寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

15 / 175
漫画だと2巻目へ突入。
ここまでのあらすじ:
寝て起きたら異世界。 でも関係無いね。
創造や冒険に生きていく事に変わりない!
水色スライムと友達になり、即行動!
今はとある別集落を観光中!

……そして裁判へ。 直ぐ終わりますが。
武装国家ドワルゴンの現王ガゼル・ドワルゴと出会います。
……一瞥する程度です。

高評価、感想、登録ありがとうございます。
励みになります。
間違いがあったらすいません。


少女は眠りについていく。
10.帰還と拡張


 

 

「また捕まったよ。 お前の所為だからな」

 

 

村人諸共、大きく聳え立つ建物に通される。

そこの大きな空間に通された。 荘厳だ。

派手さは無い。 だが彫られた壁とそれにより立体的な空間を醸し出している。

高評価だ。 完成された空間だ。 今更に改造する気を起こさせない。

 

 

「……王よ! この者達への厳罰を申し渡し下さい」

 

 

村人が複数いる。 どれも偉そうだ。

特に中央の椅子に座る村人は只者では無い。

鎧も着ている。 絶対強い。

もっともクラフターにはどうでも良いが。

 

 

「カイジンよ。 久しいな、息災か?」

「は! 王におかれましてもご健勝そうで何よりでございます」

「よい。 それよりも戻ってくる気はあるか?」

「恐れながら王よ。 私は既に主を得ました。 王の命令であれど、主を裏切ることは出来ません」

「……であるか……判決を言い渡す。 カイジン及びその仲間は国外追放とする。 今宵日付が変わって以後、この国に滞在する事を許さん。 以上だ。 余の前より消えるがよい」

 

 

長いハァンも一喝置いて終わると、また案内される。

勝手にさせて欲しいが、仕方ない。 広大な集落と建造物だ。

取り敢えずの要所を抑えてくれるなら越した事は無い。 追従する。

 

 

「いやー、どうなるかと思ったよ。 特にコイツらが暴れないかが1番心配だった!」

「王の前だ。 覇気もだが、精鋭がいる中で流石に馬鹿な真似は……」

「それを平然とやってのけるヤツらなんだよ!?」

 

 

かと思えば集落の外に出された。

なんて事だ。 帰るらしい。

まぁ良い。 座標は知り得た。 今度ゆっくりと観光しよう。

その時は地下鉄を這わす。 高速鉄道を建設だ。 門番が邪魔だが、地下から内部に入れば問題ない。 RSの在庫あったかな?

 

 

「でもさ、内装不法増築だからって国から追い出す程なのか? 暴行した訳でも不法侵入した訳でも無いのに」

「何かお考えがあるのだろう」

「まぁ良いか。 取り敢えず帰ろう。 カイジン達も来る訳だし。 概ね予定通りだな」

 

 

狼に跨り帰り始める面々。 此方も帰るか。

エリトラを装備し、飛行する。 村の座標は知っている。 さっさと帰る。

どうせ資材も無い。 現地調達しても良いが、また絡まれても迷惑だし。

 

 

「あ、あいつら飛んでるぞ!?」

「気にしないで良いよ。 そういうヤツらだよ」

「底が知れないな」

「……こんなもんじゃない」

 

 

資材輸送にあたっては、やはりシェルカーボックスを利用したい。

大規模建築なら尚の事。 レールを敷設しチェスト付トロッコを走らせ輸送路を築かねば。

あの集落の周りは何も無い。 開拓してくれと誘ってるとしか思えない。

何を造るか。 先ず境界線か。 鉄装備に群がられても迷惑を極める。

 

クラフターは未来を夢想しながらも、リムル達に先立って帰還した。

……なんかムキムキに絡まれた。 緑の村人も増えてるし。

 

 

「皆様戻られましたか! ご覧の通り、ゴブリンが増えました。 近隣の村からリムル様の庇護を求めて来た者達です。 約500はいます」

 

 

繁殖したのか。 かなりいる。

抑制に失敗した光景に似るから、クラフターは空を仰いだ。

かつての失敗を見せつけられている様で虚しくなったのだ。

世界は安定を好む。 増え過ぎた畜生は時流を歪ませる。 が、今はそんな事になっていない。 この世界は懐が深い。 唯一の救いだ。

 

 

「リムル様が戻られるまで保留にしておりますが……なにぶん、寝床や食糧の確保に困惑している次第でして」

 

 

クラフターはダイヤ斧を構える。 村を拡張だ。 元よりその腹。 今更なんだ。

 

 

「まさか……」

 

 

よし。 やるぞ。

木こり伐採、開拓者。 大切なのは何が起きたかではなく、次に何をするか。

既に出た結果は仕方ない。 口減らしをするか住処を提供するか。 選択肢はシンプルに2択。 即断。 後者を選ぶ。

何故か。 無駄な殺生は気分が悪いから。

ならばと結論したクラフターの腕は早い。

あれよこれよと木を退かし、有り余る木材と石材で住居を造る。

地を響かす程度に村人は膨れたもんだから、半端では済みそうにない。

 

 

「おおっ!? 相も変わらずですな!」

 

 

創造力、出し惜しみは無し。

マルチクラフターは役割が自然と分かれた。

木こる者。 整地する者。 湧き潰す者。 建築する者。 内装に携わる者。 畑を耕す者。

他にも様々に分担して専念し、効率良く村を拡張した。 あいや最早街と言って良い。

寝る間も惜しんで斧を振るう。 ツルハシを振るう。 スコップを振るう。

道を伸ばし家建てて、用水路を引いて畑を湿らす。

土地が勿体無いので一戸建ては少ない。 代わりに摩天楼が聳えた。

 

 

「ただいまー……うおおおお!?」

 

 

3回くらい寝て起きる頃。

リムル達が帰還した。 驚愕のハァンが轟く。

良いぞ。 いつ聴いても良い。

 

 

「リムルの旦那。 こりゃ村って規模じゃないんだが」

「お、おのれ……また勝手に造りやがって!」

「どうかお鎮め下さい! 彼等は庇護を求めて来たゴブリンの為、建物を増やしてくれただけなのです!」

「くぅ……悪意が無いのが分かれば分かるほど、この湧き上がる気持ちはなんだ。 劣等感と……嫉妬?」

 

 

良い汗をかき、誰かの為に創造する。

やはり健全な行いは気持ちが良いもんだ。

クラフターは莞爾として頷いた。




その頃、ブルムンド王国自由組合(ギルド)
「洞窟に住居? 畑? 大量の松明? 真面目に報告しろ」
「本当なんですって!」
「まぁ良い分かった。 もう一度森の調査に向かえ」
「本当でやす!?」
「信じて〜!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。