ランスシリーズ未完集   作:オオソカ

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これは、どちらかと言うと過去と異界の異物のリメイク作品でした。
作成中止は、自身の境遇と主人公を重ね過ぎようとして地獄の様な世界観になりそうなので、未完となりました。



無能の定め
無能の定め


ルドサラウム大陸

その原初一番最初の時代

メインプレイヤーである人間、ドラゴン、まるいものすらいない時代

あらゆる法則すら未だに出来ておらず。神々ですら全ての神々が製造されていない今を生きる最古の魔人ケイブリスすら知らぬ太古の時代

 

魔王の実験品トロスが存在した。

その実力を現在の存在と比較するならば、四級神以上の三級神以下であった。

しかし、その魔王の真価たるはまだ何もかかれていない真っ白な身体その物であった。成長の限界を持たず。才能の限界も持たず。自身の機能すら作り出すことが出来た。

しかし、原始生命体の悲劇かその時最強の力を持つトロスが自身の成長の為に行動をしたとは、記録が無く。唯、原始的な動物としてより弱い生命を食し、邪魔な道を壊し、ある時は唯惰眠を貪っていた。

 

その惰眠が魔王を支配者の座から引きずり降ろした。

魔王の配下の七体の魔人、これらは大陸の泥や神々を作る際の不要物から作られた存在であり、魔王に忠誠心もなく服従の意思もなく魔王と異なる道を好き勝手に動き回っていた。

後世の魔人達は、魔王が在野のメインプレイヤーや魔物等から選出する方式であり、作成された魔人の傾向から魔王としての人格を伺いしる事が出来る。

以下に各魔王達と魔人を軽く書いておこう…

 

原初で最強の魔王ククルククルの魔人にて最強の魔人ケイブリス

最強故に魔人すらその魔王の戦力になりえなかった。しかし、闘っていたドラゴンが例えケイブリスが現在の強さのまま当時に戻ったとしても無敵結界が無いのならば直ぐに消し炭になると言えば、敵のその強さが分るであろう。そして、最強の魔王も最強のドラゴンの軍団にかなわず。長居在位の期間を次の魔王に譲る事となった。

 

 

賢き竜の魔王アベルによって作られた。妻であり竜の王冠のカミーラ、策略にて配下においた最速の魔人メガラスこれにより魔王アベルは、自身の種族の象徴を下におきつつ以前より熱望していた唯一のメスのカミーラを自身の物として、有望な同族を配下におきそれでいて、他種族であっても見所さえあるならば自身の配下に加える事も躊躇しないマギボーアとは、違う王としての素質をもっていたと想われる。

 

最初の人間の魔王スラル

彼女の魔人は、カラーの魔人ケッセルリンク、虫使いの魔人ガルディアこの両者が魔人となれたのは、スラルにとっての自身の思い描く魔王軍に後の人間社会と同じく階級を作る為であったのでは無いかと考える。

しかし、それであっても上記二名が魔人となれたのは、実力も申し分無く性格がスラルにとって心地良いものであった事も大きいであろう。彼女は、無敵結界を入手し1000年の寿命の中で、自身の理想の魔軍を編成する腹づもりであったが、最初の無敵結界の為か、不都合により半分の500年によりその生を閉じた。その居城は奈落にあるとも言われる。

 

魔王ナイチサ彼こそ、人間が魔王と呼ぶべき魔王そのものとも言える。この大陸では、かえって異質な魔王であった。

自身の趣向を表にださず。魔王としての役割である殺戮と破壊を大陸にもたらし、人間を塵同然に扱った。そして、絵本の様に最後は勇者との決戦による傷が仇となり、寿命を大きくすり減らして次代のジルに魔王を明け渡した。

 魔王が魔王らしいならば、魔人も自身の事しか考えないような魔人が多くを占めていた。しかし、その中であっても英雄藤原石丸を誅殺した。魔人ザビエルは、例外であった。彼だけは、その全てを魔王に捧げる程の忠誠と献身を周囲に見せつけ、そしてそれを周囲に押しつけた。しかし、その献身も報われる事無く現在は、島国JAPANにて封印を幾度と無く繰り返され、「起き上がり小法師」と比喩される存在に成り下がっている。

 

 

 人類史上もっとも残虐な魔王ジル

彼女については、語るよりも遙かに多くの書物が現存しているであろう。

聡明な賢者であった彼女は、その聡明さから自身よりも下の人間を下とみる傾向があった。そしてその時代に女性が男を押しのけて、さらに言うのならば立場ある男の求愛を袖にしてその男のメンツを潰し、自身の研究成果を自身の名前で発表する等すれば、彼女の末路も予想出来るものであった。

それだけ、自信をもっていた自身の才能も悲劇を引く引き金にしかならず。人類全体を考えていた頭脳も嫉妬と憎しみを買うだけであった。

 そしてジルは、受けた屈辱を人類全体に何倍にもして返した。

人類国家の消失、人間牧場など彼女の行いを聞けば、どの魔王もその陰湿な残虐性で敵う事は無い。しかし、唯残酷なだけで無く人間牧場による魔王唯一の天敵の勇者の完封、魔王の寿命問題を解決するための神への謁見も行っていた。

 魔人も、自身の道具程度の認識、戯れ程度で作成した様な物であり唯一の例外は愛人にして次代魔王のガイだけであった。しかし、その愛を向けていたガイに封印され彼女によって作られた。地獄は終わりを迎えた。

 

 

 

先代魔王ガイ…彼を一言で言い表すならば魔王としても人としても中途半端な存在…悲劇の魔王原因は、二重人格の性であろう。

しかし不遇の生を強いた二つの人格も皮肉な事に魔王としての破壊衝動を薄める要因となり、本質は人間寄りである希有な魔王であった。

それもその筈彼こそが先代魔王ジルを討伐するために全てをなげうって魔剣カオスと共に立ち上がった人間であったのだから…しかし完全に破壊衝動を納める事は、出来ず。聖魔大戦の引き金を引き人工的に次世代魔王を作ろうと陵辱の限りを尽くす等、完全に人間にとって+であったかは、謎であろう。

そしてその罪の意識から魔王を止めてから逃げ出す事が出来ずに、自殺同然に討ち取られたのも彼の悪い意味での潔さであろう。

 彼が、生きていた場合ホーネット派をより強固に纏めると事で出来、尚且つ魔人ではなくとも人間としての枠に留まらない実力は、魔人すらも上回るっていた。しかし、その全てを人類に捧げたといっても良い男にこれ以上を望むのは、哀れであろう。

 作成した魔人は、己の娘ホーネット、シルキィ、ワーグ、サテラ等女性が多く手を出さなかったとは言え本人の好色な面が現れているとも言える。

 

そして次は…

いや、まだ言うべきでは無かろう

 

話しをトロスに戻す。そうしてトロスの治世は終わりを告げて大陸も不安定な部分を改善し現在の大陸となった。トロス達原生生物の影も形も無くなりトロスを下した魔人もいつの間にか姿を同士討ちにて命を散らしていった。

しかし、暗く深い地下の底でトロスは仮死状態となりより強く、より強大な存在となるべく少しずつ、年として数千年の時間をかけ身体を改造していった。

しかし、受けた損傷も大きく大陸に変化がある度にその対応に追われ目が覚めたのはガイの治世の末期であった。そうしてある赤子を見つけ身体を擬態する為に捕食した。しかし…

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにある男が居た。

その男は、普通の人間よりも劣った能力を持ちながら障害なども持たず誰からも馬鹿にされ陰口をたたかれ、異性との交流も友と言える存在も居ない。どこにでもいる底辺な人間であった。

唯、その場をやり過ごし世を憎みながら、決して勝てぬと言い訳をする負け犬であった。身も醜く、心も醜い醜男であり人間として確実に欠陥品であった。ここまで醜く言葉では、期待など無いと言いつつ美しい異性からの(二次元美少女)からの愛を諦めきれず。性欲だけは、人一倍強かった…

 そして、これまで受けた傷が遂に男の許容限界を超え、遂に人生での一大決心を行う。

家の柱に頑丈なロープをくくりつけて、唯苦しまずに死ねる様にと頭で念じながらイスを蹴飛ばし、途中で苦しみから散々暴れながら糞尿をまき散らしこの世界を去った。

後ろ向きな決意による自殺その死は、両親から「死ぬときまで、迷惑をかけて」と言われ誰からも惜しまれる事が無い死であった。

 

その魂は、特別な事も起こりえず。唯淡々とその世界の法則により処理される筈であった。

 しかし、どの様な存在が作ろうとバクと言う物は、現存するようで空間にあいた穴に男の魂が墜ちて異なる世界の赤子についた。だが、男に現世に対する未練は、無くその底辺の人間性のみを悪影響としてその赤子に植え付けて人格は、塵程の大きさを残して消滅した。

 

 

 

 

 

 そして、この世界に異物が誕生した。

元の赤子としての女好きの英雄としての側面、魔王としての残虐性、底辺の執念と欲深さを併せ持った。異物として、この男はこの大陸に生を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこら中が汚れた部屋

 その部屋にある男が居た。

 

「隣の○○くんはちゃんと結婚して家まで建てているんだよ?少しはそういう努力をしようと想わない?」

「この気持ち悪いお姉ちゃんのフィギュアなんてもう恥ずかしくて仕方が無いよこれ以上絶対に増やさないで!いい年して恥ずかしくないの」

 

「何?ここが分らない?もう一度最初からよく読んでみろ!お前は、こんな簡単な事も手を抜くから簡単な事も出来ないんだ」

 

「ほんと彼奴気持ち悪いよなwww」

 

「馬鹿のくせにカンニングして○○先生にばれたんだって!」

 

「すげー俺なら恥ずかして登校なんて出来ない!」

 

クス、クス、クス

笑う顔達、嗤うフィギュア達

クス、クス、クス

 

神様なんで?俺なんて生まれたの?なんで馬鹿のくせに性欲なんてあるの?なんでお父さんとお母さんからこんな子供が出来るの?

 

教えて!なんでフィギュアが嗤っているの?

 

 

 

 

 

 

 

「夢か…」

よく見る夢だ…碌でもない

目を覚ますと俺は、何も無い天井を見上げた。

「追っ手は居ないな?」

 

男は、昨日まで世話になっていた村から逃げ出していた。理由は、罪人に仕立て上げられたからである。

日々同じ仕事を何も言わず行っていた男であったが、村の中でよそ者の拾い子供であると言う現実は、周囲から親無しとして認識されていた。その為か大人は、飯代以上の働きを見せなければ男を容赦なく罰した。

しかし男には、幸か災いか人外すら畏怖する程の身体能力を有しておりどの様な体罰も肉体的に傷を負う事は無く、むしろ殴った男が腕を痛め、叩き付けた棒が折れる始末であった。

 

男に攻撃が無駄だと周囲が理解を始めた頃、次に聞こえる声での陰口、嘲笑が男に降りかかった。唯、一つだけ救いがあるとするならば男は、生まれて人のぬくもりなどに一度も世話になった事が無く、それはよそ者の自分に対して当たり前の反応であると感じていた。

 

日々、村の誰よりも早く起きて朝飯も食べずに、仕事を行い。昼は、大人達の怒声を背で浴びながらも、必死に身体を動かし無茶同然の指示をこなせずに罵声と嘲笑の声を受けながら村の誰よりも、少なく残飯同然な昼飯を食べ、遊ぶ事も許されず。夜の全ての大人が寝静まった後にようやく、寝る事が許された。

 村で祭りがある時のみ、仕事を休む事を許されたが決して祭りへの参加を許されず。村で結婚式があれば、不吉だから村の外にいろとモンスターが溢れる森へ追い出された。死人が出れば、一週間は食事が出ない事も珍しくは無かった。男が住む家が強風で壊れた日、村の皆は、助けることも同情の言葉も無く唯、男を嘲笑った。

 

 生まれ変わった男は、前世と同じ様に周囲から疎まれ誰からも愛される事も必要とされる事も無く日々を唯、生きていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた少し顔を貸しなさい!」

 

ある日、日常の転換の日は、急に訪れた。

村の長の娘の一人が、男を玩具として使用するためにいつも通りに見下した表情で接触してきたのだ。

また、いつも通りの殴る蹴るのストレス解消のサンドバックとして使用されると男を待っていたのは、「服を脱ぎなさい」の一言であった。

 良くある話しである。年頃となった子供が大人ぶりたいために大人のまねごとを使用とする…この女は、男がこの小さな村で一番下の立場である事を理解して本に書いてある事を試してみようという腹づもりであった。

 

「………」

 

男は、珍しく嫌悪感を見せながら頭を横にふり拒否の意思を示した。普段の従順さを見せている男が見せる明らかな拒否反応であった。その時に胸に沸いた気持ちの悪いという感情が男を支配していた。

その後、女が男に与えた鉄槌は暴力によって行われた。彼女が怒声と共に棒で男を殴りつけ棒が折れると同時に男を蹴りつけた。そして男の堅さに足を痛めると同時に周囲に男に乱暴をされたと吹聴し始めたのであった。

 

その後の男の立場は底辺から罪人となった。怒声と共に大人達が男の犬小屋の同然の住居を破壊して困惑する男を一斉に攻撃し始めた。

町長の娘に横恋慕している男達からは、どこから持ち出してきたのか農具では無く武器を持ち出して男を本気で殺す意思をもち攻撃しだした。しかし、男の皮膚は大人達の攻撃も低級の魔法も渾身の武器の一撃も一切痛みを与える事は無かった。だが、決してやまぬ怒声と共に血相を変えてきた町長から市の警備隊に引き渡すと親の敵を見る様な目で愛しき我が娘を汚した男を睨み付けた。

 

その光景をその女は、嗤いながら見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、男の中で何かがはじけた。

次の瞬間に目の前の大人の何人かの首が地面の下に落ちていた。

血を滴らせた男の腕を見て大人達は、悲鳴をあげて今までの狂乱が嘘であったかの様に我先にと蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。

その瞬間男は…

 

「こんな弱い奴等を恐れていたのか?」

 

その言葉を吐くと同時に賭けだし目にもとまらぬ早さで大人達を殺戮し始めた。

世界の常識も知らずある意味無垢な男がとった行動は、騒ぎになる前にこいつらを皆殺しにするそれであった。不思議と殺人への忌避感は、感じなかった。むしろ本来の自分自身は、今の状態なのだ!と頭に訴えてきており「外敵を全て殺し尽くせ、報復を!」と頭で謎の声が叫び続けていた。

その後ろで、小声で「もっと慎重に動け」という声も聞こえた気がするがあまりにも小さく頼り無い声が、今の男に聞こえる事は無かった。

 

「「「ウォオオオオオオオ!!」」」

 

 この事態を納めようと力自慢の男達が、大声を上げ恐怖をごまかすかの様に突撃してきた。常識ならば大人が数人いれば、10を超えるか程度の子供が幾ら優れていようと問題なく鎮圧できる筈であった。

 

 

 

 

唯の子供ならば…

 

いきよい良く振りかぶられた農具の一撃は、男に当たる事すら無かった。

そのまま男達は、自分が死んだことすら気づく事すら無く全員が一瞬のうちに胸に大きな穴を開けて一人一人が、寒さを感じ「さ、寒い」と言いながら地面に倒れていった。

 

 

「これ位がいいかな?」

死んだ男達から、農具を取り上げて一本一本を振り回しながら使い心地を確かめる。

 

ヒュッ!

 

「これ良いね…」

農作物を刈り取る大きなカマを男が気に入り、ブン!ブン!と言う音を出しながら振り回す。ただそれだけで、衝撃波が残った村人達を襲った。

 

「いいい!!」

「もう止めて、謝るから!」

「俺達が悪かった!!許してくれ」

 

 嗤いながら見ていた者たちも今は、我が命惜しさに男に命乞いをし始める程でありもはや村いや…力のピラミッドは完全にひっくり返っており如何すれば生きて命を繋げるかそれだけが、残った者達の関心であった。

 その者らに帰ってきた返答は、残劇であった。これが怨恨によるものだけならば村人も彼に危害を加えて者だけを差し出せば延命は、可能であったであろうが残念ながらこれは、もっと原始的な闘い…そう生存競争であった。

 

「ひいふうみい、ええと残り10位かな?」

 

 唯身を縮めて隠れる者、必死に神に祈りを捧げる者、夢だと良いづける者、奇跡を信じて特攻をかける者、その全員の末路は物言わぬ屍であった。

 そして、大人という防壁が無くなった今、必死に逃げ隠れしている子供達が次の標的となったのは、当然とも言えた。

 

「………」

 

 悪意も良心も知らぬ男は、最初に我先に逃げ出した子供達から始末を始めた。

大人達が稼いだ時間は、精々五分にも満たない時間であり子供の足で、この怪物から逃げ切る事は、村の子供の誰一人とて不可能と言い切ってもよいものであった。

 未だ必死に逃げ出している子供達が、いずれ走り続ければ他の集落の人間の助けを呼べると…そう信じ限界を超えて走り続ける中靴を履かずに逃げ出して裸足で出血すらしている子供も居た。だが、現実は非常であった。遙か後方で凶行を行っていると想っていたが男は、既に子供達の目の前におり先頭のガキ大将が気付いた時には最早引き返せなかった。

 

「えっ?」

「さよなら」

 

 最後の言葉であった。

次の瞬間大人達よりも手早くまるで流れ作業の如くの処理感で子供達への虐殺が始まった。

 

「ひっぃぃ!やめてくれ!」

 

「た、たすけて」

 

「うわーんお父さん!お母さん!」

 

 悲鳴を上げながら子供達は、死に続けた。

一人が頭を手斧でかち割られ、飛ぶ斬撃により一人が離れた胴と足を必死にくっつけようしており、胸に穴が空いた少女が残り少ない命で少しでも遠くに逃げようと足掻き、最後に大量の血を吐いて地面に顔をおとすと二度と動かなかった。

 だが、誰一人として生き残り、助けを呼ぶ事は無かった。

 

 

 

 

 

 最後に男がやってきたのは、村の村長宅であった。

その手前で、村の長やその妻親族達が者を言わぬ屍として筆舌しがたい表情を浮かべていた。

 親族以外が開けることの無い扉は、開かれ男の前に支配者層の家を晒しだした。内装は、世間一般の金持ちと呼ばれる人間達からすれば、質素であったがこの村の内部であってはもっとも豪華であると断言出来た。

 数は少ない物の一点物の置物に皿は新品同様の白さを保ち、埃はメイドでも雇っていたのか、まるで見えず。もはや二度と口に運ばれる事無い食物達は、男が年に一度の祭りで遠目に何度か見たことしか無いような物であった。

 その目の前の光景は、自身と彼らの質の違いを何よりも見せつけられる様で、これまでのどの様な攻撃よりも男を惨めと言う感情を引き出した。同時に、この様な生活を送りたいという欲望を男に植え付けた。

 

(欲しい…安全な住居が、欲しい…美味しいご飯が、欲しい綺麗な装飾品が)

 

(ここに有るように…いやもっと、もっとたくさん欲しい!)

 

 歪んだ思想を止める相手も無く、唯脳内から満足そうな感情と「絶対に欲張り過ぎんな」とか細い声が聞こえるだけであった。

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

沈黙の中で、男は家の納屋と言える場所にたどりついた。

まだ、あの娘達を始末していない…一度凶行に及んだ男は、この村の全ての人間を殺し尽くすまで、安寧を得る事は出来なかった。村のほぼ全てから意味嫌われていた男は、変な事に村の全員の顔を覚えていた。名前は、覚えていなかったが最早どうでも良い事であった。

 音と共に、一つ一つ気にかかる場所を調べていく…既に自身以外の生態反応は2つになっていた。

 

「ひっ!来るなぁ!!」

「…」

 

そこには、忌むべきあの女とその姉がいた。

この姉については、覚えて居る。自身になぜか他の村人と違い暴行を加えなかった奴だ。しかし、それが優しさなのか、見下しかどうかすら、今の男には、分らなかった。

それに最早この目の前の二人を始末すれば良いだけである。腕が上に上がった。目の前の敵を始末する準備動作である。

 

「まって!」

 

そのとき姉が、男を見つめ抱きついてきた。

この変化に男も対応出来ずに脳が事態を処理出来ずに一時停止する。

 

「私達が、貴方にどれだけ酷い事をしていたか…私も見ないふりをしていたかよく分っている。だから、貴方がこんな事をしたのも怖いし恐ろしいけど分るわ!でもお願い私ならどう好きにしてもいいから、この娘だけは…妹だけは許して!」

「お姉ちゃん…私」

 

 妹である彼女の精神は限界を迎えつつあった。手を下したのは、目の前の男であったがその原因を作ったのは、紛れも無く自分なのだ。その行為の為、家族は姉を残して死にたえ村の住人も死体となり、同年大の子供達もきっと既に死んでいるのだ。その考えが止まらない中、残った唯一の肉親の姉が私を守る為に、怪物に我が身を預けようとしているだ。後悔や恐怖、そしてもしかしたら生き残れるのでは無いか?様々な感情が混ざり合い涙を流しながら姉と男を見ていた。

 

「…」

 

無言を貫いた。男は、武器を降ろした。

 

「あ、有り難う…」

 

その光景を見た。姉は、限界だったのか涙を溢れさせながら妹が助かったと信じて安堵のため息をついた。妹も安堵の様子を見せながら互いに抱き合い慰め合った。

 

唯、前は見るべきであったであろう。

そうすれば、今現在首と胴が分かれていることにも気づけたのだろう。だが…むしろ痛みを知らずに幸せの内に死ねたのだからその方が良かったのかも知れないが…

彼女らの首は、幸せそうな表情を浮かべ地面に転んでいた。

 

 

 

「なんだこれ?」

 

最早、生きている者が己一人の中で男は、自問自答を繰り返していた。なぜ殺してしまったのか…それは、男にも分らなかった。

むしろ殺すつもりなど無く見逃すつもりであった。しかし、男の中の声が寛容を認めず。気付いた時には手を出していた。もう片方は、「きちょマンが…」と言っていたので頼りにならなかった。欲しい者を対等に扱うな!力で意思をねじ伏せて隷属させろ!その声のみは両者共に同じであった。

 

呆然とする中で、死体集め火をくべる。

男が己の魔力から生成した炎は、一般的な魔法使いどころか大陸すべての魔法LV持つ者達が超えられない火力で死体を塵すら残さずに燃やし尽くした。そのまま主人がいない家に向かい一件、一件丁寧に焼いていった。

 一時間もしない内に、村の痕跡は跡形も無く消え去り唯周囲が森の不毛な土地のみが残った。

 

男は、一晩を自信の恋われたボロ小屋で過ごした。

 

 

 

 

 

目を覚ました時に男に恐怖が襲いかかった。

これだけの大虐殺を遂げたのである。周囲が気付けばどうなるのか理解は出来ぬが、予想は出来た。そして悲鳴を上げながらボロ小屋を燃やした後に逃げ出した。

 

 

そして今に至る。

 

「雨か、何時もならこれでも仕事していたんだな~もうしなく良いなんて泣けてくるね…ふふ」

 

愚痴を言っても事態は、改善せず。仕方なく男は歩き始めた。

街は遠く、移動は精神的に辛く、最悪の不自由から脱した男を待っていたのは、明日も保証も何も無い完全な自由であった。

 冷たい雨と風が男を襲う痛みは、感じなかったが早く何処か安心出来る場所に辿り着きたかった。

 

 

 

 

街を出た男を待っていたのは、完全な別世界であった。

狭く小さい村と違い何もかもが大きくそして、初めて店と言うものを見た。村でも噂で商人がやってきて少なくない金額のやりとりがあったのは、記憶に新しいが月に何度か来るかどうかの行商と違い常に同じ場所に店を出している商人を見比べてしまう。そこに並ぶ商品はどれもが目新しく男の興味を誘い、屋台では、祭りで出るようなごちそうが男の目の前に写った。

 

(旨そうだ…)

 

「ほら、そこのガキ買わねぇならささっと帰りな!」

 

しかし、男が金をもっている筈が無くじっと見ている孤児等珍しくもないのであろう。屋台の主人もわんわんを追い払う様に手を払ってここから居なくなるように暗に伝えてきた。

 あれほどの残劇をおこした男も、金が無いという事実には勝てず。とぼとぼと店から離れていった。

 

 

 

 

それ、以降も街で見る事が出来る範囲を全て見たが金も無い孤児に情けを与える大人は、一人も存在しなかった。周囲が笑顔で笑い合っている中で男は、村と変わらぬ孤独を味わう事となったむしろ制限が無いだけより辛いものであった。

 

 

「…」

 

雨は降り続く男の感情など知らず。

日が暮れ、夜が訪れ、また日が昇るころ雨は止んだ。

その光景は、男の暗く先の無い心に光をともした。

 

「ああ、キレイだ!」

「村の外ってこんなにキレイだったんだ…馬鹿だったこの数年なにをしていたのだ!今からでも遅くない!直ぐに!」

「自分の欲望の為に!立ち上がるだ!」

 

その街の中で見た。雨が開けた空を男は忘れないであろう。

男の中でこの天気は、まるで自分の様に感じられた。今何も手に入らない自身だが止まない雨が無いように必ずこの景色と同じ欲望で自身を満たしてみせる。いや、力以外何も無く、誰も頼れる自分だからこそ、行うのだ!

 己の中で溢れんばかりの力が出口を求めて動き出そうとしている。そうだこの力が自分には、ある。他のどれだけ人間的な魅力を持っている相手だろうが決して敵わないと断言出来る力が!

 

「そうと決まったら人の勉強をしなきゃ」

 

そう言うと男は、街から姿を消した。

己の野望を実行する為に、男にとって欲しいものは安全な住居と美味しい食べ物そして自身を愛する美少女達であった。いや、本音を言えば自身を愛さなくとも唯傍にいれば良かった。その為、より巨大で人を知れる。街へ行くのだと足を進ませた。

自分は、人間というものをマイナスでしか現在評価が出来ないこれでは、欲しい者のハードルが上がりすぎて時期をいする!その考えの元で歩き続けた。

途中何度もモンスターや夜盗にあったが、全てもの言わぬ肉塊となり果てた。その死体達から辛うじて必要だと分るGや旅に必要な道具をあさって手に入れた。

そうして、殺し続けた先に自由都市群に着いたが、残念ながら男は身分を証明するもの等もっておらず。仕方なく門をすり抜けて中に侵入した。

 

その中を見て、男は再度驚愕した。数日前に見た街が別世界ならばここは、まるで絵本の中の世界そのものと言える賑わいであった。商人の数は、桁違いであり出店も多くレストランや風俗街、賭場が男の目に映った。

 その中で、男の驚異的な視力で風俗街を覗いたが、裸の男と女が抱き合ってあえぐその姿は、何処か可笑しく表情に笑顔が出来た。

 その後、街の私塾と想われる所を発見し聞き耳を立てるが、字も知らぬ男にはまるで分らぬ単語が馬鹿の様に出てきて理解する事が出来なかった。よし、ならば!本を買って勉強しよう!と街を探し歩き、綺麗に洗ったGを使って簡単な教育本を購入した。それは、賢い子供ならば購入せずとも自力で理解出来る様なごく簡単な文章の作成方法や文字の書き方、両手で行う様な計算、簡単な漢字であった。

 

「ふふ~ん、勉強か…初めてだなぁ、よし!兎に角次に進めるように頑張ろう!」

(次は、歴史とか地理、理科の本も欲しいんだ!お金が足りなかったらまたモンスターや夜盗の人達を殺せばいいよね!)

 

 笑顔で物騒な事を思いつく男であったが、勉強は難解を極めた。なにせ全く経験がないのである。文章で簡単な挨拶文を作る事すら3日を要した。計算にも日が暮れるまで指で何度も何度も同じ計算を納得できるまで繰り返した。

 だが、本を理解するにつれて後の全く関係ないであろう学問も素早くとけるようになっていた。まるで自身に複数の脳が存在するかの様に、初動の遅さを考えられない程の早さで男は、独学にて勉学にのめり込み1週間で購入した本の問題を全て理解した。

 同時に次の購入する本の代金を手にいれる為、再び街の外に出てモンスターと夜盗を探し始めた。アチラとしても鴨同然の子供に逆に鴨にされるのだ。たまった物では無いだろう。

 

「貯まった!貯まった♪これで次の本が買えるね」

 

その喜びの声の後ろに、10を超える人間の死体が残っており、モンスターにいたっては、100を超える死体が転がっていた。最早、殺人に怯えた幼い子供の影は、無く欲望の為にあらゆる犠牲を無視する歪んだ成長が見え隠れたしていた。

 その勢いに任せ熱望していた。7歳ほどの子供達がならうレベルの問題集を買いあさり三日で読破した。脳みそは、さらなる広がりを見せてまるで全ての細胞が意思をもって考えている錯覚を感じた。その細胞がさらなる知識を!欲望を!と足りない物を満たす様に男にささやく、そのささやきに答えるように頭脳が次の課題を提案する。

 

 

 

安全な住居を探せ!

その文字から、家とはどんな物なのか男は頭をひねらせた。あのボロボロの小屋では無く切れない村長宅の様な家が欲しいと答えが返った。

 

「豪邸がいいなぁ~」

 

美味しい食べ物も自身の住居で無くては、安心して食べられず。女も置いておく所が無くては、どこかにいってしまうのではないか?という事実が安全な場所への渇望をより強くした。

 その後、子供が見る事の出来る範囲で物件の捜索を行ったが安な土地は、それなりの値が張るという古今東西の常識の通り、Gを最近扱い始めた男にとってもとても今の状態で帰る値段では無いと言うことが分った。仮にモンスターや夜盗などを殺していても何年かかるのか、第一に住民票や身分を証明する物を持たない自身が仮に金額が整ったとしても家を買えるのか?足下見られたあげく貯めたGだけ奪われそうであると疑念がわいた。それにこれ以上この程度の事で時間を取られていては、女を取り逃がすと頭の声がささやいた。小声の方では、「例え住居があってもお前の稼ぎで女は、来ないぞ!~拉致監禁でもすんのか?」と犯罪を教唆し始めた。本当に頼りにならない声である。

 こうなると、通常の方法で豪邸処か一般的な家の購入すら不可能に近いと感じた。だが、正道が駄目ならば邪道があると男が頭を働かせた。

 

犯罪組織を乗っ取る…話しにならない例え力で乗っ取れていても直ぐに不満を抱かれて離反と国家規模の集団に通報されて空中分解であろう…

 

押し入り強盗?…やってもその家どころか、街に今後一生いられないであろう

 

 

新国家樹立…実現出来るのならば一番良い!…実現出来るのならば、幾ら力が強かろうと国家の運営には、それ以外の山ともいえる才能が必要である。それをクリア出来たといっても男一人だけでは、作って直ぐにその土地を他の国や集団に奪われるのが関の山であろう。

 

「新国家か…(無茶苦茶だけど、住居も女も全て解決できる妙案なんだよなぁ~他の国じゃあある程度の地位がないと愛人、妾どころか複数の交際も倫理的に厳しい…)」

 

 目立たない土地ならば分る。キニナ砂漠だ!ゼスの付近に存在するこの砂漠は、過去の戦争により荒廃しており、少数のオアシスを覗いて一面砂漠の不毛の土地である。ここに国家を作成するならば、他の国家の干渉も少なく尚且つ辺虚なのでどの様な事も直ぐには、ばれない。男の欲望を実現するのにこれ程適している土地は、存在しなかった。

 

「兎に角人手が無い…伝もなければ縁もない」

「どれだけ天下国家を語ろうが、これではそこらの酔っ払いと何がちがう?…力だけあっても」

 

そう悩む男、最低限この野望を叶えるのに数がいる。しかし、普段から村人に便利な道具程度の扱いを受けていた男が人と関わる手段などしり様も無く、これらの事は、本では学べずに他者と交流する経験が重要であったがその相手すら居ない男には、酷であろう。

 

「例えばこう念じて、それで人材が出てくれば…」

 

そんな夢物語を話す男であったが、試しに念じた瞬間に男の身体から肉が飛び出して、人方が作られ、呆然とする男の目の前で仰々しく服従の姿勢を取り始めた。

その姿は、まるで「私は、あなた様の為だけに生まれた道具です」とでも言いたげな動きであった。

 

「…(なんだ…コレ?)」

 

男も同じく無言となるが、どれだけ待とうと目の前の泥人形は、攻撃もしてこなければ、動くことすらせず。唯、服従を続けていた。

 

「(まぁ、俺の身体から出てきた物なんだ俺の言うこと聞くなら…)手を上げろ」

「…」

 

男の声に直ぐさま反応し泥人形は、跪きながら両手を上に上げだした。

 

「よし、立て」

 

その声と友に、手を上に上げたまま服従の姿勢から立位を取り始めた。しかし、その動きは鈍く、さしずめ生まれたての子鹿であった。あれだけ、奇異な出現をした化け物もこれでは恐怖を継続する事など出来ない…

 

「何だ?このでくの坊」

 

人材は、欲しいと言ったがこんな足手まといは入らない必要が無い為、廃棄しようと頭に考えが浮かんだが…なにかしら出来る事があるかもしれないと街の外に連れ出すことにした。しかし、声で誘導しようにもヨタヨタ歩きで、とても目立つ容姿の為、仕方なく袋をかぶせておんぶで男が連れ出す羽目となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!あの変な物を殺せ!」

「…!」

 

その声と共に、最弱モンスターと名高いイカマンに泥人形がせまる!

その様子にイカマンも気づき触手を振り回しながら距離を取ろうとする。

 

「わーん!何だこれ!あっちいけよ!」

 

泥人形は、その攻撃を物ともせずにイカマンに掴みかかると石を手で掴みイカマンに向けて振りかざした。最初は、「止めろ!」と元気に悲鳴を上げていたイカマンであったが、振り下ろされる石が10を超える頃には、悲鳴も上げずに静かに息絶えた。

 

「うーん」

 

確かに、コレが居れば多少は楽になるかもしれないが…わざわざ自身が指示を出さなくては動こうとしない様なでくの坊を徴用しようにも、せめてこれが100を超える軍隊ならばもっと有効的に活用出来るものを…と思考を張り巡らせるも、途中で面倒臭くなり人形に周囲の警戒を指示すると草原に転がり、いびきを立てて寝始めた。

 

「うーご、うーご!」

「…」

 

男の寝顔を見守る泥人形は、何も変わらずに男を見つめ続けた。

そして眠っている男の身体に異変が生じ、ボコボコと音を立てながら同じ泥人形が次々と男の身体から生まれ出る。止めるものも居ない為か兎に角害虫の様に増えだした。

 

「な、なんじゃこれー!」

 

男が、昼寝から覚める頃には周囲を埋め尽くす大群が完成していた。最早最初に出てきた泥人形がどれかすら分らない魔境であった。

 

「こ、こんなに大量に街に隠しておくことは出来ない…」

「ど、何処に隠せば、そうだここに!いや、直ぐに発見される」

 

こんな殊勝な事を言っているが男も立派な密入国の不法移民である。他の不法移民と違いバックが無く独力で勝手に行き来しているのだから、よりたちが悪かった。

 

「おい、坊や身ぐるみをおいてきな」

「そうよ!大人しくすれば生きて帰れるかもしれんぜ」

 

 

仕方が無いのと途方に暮れている中でいかにも盗賊と言う方々が現れた。

どうやら、あちらの位置では泥人形が認識出来ていないらしい、その証拠に近づいてきた男達は、有る距離までくると「ひぃ」と言い顔を合わせて逃げ出した。

盗賊の正しい処世術である。弱い相手から奪い、無理と感じたのならば直ぐにでも逃走する。

逃げて行く男達を眺めている男であったが、その時、男に天恵が走った。

 

「あっ、そうか保管場所ならああいう人達に都合してもらえばいいのか!」

 

その後、辺り一帯を狩り場としている盗賊は、泥人形により発見されると同時に男と足止め様の泥人形達により一人残らず殺されて、火葬された。

 

「うわぁ、この人達こんな所にため込んでいたんだな?だから一人、一人は大して持っていない訳か…」

「確かに、こんな物持ち歩いていたら同業者達に狙われるからね…まぁ誰も残ってないけど」

 

そう言う男の目の前には、キレイとは言えなかったが多量のGや金目の物が詰め込まれていた。そこまで、値を貼るような物がないのがかえってこの一帯の盗賊達の長生きのコツを理解させられた。プロは、出来ない事はしない…ただ、いかに経験があろうと天災は避けられない物であったが

 

 

 

 

 

その後男の号令と共に、邪魔な物は燃やされて、必要な物のみを残して盗賊の住処は改築される事となった。無論所詮建築の「けの字」も知らない男と指示が無くては指一本まともに動かせない人形の増築である。直ぐに男がしびれを切らして自身で改築に走った。無論やらないよりマシ程度であり、出来上がった物は、豪邸どころか街の家と比べてもアレな以前住んでいた。ボロ小屋が少しマシとなった程度である。

しかし、どれだけ不便な出来でも自身が生まれて初めて作った住処である。その感動は言葉では、言い表せなかった。

 

 

 

 

 

その家で男は、一月を過ごした。その間に泥人形の数は、増え続け遂に一万を超す数となった。しかし、所詮数だけである。隠すのも面倒くさくほぼ全て地面に埋めて捨てておかれた。むしろ寝る度に増える使えない配下を見てもうこれ以上は、必要ないとすら感じた。

 むしろ、自分がもっと便利になりたいと感じた。しかし、その方法は分らなかった。正し、男の身体は、それを解決出来る能力を有していた。1月を超える頃、男の身体がまるで虫がサナギを作るかのように泥の糸に包まれ始めた。暫くすると男の身体は、ドロドロと溶け始めた。しかし、不思議と死の恐怖を感じずにむしろ初めての安らぎすら感じていた。

 

 

進化せよ!もっと巨大に…

 

おーい、そろそろ女の一匹位手に入れたかwwwまぁ俺お前の3倍以上生きてたけど、無理だったけどな!

 

我々には、この道しか無い…この大陸では、強い物こそ

 

あっ、そうだ!女は、基本自分よりも立場弱い相手にしとけよ?大勢囲むのなら、反乱されないように注意しろよ!(

 

自身の理想の姿と能力を想起せよ…私に出来るのは、最早これ以外に

 

ああ、でも女だけじゃ胸焼けするよな、無理だったら遊んでおけよ!俺は、無理だったけどそれだけならお前にも出来るぞ

 

夢の中で、巨大な泥の塊と不細工な中年の男が自身を見ていた。

なぜか、これは自分と無関係な存在では無いと感じた。きっと私の元なのだろう…この世界の…

 

自己改造LVA追加しました。

 

魔人作成LVC追加しました。

 

家事LVB追加しました。

 

女扱いLVC追加しました。

 

対神性LVC追加しました。

 

興味そらしLVB追加しました。

 

 

 

 

 

気付いた時は、男は、全く別人の様になっていた。繭を切り裂き外の世界に出た際に泥の人形がいくらか服従姿勢を取り、少し遠くまで足を運ぶといかにも犯罪者と言える死体がゴロゴロと転がっていた。

水たまりを見つめた男は、顔がまるで少女同然になっている事に気付いた。その後下半身を触ってみたが、肝心の物は付いているらしく性別が変わった訳で無いことを安堵した。

 

「ここから、私の冒険は始まるんだ!(善でも悪でもどうでも良い、唯やりたい事だけは絶対にやり遂げたいそれがどんな事でも!)」

 

欲しい物を手に入れる力は、手に入れたこれからすべきは…

 

「よし、お前らは砂漠地帯に行って場所だけ確保していけ!」

「で、そうだな…JPANって国にでも行ってみようか」

 

本の中でしか知らない国JAPANしかし、何か心の中でその名前は、懐かしさを蘇らせる不思議な気分であった。

男は、進む!欲望に従って

 

「って言う訳なんですわ!」

 

「っで?貴方だれ?」

 

「おお~んこの私を忘れるとは、オリジナルも酷―い!」

「此方こそ!貴方の魔人じゃなくて、分身体のその身体のオリジナルの元から作られたスーパ別人だぞ♪」

「因みに、好きなタイプはコーディ・ブロットくん!嫌いなタイプは、自分だぞ♪これから一緒に人狩り?女狩り?陵辱ゲリラ狩りするんでしょ?よろ~」

 

「はい?」

 

何だ…この女は?と周囲を見ると泥の繭から自身が開けた穴以外にももう一つ穴が出来ている。もしかして、あの泥人形と同じ様に作られたのか?そう疑問を抱く男に目の前のちゃらんぽらんは、口を開いた。

 

「ああ…あれか、こっちあれと違って完全な別種だよまぁオリジナルも人間じゃないからね…私も人間じゃあないよ」

「名前は~そうだねぇ…ランスはホモっぽいしスピアは…安直だし…スペアで良いよ」

「それでJPANに、女捕まえに行くんだっていいねG!あそこ結構、和風美人以外にも言い素材いるんすよ~何で知っているって顔しているねぇ~そりゃあ我らの真のオリジナルプロト魔王トロスから、生まれる前から情報を得ているからさ」

「それ以外の情報は、ここ」

 

と手で胸をたたく動作をしながら男を見据える。

 

「人間の情報は、魂の大本から貰ったって訳よ」

「だからさぁ~」

 

コンゴトモヨロシク?

 

その声に応える勇気を男は、持ち合わせていなかった。

 

 

 






トロス擬きに憑依した。魂が記憶を無くした状態で誕生した。
元の主人公と比べて人間的な魅力が、大きく下がってい

トロス擬きに憑依した。魂が記憶を無くした状態で誕生した。
元の主人公と比べて人間的な魅力が、大きく下がっているが実力のみは魔王クラス…だが加減を知らず。暴走しやすい。

スペア
戦国ランスに出てきたTSランスの外観をしているが服は、着込んでおり露出を嫌がる。
剣戦闘LV3及びメイドLV2を持っている。魔人では無く分身体実力は、魔王の30%程だが発展性はある。
性格は、忠実だが気まぐれ。


るが実力のみは魔王クラス…だが加減を知らず。暴走しやすい。

スペア
戦国ランスに出てきたTSランスの外観をしているが服は、着込んでおり露出を嫌がる。
剣戦闘LV3及びメイドLV2を持っている。魔人では無く分身体実力は、魔王の30%程だが発展性はある。
性格は、忠実だが気まぐれ。


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