これで伏線(あらすじ)回収へ。
セリフは漫画とは異なったり、省略してたりします。
続きを書いて欲しい、等の意見があれば宜しくお願いします。
「……シズさん、1週間も目覚めない」
食われる事なく景色は街並み。
灼熱ムキムキを飲み込んだリムルは村人を吐き出した。 シズだった。
消化吸収されたと絶望せずに済んだ。 そう胸を撫で下ろしたのも束の間、クラフターが7回程寝て起きてるのに起きない。
食われたショックが抜けないらしい。
良くも寝続けられるなと最初は呆れたが……理由が理由だ。 クラフターは同情した。
しかもである。
食った本人が毎日枕元にいるのだ。
目覚めたらショック死して可笑しくない。
クラフターは身震いする。
寝込みをクリーパー、振り返ったらクリーパーというのも大変ショックな光景だが、丸い水色悪魔の行為は上を征く。
とはいえ、クラフターにはどうする事も出来ない。
精々がベッドに寝かせてやるくらいだった。
その後、一部のクラフターは新天地やマッピングの為に街を離れた。
見ていられないのもあったが、屈託を晴らしたく身体を動かすのもある。
そんな時だ。 とうとうシズが目覚めたのは。
「シズさん! 良かった、目覚めないのかと」
シズは冷静に耐えた。
輝く双眼に水色玉を入れても尚。
強い。 クラフターだったら死んでいた。
リスキル未遂。 悍ましい。 流石は悪魔。
「今、水を……」
「ううん。 もう良いの……」
驚いた。
リスキルを失敗した悪魔を呼び止めた。
強い。 見習うべき精神力だ。
「もうね、分かるんだ……死ぬんだって」
「な、何を言っているんだ……」
『告。 シズエ・イザワの気力は著しく消耗しています』
「……宿っていた精霊、イフリートがシズさんの命を繋いでたのか。 俺の所為だ……」
『あのまま放置していれば、イフリートに支配されていました』
会話している。 強い。
クラフターだったら悲鳴と共に切り刻んでいる。
「……私ね、この世界が嫌い。 勝手に召喚されて、弄んで、苦しまされて、身体を蝕まれて。 私以外にも、そんな子達が……」
涙が頬を伝う。 同情した。
やはり辛いか。 身動きが取れない様にも感じる。 恐怖に竦んでいるだろう。
クラフターは配慮して……せめて寄り添う。
リムルとふたりきりなのは精神的に辛かろう。 我々がいる事で紛れると良いが。
「……だけど貴方達は、この世界も……人生が好きなのね。 愛してるんだって、伝わるよ」
語られる。 言語を理解出来ないのが辛い。
だが、シズはもっと辛い。 心からの言霊を吐き出しているというのに。
「そんな顔しないで。 私ね、貴方達に出逢えて良かった。 短い間だったけど、皆が幸せな光景を見る事ができた。 そんな世界も……ある……だって……」
「シズさん!?」
シズが枯れて逝く。 比喩じゃない。 本当に枯れて逝く。
今にも崩れ去りそうな身体になっていく。
「スライムさん……お願いがあるの」
「なんだい?」
「私を……食べて」
やはり起きてリムルという光景がショックだったのだ。
悪魔のリスキルは今、成功を迎えようとしている。 なんという事だ。
「貴方が見せてくれた……素敵な風景の中で……眠りたい」
「分かった。 それがシズさんの望みなら」
「スライムさんの名前は……?」
「リムル。 リムル=テンペスト。 前の名は三上 悟。 その願い、聞き届けよう」
また名乗った……気がする。
冥土の土産か。 悪魔の作法か。
だとしても名乗られねば無作法というもの。
クラフターは個々名乗る。 伝わらなくても良い。 そうしなければならないから。
「あり、がとう…………」
事切れた。 クラフターは閉目する。
人生でここまで最も深く、先人へ偲びを込めた事は無い。
何故か。 最恐のリスキルを見たからだ。
心抉る怪談である。
「逝ったか」
悪魔は見届けると……なんと、屍を食らった。
スカベンジャーの極意か常識か。
だがお前には血も涙もない。 スライムだし当然かも知れないが悪魔だやはり。
倫理観に個人差のあるクラフターだが、この場にいる者は皆引いた。
「さようならシズさん……うん?」
例えリスポーンするとしてもだ。
ベッドを見る。 健康体となったシズが横たわる。
「あ、あれ……俺、ちゃんと食ったよな?」
『告。 確かにシズエ・イザワは取り込まれました』
また死なせはしない。
リムルとの間に割って入るクラフター。
少しはマシだろう。
「……あれ、私……あの世、じゃないよね」
運命を水色の悪魔に決めさせてたまるか。
「え、ええ!? えええええええええ!!?」
悪魔の雄叫びを無視して、シズを見た。
困惑していた。
「え、えと……おはよう?」
おはよう。
そう言っている気がしたので返事を返す。
「貴方達の言葉……何となくだけど分かる。 分かるよ。 貴方達が私を、死なせなかったの?」
リスポーンは初めてらしい。
困惑するのも無理はない。 全ロストするし。
だけど心配は要らないと伝える。
「まだ受け入れきれないけど……でも、私は……この世界が」
好きにする。 我々が。
「え……?」
嫌でも好きにする。 これから好きになる。
それを教える。
「そっか……こんな時、どんな顔して良いのか分からないの。 初めてだから」
笑えば良いと思うよ。
クラフターは笑って教えた。
「取り敢えず、その……服、着ようか?」
悪魔がめげずに囁く。 シズは赤面した。
シズさん生存(?)√でした。
これ……ストーリー的に生存してしまうと、教え子達や魔王の絡みが厄介になりますよね……たぶん。
どうなるんだろう。 作者は知らない(殴。
今後の意見等がありましたら、お願いします。
作者は多くを知りません(殴殴殴。
↑おいw
:(;゙゚'ω゚'):