クラフターにとっては暇な会議。
ミュウランも出さねば……。
会議を漫画そのままに流すと、クラフターに関係ない部分も増えそうでしたので省略(殴。
ミスっていたら優しく指摘してくれると嬉しいです(殴。
「茶番だな」
リムルは再び冷えた。
その内氷ブロックに変貌するのかも知れない。
色も近い。 可能性はある。
「はい。 目撃者の証言や捕虜尋問からして、ファルムス王国は調査の名目でやってきたそうです。 ですが、既に軍事行動を開始しているとも言います。 調査自体は本当でも結論は初めから決まっていたのかと」
だがしかし……通訳がいるからって、一部が会議に強制参加させられている今現在。
今までも経験してきたが、大抵この時間は好きになれない。
冷えようが暑かろうが関係ない。 身体を動かさず棒立ちするのが暇なのだ。 それでもリムル達の話は聞いておく。
有益な情報を得られるなら我慢しよう。 また殴られたくないし。
「今回、都市に雪崩れ込んだファルムスの騎士団は100名程。 人間の男女3人組が騒ぎを起こしたのをキッカケに襲撃してきた様です。 それでも大半は撃退。 我が方の被害としては住民に軽傷者が複数人出た事、建物の幾つかが多少荒れた程度」
「魔物が人間に危害を加えた事実を作って、戦争を起こしたという事か……度し難い」
ならば殲滅です。
本土侵攻は諦める。 だが郊外の敵勢は潰す。
今回は幸いにも村人に死者はなかったが、代わりに地表の建造物が軽く荒れた。
次は何をしてくるか分からない。 被害はこの程度で済まないかも知れない。
結界とやらが未だ覆っている以上、戦争を長引かせるのは良くない。
今は地上の同志達が郊外にバリケードの壁を作って防御に徹しているが……ぼちぼち攻撃もしたいところ。
「何を学んだんですか。 勝手に動いちゃ駄目ですよ」
辛辣同志よ。 否定的な意見を述べていないで通訳して伝えてくれ。 我々はいつでも動けると。
「さっきの今でソレを言います? 気を遣っているんですよ、これでも」
左様ですか。
黙っていろと。 やれやれ全く。
「捕虜と死人半々。 逃げた者は四方の駐屯地に向けて方々に散りました」
「ソウエイとトレイニーさん情報では、それぞれに結界を張るのに必要なクリスタルが鎮座している。 守備隊と思われる西方聖教会の騎士団が中隊規模で駐屯。 また総勢2万の軍勢」
「大所帯ですな。 いつまた攻勢に出てくるか分かりません」
万単位の村人を守った次は万単位の荒らしか。
攻略法は既に考えている。 固まってる内に砲撃。 纏めて数を減らした後、バラけた荒らしを剣と弓矢で掃除すれば終了だ。
さぁ許可を。 後は許可を頂くだけなのです!
「事が終わるまでは、住民達には地下で生活して貰う。 外に出られない以上、そこが1番安全だ。 生活環境も整っているしな」
「同感ですな。 結界を解除出来ても、念には念を入れねば」
「後もう1つの結界……アンチマジックについてなんだが。 これはファルムスとは関係ない」
「と言いますと、別の思惑が絡んでいる?」
「ああ。 その事はこの子、新たな通訳ちゃんに話して貰おうと思う」
ここでまさかの辛辣同志が表に出てきた。
何か。 我々も知らない話がまた出るのか。
「初めまして。 シズさんに代わる通訳の者です」
「というと、貴女も死を経験して……?」
「今はその話は置いて、本題に入ります」
そういえば辛辣同志の素性は知らない。
元々クラフター自体、気が付いたら世界にいて、どの様に生まれるか誰も知らない。
世界から消える理由なら大体知っているが……特殊な彼女はどの様にして生まれたのだろう。
牛や豚の繁殖とは訳が違う。
水の絨毯の下、同志は何をしているのだ?
連中は研究内容を暈す。 IRP技術もそうである様に、隠されるのは良い気がしない。
「魔法に制限をかけ、思念伝達含めた魔法による外部との連絡を遮断している結界、これはヨウムの仲間であるミュウランの仕業です」
ミュウランというのか、あの魔女は。
一時怪しいと思っていたが、しでかしたか。
あのまま見張っておけば良かった。 だが全ては結果論。 後の祭りで騒いでも仕方ない。
「なんと……しかし、ファルムスと関係ないというのは……ヨウムの母国はファルムスです。 連邦に忍び込む為、一団に紛れ込んだ工作員の可能性は?」
「彼女は魔人でした。 他の素性は不明で別の勢力が絡んでいる可能性があります。 詳細はこれからですが……ベニマルさんや一部の者が気が付き、今は宿屋に監禁しています。 後でリムルさんに尋問のち処分を言い渡して貰いますが、その前にお耳に入れておきたい事が」
「言ってみろ」
「彼女から暗号化された電気信号を傍受しました」
「なんだって?」
なにそれ。 RS回路みたいなもの?
いや彼女から有線が伸びていた様には見えない。
となると我々の連絡手段に近い、無線通信の類と見るべきだろう。
水晶による通信を村人が行えるのは知っていたが、それとは別の種類だろうか。
「でんきしんごう、ですか……?」
「既存の魔法と別の方法で盗聴されている可能性がある、という事です。 本人が知っているか不明ですが。 そこはリムルさんがそれとなく質疑応答をして欲しく思います」
やはり我々の知らない連絡手段か。
何とか取り入れられないだろうか。 無理か。
「盗聴……ミュウランの主は誰なんだ?」
「すみません。 逆探はちょっと」
「分かった。 だけど、どうやって知った?」
「IRP、機龍が傍受したんです。 正確には演算処理等をしているBBですが」
まさかのIRPが出てくるとは。
アレも謎が多く多様性に富む。 リムル程の可能性があるかは不明だが、未知あるものは浪漫がある。
これからも研究対象となっていく事だろう。
「……アレが兵器以外にも使えるとはね。 お陰で助かったよ、ありがとう」
「いえ。 私は大した事は出来ません」
「後は任せろ……と言いたいが、コイツらの手綱を握っていてくれ。 出来る範囲で」
「……善処します」
「さて。 次に今後の人間に対する対応についてなんだが───」
会議は続く。
夜でもないのに寝たくなる。 今ならベッドに寝れそうだ。
とはいえ、下手な動きをすれば殴られそう。
外の同志達を羨ましく思いつつ、我々は暫く村人に付き合う羽目になった。
ミュウランのマリオネットハートによる盗聴は、漫画内ですとリムルが第3の結界を張った際に大賢者がキャッチしてくれた様子です。
当作ではIRPのBBが傍受。 辛辣同志が解析したという事にしました。
ツッコミどころあるかも知れませんが、お兄さん許して(殴。