寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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終わりが見え……見え……。

今更ですがスキル説明等他を省略している部分も。
マインクラフターには余り関係ない部分もあります他、文字数削減の意味もあります(殴。


168.悪友と創造主

ミリムはヴェルダ。

ヴェルドラは近藤(正)と共に近藤(偽)。

ディアブロはダムラダ。

ギィはルドラ。

龍姉妹とクロエは隙を見て援護。

他原初は撤退。

その辺のモブとクラフターは好き勝手していた。

毎度である。 今更語るべくもない。

 

 

「叩き潰すッ!!」

 

「スキルを使ったか。 何処までも厄介だね」

 

 

ミリムは何やら変身してヴェルダを剣を豪快に振り回して押していく。

攻撃力上昇ポーションでも飲んだかのよう。 やれるなら最初からして欲しかった。 出し惜しみしている場面ではない。

 

 

「クァーハッハッハッ! 偽物と間違えて攻撃しても許せよ、コンドウよ!」

 

「その時は貴様も倒す」

 

「それは楽しみだな!」

 

「真面目にやらないとお仕置きよ?」

 

「ハイ、ワカリマシタ」

 

「……竜種よ、強く生きろ」

 

「姉2人には酷い目に遭わされてきたのだ!」

 

「愚痴は戦いが終わったら聞いてやる」

 

 

モドキ組は楽しげだ。

任せる。 邪魔するのは悪過ぎる。

 

 

「クフフフ。 エネルギー量のみが勝敗を決する訳ではありませんよ?」

 

 

クロちゃんは格闘している。

クラフターには未だついていけない分野だ。

ただクロちゃんが勝っている。 放置で良い。

 

 

「へっ! 今度こそ決着をつけてやるぜ!」

 

「ほう。 死して記憶のみでも立ち塞がるか。 やってみせろ」

 

 

ギィも楽しんでいた。

アレも放置。 ヤバくはないだろう。

さても荒らし駆逐もそろそろだ。 宇宙に行く用意をしなければ。 既に頭の片隅では次なるクラフト案件である。

 

 

「……総力戦となる天魔大戦も潮時かな。 けれどユウキの意思は遂行した。 後は……これで最後としよう」

 

 

ヴェルダがハァンと鳴いた。

すると敵軍服は自爆、モドキらを吹き飛ばし、続けて最後にスポーンした村人が大きく爆発しようとする。

 

 

「ぐおおお……オーバードライブ……。 いやコンドウはそうでも、そっちのルドラとやらはその比では……」

 

「くそっ、こうなっちまったか。 しゃーねーな、ギィ。 やっぱお前との決着は付けられそうもねーわ……」

 

 

クラフターは慌てて一斉に黒曜石展開。

ウィザー級以上の連中相手に効果は薄くても、無防備よりマシだ。

とにかく無造作に防壁を展開して強烈な爆風に備える。 TNT、帯電クリーパーどころか核何個分か分からぬ威力に耐えられる保証は無い。

 

それでも、とその時。

最も大きく爆発しそうだったエネルギーが、突如現れた少女の手の平に収まっていた。

彼女は、いや、悪友はニヤリと笑いハァンと鳴く。

 

天誅ッ!

死ねぇぃ! リムル=テンペストッッッ!!!

 

 

「よう。 待たせた、なァーッ!?」

 

「えっ、リムル先生ーッ!?」

 

 

太々しい。 よって断罪!

死ね! 悪食スライム野郎ッ!!

 

 

「おい待てって、ほらヒーローって遅れてやって来るとか言うじゃん!?」

 

 

まだヘラヘラ笑うかクソスライム!

シズ顔なのも気に入らない!

毎度愚弄するな! 無礼である!

祭りに遅刻とは良い度胸だ!

良い所もって行きやがって!

ジオフロントへのミリム誘導も許してない!

マジ色々許さないからなぁ。 絶許!

反省しろ! 詫びろ! 経験値0になれ!

 

「いや悪かったって! でも俺にも事情があったんだよ聞いてくれ!?」

 

 

斬りかかり、弓矢の弾幕に晒し、負傷ポーションを投擲し、マグマバケツに沈め、天から金床を雨霰と振り落とし、TNTをスタック単位で起爆する。

軍事部からは低密度反物質爆弾が撃ち込まれ、戦車砲が火を噴き、銃弾による鉄の嵐攻撃。

勿論、耐性持ちのリムルは死なない。 分かった上でしている。 けれど総じて無駄ではない。 これが我々の意思表示だ。

 

 

「言い訳させろーッ! しまった、言葉分からないんだったなお前らッ! シズさんかヒナタ、辛辣ちゃんを連れて来るべきだったか!?」

 

 

ごちゃごちゃ煩い。 消えるが良い。

これでは何方が荒らしか分からないが、多数決で我々が正義だ。 勝った。 天魔大戦完。

 

 

「迷宮都市の地上部分を破壊したマイって女の子がユウキに良い様にされてたから助けたり、俺のエネルギー回復に努めたり!

あ、ああ、そうだ! お前ら好みの仕事が出来たぞ! マイは家族の為に元の世界に戻りたがっていてな、俺達とマイのスキルを上手く使えば帰れる可能性が……」

 

 

言い訳無用。 問答無用。

そもそも言葉が分からない。 分からないが、言い訳してる雰囲気は伝わる。 悪即斬。

 

 

「くそっ! やっぱ言葉の壁ッ!?」

 

「あの先生方? 取り込み中申し訳ないんですが、今は世界の命運を賭けた戦闘中ですので、そろそろ真面目にして貰えると大変嬉しいのですが」

 

「どうか怒りを収め下さい」

 

「はっはっはっ! やっぱお前達は面白いな!」

 

「そうであろう!? 今度コイツらの本拠地に遊びに行くと良い! 地下に面白いモノがあってな……」

 

「ぐぬぬ……我が盟友よ、出来れば早くに来て欲しかったぞ!」

 

「愚弟よ、醜態を晒すとは……」

 

「やっぱりお仕置きね」

 

「ヒィッ!?」

 

「……魔国連邦の苦労が見える」

 

 

こんな時でもハァンは止めない村人共。

もう諦めている。 好きにすれば良い。 我々もそうしてきた。 互いに縛り合う人生でもない。 迷惑しても。

 

 

「貴様ら! いい加減にしろ!」

 

 

ヴェルダが怒りのハァン。

剣を振るってきたから、リムルが応戦。 手には我々が与えたネザライトの剣だ。

ひと度振えば、鍔迫り合いなんてなく、あっさりとヴェルダは吹き飛んでしまった。

 

 

「ぐあっ!?」

 

「えっ、これ強くね? いや良いんだけど。 お前達の最高のひと振りっぽいし」

 

 

剣に名付けた名前は嫌がらせのアレだが。

それでも悪食リムルには上等だろう。 精々ソレで王様気分を味わえば良い。

その度に我々は白い目で見て、度が過ぎたら制裁する。 尤も強過ぎる力に驕らず飽きて生きる気力が失せるやも知れぬが。 それはそれで仕方ない。 リムルが消えたら、いよいよ連邦や世界を好きにしよう。 そうしよう。

 

 

「そんな笑顔になるなんてな。 渾身のひと振りを作りましたって事か」

 

「おいおいリムル、アイツら神話級を超えて創世級を作ったのか? やっぱスゲェ面白いのな、お前の友達は!」

 

 

ギィが剣に興味を持っている。

我々もギィの剣、更に云えばミリムの剣、荒らしの剣にも興味がある。

ネザライトより上等の素材が使われているのではないだろうか。 果たして、それは何処かで手に入る素材か。 興味は尽きない。

 

 

「そうなの? 剣の格なんて知らないけど、まぁアイツらは物作りのプロだからな。 今更何を作ろうと迷惑しなきゃ良い……おいヴェルダ。 まだ生きてるだろ、さっさと戦い、再開しようぜ」

 

「……抜かすね。 有象無象を手懐けたからと、調子に乗るな。 ボクが本気を出せば、君達を皆殺しにするなんて容易い事だというのに」

 

「あ、そ。 無理だと思うが、出来るんならやってみろ」

 

 

ヴェルダがゆらりと笑い、戻って来た。

まぁ速攻で終わっても詰まらない。 そう思わせてくれる内が華だ。 存分に痛めつけてくれる。 もうリムルに任せても良いが。

 

 

「ならボクの奥の手、この創世剣、ヴェルダナーヴァで葬ってくれるッ!」

 

 

ヴェルダが鳴声を上げながら新たな剣を装備した。 青く輝く美しい剣だ。 ダイヤ剣だろうか。 だとしたらネザライトの下位互換だ。

未知のエンチャントが施されているなら油断ならないが、それでもクラフターは己らの剣に自信がある。

リムル、頑張れ。 その剣を持ちながら負けたら許さないぞ。 負けたらスライムボールにして粘着ピストンにクラフトしてやる。

 

 

「俺はこの剣を信じている。 悪友の作った、この剣を。 お前に負ける道理はない」

 

「ッ!」

 

 

リムルが踏み込んだ。

ヴェルダは慌てて剣ガード。 けれども先程同様に吹き飛ばされ、壁や床を破壊して転がった。

うーん。 強い。 我が剣が。 自慢のクラフトだ。

リムルにあげたのが勿体無い。 こうなるなら名前も真面目に考えてやるべきだったか。 若干の後悔をしつつも最後の荒らしが嬲られるのを楽しんだ。

 

 

「リムルの勝ちだな」

 

「ちょっ、それフラグ!?」

 

 

ギィが鳴き、今度はリムルが慌てた。

よく分からないが早く終わらせろ。 我々はこの後予定があるのだ。

宇宙行ったり、深海行ったり、此処天界を松明で制圧したり、大陸西部を開拓したり、北地での架橋工事が竣工したから見に行ったり、ラーメン同志の新作食べたり、帝国観光したり、欺瞞の国に嫌がらせしたり、湖底研究所を改修したり、水中に放棄されっぱなしの別のIRP回収したり、元の世界の新発見素材やクラフトを確認しに行ったり。

他にも色々ある。 楽しみきれない毎日だ。 忙しくて忙殺されそうだ。 全く笑顔が止まらない。 そんな日々で大変だ。

 

 

「何を言う。 どう見てもリムルの圧勝ではないか」

 

「そうですね、ヴェルダは偽者にしては恐ろしい力を持っているようですが、やはり本物の兄上には及びません。 あの理不尽なスライムの敵ではなさそうですね」

 

 

ドラゴン姉妹が何やら鳴いている。

このドラゴン達との交流もしたい。 卵は未だ見てないが、いつか見られるのだろうか。

それともニワトリみたいに突然スポーンするのだろうか。 謎は尽きない。

 

 

「だからそういう発言は、敵が強化される前振りになるから止めてーッ!?」

 

「ふふふ、あははははは!」

 

「なんだ? ヴェルダめ、吹っ切れたか?」

 

「なんか嫌な予感だよ!? 馬鹿共を相手にするのも面倒だけど、他を許す訳じゃないんだよ俺は! てかあの表情、見た事あるなオイ!」

 

 

ヴェルダがゆらりと立ち上がる。

我々の知る笑顔で、爽やかに声をかけてきた。

ああ、間違いない。 コイツはアイツだ。

 

 

「ユウキ、なのか?」

 

「ええ、お久しぶりです。 やはり僕の思った通り、ヴェルダでは貴方に勝てなかったようですね。 でも問題ありません。 時間は十分に稼げました。 さあ、始めましょうか……僕と貴方、最後の戦いを」

 

 

ユウキだ。

消滅してなかったか。 いやヴェルダだと偽ってきたのか。 何にせよ荒らしは全て潰す。

荒らし許さん慈悲は無い。

 

向こうも剣を向けている。 敵対している。

なら遠慮なく殺せるな。 マインクラフターもリムル共々剣を構えるのだった。




更新未定(殴。
他キャラが使い捨て、空気感が否めない中。
果たして当作は完結するのか……。
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