でもリムルに仕えたがってますから……。
ですが見所さんが無いので要約してお送りします。
相変わらず違和感や間違いがあると思いますが、優しく指摘してくれると嬉しいです(殴。
「という訳で、仕事を頼むよ」
営業スマイルのリムルに対し、黒い村人は動揺を隠せない。
当たり前だ。 いきなりクラフトだか召喚だかをされたのだ。 無理もない。 有無を言わず仕事するゴーレムとは違う。
「お、お待ち下さい我が君! 報酬は申し分ありませんが、それがそのまま仕事というのは……」
「言わんとしている事は察せる。 だけど、どうしても……そう、どーしても手伝って欲しいのだよ」
「ッ! 分かりました。 我が君への初仕事、完璧に熟して見せましょう」
「うん、頼んだよー……チョロい」
鳴き合いが終わるや否や、消える黒い村人。
それ見て暗黒微笑を浮かべるリムル。
謀ったな? 謀ったなリムル?
我々に害する行為ならば、詐欺罪で処刑である。
「仕方ないだろ。 警備隊は尋問や警戒の仕事があるし、だからってお前らだけに任せるのは怖い。 どうせ追い剥ぎよりヤバイ事するだろ。 する。 するに決まってる。 その意味では悪魔の方が信頼出来る。 いや、どっちが悪魔なんだろうな……」
まぁ良い。 時が来れば動く。
それでも駄目なら、ただの村人なだけだ。
「仕事は他にもあるぞ」
そうしてリムルと共に都市部に帰還。
荒らしを片付けたとはいえ、かつて程の活気は戻ってこない。 居たら居たで喧しく邪魔な村人も、こんな時は寂しく感じた。
同志も第2波に備えて迎撃準備中。 IRPも郊外に鎮座したままである。
砲口は今度は傀儡国方面に向けられた。
ファルムスはもう良さそうでも、今度は向こうが騒がしい。
一難去ってまた一難。 この世界のイベントもよく分からない。 村襲撃ならぬ荒らし襲撃イベント。 そういう期間なのだろうか。
なんにせよ我々の手で終わらせる。 いつも通りだ。 更に欲を云えば、消し飛んだ獣王国へ出向き復興支援しなければ。
元の造形を参考にしつつ、既に一部の同志が着工している。 整地と湧き潰しも並行して行われている。 抜かりはない。
ジオフロントも改修だ。 天板を更に下げ直し、二重張り以上にする。 空間の縮小は避けられないが仕方ない。
それでも荒らされるだろうけど。 ミリムに。
「ソウエイ達や通訳ちゃんの話じゃ、傀儡国でも悶着してるらしいな。 だけどお前らの事だ、先に手を出した訳じゃない」
理不尽に殴られたから殴り返す。
それを理不尽と感じたなら、やらなきゃ良い。
理屈は知らない。 だが荒らしだ。 武力行使をされた。 なら荒らしだ。
迎撃する。 そして潰す。 度が過ぎる様なら本土まで攻め込む。 地下から食い破り、蜘蛛の子を散らす様に平らげてくれる。
「いつもなら怒るところだが、今回は許そう。 裏でクレイマンが暗躍しているのは違いないからな。 それに目に見えてきた。 既に交戦状態だから知ってるだろうけど、奴ら軍事行動を起こしてきた。 お前らのお陰かも知れないが、コッチへの威圧か……マジの侵攻か」
一方、連邦での活動も放置出来ない。
修繕工事は終了。 砲台へのTNT補充も済んだ。
IRP含む守備隊も配置を組み直した。
だが捕縛した荒らしへの実験がある。 後で地下牢に出向いてあれこれ試そう。 死んでも構わない。 リスポーン実験も兼ねている。
「大森林との境界辺りで戦端が開かれたと聞いているが、竜の都でも戦闘を確認したと報告がある。 どちらも拮抗しているそうだから、俺達も救援を送る準備をする。 それでクレイマンと接触出来る機会があれば、襟首掴んで吐かせてやる。 それに……お前らだけじゃ不安だからな。 放置してもその内に勝つだろうけどさ、それだけで済まさないだろ? どうせ国も滅ぼしに行くだろ? で、逆にだ。 更地にされた獣王国にお前らが出向き、建築を始めるんだ。 おい建築しねぇかってな。 俺は詳しいんだ」
リムルの鳴声ばかりで飽きてきた。
今度は悲鳴響く場へ向かおう。
そう思ったクラフターは頃合いを見て、地下牢へ向かう。 そこは地表より浅く、ジオフロントより上の空間に位置する。
リムルと辛辣同志の要望で作られた。 外壁は石煉瓦、通路側は鉄格子で仕切られた解放感ある部屋が幾つも並ぶ。 我々としては黒曜石で囲いたかったが。 要望に応えるのもまたクラフターであろう。
さて。 その一室から早速悲鳴が飛んでくる。
「ぎゃあああ!?」
おお、ヤッているヤッてる。
悲鳴ではなく結果を求めているので現地へ。
「リムル様は私に復讐の機会を与えてくれたのでしょう。 ですが、私自身そこまで怨んでないのです。 例の人達のお陰で死者も出ませんでしたから」
前まで豪華な服を着ていた村人……今はボロボロの服の村人とシオンが鳴いていた。
「で、では穏便に……」
「ですが! 貴様の強欲で少なからず負傷者が出ました!」
「ひっ」
「更に云えば、兵とはいえ人間の命を奪う羽目になった! 例の人達だけじゃなく、人間が好きだったリムル様ご自身もです!」
「……ッ!」
「貴様の所為でリムル様の手が汚れた! 例の人達は元より汚れている気がしますが! それとこれは話が別! 死なぬ程度ならば痛めつけて良いと言われているので……覚悟しろッ!!」
「ぎゃあああッ!!?」
良く死なぬ程度に殴り続けられるよな、と思う。
殺すのが目的なら深く考えない。
だがコレは違う。 生かしている。
恐らくシオンは耐久実験をしているのだ。 死なぬギリギリを見極めて攻撃している。
猛毒をクラフトするのみならず、その辺も精通しているのか。 改めて恐れ入る。
「おいクソ女! なんだこれ殺す気か!?」
別の声が響く。
シオンと殴り合っていた荒らし組だ。
「怯えずとも良い。 お前達の事は聞いている。 全てはこの責任者の所為だと。 直ぐに終わるから安心してヨシ」
「安心のカケラもねぇよ!?」
「飯の事言ってんですけど!?」
こっちはこっちで別の実験をされていた。
あの猛毒を差し入れているのだ。
瀕死で済みそうにない。 思わず身震いした。
「あら。 足りませんでしたか?」
「そうじゃないんだけど。 というか、これ食べ物なのかな?」
「初めて見ますか? 栄養満点のシチューです。 おかわりもありますよ」
「嘘だろおい!?」
「ダークマターかな?」
「なんか蠢いてる!? キモッ!」
荒らしとはいえ同情してしまった。
クラフターも経験者だ。
2度とあの汚水物を口にしたくない。 そもそも料理と認めない。 アレは兵器だ。 実績もある。
……なんだか実験する気が失せてきた。
「ああ、ここにも居ましたか」
今度は辛辣同志。
次から次へと物事は起きる。 構わんが。
「先程、各国からのお偉いさんが到着しましたよ」
そうか。 荒らしか。 ボスラッシュか。
「相変わらず馬鹿ですか? 救援です」
ファルムスのか。 今更なんだ。 終わったぞ。
「確かにそうですが、情報共有もありますからね。 ドワルゴンからガゼル王率いるペガサスナイツとブルムンド王国からフューズさん達。 それと交流は無かった筈なのですが、魔導王朝サリオンからも。 ファルムスに対する処理についての会議が行なわれるものかと」
新キャラには興味あるが会議は参加しないぞ。
後で要点だけ教えてくれ。
「そうします。 逆に行くな、だそうですよ」
そうですか。 行っても詰まらないからな。
「それで会議室で好き放題、と。 それが困るんで来るなって話ですね」
良いさ。 こっちもやる事がある。
細かい事はリムルと辛辣同志に任す。
我々は東南方面だ。 荒らしは駆逐してやる。