寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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フレイとミリムは獣王国の北東、ミリムの支配領域である"忘れられた竜の都"方面へ。
更に先には傀儡国ジスターヴ。
そこにもクラフターがいそうですが……。

問題は原作より多いです(ハヤモの所為)。
リムルは魔王化してませんので、演算能力やスキルアップはほぼ無く、無限牢獄の解析完了も先に……?
原初の悪魔も未だ召喚されてません。
一方でクラフターは問題ばかり起こしています。
こじつけていかねば(殴。
全てはクラフターの所為(責任転嫁。


113.問題と処理

 

「問題が重なり過ぎる……」

 

 

リムルが嘆いた。

戦後処理……街道や建造物の修繕はともかく、政治や会議には不参加なクラフター。

辛辣同志が後で要略してくれるなら、それで良いからだ。 考えるのは後で良い。

今は迎賓館の池で釣り糸を垂らしている。 生暖かく赤黒き海より此方が良い。 心が安らぐ。 建築も冒険も戦争も良いが、偶には腰を据えてノンビリするのは悪くない。

 

 

「おい、会議は終わったぞ」

 

 

が、リムルが釣れた事で平穏は破れた。

それで1匹。 嬉しく無い。

創造主は釣りを止めた。

 

 

「会議に加えて俺にまで不満な顔するな。 これでも庇ってるんだぞ……フォビオから言われたんだが、獣王国の地下に不法建築をしたそうだな。 ウチも向こうも戦争でゴタゴタしているし、別に優先する事があるから後回しにしたが後で深く追求するからな……いつか不可侵条約云々で揉めるとは思っていたけどさ……はぁ……」

 

 

なにやら大変らしい。

大変といえば獣王国だ。

なんとミリムが久し振りに出没したと思ったら、獣王国の都市を吹き飛ばしたという。

荒らしには程が無い。 都市が吹き飛ぶのは元の世界でも稀にあったとはいえ……問題はその後だ。

ミリムの攻撃でジオフロントの装甲が露出してしまったのだ。バレた可能性が濃厚。

その時は一瞥された程度で済み、北東方面に飛んでいったものの……こりゃ未来は駄目かも知れんね、とクラフターはゲンナリした。

 

 

「萎えたいのは俺の方だ。 カリオンとミリム、そしてフレイの問題……獣王国から北東に飛んで行ったらしいが、其方はミリムの支配領域の都と……傀儡国ジスターヴ。 魔王クレイマンの支配領域だ」

 

 

ゲンナリするといえば、東南方面もだ。

大森林と他国の境界で開拓していた同志が荒らしに襲われたらしい。

またも群勢との事。 傀儡国からだ。 一体全体、何故こうも荒らしが1度に湧いたのか。 この世界には荒らしイベントでもあるのだろうか。

 

 

「ミリムが1番心配だが、他の問題もある。 ファルムス王国の後始末、西方聖教会への牽制。 それと世界各地で問題起こしているお前らの存在」

 

 

どうしたものか。 クラフターは空を見る。

我等クラフターは様々を経験してきた。

徒党を組んで荒らしてくる連中も、数こそ違えど撃退した。

その意味では東南も現地の同志だけで乗り越えられる様な気がする。

だが複雑に絡み合う因果は、善と悪の二極化に出来ない。 特にこの世界では。

国という存在も騎士団なる偽善と偏見連中も、裏で計略する策士も創造主からしたら面倒かつ無視したい連中だ。

辛辣同志やリムルから齎される情報……やるなら勝手にやれば良い。 だが向こうから仕掛けてくる。 ともすれば、無視しようにも無視出来ない荒らしとなる訳だ。 ミリムの様に。

 

 

「現状、お前らが世界のどこまで問題起こしてるのか知らないし知りたくも無い。 だが何かあったらウチの所為になるんだからな。 それは忘れるなよ」

 

 

だからこそ本拠地があるなら叩くべきだった。

ファルムスは支配層の村人の思考がゾンビの如く腐敗している。

あの神聖法皇国に対しては疑念だらけだ。

なのにリムルが許可しない。 辛辣同志もだ。

分からない。 だが我慢だ。 複雑な故にと。

ならばせめてと、現地同志が密偵。

あの魔女も連邦に対してやっていたし、なんなら狐娘達もその手の疑惑があるのだから、我々がやっても良いだろうと思っての事だ。

神聖法皇国に至っては特に謎が多いが故に。

教会といい唯一神ルミナスといい、ヒナタ達騎士団連中といい……あの理想郷の模造品を作り出している根幹は何なのか。

教会の理念に反する存在がいる時点で裏があるのは明白だ。 あいや黒だ。 漆黒である。

正体が掴めそうな奥地に出向いた時なんか、いよいよだ。 謎の光線に貫かれたのに驚いて思わず撤退してしまったが、間違いない。

荒らしの国だ。 あそこも。 地上の見事な建造物や村人達の快活な光景、白き衣に隠された陽の当たらない暗闇……地下ごと暴きたい。 TNTを大量に敷き詰めて起爆したい。 どんな優秀なクラフターがあの世界を創造したかにせよ、荒らしであるなら敵でしかないのだから。

 

……まだ気持ちだけだが。 落ち着こう。

 

 

「……あの緑パーカーの通訳ちゃんの存在は有難いがな。 だけどあの子、お前らの様でそうでないし……明らかに自分の話題を避けてるし……お前らに聞こうにも言葉が通じないしなぁ」

 

 

それに他国より連邦だ。

生き残りの荒らし連中は黒曜石の地下牢にぶち込んだし修繕工事は即終了したものの、郊外に散らかる大量の腐肉処分には未だ困っている。

リムルなら平らげるだろうか。 そう思い立ち、腕を振り回して誘導する事にした。

 

 

「……え? ついて来いって? ………郊外の屍の山を見せるなんざ趣味悪いぞ。 本格的に腐臭がする前に処理しないと……処理……そうだ!」

 

 

やはりそうだ。

リムルは何か閃くと真剣に、だが嬉々と云う。

 

 

「ブルムンドの試験の時、悪魔召喚を取得していたんだ! この屍の山を餌に悪魔を召喚、受肉させて手伝わせよう!」

 

 

何かゴニョゴニョ鳴き始めると、次には大量の屍が消え失せたと思えば突風と共に黒き村人達が現れた。

今度は屍から村人をクラフトしたのか。

その創造の多様性の富み具合は相変わらず想像の上を往くものだから、クラフターは笑うしかなかった。




創造主と悪魔。
どちらが頼り甲斐があるのかな……(遠い目。
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