寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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連邦と聖教会の会談場面だと飽きるかもなので。

辛辣同志が親ガチャ成功か失敗かは人によって意見が異なるかも。

IRP戦。 ミス・誤字や違和感があればやんわり報告を(殴。


141.娘と喧嘩

いい加減に会議に飽きたクラフターだったから、数名を除き外に出た。

やはり身体を動かす事は良い。 自由万歳。

今はIRP格納庫に邪魔してる。

 

 

「邪魔です。 情勢勉強でもして来て下さい」

 

 

辛辣同志に捕まった。 だが反省はしない。

政治的な話も多少は知る様になったとはいえ、大抵は我々にとってどうでも良い。

得られる情報から動くにしても、滅ぼすかリフォームするかどうかだけ。

ファルムスは正にそんな状況下。

ヨウム達と悪魔を利用しつつリフォームだ。

ブルムンドに次いで、あの地も手に入れる。 少なくともイングラシアやルベリオスより動き易い。 ドワルゴンは隣だし。

 

 

「侵略行為は控えて下さい。 シズさんにいいつけますよ。 あとブルムンドはアンタらのモノじゃありませんから。 更に言えば、どこもアンタらのモノじゃありません。 皆迷惑してます」

 

 

その癖、利用出来るモノは利用されてる件。

余剰品の剣、鎧、建物、食料などなど。

我々が下手に出れば、つけあがるは村人だ。

連中の言う優しさも過ぎれば仇となり毒となる。 後は奴隷になり搾取されるだけ。 そんな腹なら精々利用してやるくらいの気概で良い。

土地が何だ。 それくらい見返りを寄越せ。

ところで……今は何してる?

 

 

「誤魔化し雑ですか……今は打ち上げ用のロケットを作ってます。 といっても設計段階で実物は出来てませんが」

 

 

案内される創造主。

それもまた優しさか。

いやクラフターと云うべきか。

ベスター達が悪い奴なら、とっくに利用されてそうでもあり心配になる。

いっそ我々の側に置くべきだろうか。

 

……これが親心か。

 

 

「親ガチャ失敗なんですがそれは」

 

 

ちょっとナニ言ってるか分からない。

努力しない言い訳にも聞こえ……いや辛辣同志は凄い努力している。 辛辣だけど。

 

 

「子は親を選べないんです。 でもクラフターに望まれて生まれたのが私です」

 

 

つまり?

クラフターは首を傾げた。

 

 

「馬鹿親で良かった、という事です」

 

 

辛辣ッ! 今ガラスの親心が傷付いたよ!

加えて微笑みが良いアクセントだよ!?

マイホームをクリーパーにリフォームされた衝撃以上だ。 ヒナタにビンタされた時より苦痛を感じている。

 

 

「は? ヒナタさんにナニしたんです!?」

 

 

ナニも。 風呂場で格闘していただけだ。

 

 

「最ッッッ低ですッ! もう絶縁です!」

 

 

何故だ。 これが分からない。

そういえば辛辣同志の服はクリーパー柄だ。

成る程。 娘は帯電クリーパー級だったか。

ショックだ。 こんな子に育てた覚えは無い。

 

 

「育てられた覚えもねぇですよ!?」

 

 

嘘だね! 彼に餌付けされた癖に!

 

 

「彼を侮辱しましたね!? 良いでしょう、IRPでペチャンコにしてやりますよ!」

 

 

上等だぞこのヤロー。

TNTキャノンの移動砲台如き、クラフターが負ける訳が無いね。

対ウィザー級として開発された経緯があるとはいえ、図体のデカさから対人戦闘は苦手。 それも対クラフター戦は想定していない筈だ。

 

 

「馬鹿の癖にIRPまで馬鹿にして! 良いでしょう、そんな過去のデータからしか計らなかった事を後悔させてやりますっ!」

 

 

IRPに乗り込み、襲って来る辛辣同志。

いや……我が娘。

直ぐにも大きな脚で踏み潰してくるから、右に左にヌルヌル動いて回避する。

創造物に襲われるなんて珍しい話じゃない。

身近じゃゾンビに拾われた剣に。

間違って殴ったアイアンゴーレムに。

狙えば召喚したウィザーに。

直近の例としてはIRPと娘に、だ。

だがどんな相手にだって攻略法はあった。

 

 

「馬鹿は死ななきゃ治らないっ! いや、アンタらは死んでも治らないんでした、ねっ!」

 

 

足払いをされた。

まさかのモーションに対応出来ず、壁まで吹き飛ばされる。 かなり痛い。 ダイヤ防具とはいえ、相手もエンチャントを施している。

正直舐めていた。

まさかここまで進化していたなんて。

 

 

「私だってね、作り続けてきたんですっ!」

 

 

舐めるなよアマちゃんめ!

此方とでは経験が違うんだ!

クラフターは荒れ狂うIRPの足元を縫い、TNT起爆でひっくり返せないか試みる。

駄目だ。 姿勢制御系がしっかりしている。 元々の重量もあるのだろう。 ビクともしない。 無駄に床に大穴が剥かれていく。

ならばと壁面の作業通路を昇る。 機体に取り付けば攻撃は届かない。

 

 

「これは何事ですか!? 格納庫が滅茶苦茶じゃないですか!」

「ベスターさん下がって! ソイツ殺せない!」

 

 

白衣村人を押し退けて、上層へと昇っていく。

IRPの胴体に取り付けられた2門のディスペンサーから矢が放たれるも、土壁を構築し防御。 先へ進む。

先の通路を体当たりで破壊されたが、それも土で足場を構築すれば問題ない。

 

 

「ちょこまかと!」

 

 

体当たりしてきたタイミングを見逃さない。

壁に挟まれ磨り潰される直前に機体上部に飛び移ると、コックピット上部へ駆け上がる!

ダイヤ効率ツルハシを装備。

ひたすら振るう! 振るう! 振るう!

 

 

「こ、このっ! エンチャント黒曜石を舐めるな!」

 

 

IRPが飛び跳ねた。

天井と挟まれた。 痛い。

 

 

「外殻は岩盤程でないにせよ、凄まじい強度です! 効率強化のダイヤツルハシでも破壊は困難ですよ!」

「喧嘩は程々に! 上の人達に迷惑です!」

「上? 逝ってヨシ!」

「地上の都市部の事ですよ!?」

 

 

これでは1ブロック破壊する前に圧死。

だが負けたくない。 負ければ尻に敷かれる。

それは何としても避けねば。

娘の奴隷なんて嫌過ぎる。 元の世界での村人をリードにつけて連れ回した光景が蘇る。

 

 

「経験値を無駄にしたくなければ降伏して下さいね」

 

 

だが断る。

クラフターは主砲へ駆け出す。

その隙間に潜り込むと、手に届く範囲のTNTを頂いてから火打ち石を取り出した。

 

 

「諦めが悪い……え?」

 

 

クラフターは容赦なく着火、退避。

内部に並ぶTNTが次々起爆、機体がよろける。

 

 

「悪足掻きを! たかがキャノンの弾数を無くしたくらいなんだっていうんです! それに砲身全体も黒曜石! TNTじゃ損傷はありませんよ!」

 

 

それは機体の話だ。

その隙に再度コックピット上部へ。 TNTを設置して着火、起爆。

 

 

「うぐっ!?」

 

 

衝撃が内部に伝播したらしい。

苦しそうな声が聞こえた。

諦めが悪い様なら、スプラッシュポーションを投げ付ける。 それもシオン級を。

 

……また心が痛んだ。

仕返ししただけなのに。 親とは損である。

 

 

「そこまでだ馬鹿」

 

 

振り返る。 リムルが睨んでた。

 

 

「全く、上で武闘会の話が出ただけでも悩みの種なのに……客がいる夜に騒ぎやがって。 通訳ちゃんがいながら……ベスター、何事か報告してくれ」

「は、はい……」「すみません」

「それと通訳ちゃんはそのまま、西教会とウチの関係を説明しておくから。 さっきまでヒナタと話し合ってたんだけどさ」

「……分かりました」

 

 

戦闘は続きそうに無い。

毒を仕舞って、ベイクドポテトを食いながらIRPを見上げる。

コックピットから辛辣同志が出て来た。 腰を曲げたのと回復スプラッシュを投げたのは気持ちからだ。

 

 

「毒親になるなよ。 大切な娘だろ」

 

 

苦笑するリムルにもお辞儀する。

止めてくれた事に感謝しておこう。 下手すれば取り返しのつかない事をしていたかも知れない。

 

 

「娘? は? へ? この者に妻が!?」

「あー、いや……そういう事じゃないんだ。 血が繋がってないけどそれ以上の仲間というか家族みたいな」

「なるほど。 あまり深くは聞きません」

「その意味と予想通りなら童貞? 純潔? おお! そうかそうか、俺たち仲間だなぁ! 実は大賢者のスキルとかある感じ?」

「リムルさん……」

 

 

取り敢えず辛辣同志と縒りを戻す。

人生とは創造のみならず選択の連続でもある。

その時その時。

良い選択を取れる事を願うばかりである。




本編からまた脱線回。

微笑んだり喧嘩したり。
感情的になってきたのは、それだけ心を開いたから。
クラフターも感情的になるのは、この世界の人々に影響を受けているから。 ただ今までのマイクラ思考と混ざり加減がオカシイところも。
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