ですが、まだ生存者がいるらしく?
……クラフターにとって責任者はいてもいない様なものです。 強いて言えば平等に全ての者が責任者。
ですが、皆殺しにすると展開に困るので。
違和感ありありですが……(殴。
本と羽ペン章にあった目覚めからシズさんリスポーンまでのメモ書きを【焚書処分】に纏めました。
また、本編で語り忘れた(殴)竜皇女の話を追加。
エレンが死者蘇生のヒントとしてリムルに伝えたお伽噺です。 当作では味方に死者が出ていないのでスルーされてしまいました。
原初の悪魔もスルーしそう(殴。
「見たところ日本人だな」
リムルに付いて行けば、街道に待ち構えていた最初の荒らし3人組。
既にボロボロだ。 服は破れているし、体力も削れていると見る。
生きるな。 荒らしの分際で。
コイツらを元凶とする様に荒らしの大群が押し寄せたのだ。
此処で会ったが百年目。 創造主は剣を構える。
「……だったらなんだ?」
ツンツン頭が威勢を保とうとしているが、震え声を隠し切れていない。
他もそうだ。 特に女の方はマトモに鳴声を上げられない様子。
だが同情はしない。 我々は聖人ではない。
それはリムルも同じらしく、怒り顔だ。
「同郷の誼、とは云えない程やり過ぎたな餓鬼共」
「テメェも餓鬼だろうが」「同郷?」
「俺は年上だ。 お前らが見たままなら」
それでも会話を始めるリムルと荒らし。
そうする余裕がある、というより少しでも生きている時間を延長させたい欲が強い。
逆に相手の戦意は薄い。 砲撃に怖気たと見た。
「3人だけか? その先に逃げた奴に用事があるんだが……殿か捨て駒にされたな」
「な、舐めてんじゃねえぞ! 卑怯なやり方で攻撃してきやがって!」
「卑怯? 大人は卑怯なんだよ不良クン」
「偉そうにほざいてんじゃねぇ! ブッ殺してやる!」
攻めてきた。 真っ直ぐに走ってくる。
ポーションで強化でもしたのか。 普通の村人より素早い。 恐らく攻撃力も上げている。
なんにせよ取引失敗だ。 だがどうする?
殺すのは容易だが、あの砲撃を回避ないし生存した者達だ。
殺す気ならリムルはとっくに殺している筈
だ。
でなければ、なんらかの値打ちをつけている。
クラフターは逡巡し……決めた。
「まだ殺すな」
リムルが鳴く。
木剣に切り替えてノックバックで吹き飛ばす。
「がはっ!?」
次に釣竿を投げつける。
フックが胴体に刺さるのを確認し、素早く引き寄せてリードを首に締めつけた。
「グッ!?」
いつかの狂犬を扱った気分だ。
だが今回は子供じゃない。 それに荒らしだ。
なので木剣で殴る。 殴る。 殴りまくる。
手車だ。 吹き飛んではリードで首が締まり戻され、そこを再び吹き飛ばす。
最早玩具だ。 尊厳なんて与えない。
ついでだ。 耐久実験も兼ねよう。
どれくらい耐えられるというのかね?
「ギャッ!? グハッ、ガッ!?」
「本当、こういう時は無慈悲だな」
「……ッ」
もう1人の男が遅れて加勢。
目を怪しく光らせたと思えば、ステップを踏み剣による刺突を繰り出してくる。
だが慣れたものだ。 丸石の壁を立て防ぐ。
ハクロウより遅いし、ヒナタより弱い。
「……空間属性の攻撃も刃が立たず、思考加速と天眼でも追い付かれる、か」
コイツも同じ様にして吹き飛ばす。
いつでも殺せるが、それだと詰まらない。
「……グッ」
まさかコイツらがボスとは思えない。
普通より強い方だが、それだけだ。
だが利益はある。 人体実験に回せる事だ。
湖底研究所辺りにでも送りつければ、有益な記録は残せるんじゃなかろうか。
良かったな。 幾万と生きた証を残せず散った者達よりマシで。
クラフターの糧となれ。 そして死ね。
リムルもその腹かも知れない。
「まぁ人間にしては強い方だ。 ヒナタ程じゃないけど」
「……ヒナタ・サカグチと戦ったのかい?」
「コイツらがな。 俺は観戦していただけだが」
「そうか……全てを解放してもヒナタ以下か……嬉しくない冥土の土産だよ」
なんだ? グッタリして?
誰が休んで良いと云った?
武器を下ろしたからって赦さない。 荒らし死すべき慈悲は無い。
「止めろ。 まだやる事がある」
リムルに腕を抑えられた。
……だから甘いと云うのだ。
「……そう睨むなよ」
そこまでするなら後は任せる。
クラフターは荒らしが逃げ出さない様にだけ、白樺フェンスを設置してリードを括り付ける。 武器も取り上げておく。
「さて降参か? 従順になれば助かると?」
「……楽に死ねない、とは思ってる。 逃げようにも僕達は術式を組み込まれてるから、結局は上に逆らえないのさ」
また鳴声を上げ始めた。
コイツらは我が強い。 今はしおらしくも従うとは思えない。 信用出来ないのだ。
「だが明確な意志で俺の国を襲っただろう。 コイツらのお陰で死人は出なかったとはいえ、許される行為じゃない」
「俺の? 同郷といい、一体君は……」
「元日本人だよ。 37で死んでスライムに転生して……色々あってコイツらと馬鹿やってたら盟主やら国主になっただけの、な」
「……マジ?」「………」
「……そうか。 そういう事か……今や懐かしきビル群の光景も、郊外に鎮座していた見覚えのあるオブジェクトも……そこから来ているワケだったんだね」
「いや違うから!? コイツらが馬鹿やってくれた所為でファンタジーに喧嘩売った国になっただけだから!? 調印式で暴力沙汰が起きたり散々な果てに生まれた光景だから!?」
「国主が自分の国を愚評してる……」
急にリムルが荒ぶり始めた。
国を侮辱されてキレたのだろう。 ならば我々もキレる事案だ。 建築物を馬鹿にされてはクラフターも怒る。 ネタなら許す。
「って、こんな話をしてる場合じゃない。 お前らの処遇は後だ。 今は時間が惜しい」
リムルは再び蝙蝠翼を広げると、空を飛ぶ。
まだ先に進むらしい。
あまり都市から離れるのも如何なモノだが……同志がいるから平気か。
「質問だ。 この先にお偉いさんが逃げたか?」
「……うん。 国王のエドマリスと西方聖教会の司教、ラーゼンって"クソジジイ"と」
「……!」
「軍を率いてた奴、運良く生き延びた兵士何人か」
「よし……ちょっと行ってくる。 お前らはそこを動くなよ。 動けなくてもな。 下手な真似をしたら容赦しないぞ……俺よりソイツらが」
リムルが飛んでいく。
残された我々はというと……コイツら荒らしを縛っておかねば。
リムルなら放置して大丈夫だろ。 おいそれと死にやしなそうな奴だ。
それでも僅かな同志がついて行く。 今度こそボスに謁見するべく。
「キョウヤ、あんた……」
「……けほっ……"口癖"は……どうした?」
「もう良いかなって」
監視だけも暇だから、クラフターは3人組を黒曜石製の豆腐小屋に閉じ込めた。
床も忘れず黒曜石。 抜かりは無い。
「……ホント、容赦ないね。 色々と」
ホント暇なもので。
クラフターは内装にまで着手し始めてしまった。
リードを付けたフェンスを基準に感圧板でテーブルを作り、階段ブロックで椅子を作る。
ここまではいつもの応接セット。
照度確保の為に松明は壁に刺しておくが、申し訳程度の自然集光の観点や見た目から、窓を高さ2マスの位置でグルリと作る。 そこに贅沢にガラス板を嵌め込んだ。
これで外からも監視出来る。 逃げられはしないだろう。
勢い余ってかまどやベッド、作業台とチェストも設置してしまった。 これでは仮拠点だ。 扉は無いが。
「……スゴ」
「なんちゅうスキルだ、こりゃ」
「2年やそこらで大都市を築ける訳だよ」
いけない。 利になる行為をしなくては。
驚愕か呆れかの声を背に受けつつ、作業台に向かう。
取り敢えずケーキをクラフトしてあげた。
好意ではない。 実験だ。 あれもこれも。
当作のリムルは、心無者を取得出来なさそう……。
さて、この先どうなるのか(他人事。