寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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久し振りです。
映画時期も過ぎ、今年に入りクレイマン リベンジを読んでみたりで再び転スラ。 とはいえクオリティの低下が否めないかも。
……未完になりそう(殴。

前回のあらすじ
ヒナタ達を救助。
迷宮戦終了。

今回のあらすじ
北地での戦闘。

竜種
兄: ヴェルダナーヴァ (娘:ミリムナーヴァ)
姉:ヴェルザード
妹:ヴェルグリンド
弟:ヴェルドラ
原作的には他に竜種と呼べる存在が出て来るのですが、ヴェルドラさんが此処まで出てませんね……今更出すのも……エンディングまで泣くんじゃない。
……いや、どうしよう(殴。


164.赤色とエンダーモドキ

迷宮に侵入した荒らしを撃退したクラフターだったが、使役されていたディーノらは味方面して管制室で寛ぎ始めた。 イラッとした。

 

 

「いやいや操られていただけだって。 俺は悪くないからさ!」

 

「まぁ嘘を言ってる訳じゃないか」

 

 

リムルも何故いるのだ。 しれっと。 暇なら北部か本拠地に向かえと云いたい。 迷宮戦はとうに終わりを迎えた。 崩壊した地上は既に聖地厨が作業している。 次はもっと立派な大都市を造ると息巻いている。

 

 

「とにかく戦争を終わらせよう。 天界に行ったミリムが心配だし、北地じゃクロエとギィが戦っている」

 

 

余力の生まれたクラフターは、ネザライト装備を整え、決戦仕様エンチャントを身に纏い、インベントリもポーションや上位金林檎、不死のトーテム等を用意。

軍事部はIRPを連邦本土防衛に就かせたままとし、余剰戦力と化した戦車隊を天空門に差し向ける。 軍事衛星は全体を俯瞰して監視しつつ、必要に応じて支援する。 宇宙ロケットは最悪は兵器転用して投入。 後の創造主は銃やロケランを装備して向かう。 良くも悪くも慣れたものだ。

北地には行かない。 最高性能の防具PSクラフターが戦闘中だ。 心配はしていない。 クロエもいる。 どういう訳か味方ドラゴンも来たそうな。 リムルに手懐けられた奴だ。 予想に難しくない。

 

 

「まぁ、お前らがいる限り何とでもなるだろうが、監視者は必要だろ。 ヴェルダの所へは俺もいく……ギィの所、クロエが心配だが、そっちには復活したての親友を向かわせる事にした」

 

 

リムルが笑顔を向けて来た。 思わず殴りそうになった。 無駄な労力なのでしなかったが。

 

準備が整い次第、各自出陣。

天空門の前には既に武装したクラフターが集結しつつあり。 先行して悪魔が向かっている。 北地の激闘は終わりつつあり。

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

 

 

 

 

北地、ギィの領域。

PS(パワードスーツ)を装備したクラフターが悪戦奮闘、氷ドラゴン相手に大立ち回りする傍ら、ギィとクロエも隙を見てクラフターを支援していた。

 

 

「先生は相変わらず凄いよ!」

 

「やる様になったもんだ。 もう姉妹喧嘩してる場合じゃねぇな、ヴェルザードよぉ?」

 

「忌々しいッ! どいつもこいつも!」

 

「姉さん、そろそろ終いにしてあげる!」

 

 

そろそろ祭りが終わる予感。

荒らしを長生きさせる道理は無い。 痛ぶる暇もない。 さっさとネザライトの剣でスパッと行こう。 そう俊足でドラゴンに寄った刹那。 いつかのハァンが鳴り響き興が削がれた。

 

 

「アルティメットミニオン!!」

 

 

するとドラゴンが、いつの間にか村人形態に。

天を見上げれば舞い降りる、いつかの荒らし。 羽虫仲間。

次から次へと。 荒らしとは得てしてそうであるが。 故に容赦はしない。

 

 

「控えよ、私はヴェルダ様の片腕たる"終末の天使長"ルシアで……」

 

 

何故か慕う様な礼をする村人ドラゴンを尻目にクラフターは斬り飛ばした。

荒らし死すべし慈悲は無い。

取り敢えずのノックバック。 ミリム城でも同じ目に遭わせた様に。 未だエンチャントは有効で何よりだ。 本体に剣撃が抜けないのが残念でならない。 その内に効くだろうか。 でなきゃ困る。

 

 

「くっ……相変わらずの能力ですね……!」

 

「やはりかテメェ! 天使系能力を持つ者への絶対支配を強制するものだな?」

 

「流石はギィ・クリムゾン。 ヴェルダ様が警戒するだけの事はあります。 ですが、それが判った所で最早手遅れです。 貴方に出来るのは、ただ大人しく死を待つ事のみ」

 

「黙れ! 羽虫如きが、偉そうに抜かすな!」

 

 

ハァンハァン鳴きあって、ギィがやっと荒らしに斬り掛かる。 が、バリアで弾かれた。

ガーディアンとの戦闘が思い出される。 ノックバックは敵がすると厄介だ。 弓矢で射抜くか。

 

 

「おい! お前も手伝え! 奴の狙いはクロエの身体を奪い受肉する事だ!」

 

 

モタついて責められたが、相分かったと攻撃。

エンチャント弓矢だ。 剣程じゃないがノックバックは起きるし、バリアも貫通して荒らしを後方へ押し退ける。

 

 

「どこまでも邪魔を……ッ!」

 

 

クロエに近接攻撃を仕掛ける腹だったのだろうが、そうはさせない。 が、しかし。 何故クロエは棒立ちなのか。 ドラゴンも動かないし。 荒らしを前に急に寝落ちしたのだろうか。 クラフターの中にもベッドなしで稀にいる。 とはいえ状況的に凄い事をする。 改めて大物だ、コイツらは。

 

 

「クアーーーハハハハハ! 我、参上!」

 

 

そうして、いつかの大物のハァンまで響く。

見上げれば新たな客、新たなドラゴン。 あいや見た事がある色の奴。 数年前、この世界の初期スポーン地点近くにいた黒いエンダードラゴンモドキだ。

 

 

「いや〜我、復活して早々リムルに姉2人がいる場所に行けと言われた時は辛かったが神は我を見捨てなかった!」

 

「ヴェルドラか!」

 

 

鳴き合い始めた。

今に始まらないが戦闘中に会話とは、村人達は器用な者だ。 クラフターはチャットしながら行動は出来ない。 羨ましい能力だ。 ハァンと鳴きたい。

取り敢えずノックバックで荒らしを吹き飛ばし時間を稼ぐ。 村人の能力に期待しよう。

 

 

「うむ。 ギィよ、そして創造主よ。 苦戦しているようだな。 だが安心するが良い。 我が来たからには、もう心配は要らないぞ!」

 

「正直助かったぜ。 オレ様でも、戦いながらあの支配を解除させるのは不可能だしな。 能力の原理は理解したが、あれを解除するのは厄介だ」

 

「ほう流石だな。 ならば、殺さずに動きを止めさえすれば、あの支配は解除可能なのだな?」

 

「ああ。 思考に全力を回せれば、何とか出来るだろうさ。 だが、あの姉妹相手。 ともかくは、この2人を無力化するのが先だぞ? 流石にお前が来なかったら、"先生"がいるとはいえオレ様も殺されていたかもな」

 

「クアーーーハハハハハ! そういう事なら尚の事、我に感謝を捧げるが良い!」

 

 

クロエは相変わらず棒立ち。 ドラゴンは最悪どうでも良いが、荒らしを前にソレはどうかと先生思う。

隙をついて殴る。 駄目。 水流で流す。 駄目。 牛乳を飲ます。 治った。

 

 

「ゴポポポッ!? げほっ……ありがとうございます先生……助かりました……」

 

 

よし。 これでハメ殺し回避。

ハメ殺しして良いのは荒らしとモンスターだけだ。 TTが懐かしい。

 

 

「えぇーッ!?」

 

 

ドラゴンが煩い。 味方なのか敵なのか。

やはり色的に敵だったのだろうか。

 

 

「やはり貴様らの牛乳って最強なのでは? そう易々と支配を解除されるとギィも出番取られて良くないのでは?」

 

「はっはっはっ! 良いぜ先生、その調子だ!」

 

「喜んで良いの? いや喜ぶべきだが!?」

 

「おのれマインクラフターッ!!」

 

 

鳴きあってるから味方としておく。

ならば、この場の荒らしは目の前の奴だけ。

 

 

「クックック、ではギィよ。 我らでサクッと姉上達をどうにかしてみせようではないか!」

 

 

エンダーモドキは笑うのを止めると、村人に変異し不敵な表情で前に出た。

そして迷いなく赤龍に向かって歩き出す。 取り敢えずお手並み拝見といこう。 スニーク姿勢で見守った。

 

 

「ヴェルグリンド。 その愚か者を殺しなさい」

 

 

そんなモドキを冷ややかに見つめ、荒らしが何やら命令をした。

そして先に手を上げたのは赤龍だった。

 

 

───パァーーーーーン!!

 

 

盛大な音が広間に響く。

キョトンとするモドキ。 その頬は何故か、真っ赤に腫れていた。

ああ、とクラフター。 コレは任せきりは出来ない。 悟り武器を構え直す他なし。

 

 

「あれ? 今、姉上が自分の意志で動いたような……殺意は全くなかったが、我を痛めつけようという強い意志は感じたぞ!?」

 

 

モドキは動揺している。

コレは駄目みたいですね。

期待出来ない。 それともドラゴン同士だから交尾でも始まるのか。 だとすれば卵が出現する筈だ。 松明と鶴嘴を構えて待つ。

 

 

「ま、まさか!? そんな馬鹿な!!」

 

 

望む理想を前に、モドキの額から汗が一筋流れ落ちた。 その意味は分からん。

 

 

「ねえ、ヴェルドラ。 貴方、今、私をどうにかするって言ったのかしら? それとも、私の聞き間違いなのかしら?」

 

 

綺麗な顔に優しげな笑みを浮かべ、モドキに静かに歩みよる赤龍。

クラフターは、その笑顔を知っている。

 

シズだ。 怖い時のシズに似ている……ッ!

 

戦慄と共に震え上がるクラフター。

それは決して優しい表情ではなく、この世の恐怖を具現化した存在である。

 

 

「は、はぅあ……!?」

 

「はぅあ、じゃねぇんだよ、この愚弟が!」

 

 

目の前で繰り広げられる惨劇。

クラフターは震え棒立ちするしかない。 思考回路は麻痺したように演算を停止し、回避行動に移れない。

悲しいかな、シズによって本能に刻み込まれた恐怖の記憶が、クラフターの行動を阻害するのだ。

凄まじく重く、冷たい刃で斬られると痛く、ダメージがあるのに死ぬギリギリを見極めた容赦ない剣撃の記憶が蘇る。 モドキ共々涙目になるのに、それほど時間はかからなかった。

 

 

「くっ……可笑しいではないか! 何故姉上は動けるのだ!? 操られているのではなかったのか!?」

 

「黙れ! 私が何度も何度も同じ手に引っかかるとでも思ったのか? 私を舐めているのね、そうなのね? ヴェルドラ?」

 

「い、いや、そのような意味では決して!」

 

 

震えながら、ドラゴンの喧嘩が治まるのを待つしかないと、クラフターは悟った。

しかし牛乳も飲まず何故動けたのか。 サボりか。 あいや赤龍が海底に沈んだ時、回収して多少我々と交流した影響か。 何にせよ敵対しない事を願う。 したところで倒すだけだが、面倒が増えて喜ぶ趣味はない。

 

 

「アレもコレもクラフターが悪い!」

 

「黙れ、見苦しいぞ。 私の弟なら、それ以上馬鹿を晒すなよ。 ヴェルドラ、貴様は勇者と創造主と共に奴を相手にしろ。 精々、下らぬ失敗をしないようにしろよ。 姉上は私が相手をします」

 

「ですが……」

 

「くどい! 二度も言わせるつもりか?」

 

「了解であります、姉上!」

 

「仲が良いなヴェルドラ?」

 

「どこをどう見たら、そうなるのだ!」

 

 

やっと喧嘩が終わった。

赤龍は氷龍を相手にするらしい。 巻き込まれたくないので、己は荒らしを相手にする。

 

 

「ギィ。 貴様なら姉上の支配を解除出来るのだな?」

 

「ああ、出来るぜ。 ただし戦闘しながらじゃ無理だけどな」

 

「問題ない。 愚弟と創造主がいる。 貴様は姉上の支配の解除に全力を尽くしてくれ」

 

「いいか、今のオレでは解除に時間が掛かり過ぎる。 とっておきの演算特化で解除するから、その間はオレの援護を期待するなよ。 ついでに言っとくが、オレの戦闘能力が大幅に減少するから、お前等が負けた時点で敗北する事になる。 それでも構わねーな?」

 

「問題ない。 さっさと始めてくれ」

 

 

さっさと参戦してくれませんかね?

ノックバックで荒らしを吹き飛ばし続けているが決着がつかない。 となれば、この世界の摩訶不思議な能力を用いる諸君に頼りたいところなのだ。 今のクラフトでは時間稼ぎが限界だ。 ドラゴンを倒すなら出来そうだが肝心の荒らしには微妙だ。 悔しいが。

 

 

「いいだろう。 オレの信頼する相棒、ヴェルザードがいつまでも操られているのも腹立たしいし、さっさと解除してやるとするか」

 

 

傍らでギィが変身していく。

緋色の髪が神々しく流れ、豊かな胸とまろやかなお尻の存在感を、折れそうな程に細い腰のくびれが強調している。

が、それ以上観察している場合でなし。 何をしでかすのか知らないが、やるなら早くして貰いたい。 遊びで荒らしと戦っているんじゃないんだよ。

 

 

「ギィ、か?」

 

「他に誰がいるんだよ。 とにかく、時間稼ぎは任せたからな。 負けんじゃねーぞ」

 

「クアーーーハハハハハ! 愚問である!」

 

 

やっとそれぞれが動き始めた。

クラフターはやれやれ、としつつ荒らし……ルシアとやらを吹き飛ばし続ける。

 

……コレ、倒せるかなぁ?




更新未定(殴。
前回、前々回は長くなりましたが今回は短め。
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