ランスシリーズ未完集   作:オオソカ

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2話目です。
因みに、この状態までは、主人公が手を出さずに順当人類魔軍の奴隷ルートで主人公は、それを見て嗤っていると言うオチの予定でした。


無能定め2

「っでねぇ~そういう訳で…戦力分散してこっちとそっちで分けて、建設と戦闘訓練所の発見に分けた方が言い訳よ」

 

「貴方は、何が得意なんだ?」

 

「う~ん、強いて言うなら剣戦闘かなぁ?でも一応オリジナルの命令が必要だけである程度の事なら出来るよ♪」

「これが、剣戦闘LVSとメイドLVAの力だ!後ね、私達のLVが数字じゃなくて英数字の訳は、大本の魂のせいかな?まぁ普通に使う分には…問題無いよ」

「SならLV3位で、Aで2、Bが1で、Cが0かな?まぁ私達以外には、適用されないから覚えなくて良いかも?」

 

そう言いながら、スペアは剣をどこからともなく取り出し、振るって見せた。

その剣圧は、男の物と違い威力こそ劣って見えたが正確さ、早さ、隙のなさとそろっており実践されるのであれば、万人が見て万人が驚嘆を覚える物であった。

その証拠に芸術に何の覚えの無い男すら、我を忘れてその剣を見つめていた。ある程度を越えた芸術は、全ての物に無理矢理感動を覚えさせられると実感していた。

 

「うん、うん見ていてくれてスペアちゃんも嬉しいぞ♪まぁオリジナルは、あまり人間出来ているわけじゃないだろうから安全だけど、あまりこういう力を使って人助けなんて考えない方が良いよ」

 

「なぜ?」

 

「ナイスネイチャー♪良いねぇ、何故だからってそれは、この世界の女神に始末されてしまうからさ♪覚えおくと良いよ…オリジナルは、地上じゃあ敵が居ないけれど少し空間を空けるとピラミッドの底にすらいれないから」

 

そう言いながら、空を見つめるスペアの表情はどこか悲しみを感じさせられる…初めて見る狂人らしい振る舞いを忘れさせられる美しさを放っていた。

しかし、それも10秒も持たず。顔を「ふにゃ」と戻し男の方によってきた。

 

「悪魔で提案なんだけど…オリジナルは戦闘訓練所を発見してくれると嬉しいなぁ、私はその間に基地の骨組みをここの子達とやっておくから」

「建設は、オリジナルにとってLV概念が無い事をやるのは大分キツいっていうのは分っているからね…なぁに大丈夫メイドLVは応用が利くから」

 

スペアがそう言い終わると互いに、これ以上の問答は、不要と感じたのか別々の道を行き始めた。

男は、JPANにスペアはジャングリア以外の国家が無い空白地帯のキニナ砂漠へ旅だった。その中でスペアが「大丈夫だ!オリジナルは、自分が劣っているって考えているかも知れねぇけど、生き残るベクトルだけなら元の持ち主なんかと比べものになんねぇぞ」と言いながら去っていった。

褒めているのかけなしているか分らなかった。と想うと急に此方に走って来て「JPANなら死国がおすすめだぞ♪」と手書きなのであろうか地図を渡して再度地平線の向こうへと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと二人とも上手く終わった。

密入国と言うことで、恐怖が全く無いとはいかなかったがよくよく考えれば既に街への密入国をすましており、経験があった事を思い出すと恐怖も感じなくなった。

さらに言えばJAPANは橋さえ渡ってしまえば小さい国々が争い合っている国である。たかが一人の異人を気にかけられる事も無く、まして目当てが、誰もが忌避する死国なので、想った以上にすんなりと目標に近づく事が出来た。無論これは、スペアの地図あっての物である。

男は、死国にて鬼と対峙した。試しに闘ってみた所、皮膚は、紙の様に裂けて相手が悲鳴を出す暇も無く始末する事が出来た。次に試しと泥人形を差し向けてみたが、これが逆に相手にならず。一撃で泥人形が機能停止した所を確認した。スペアと合流時に今現在の目標は、あの鬼と言われる生き物を始末出来る程度の兵隊が欲しいと伝えると「それは、ちょっと贅沢って奴じゃない?」と返答を返された。

 

次にスペアであったが、男が様子の確認の為に戻ると本拠地を見事とは言えないがそれでも質素ながら剛健な建築物が完成していた。「どうよ」と此方を見てくるスペアを見ながら、新しい我が家の質感を確かめていた。立てた構法など知らないし豪邸とは言えない物であるが、頑丈さと安心を与えてくれる素晴らしい家だと感じずにいられなかった。

 

「で、次なんだけど…お金欲しいよねGが」

「これが無くちゃ…前世みたいにきもくて金のないおっさんになっちまうぞ」

「まぁ、金があっても維持する能力が無くちゃ結局頭良い奴に全部取られちゃうんだけど」

 

「Gが無いと誰も構ってくれないし…目標達成なんて出来ない…」

「そういう事なのか?」

 

「そうそう、この住処を良くしていくにも必要だし女を維持するにも必要だよ」

「星は、多いけど準備なくては、手届かないからねぇ…まぁ手に入れる価値のある星は少なくて取り合いなんだけど」

「でもね!別にその取り合いだけに参加するだけが残りの生じゃないのね…ヒロインは、このスペア様お一人でこれから20年以内に高確率で行われる人類虐殺の国家解体ショーを楽しむのも一興ですわ♪」

 

「ん?」

 

人類虐殺それは、何故だ?可笑しいぞと男の中に疑念が沸いた。

 

「疑問もごもっともだけど、これは少し頭が回って人類を客観的に見る事の出来る存在ならば誰もが辿り着く答えだわ」

「ヘルマンは、腐りかけ…いやもう確定で腐るなアレは、現皇帝も娘可愛さに耄碌したね諫言を聞こうともしないコレじゃあ宦官に乗っ取られる秦と変わらないね…飾り物のお人形もその主も国を良くする力なんてないよ」

 

軍は、聡明かつ剛健そしてTOPの皇帝と議会によって導かれる。大陸最古にして最大の領地をもつ人間国家ヘルマンしかし、それも既に過去の遺産となりかねない事態となっているとスペアから聞いた男は、その国もう駄目だなと認識した。例えミラクルが起きて皇太子が立ち上がっても、その間に国は、奸臣によってズタズタにされるであろう。そして積み上げた物を崩すのが一瞬ならば、積み直すのは、一生をかけても叶わぬ事が多い。

 

「確か、皇太子もいたんだけど持っているものは良いんだけどね…育て方を間違えたね…よほど凄い衝撃が無けりゃ元のレールには、戻れないよ」

 

 

「ゼスは、やる気があるのは王とその一部側近だけで、他は、魔法使い以外人間とも思ってないよ…ジルの人間牧場と変わらない事を身内にするんだから、分らない事だねぇ…私には…」

 

ゼスは、魔法至上主義の国である。男が手に入れた簡単な情報にも移民する際などに魔法技能必須と書かれていた。これは、むしろ他国の人間だから外聞の為に優しく装飾した様な物であり、自国の国民は、魔法技能が無ければ家畜同然の2級市民となると同時に書かれていた。国を直接見た訳で無いので、スペアの言葉と雑誌の記事だけで、論ずる訳にいかないがそう言い切られる程にある意味ゼスは、自国以外に興味が無い国なのであろう。なるほど最後は、魔法を詠唱する暇すら無く魔軍にすりつぶされる訳だ。

 

「リーザスは、本当に今から準備すればなんとか王族と一部側近位なら助かる位、恵まれているけど危機感が足りないよ。それに、魔軍への対策なんて考えるよりヘルマンとゼスの法が怖いね今は…豊かな土地って怖いねぇほんと」

 

確かに、そう言えば1000年攻めてこない危険な集団よりも100年の間に何度も争った隣国への準備をするのが、当然の事である。リーザスもこんな世界で無ければ立派にヘルマンかゼスを凌ぐ大国となれるだろうに…相変わらずもこの大陸は、理不尽の塊らしい

 

 

「自由都市群なんて烏合の衆も良いところ…仮に団結してもその頃には既に8割方魔物の土地になっているよ。光る粒は、そこそこだけど国を動かす要職には、就いてないねぇ」

 

3大国が叶わぬのならば、それよりも遙かに小さい自由都市が敵う訳が無いのも当然だ。光る原石も指示する人間がいなくては数と自力に優る魔軍に各個撃破されるだけであろう。

 

「JPANは目の前に魔軍が来るまで内乱で忙しいだろうね…対策の話し合いをしている間に魔軍に攻め滅ばされるよ…これは、元の世界と似てるね♪」

「それに、これは内緒だけどあそこには爆弾があるのよ…魔人それも元四天王級の魔人と魔人クラスの使徒が封印されているのよ。そろそろ今回の封印もとけそうだわ」

 

国名になにか懐かしさを感じるJPANだが、その一国、一国の規模は小さく同時に産業よりも闘いに特化しすぎている。無敵結界相手にどうにもならず。逃げ場も無い中で徐々に追い詰つめられるのが山だ。

 

「だが、AL教がまとめ役となるだろう?」

 

AL教この世界最大の宗教である。本で少し内容を知り教会や神父を遠目で見た程度であるが、あの人類の繋ぎになる様な巨大組織が間に入れば、永遠は、無理であろうが、外敵である魔軍討伐に一時的に協力する事は、可能の筈だ。

 

「それが、無理なんよね…AL教って耳障りな事を言っているからなんか崇高な事考えて居る系や、勇者なんかが協力を求める事があるってトロスの記憶から読み取れるんだけどなぜか、強力なLVや優秀な技術者があの本部の奥底に首や生きたまま封印されているんだよー何でだろ?」

 

「嘘言っている訳じゃないだろうな…それに、仮に本当だろうとそんな暴論を信じられるか!」

 

「チッチチッチ、オリジナルが起こるのは、理解出来るけど記憶は、嘘をつかないしなによりワッチがオリジナルに嘘つけないしつく必要が無いよ」

 

「少しばかり、協力してパートナ気取りか?」

 

「いんや事実…証拠なら」

 

そう言いながらスペアは、どこから取り出しか短刀で目を抉り出して呆然とする男の前に目を突き出した。

 

「次は、首はねたら信じてくれる?」

 

「いや、もう良い」

 

そう言う男の前で「なら良いか」とスペアは、目を元の穴に押し込んだ。すると不思議と目が吸い込む様に収まり元の状態へと戻った。

 

「ああ、驚いているけどこれ位オリジナルなら幾らでも出来るから」

 

「首をはねて、死なないと?」

 

「首処か、身体の細胞が全て消え去らないと時間さえあれば直ぐに元通りよ!」

「これが、元のトロスから頂いたTS体質と言う訳、だから私らは人間なんかよりもどっちかと言うと無脊椎動物に近いんだよねぇ~ああ、コレは魂の元のおっさんからの情報だから」

「で、話しを戻すけどそんなAL教は本当に大変な時には、むしろ人類の鍵となる存在を迫害したりする様になっているのよん…まぁAL教が無いと社会事態なりたぶらいあんなんだけど」

 

「話しを信じるとして、今の魔王が何時攻勢に出てくる?」

 

「のん、のん」と手を振りながら違う、違うとスペアは男に向かって言葉を繋いだ。

 

「今の魔王は、絶対に自分の領地から目的が無けりゃ動かないよ…なんたって聖魔大戦でさえ自分で動かなかったんだから」

「でも、それが全ての魔王に繋がる訳では無いでしょ今の魔王は、就任から既に1000年を超している。トロスや無敵結界を手に入れる前の魔王と違って魔王は、基本1000年を超えれば寿命よ」

 

「そうなれば、次の魔王はヤバイ奴が選ばれやすいと言うことか?」

 

「う~ん、こればっかりは実際なってみないと分らないしガイの寿命が残っているから、ガイがお眼鏡に叶う継承者さえ見つけれれば、今の時代と変わらない事になるだろうけど、オリジナルと違って本来の魔王は、血に凶暴性と残虐性を付与する効果があんのよ」

 

「だから、頭の可笑しい狂人でもなきゃあんまり人格の意味なんて無いんだけど」と言うスペアを見ながら、では、自身のあの残虐性は、素なのか?と思いながら男は、落ち込んでいた。

 

「まぁ気になさんな…オリジナル、あの境遇と元の魂の低質な所から考えたらあのとき爆発しなくてもいずれなってさ…まだ私達生まれて10年もたっていないのだから自分で嫌だと思うなら修正していけばいいさ」

 

「あ、有り難う」

 

このスペアとか名乗る物は、思った以上に善人であるのかも知れない。よくよく考えたら人に褒められたのは、生まれて初めてかもしれないと思いながら、これからの状況の解決や住処を整える為にも、目の前のスペアの存在が改めて重要と思い知らされた。

 

「その修正の為にも、オリジナルは頑張って魔人を作ってね♪目指すは、金運や幸運LV2相当の技能を持つ魔人2体以上ねー」

 

「まて、その「魔人」?と言う者の作り方なんて知らない!」

 

「簡単、簡単身体にちょいと傷を入れて溢れる血と肉を混ぜて欲しい技能を思い浮かべながら、コネコネすれば立派な魔人の完成と言う訳よ!さあ!早速やってみよう」

 

 

 

 

 

そう言われた男は、半信半疑ながらもスペアの言う通りに渡されたナイフで腕を切りおとしその腕に血を滴らせて溶け合う血と自身の手を見ながら「金が欲しい、金が欲しい」と念じ続けた。そうすると手が不思議と宙に浮かび男に向かってグー、チョキ、パーを繰り返すと目の前で止まった。血が溢れていた腕は、男の意思と同じ様に一瞬で腕が生え始め、1秒足らずで元の手を再現した。

 

「ハイ!ステータスチェック!」

 

再生した手を何度も動くか様々な動作をしている男だったが、スペアから渡された変なメガネを装着すると、手から様々な情報が溢れだした。

 

魔王の右手

LVナシ(成長性)

技能:幸福B、金運LVA

浮遊、無敵結界無効

 

「じゃあ、もう左手もよろしく!」

 

 

スペアの言葉に従って、左を切り落とす。一度経験した後は、特に嫌悪感も無く実行でき左手の魔人化も滞りなく行えた。

 

「この魔人は、どれ位の役立つんだ?」

 

「そうねぇ、戦闘に出そうなんて考えない方が良いよ唯の人間や魔物程度なら問題無いだろうけど戦闘技能LV2以上の相手や魔人クラスの戦闘力がある相手だと全く相手にならないだろう」

「けど…この子達の真価は戦闘じゃない、この技能LVをもってオリジナルに富みを持ってきて貰うのが本来の役目だからね」

 

「確かに、金がなきゃなんも出来ないが…商人LVとかじゃ駄目だったのか?」

 

「私達にそんな伝無いでしょ?それともオリジナル生き馬の目を抜く位シビアな商人の世界で勉強しながら頑張る?」

 

「無理だ…」

「そんな事が出来るのなら、最初からこんな事態になんかなっていない」

 

「そう言う事、それにツテもコネもある商人相手に真っ向から商売で勝負をしたって変な罪でもでっち上げられてお尋ね者が山よ」

「だから、最初は、運によって種銭を得る。そしてある程度の目録がついてから商人技能を持つ人方の魔人を作成してより儲ける…ってプラン何だけど嫌?」

 

スペアのプランを聞く限り、魅力的な提案に思われた。

そうだ何も相手の得意な土俵で勝負などする必要などないのだ。此方には、此方の強みがあるその強みを最大限に生かして、確実に勝利出来る状態で初めて勝負を挑めば良い。

 

「っと、左手も出来たみたい」

 

そう言う。二人の前で切り落とされた左手が宙を舞っていた。

 

魔王の左手

LVナシ(成長性)

技能:幸福A、金運LVB

浮遊、無敵結界無効

 

「う~ん、見事にLVが逆になっているねぇ~オリジナルの魔人作成LVが上手く調和しているよ」

「でもあまり、魔人作成LVに頼り過ぎないでね~もう少し強くならないと今の魔王から次の魔王になった際に、それを半殺しに出来る程度の実力が無いとこの世界じゃあ明日の朝日は、怪しいよ~」

 

「今の自分の実力は、どれくらいなんだ?」

 

身の安全と言う、現在何一つ夢を叶えられていない男の目下の目標を脅かされる訳にいかないとスペアに迫る。

 

「う~ん、今の魔王を殺すのは、無理だね…でもアレは半分チータ見たいなもんだから、と言うか魔王の今より下手したら人間の時の方が強いって何なのよ…あれ」

「まあ、人型魔王くらいなら勝てるかなぁ?」

 

この勝てるかの意味には、男が命を賭けた闘いを経験していない事が関わっていた。なぜなら、いくら力で上回っていても、相手の胆力に圧倒されて勝手に逃げ出す可能性が高いとスペアは、主人の本質を見抜いていた。

だが、それを主人に伝えて改善するように努めるつもりは、現在は無かった。仮に伝えて改善使用にも時間がかかりすぎて最悪、人類が魔軍に攻め滅ばされている可能性が高いとふんでいた。男の身体の元の性能とトロスの力は、圧倒的であったが、本質的な性格は、元のおっさんが大きく関わっているそうスペアは、見ていた。

 

「まぁ魔人位ならあたしでも楽ちんよ♪唯倒しすぎるとろくな事ない事を思い出してね!出来れば私に相談してちょ」

「オリジナルは、正直狭目になりやすいから…相手の言う通りの事ばっかりしていたら都合良く使われてぽい!そんでぶち切れて皆殺し…あの村の様にね」

「私は、オリジナルも他の人間にもそんな風になって欲しくない…ごめんね…嫌なら私の事殺してくれれば良いから」

 

「いやそう言ってくれる奴初めてだし、こっちもどう反応すれば良いのか分らん」

「唯、自分が力を持っただけの赤ん坊も同然だと言う事だけは、分る。だからこれからも頼む」

 

「任せな!」

 

両者は、手を握り合わせた。共に碌な親から生まれていないもの同士であるが、初めて家族としての絆を感じ異物は、一人だけでは無いのだ。そう実感できた。

 

 

 

その後、製造された魔人の効力は素晴らしい物であった。

道を歩けば、財宝を見つけ、適当に株を買えば異常な上がりを見せた。

時間が経つにつれて、財産は増えに増え続けた。なにせ何もしなくても財布が潤って仕方ないのである。物を買えばその何十倍と言う材が男達の元へと転がり込んだ。それを二人でハイッタチをしながら踊り狂いながら喜びあった。

 

「うひー、またGが流れ込んで来ますわ!前世でもこれくらい金があったらな」

 

「スペアさん、そんな事よりも本拠地の改築を実行しましょうよ」

 

もう二人の頭は、万年春状態の脳天気チャランポランになっていた。普通ならこれほど急に金を稼ぐと金だけ取られてポイか、やった覚えも無い犯罪を犯した事になるのだが、それを幸運LVが防いでおり、この泡銭をどう使うかニタニタと二人で嗤いながら考えていた。

 

「じゃ、やっぱりこのGちゃん達には、本拠地の資材とあたし達の娯楽品の購入か…いいねぇ」

 

「自分にこんな才能があるなんて…思ってもみなかった自殺なんて考えるもんじゃないね」

 

「あははは!元の魂にそんな事いったら自殺に誘導させられるよ!」

 

ワハハハッハア!!

 

「な、なんだあの二人は!」

 

「知らないのかい?最近急激に資産を伸ばしている奴らさ…もう長者番付に乗るっていうのに名前すら明かさない変人共さ」

 

「噂じゃあ、彼奴らを襲おうとした奴ら一人残らず死体で帰って来たらしいぜ」

 

「俺が聞いた噂じゃあ、依頼者も身体中バラバラにされたらしいぞ」

 

「子供にも女にも容赦無しの欲の亡者さ!関わって碌な事無いよ」

 

その二人を見る群衆の視線は、興味が少しに恐怖が多く、次いで侮蔑の視線を送っていた。

しかし、金と言う人間社会で普遍とも言える価値のあるものを手にいれた男に、そんな言葉なぞ、貧乏人のやっかみ程度であり、何も響かなかった。そしてスペアも同様に馬鹿笑いしながら群衆を尻目に去っていた。

 

 

 

 

 

そうして、運び込まれた大量の装飾品に資材、そして娯楽品達はスペア指示の元、泥人形達が運び出し、少しずつではあるが無骨な住処に色や飾りをつけていった。装飾品は、珍しく男が気に入った場所に配置し、娯楽品は直ぐにでも読めるように一室に纏めて置いておかれた。

 

「しゃあ-!どうだ!これ!」

 

「大声で言わなくても聞こえているって…」

 

二人の漫才を背景に住処は、普通の家庭が住む住居よりも大きく立派に仕上がっていた。

諫めるような男の言葉も何処か、にやけた口から言っているようで喜びを隠せていない有様であった。

 

「で?さぁオリジナル次どうする?国防ならぬ武力の増産でもする?それとも女捜しにいく?」

 

「増産ねぇ~」

 

増産と言っても魔人を増産するのは、流石の男にも手間がかかってしょうが無かった。仮に不眠不休で作成したとしても1週間で100体出来れば良い方である。それも悪魔で課程な為、上手くいかなかった場合には唯疲れて消耗するだけである。

かといって女を捜すというのも男には、魅力的に映らなかった。何せスペア以外のほぼ全て異性はから(スペアも厳密には雌というよりも無性に近い)碌な扱いを受けていないのである。それが全てでは無いと言われてもどうにも信じ切れなかった。

 

「それともマッタリしてる?」

 

「最近、何か激動過ぎて頭が追いつかないのでそれで良いです。」

 

「りょー」

 

そう言う男の意思を尊重するかの如くスペアは、男の前から消え去った。男もスペアを嫌って避けてはいないが、幾らこちらの意思を組んでくれるといっても常に一緒にいては息が詰まってしょうが無いと男は、娯楽室に向かい未だ呼んでいない本に期待をふくまらせていた。

 

3日目

 

「そこ、違うでしょそれは、右側」

 

スペアが、泥人形達に指示を出して動かしている。それを遠目で見ながら男は、未だに読書を続けていた。

 

5日目

 

「ふ~んぬ、はぁ~LVの生成は私だと時間がかかるなぁ」

 

「偶には、休んだらどうです?」

 

「あっ、オリジナル有り難う~気持ちだけ貰っときます」

 

スペアは、一週間を超えて働き詰めで男が見る限り休んでいる姿を確認出来ず。常になにかしら働いていた。その姿を見た男も改心するわけでも無いが何かと居心地の悪さを感じ、何か出来る事は無いか?と聞き込むも、大丈夫、大丈夫オリジナルは、マッタリとして♪一言にそれ以上言い出せなくなり漫画本を読む作業に戻った。

 

「休養は、もういいよ…」

 

「あら?そう?」

 

一週間を超えた頃、男は流石にいたたまれなくなり、行動を再開する旨をスペアに伝えた。それを聞いたスペアは、未だ仕事を継続しており普段と変わらぬ様子を見せていた。

 

 

「で?どっちにする?」

「女と力二つに一つ…まぁ両方選んでも良いけど最初の内は、一点集中の方がいいと思うけど」

 

「実は…どっちかと言うと女が欲しいと感じている」

 

「ほへぇ~まぁオリジナルも元は、男だもんねぇ~容姿だって自覚無しの願望からだし」

 

で、どんなのがいいの?

と言うスペアの言葉に男は、言葉を詰まらした。確かに欲しいとは、言ったが自分が女と言う物のなにかを直接知っているとは言い辛く、村での対応も唯上からの怒号を聞き流しているだけであった。それでも異性に特別に執着しているのも変な話しであるが、この身体の内側から欲する欲求とは、言葉で説明しきれるものではないのだろう。それか、単純な生命の性欲なのだろうか?

 

「おお~い、また思考の檻に入っとるよー!」

 

「?すみません、強いて言うならクール系?かなぁ」

 

「ああ、クーデレね」

 

オリジナルのその好意は、愛欲とかじゃなくて支配欲なんだろうなぁ~と感じているスペアであったが、主人の命令は、絶対である。

 

そう思うスペアを尻目にヒロイン育成or捕獲作戦は、開始されたのであった。

 




最初は、絶対的理解者のスペアのみがメインヒロインの予定でしたが、この時から、下半身に負けて違うヒロインもどんどん取り入れる予定でした。
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