておりまして。
つきましては、学内でもアルバイトなどごさいましたら、お教え願えますか?」
ドン引きしているような表情をしていたクロノス教頭先生が一変。
泣きながらハンカチを噛み始めた。
クロノス「……ううっ、そういうことだったノーネ。
シニョール拓野。それなら、この学校の購買で空いた時間にアルバイトが出来るように、私からはなしておくノーネぇ……グズッ。」
拓野「ありがとうございます。クロノス教頭先生。
学生の本分を蔑ろにすることの無いように気をつけますので、よろしくお願いします。」
クロノス(ううう……っ!!何という見上げた若者ナノーネ!
自分で働かなければ食事も取れないような家庭環境でありながら、真っ直ぐな志デスーノ。)
クロノス「ぐすっ、グスッ。
あー……ところで、シニョール拓野。アナターの他にもう一人編入生がいるのデスーガ、船の中で会っていませんーノ?」
もう一人の編入生?乗る時は意識なかったし、起きてからはあの死神以外には会ってないな。
拓野「もう一人の編入生ですか…いえ、私は出会ってはいません。」
クロノス「そうデスーカ。まあ、女性とは準備に時間がかかるものナノーネ。少しだけ待って……オウ!話している間に現れたノーネ」
クロノス教頭先生の目線の先には、俺が降りてきた階段の上。
つまりは船から降りてくるところな訳か。
こんな時期に編入なんて、一体どんなやつ…………………
拓野「…………は??」
クロノス「デュエル・アカデミアにようこそナノーネ。
シニョーラ
アネモネ「始めまして。お世話になります。
アネモネ・ライトロードと申します。」
俺と同じ制服に身を包んだアイツが、そこに居た。
そりゃ、わざわざ一緒に来てんだから、編入するわな
キャラクターに魅力を感じましたか?
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二人共感じない