皆様の意見、感想、評価ありがとうございます。
取り敢えずシズさんを旅立させるのはやめておこうかなと。
前話で一部創造主が出掛けているのは布石。
15.生死と世界
「裸の女の子!?」
喧しい。 村人トリオは相変わらずだ。
無理もないが。
シズは全裸だし、シズに擬態したリムルは見慣れない筈故。
「リムル様、そのお姿は……」
「えっ!? 旦那でやすか!?」
水色の頭髪、背丈の低さを除けば見事シズに擬態している。 服無しまで再現している。
心境は同様だ。 何故服はリスポーンしないのか。
リムルの擬態は見慣れたが、新たな疑問が浮上する。
「……うぅ」
シズは赤面し、薄布に包まった。
分かる。 恥辱を受けているのだから。
水玉悪魔に服無しリスポーンを直喩されている。 屑め。 常識は敵だ。 外れた者に振り翳す者は心を貧相にしている。
その点、過ぎれば人道すら外れる。
悔い改めろ。 人思いに一刀両断の刑に処す。
「意味が分かんねぇ!」
「同じく! シズさんにナニしたの!?」
「擬態。 食わずして出来た能力でしたか」
「食べた? イフリートみたいに!?」
「それにしてはシズさんは、ちゃんと……」
「お、落ち着けお前ら……ありのままを話そう……」
リムルがスライム形態に戻った。
他人を貶し満足か。 それにしては狼狽している。 他者への愚行を咎められたか。
クラフターは頷いた。
そうだ。 そうしなさい。 過ちを正せる者は少ない。 持つべきは心の友だ。
「……シズさんが生き返った?」
「笑えない冗談は嫌いよ」
「真実を知りたいでやす」
「リムル様。 命は軽くありませんぞ」
「いやマジだって!」
前考撤回。 癪に触る。
反省なく弁解。 畜生。 斬り捨て御免である。
剣を出そうとしたが、静止する様にシズが発声した。
「あ、あの……リムルは嘘を言ってない……と思う」
か細く庇うシズ。 強い。
悪魔を擁護とは。
内心、神格化している気がする。
「私もまだ信じられないけど……確実に死んだよ」
「シズ殿……しかし……」
シズ、リスポーン説明中。
訂正する程間違っていない。 頷く事で司会した。
「この人達もね、死ぬとベッドで目醒めるんだって」
「え!? 分かるの!?」
「何となくだけどね。 伝わってくるの」
「……不老不死……いや死ぬのか?」
「そんな馬鹿な……」
皆して見てくる。 止めて欲しい。
クラフターは首を横に振った。
リスポーンは何らかの失敗を意味するからだ。
シズの様にリスキルされる事案もあるが、事故死の方が多い。 それらは反省すべき点だ。
摩天楼建設中の落下死、直下掘りからのマグマダイブ。
迫る絶望は何度も味わう気が起きない。
次回以降、再発防止に努めて下さい。
皆様へのお願いです。
「……えーと……死ぬのは良くない事だって」
「そりゃそうだ」
「……死への逃避が無い?」
「常人なら発狂モノだろうな」
「普通じゃないとは思っていたが、まさかここまでとは……」
そう。 生と死だ。
諸君、永遠の主題に悩め。 安易な行動を慎む事に繋がる重要思考だ。
特にリムルに望む。
良く思考して欲しい。 死者のみならず生者をも愚弄するのは非道だ。
例えリスポーン出来ても出来なくても。
体力無限でも満腹でも空を飛べても。
力を振り翳しても良いが、後悔せぬ事だ。
過ちに気付いた時、永遠に後悔する事になる。 経歴は絶対に消せない。
あ、でも荒らしに出逢うなら容赦はしなくて良いです。
「……大賢者」
『シズエ・イザワは確実に取り込みました。 ですが現存している個体は同一個体です』
「……魂は逝かず、肉体が再生して復活?」
『詳細情報不明。 該当例無……』
「大賢者でも分からない……」
『しかしイフリートの剥離に成功……スキル獲得……現存するシズエ・イザワの精神摩耗……体力……正常回復……寿命……記憶……外観相当……情報不明量多数……』
「……おーけー。 もう良い分かった。 だからバグるな頼む」
目眩く創造の世界。
シズに楽しんで貰う為。 皆の為。 我々の為。
以心伝心の域に到達出来ずとも雑に心が通えた今、全てを楽しみ生きたく思う。
願わくば、明るく歩んで欲しい。
この世界も良いものだと。
「取り敢えず服、着ましょうか」
「〜ッ!」
「私が見ます。 ちょっと男子は出てってねぇ」
「……話は後だな」
改めてようこそ。
今日から君もマインクラフターだ。
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