巨神聖戦記   作:芹沢亀吉

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#4

 

「何とか脱出できたぞ、くそったれ。何で未来の総理である俺がこんな目に遭うんだ?」

すると中国雲南省の密林地帯で羽化したモスラが飛来した。

 

「おお、デカい蛾が来たぞ!おい蛾!今すぐあの糞バードをやれ!未来の総理である俺がやれと言ったら早くやるんだ!早くやれ!日本語わからんのか!?」

他の自衛官達を置き去りにして 1 人でガルーダ機内から脱出した寺内はモスラに助けを求める。

だが戦争という環境破壊を楽しむ腐れ外道を助ける気など全く無いモスラは、糸を吐き寺内及びガンダルヴァとナーガから脱出した自衛官全員を拘束し去っていく。

 

「おい蛾!貴様防衛相である俺をこんな目に遭わせてタダで済むと思っているのか!?今すぐ戻って俺 1 人だけでも救助しろ!未来の総理である俺の命は他の自衛官連中の 1000 倍以上の価値があるんだぞ!」

モスラが吐いた糸で全身を拘束されても口だけは達者な寺内は、飛び去って行くモスラに向かって大音量で怒鳴り続けている。すると周囲の自衛官達が一斉に寺内を睨んだ。

 

「それがテメーの本心か!出撃時には君達だけを危険なところに行かせるわけにはいかない、君達1人1人の命は私の命同様に尊いとか言っていた癖に、本当は俺達自衛官の命なんて何とも思ってなかったんだな!」

 

「手足拘束されてさえいなければお前の脳天に銃弾10 発撃ち込んでやりたいよ。」

 

「大臣の職務放り出して SNS のエゴサーチに夢中なテメーの命が俺達自衛官の 1000 倍以上の価値あるないだろ!」

 

「お前ら下っ端自衛官の分際で防衛相である俺を愚弄とか懲戒免職確定だぞ!日本に帰ったら覚えていろ!ゴミクズ共!」

 

先程まで仲良く殺戮を楽しんでいた腐れ外道連中が今では口汚く罵り合っている。

 

このあさましい罵り合いはすぐ終わった。目の前にラドンが現れたからだ。

 

着地したラドンは寺内と自衛官連中を品定めするかのようにジロジロ見ている。ラドンの身体から飛んだ火花が寺内の頭髪に当たりチリチリ音を立てた。破壊と殺戮を繰り返す 3 機を退治してもらうため「声」でラドンを覚醒させたモスラは、その 3 機に乗っていた邪悪な連中を糸で束縛しラドンに後始末を任せたのだ。

 

「糞バード呼ばわりして悪かった!あれ軽いノリだったんだよ!だから助けて!」

 

大音量で泣き叫ぶ寺内だが「炎の悪魔」に命乞いなど通用する筈も無い。直後にラドンは嘴で寺内の胴体を両断し捕食した。ラドンを糞呼ばわりした寺内自身がラドンに喰われ糞になるのは 100%自業自得だ。次期総理の座を狙っていた寺内はラドンの生首を凱旋の手土産にするつもりだったのだが、そのラドンに自分自身が喰われたため見果てぬ夢に終わった。

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